Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)
コネクション管理機能は,OpenTP1とTP1インバウンドアダプタ間のコネクションの接続,切断,およびプーリングを制御する機能です。コネクションを接続したままで,OpenTP1とTP1インバウンドアダプタの間で通信できます。そのため,コネクションの接続・切断に伴うボトルネックを削減し,通信効率が向上します。
コネクション管理機能が管理するコネクションは2種類あります。コネクション管理機能が管理するコネクションの種類,および役割について次の表に示します。
表4-4 コネクション管理機能が管理するコネクションの種類および役割
コネクションの種類 | コネクションの役割 |
---|---|
RPC受信コネクション | OpenTP1からのRPC要求を受信します。 |
RPC送信コネクション | OpenTP1へのRPC応答を送信します。 また,トランザクション連携機能を使用している場合,OpenTP1との同期点処理の送受信をします。 |
なお,一時クローズ処理の送受信では,どちらのコネクションも使用します。一時クローズ処理については,「4.6.6 一時クローズ処理によるコネクション数の調整」を参照してください。
TP1インバウンドアダプタでのコネクション管理機能の概要と位置づけについて次の図に示します。
図4-2 コネクション管理機能の位置づけ
OpenTP1からの接続要求をRPC待ち受けポートで受け付けます。受け付けた要求は,RPC受信監視スレッド内にあるRPC受信コネクションが受信します。RPC受信監視スレッドがRPC受信コネクションの受信を検知すると,RPC通信機能のリクエスト受け付けスレッドへリクエストを送信します。
コネクション管理機能は,次の要素で構成されています。
コネクション管理機能は,OpenTP1とアプリケーションサーバ間の通信で必要となる,コネクションに関する次の処理を制御します。
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