Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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3.20.2 システム構築時の注意事項

ここでは,システム構築時に注意することと設定について説明します。

<この項の構成>
(1) システム構築時の注意
(2) EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するための設定
(3) JARファイルの設定
(4) プロパティの設定
(5) 注意事項

(1) システム構築時の注意

EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを開始する場合に,システム構築時に注意することを次に示します。EJBクライアントアプリケーションのトランザクションの設定については,「(2) EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するための設定」を参照してください。

(2) EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するための設定

ここでは,EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するための設定について説明します。

注意
Clientを使用してEJBクライアント環境を構築する場合は,EJBクライアントアプリケーションのトランザクションは使用できません。

EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するためには,次の設定が必要です。

UserTransactionの取得の設定は,J2EEアプリケーション開発時の設定内容です。EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するために,EJBクライアントアプリケーションからUserTransaction(javax.transaction.UserTransaction)を取得するための設定が必要です。設定方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「3.5 EJBクライアントアプリケーションでのトランザクションの実装」を参照してください。

ここでは,EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するためのJARファイルとプロパティの設定について説明します。

(3) JARファイルの設定

EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するために,次のJARファイルをクラスパスに設定します。

Windowsの場合
  • <Application Serverのインストールディレクトリ>\TPB\lib\tpotsinproc.jar
  • <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\lib\ejbserver.jar

UNIXの場合
  • /opt/Cosminexus/TPB/lib/tpotsinproc.jar
  • /opt/Cosminexus/CC/lib/ejbserver.jar

注※ 
クラスパスの設定で,ejbserver.jarはHiEJBClientStatic.jarよりも後ろに設定してください。

クラスパスへのJARファイルの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「3.7.4 EJBクライアントアプリケーションのクラスパスへのJARファイルの設定」を参照してください。

(4) プロパティの設定

EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するために設定が必要なキーについて説明します。プロパティの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)」の「3.3.5 EJBクライアントアプリケーションのプロパティの設定」を参照してください。各キーの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「14.3 usrconf.properties(Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。

EJBクライアントアプリケーションでトランザクションを使用するためには,次のキーを設定します。

(a) 必須のプロパティ
(b) 任意のプロパティ

(5) 注意事項

EJBクライアントアプリケーションのトランザクションの設定での注意事項を次に示します。

グローバルトランザクションを使用するためには,アプリケーションサーバ側でライトトランザクション機能を無効にする必要があります。デフォルトの設定では,ライトトランザクション機能が有効になっています。J2EEサーバのusrconf.propertiesのejbserver.distributedtx.XATransaction.enabledキーで「true」を指定すると,ライトトランザクション機能が無効となり,グローバルトランザクションが利用できるようになります。