Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

3.17.5 手動によるコネクションプールの停止・開始の流れ

ここでは,クラスタコネクションプールの流れについて説明します。データベースに発生した障害に対応する場合や,データベースをメンテナンスする場合,一部のコネクションプールを手動で停止,再開始することで,システム全体を止めることなくデータベースをメンテナンスできます。一部のコネクションプールを手動で停止,再開始して,データベースをメンテナンスする作業は次の流れで行います。

  1. コネクションプールの状態を確認する(3.17.5(1)参照)
    サーバ管理コマンドを使用して実行します。
  2. コネクションプールを一時停止する(3.17.5(2)参照)
    サーバ管理コマンドを使用して実行します。
  3. コネクションプールを再開する(3.17.5(3)参照)
    サーバ管理コマンドを使用して実行します。
  4. コネクションプールの状態を確認する(3.17.5(1)参照)
    サーバ管理コマンドを使用して実行します。
<この項の構成>
(1) コネクションプールの状態の確認
(2) コネクションプールの一時停止
(3) コネクションプールの再開

(1) コネクションプールの状態の確認

クラスタ構成のデータベースをメンテナンスする前,およびメンテナンスしたあとに,コネクションプールの状態を確認します。

コネクションプールの状態の詳細については「3.17.4(3) コネクションプールの状態」を参照してください。

コネクションプールの状態の確認は,cjlistrarコマンドで実行できます。

cjlistrarコマンドの実行形式と実行例を次に示します。

実行形式
 
cjlistrar <サーバ名> -clusterpool
 

実行例
cjlistrar MyServer -clusterpool

(2) コネクションプールの一時停止

ここでは,コネクションプールを一時停止する手順について説明します。

コネクションプールの一時停止は,cjsuspendpoolコマンドで実行できます。cjsuspendpoolコマンドを実行すると,コネクションプールが閉塞されて一時停止状態になり,コネクション取得要求を受け付けなくなります。

cjsuspendpoolコマンドは,コネクションプールが次の状態の場合に実行できます。

コネクションプールの状態を確認する方法については,「(1) コネクションプールの状態の確認」を参照してください。

cjsuspendpoolコマンドの実行形式と実行例を次に示します。

実行形式
 
cjsuspendpool <サーバ名> -resname <一時停止対象となるメンバリソースアダプタの表示名>
 

実行例
cjsuspendpool MyServer -resname DB_Connector_for_Oracle_ClusterPool_Member

(3) コネクションプールの再開

ここでは,コネクションプールを再開する手順について説明します。

コネクションプールの再開は,cjresumepoolコマンドで実行できます。cjresumepoolコマンドを実行すると,コネクションプールは手動再開中状態になり,再開処理が実行されます。再開処理が完了すると,コネクションプールは開始状態になり,コネクション取得要求を受け付けるようになります。

cjresumepoolコマンドは,コネクションプールが次の場合に実行できます。

コネクションプールの状態を確認する方法については,「(1) コネクションプールの状態の確認」を参照してください。

cjresumepoolコマンドの実行形式と実行例を次に示します。

実行形式
 
cjresumepool <サーバ名> -resname <再開対象となるメンバリソースアダプタの表示名>
 

実行例
cjresumepool MyServer -resname DB_Connector_for_Oracle_ClusterPool_Member

なお,cjresumepoolコマンドを実行したあと,コネクションプールの状態を確認して,再開処理が正しく実行されたかどうかを確認してください。コネクションプールの状態を確認する方法については,「(1) コネクションプールの状態の確認」を参照してください。