Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)
ここでは,クラスタコネクションプールの流れについて説明します。データベースに発生した障害に対応する場合や,データベースをメンテナンスする場合,一部のコネクションプールを手動で停止,再開始することで,システム全体を止めることなくデータベースをメンテナンスできます。一部のコネクションプールを手動で停止,再開始して,データベースをメンテナンスする作業は次の流れで行います。
クラスタ構成のデータベースをメンテナンスする前,およびメンテナンスしたあとに,コネクションプールの状態を確認します。
コネクションプールの状態の詳細については「3.17.4(3) コネクションプールの状態」を参照してください。
コネクションプールの状態の確認は,cjlistrarコマンドで実行できます。
cjlistrarコマンドの実行形式と実行例を次に示します。
cjlistrar <サーバ名> -clusterpool |
ここでは,コネクションプールを一時停止する手順について説明します。
コネクションプールの一時停止は,cjsuspendpoolコマンドで実行できます。cjsuspendpoolコマンドを実行すると,コネクションプールが閉塞されて一時停止状態になり,コネクション取得要求を受け付けなくなります。
cjsuspendpoolコマンドは,コネクションプールが次の状態の場合に実行できます。
コネクションプールの状態を確認する方法については,「(1) コネクションプールの状態の確認」を参照してください。
cjsuspendpoolコマンドの実行形式と実行例を次に示します。
cjsuspendpool <サーバ名> -resname <一時停止対象となるメンバリソースアダプタの表示名> |
ここでは,コネクションプールを再開する手順について説明します。
コネクションプールの再開は,cjresumepoolコマンドで実行できます。cjresumepoolコマンドを実行すると,コネクションプールは手動再開中状態になり,再開処理が実行されます。再開処理が完了すると,コネクションプールは開始状態になり,コネクション取得要求を受け付けるようになります。
cjresumepoolコマンドは,コネクションプールが次の場合に実行できます。
コネクションプールの状態を確認する方法については,「(1) コネクションプールの状態の確認」を参照してください。
cjresumepoolコマンドの実行形式と実行例を次に示します。
cjresumepool <サーバ名> -resname <再開対象となるメンバリソースアダプタの表示名> |
cjresumepool MyServer -resname DB_Connector_for_Oracle_ClusterPool_Member
なお,cjresumepoolコマンドを実行したあと,コネクションプールの状態を確認して,再開処理が正しく実行されたかどうかを確認してください。コネクションプールの状態を確認する方法については,「(1) コネクションプールの状態の確認」を参照してください。
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