Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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3.16.9 属性ファイルの指定例

ここでは,メッセージインフローを実行する場合の属性ファイルの指定方法について,例を使用して説明します。

Connector属性ファイルとアプリケーション統合属性ファイルでは,次の図に示す個所の設定を合わせる必要があります。

図3-54 Connector属性ファイルとアプリケーション統合属性ファイルで同じ値を指定する個所

[図データ]

それぞれの指定内容は次のとおりです。

以降,a〜cに指定する内容を中心に説明します。

<この項の構成>
(1) javax.jms.MessageListenerインタフェースを使用したMessage-driven Beanおよびリソースアダプタの場合
(2) 任意のメッセージリスナインタフェースを使用したMessage-driven Beanおよびリソースアダプタの場合

(1) javax.jms.MessageListenerインタフェースを使用したMessage-driven Beanおよびリソースアダプタの場合

メッセージリスナのインタフェースとしてjavax.jms.MessageListenerインタフェースを使用する場合の属性ファイルの指定例を示します。

ここでは,次の図に示す構成を例にして説明します。JMSに対応した二つのMessage-driven Beanが,それぞれ別の管理オブジェクト(javax.jms.Queue)からメッセージを受信する例です。

図3-55 javax.jms.MessageListenerインタフェースを使用したMessage-driven Beanおよびリソースアダプタの構成例

[図データ]

アプリケーション統合属性ファイルの指定例を次に示します。

図3-56 アプリケーション統合属性ファイルの指定例(javax.jms.MessageListenerインタフェースを使用する場合)

[図データ]

図の説明:
図中の(3)〜(5)は,「3.16.8 Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用する場合の設定」での説明の項番と対応しています。また,a,b-1,b-2,cは,それぞれ次の設定を示します。
  • a:Message-driven Beanが使用するインタフェース
  • b-1,b-2:ActivationSpecと管理対象オブジェクトの対応づけ
  • c:Message-driven Beanとリソースアダプタの対応づけ
なお,a,b-1,b-2,cの設定値は,図3-56と対応しています。

Connector属性ファイルの指定例を次の図に示します。

図3-57 Connector属性ファイルの指定例(javax.jms.MessageListenerインタフェースを使用する場合)

[図データ]

図の説明:
図中の(2)〜(4)は,「3.16.8 Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用する場合の設定」での説明の項番と対応しています。また,a,b-1,b-2,cは,それぞれ次の設定を示します。
  • a:Message-driven Beanが使用するインタフェース
  • b-1,b-2:ActivationSpecと管理対象オブジェクトの対応づけ
  • c:Message-driven Beanとリソースアダプタの対応づけ
なお,a,b-1,b-2,cの設定値は,図3-57と対応しています。

(2) 任意のメッセージリスナインタフェースを使用したMessage-driven Beanおよびリソースアダプタの場合

メッセージリスナのインタフェースとして任意のインタフェースを使用する場合の属性ファイルの指定例を示します。

ここでは,次の図に示す構成を例にして説明します。

図3-58 任意のメッセージリスナインタフェースを使用したMessage-driven Beanおよびリソースアダプタの構成例

[図データ]

この例では,リソースアダプタが次に示す二つの独自のインタフェースに対応しています。

アプリケーション統合属性ファイルの指定例を次の図に示します。

図3-59 アプリケーション統合属性ファイルの指定例(任意のメッセージリスナインタフェースを使用する場合)

[図データ]

図の説明:
図中の(3)〜(5)は,「3.16.8 Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用する場合の設定」での説明の項番と対応しています。また,a-1,a-2,b,cは,それぞれ次の設定を示します。
  • a-1,a-2:Message-driven Beanが使用するインタフェース
  • b:ActivationSpecと管理対象オブジェクトの対応づけ
  • c:Message-driven Beanとリソースアダプタの対応づけ
なお,a-1,a-2,b,cの設定値は,図3-59と対応しています。

Connector属性ファイルの指定例を次の図に示します。

図3-60 Connector属性ファイルの指定例(任意のメッセージリスナインタフェースを使用する場合)

[図データ]

図の説明:
図中の(2)〜(4)は,「3.16.8 Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用する場合の設定」での説明の項番と対応しています。また,a-1,a-2,b,cは,それぞれ次の設定を示します。
  • a-1,a-2:Message-driven Beanが使用するインタフェース
  • b:ActivationSpecと管理対象オブジェクトの対応づけ
  • c:Message-driven Beanとリソースアダプタの対応づけ
なお,a-1,a-2,b,cの設定値は,図3-60と対応しています。