Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

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3.16.5 管理対象オブジェクトのルックアップ

管理対象オブジェクト(AdminObject)をルックアップによって取得できます。管理対象オブジェクトは,J2EEアプリケーションの中からメッセージを送信したり,同期受信したりする場合に,メッセージの送信先の情報を得るために必要です。管理対象オブジェクトをルックアップするためには,リソースアダプタとJ2EEアプリケーションの設定が必要です。ここでは,設定の概要について説明します。

参考
管理対象オブジェクトの仕様は,リソースアダプタの仕様に依存します。詳細は,使用するリソースアダプタの仕様に従ってください。
<この項の構成>
(1) ルックアップの対象にする管理対象オブジェクトの設定
(2) J2EEアプリケーションの設定

(1) ルックアップの対象にする管理対象オブジェクトの設定

ルックアップの対象にする管理対象オブジェクトの情報は,リソースアダプタのプロパティとして設定します。リソースアダプタのプロパティは,Connector属性ファイルで設定します。

管理対象オブジェクトをルックアップの対象にする場合は,<adminobject-name>タグに管理対象オブジェクト名を必ず指定してください。管理対象オブジェクト名は,管理対象オブジェクトがリソースアダプタごとに複数定義された場合に,管理対象オブジェクトを一意に識別するために使用されます。

設定項目については,「3.16.8 Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用する場合の設定」を参照してください。

(2) J2EEアプリケーションの設定

管理対象オブジェクトをルックアップするJ2EEアプリケーションの設定は,属性ファイルまたはアノテーションで設定できます。

(a) 属性ファイルを使用する場合

<resource-env-ref>タグ下の次の要素を設定します。

<resource-env-ref-name>タグ下にルックアップで使用する名称を指定します。<resource-env-ref-type>タグ下に参照する管理対象オブジェクトの型を指定します。<linked-adminobject>タグ下にリソースアダプタの管理対象オブジェクトの名前,リソースアダプタの表示名を指定します。

注意
EJB 2.1以降で管理対象オブジェクトを参照するための要素として規定されている<message-destination-ref>タグは,アプリケーションサーバでは使用できません。

設定については,「3.16.8 Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用する場合の設定」を参照してください。

(b) アノテーションを使用する場合

@ResourceのmappedName属性に,ルックアップする管理対象オブジェクト名を指定します。次の形式で指定します。リソースアダプタの表示名と管理対象オブジェクト名を区切る区切り文字には「!#」を使用します。

 
@Resource(mappedName="リソースアダプタの表示名!#管理対象オブジェクト名")