Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

2.9.5 ネーミングサービスの障害検知機能の注意事項

ネーミングサービスの障害検知機能の注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) 閉塞解除のタイミングについて
(2) 07-60までとの挙動の違い
(3) ネーミング管理の機能の生死確認

(1) 閉塞解除のタイミングについて

ネーミングサービスの障害検知機能を使用しない場合,障害が発生したネーミングサービスへのクライアントアプリケーションからの検索は,ネーミングサービスおよびJ2EEサーバが再起動した直後から成功します。

しかし,ネーミングサービスの障害検知機能を使用している場合,sweepインターバルのタイミングでしか閉塞の解除ができません。ネーミング管理機能では,ネーミングサービスが停止したあと,sweepインターバルが経過しないと実際のネーミングサービスに接続しません。つまり,ネーミングサービスの機能が回復したあとから検索に成功するまでに最大sweepインターバル時間を必要とします。ネーミングサービスの障害検知機能を使用する場合,sweepインターバルの設定時間(ejbserver.jndi.cache.intervalプロパティの値)に,短い時間(推奨値は60)を設定することを推奨します。

(2) 07-60までとの挙動の違い

アプリケーションサーバのバージョンが07-60までと08-00以降では,閉塞するタイミングが異なります。08-00以降では,sweepインターバル時間経過タイミングに加えて,クライアントアプリケーションから検索した場合に稼働状態の確認を実施します。

(3) ネーミング管理の機能の生死確認

ネーミングサービスの障害検知機能を使って稼働状態の確認を実施した場合に,一時的なネットワーク障害,サーバ側高負荷やFullGC中などで応答がないときに,ネーミングサービスが停止したと判断されることがあります。