クライアントプログラムからのラウンドロビン検索時の動作について次に示す図で説明します。
なお,図中の各CORBAネーミングサービスには,ラウンドロビン検索の対象となるEJBホームオブジェクトが「MyBean」という名前で登録されていると仮定します。検索対象となる複数のEJBホームオブジェクトには,ユーザ指定名前空間機能によって,同一の名称が設定されています。
図2-11 ラウンドロビン検索時の動作
上記の図について説明します。
- クライアントアプリケーションは,検索対象の論理ネーミングサービスのグループ名を引数にして,ラウンドロビン用のInitialContextインスタンスを生成します。
- クライアントアプリケーションは,生成したラウンドロビン用のInitialContextインスタンスに,「MyBean」という名前を指定して検索を要求します。
- ラウンドロビン検索機能は,ラウンドロビンポリシーで検索対象のグループに属するCORBAネーミングサービスの検索先を決定します。
- 検索に成功すると,クライアントアプリケーションに結果を返します。
なお,検索に失敗した場合は,グループに属する別のCORBAネーミングサービスを検索します。
- クライアントアプリケーションは,検索されたEJBホームオブジェクトにアクセスします。
- 注意
- InitialContextの初回発行時は,すべてのグループのプロバイダURLに接続を試みます。このため,接続できないプロバイダURLの記載がある場合,遅延などが発生することがあります。
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