Cosminexus V9 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)
ネーミング管理機能を使用する場合,J2EEサーバの設定,サーバ管理コマンドのカスタマイズ,J2EEアプリケーションの設定が必要です。
J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。ネーミング管理機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。簡易構築定義ファイルでのネーミング管理機能の定義について次の表に示します。
表2-6 簡易構築定義ファイルでのネーミング管理の機能の定義
項目 | 指定するパラメタ | 設定内容 |
---|---|---|
基本設定 | ejbserver.naming.host※ | CORBAネーミングサービスのホスト名を指定します。 |
ejbserver.naming.port※ | CORBAネーミングサービスのポート番号を指定します。 | |
ejbserver.naming.startupMode | CORBAネーミングサービスの起動モードを指定します。 | |
ネーミングサービスの通信タイムアウト | ejbserver.jndi.request.timeout | ネーミングサービスとの通信タイムアウト時間を指定します。 |
注※ デフォルトの設定では,J2EEサーバはホスト名「localhost」,ポート番号「900」のCORBAネーミングサービスをインプロセスで自動起動して使用します。設定を変更したい場合に変更してください。
簡易構築定義ファイルおよびパラメタについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
サーバ管理コマンドの動作設定をカスタマイズできます。ここでは,サーバ管理コマンドが使用するCORBAネーミングサービスの設定について説明します。
ネーミング管理の機能を使用するためのサーバ管理コマンドのカスタマイズは,usrconf.properties(サーバ管理コマンド用システムプロパティファイル)で設定します。設定内容を次に示します。なお,キーの詳細,およびここで説明していないキーについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「5. サーバ管理コマンドで使用するファイル」を参照してください。
表2-7 ネーミング管理機能を使用するためのサーバ管理コマンドのカスタマイズ
項目 | 指定するキー | 設定内容 |
---|---|---|
CORBAネーミングサービスが動作するホスト名 | ejbserver.naming.host | サーバ管理コマンドが使用するCORBAネーミングサービスが動作するホストを指定します。 |
CORBAネーミングサービスのポート番号 | ejbserver.naming.port | サーバ管理コマンドが使用するCORBAネーミングサービスのポート番号を指定します。 |
CORBAネーミングサービスへのアクセスプロトコル | ejbserver.naming.protocol | サーバ管理コマンドが使用するCORBAネーミングサービスへのアクセスプロトコルを指定します。 |
実行環境でのJ2EEアプリケーションの設定は,サーバ管理コマンドおよび属性ファイルで実施します。ネーミング管理の機能の定義には,Session Bean属性ファイルまたはEntity Bean属性ファイルを使用します。
これらの属性ファイルで指定するタグは,cosminexus.xmlと対応しています。cosminexus.xmlでの定義については,「2.3.4 cosminexus.xmlでの定義」を参照してください。
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