9.3.1 CDIの対象となるアプリケーション

CDIの対象となるアプリケーションは,beans.xmlファイルを含んだJ2EEモジュールを含むアプリケーションです。J2EEモジュールの種類ごとに,beans.xmlファイルの格納先を示します。

表9-2 J2EEモジュールの種類ごとのbeans.xmlの格納先

J2EEモジュールの種類beans.xmlの格納先
EJB-JARMETA-INF/beans.xml
ライブラリJARMETA-INF/beans.xml
WARWEB-INF/beans.xml

CDIの対象となるJ2EEモジュールは,beans.xmlファイルを格納しないとCDIの管理対象となりません。表に示す格納先にbeans.xmlファイルを必ず格納してください。

CDIの対象にできるコンポーネントのバージョン,およびCDIを使用できるオブジェクトについて次の表に示します。

表9-3 CDIの対象にできるコンポーネントのバージョン,およびCDIを使用できるオブジェクト

コンポーネントの種類サポートしているコンポーネントのバージョン使用できるオブジェクト
EJBEJB3.1
(ejb-jar.xmlのバージョンが3.1)
Session Bean
ServletServlet3.0
(web.xmlのバージョンが3.0)
  • Servlet
  • Listener
  • Filter
JSPJSP2.1
(web.xmlのバージョンが3.0)
ELの構文に対応するオブジェクト
JSFJSF2.1
(web.xmlのバージョンが3.0,およびアプリケーションサーバがサポートするJSFフレームワーク)
ELの構文に対応するオブジェクト

注 JAX-RS,JAX-WS,JPAなど,上記以外のコンポーネントを使用する場合は,CDIの対象にできません。