2.4.1 JNDI名前空間の種類

Java EEで定義されているJNDI名前空間の種類とルックアップできる範囲について説明します。

JNDI名前空間の範囲を次の図に示します。

図2-4 JNDI名前空間の範囲

[図データ]

ルックアップ対象のコンポーネントがルックアップ元と同じプロセス,アプリケーション,モジュールまたはコンポーネントに含まれているかによって,使用できる名前空間が異なります。ルックアップするコンポーネントとの関係と,名前空間ごとのルックアップ可否を次の表に示します。

表2-9 名前空間ごとのルックアップ可否

項番ルックアップするコンポーネントとの関係ルックアップする名前空間
サーバ(プロセス)アプリケーションモジュールコンポーネントjava:globaljava:appjava:modulejava:comp
1同じ同じ同じ同じ
2同じ同じ同じ異なる※1
3同じ同じ異なる異なる××
4同じ異なる異なる異なる×××
5異なる※2異なる異なる異なる※3×××
(凡例)
○:ルックアップできる。
△:コンポーネントの種類によってルックアップできる。
×:ルックアップできない。
注※1
Webアプリケーション内のコンポーネント(サーブレット,JSPまたはフィルタ)の場合,ルックアップできます。
注※2
サーバ(プロセス)は異なるが,同一のCORBAネーミングサービスを利用している場合を指します。EJBクライアントアプリケーションからJ2EEサーバ内のJ2EEアプリケーションをルックアップする場合を含みます。
注※3
自動的にバインドされるEJBのリファレンスだけルックアップできます(アプリケーションサーバ独自の仕様)。