3.8.2 システムログの出力先のサブディレクトリ

EJBクライアントアプリケーションのシステムログは,EJBクライアントアプリケーションのプロセス単位で出力されます。システムログでは,複数のプロセスでログ出力先のサブディレクトリを共有することができます。この動作モードのことをサブディレクトリ共有モードといいます。

ポイント
06-50よりも前のバージョンで作成した既存のEJBクライアントアプリケーションをそのまま使用する場合は,プロセスごとにログ出力先のサブディレクトリを作成するサブディレクトリ専有モードで動作します。サブディレクトリ専有モードは06-50よりも前のバージョンとの互換用に使用するモードであるため,EJBクライアントアプリケーションを新規作成する場合は,サブディレクトリ共有モードを使用することをお勧めします。

サブディレクトリ共有モードの動作を次の表に示します。

表3-14 サブディレクトリ共有モードの動作

項目サブディレクトリ共有モード
複数のプロセスでのサブディレクトリ共有の可否共有できます。
ログ管理ファイル作成作成されます。
ejbserver.client.ejb.logキーのデフォルト値system
ejbserver.client.log.appidキーのデフォルト値ejbcl
ejbserver.client.log.directorynumキーの指定常に無効です。
ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filenumキーに指定できる面数1~64
ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名>.filesizeキーに指定できる容量(バイト)4,096~16,777,216

注※ EJBクライアントアプリケーションの開始時に指定するシステムプロパティです。


注意
  • cjclstartapコマンドでEJBクライアントアプリケーションを実行する場合は,サブディレクトリ共有モードを使用してください。
  • EJBクライアントアプリケーションのユーザログ機能を使用する場合は,サブディレクトリ共有モードを使用してください。