2.13.5 実行環境での設定

EJBのリモートインタフェース呼び出し機能のうち,次の機能の設定は,J2EEサーバで設定する必要があります。

また,どのEnterprise BeanでEJBのリモートインタフェースの参照渡し機能を有効にするかの設定は,J2EEアプリケーションで設定できます。cosminexus.xmlを含まないJ2EEアプリケーションのプロパティを設定または変更する場合に参照してください。

<この項の構成>
(1) J2EEサーバの設定
(2) EJBクライアントアプリケーションの設定
(3) J2EEアプリケーションの設定

(1) J2EEサーバの設定

J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。

簡易構築定義ファイルでのEJBのリモートインタフェース呼び出し機能の定義について次の表に示します。

表2-41 簡易構築定義ファイルでのEJBのリモートインタフェース呼び出し機能の定義

項目指定するパラメタ設定内容
ローカル呼び出し最適化機能の範囲ejbserver.rmi.localinvocation.scopeEJBのリモートインタフェースでのローカル呼び出しの最適化の範囲を指定します。
リモートインタフェースの参照渡し機能ejbserver.rmi.passbyreferenceリモートインタフェースの参照渡し機能を有効にするかどうかを指定します。
リモートインタフェースでの通信障害発生時のEJBクライアントの動作ejbserver.container.rebindpolicy指定先のJ2EEサーバがほかのJ2EEサーバのクライアントである場合に,EJBクライアント側でのコネクションの再接続動作とリクエストの再送動作を指定します。
注※
J2EEアプリケーションでは,Enterprise Beanごとに参照渡し機能を有効にするかどうかを設定できます。J2EEサーバまたはEnterprise Beanのどちらかで有効を指定していれば,参照渡し機能は有効になります。

簡易構築定義ファイルおよびパラメタについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

(2) EJBクライアントアプリケーションの設定

EJBクライアントの形態がEJBクライアントアプリケーションの場合は,EJBのリモートインタフェースでの通信障害発生時のEJBクライアントの動作をEJBクライアントアプリケーションのプロパティで設定します。

指定するキー
ejbserver.container.rebindpolicyキー
設定内容
EJBクライアント側でのコネクションの再接続動作とリクエストの再送動作を指定します。

(3) J2EEアプリケーションの設定

Enterprise BeanごとのEJBのリモートインタフェースの参照渡し機能を有効にするかどうかの設定は,実行環境で設定することもできます。J2EEサーバにインポートしたJ2EEアプリケーションに設定します。cosminexus.xmlを含まないJ2EEアプリケーションのプロパティを設定または変更する場合にだけ実行してください。

実行環境でのJ2EEアプリケーションの設定は,サーバ管理コマンドおよび属性ファイルで実施します。リファレンスマッピングの定義には,次の属性ファイルを使用します。

表2-42 Enterprise Beanのトランザクションの管理方法の定義に使用する属性ファイル

設定対象属性ファイル
Session BeanSession Bean属性ファイル
Entity BeanEntity Bean属性ファイル

属性ファイルで指定するタグは,DDまたはcosminexus.xmlと対応しています。cosminexus.xmlでの定義については,「2.13.4 cosminexus.xmlでの定義」を参照してください。