4.1 この章の構成

アプリケーションサーバでは,Webサーバと連携するためのリダイレクタの機能を提供しています。リダイレクタとは,Webコンテナで提供しているライブラリです。リダイレクタをWebサーバに登録することで,WebサーバあてのHTTPリクエストのうち特定のリクエストを,指定したWebコンテナに処理させたり,複数のWebコンテナにリクエストを振り分けて処理させたりできるようになります。

Webサーバ連携に関する機能と参照先を次の表に示します。

表4-1 Webサーバ連携に関する機能と参照先

機能参照先
Webサーバ(リダイレクタ)によるリクエストの振り分け4.2
URLパターンでのリクエストの振り分け4.3
ラウンドロビン方式によるリクエストの振り分け4.4
POSTデータサイズでのリクエストの振り分け4.5
通信タイムアウト(Webサーバ連携)4.6
IPアドレス指定(Webサーバ連携)4.7
エラーページのカスタマイズ(Webサーバ連携)4.8
ドメイン名指定でのトップページの表示4.9
Webコンテナへのゲートウェイ情報の通知4.10
注※
WebサーバとしてHTTP Serverを使用する場合だけ使用できる機能です。Microsoft IISを使用する場合,この機能は使用できません。

また,Webサーバと連携した場合,HTTP ServerのSSLによる認証やデータ暗号化,およびMicrosoft IISのSSLによる認証やデータ暗号化の機能も使用できます。HTTP ServerのSSLによる認証やデータ暗号化については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」の「7.2.5 HTTP ServerのSSLの設定」を参照してください。Microsoft IISのSSLによる認証やデータ暗号化については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」の「7.2.6 Microsoft IISの設定(Webリダイレクタ環境の場合)」を参照してください。なお,この機能が使用できるのはWebリダイレクタ環境でだけです。

なお,アプリケーションサーバで提供するWebサーバ連携の機能には,Java EEで規定された機能にアプリケーションサーバ独自の機能を拡張したものと,アプリケーションサーバ独自の機能として提供しているものがあります。アプリケーションサーバ独自の機能かどうかについては,「1.2 システムの目的と機能の対応」を参照してください。

Webサーバと連携する場合に必要な環境設定
Webサーバと連携する場合,次に示す環境設定が必要です。