2.7 セッション管理機能

この節では,セッション管理機能について説明します。

セッション管理は,リクエストとWebクライアントを対応づけるための機能です。この機能を使用すると,Webクライアントから,複数のWebページにわたって同じ情報を引き継いだ作業ができるようになります。

この節の構成を次の表に示します。

表2-27 この節の構成(セッション管理機能)

分類タイトル参照先
解説セッション情報を管理するオブジェクト2.7.1
セッションIDの形式2.7.2
セッションの管理方法2.7.3
Webクライアントが保持する無効なセッションIDの削除2.7.4
HttpSessionオブジェクト数の上限値の設定2.7.5
セッションIDおよびCookieへのサーバIDの付加2.7.6
実装cosminexus.xmlでの定義2.7.7
設定実行環境での設定2.7.8
注意事項セッション管理の注意事項2.7.9

注 「運用」について,この機能固有の説明はありません。


セッション管理機能は,次に示す場合にも利用されます。

セッション管理の方式として,Servlet仕様では,Cookieを使用する方法とURL書き換えを使用する方法が明記されています。アプリケーションサーバのWebコンテナでも,これらの方式によってセッションを管理します。ただし,Servlet仕様では,具体的な管理方式を明記していない部分があります。このため,この節では,Servlet仕様で明記されていないセッションの管理方式について,アプリケーションサーバでどのように管理するかを説明します。

また,アプリケーションサーバの独自の機能である,次の3種類のセッション管理機能についても,この節で説明します。

<この節の構成>
2.7.1 セッション情報を管理するオブジェクト
2.7.2 セッションIDの形式
2.7.3 セッションの管理方法
2.7.4 Webクライアントが保持する無効なセッションIDの削除
2.7.5 HttpSessionオブジェクト数の上限値の設定
2.7.6 セッションIDおよびCookieへのサーバIDの付加
2.7.7 cosminexus.xmlでの定義
2.7.8 実行環境での設定
2.7.9 セッション管理の注意事項