Cosminexus V9 アプリケーションサーバ システム設計ガイド
運用を開始する前に,アプリケーションが使用するExplicitヒープのメモリサイズを見積もり,-XX:HitachiExplicitHeapMaxSizeオプションに設定します。
メモリサイズは,実際に明示管理ヒープ機能を実装したアプリケーションを動作させてテストを実行し,出力されたログを確認して見積もります。見積もった値を,本番で使用する実行環境の-XX:HitachiExplicitHeapMaxSizeオプションに設定します。
ここでは,テストを実行する環境に応じた2種類の見積もり方法について説明します。
どちらの方法でテストを実行する場合も,次のことが前提になります。
見積もりで使用するイベントログの出力項目については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「5.11 明示管理ヒープ機能のイベントログ」を参照してください。
本番環境と同等の環境でテストを実行できる場合,イベントログに出力されたExplicitヒープの確保済みメモリサイズの最大値をExplicitヒープのメモリサイズとします。
確認手順を示します。
この値を,Explicitヒープのメモリサイズとしてください。ただし,明示管理ヒープの自動解放機能が有効な場合は,この値に「Survivor領域サイズ × 2」を加算した値を,Explicitヒープのメモリサイズとしてください。
本番環境よりも小さなスケールの環境でテストを実行する場合,本番環境で必要なメモリサイズは次の式で見積もります。
本番環境でのExplicitヒープサイズ = (Explicitヒープの最大サイズ)/(Explicitメモリブロックの数) × 本番環境でのExplicitメモリブロック数 + Survivor領域サイズ × 2※ |
表7-9 スレッドダンプおよび稼働情報の出力項目の対応
| スレッドダンプの出力項目 | 稼働情報の出力項目 | 出力内容 |
|---|---|---|
| <EH_TOTAL> | EHeapSize | Explicitヒープの確保済みメモリサイズ |
| <AC_NUM> + <DA_NUM> | EMemoryBlockCount | 同じレコードに出力されている有効なExplicitメモリブロックの数 |
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