7. JavaVMのメモリチューニング

システムの処理性能を高めるには,基盤となるJavaVM自体のチューニングを適切に実施する必要があります。製品のJavaVM(以降,JavaVMと呼びます)では,2種類のメモリ空間を管理しています。

この章では,GCとJavaVMでのメモリ管理,およびJavaヒープとExplicitヒープのチューニングについて説明します。

<この章の構成>
7.1 GCとJavaVMのメモリ管理の概要
7.2 SerialGCの仕組み
7.3 FullGC発生を抑止するためのチューニングの概要
7.4 Javaヒープのチューニング
7.5 Javaヒープ内のTenured領域のメモリサイズの見積もり
7.6 Javaヒープ内のNew領域のメモリサイズの見積もり
7.7 Javaヒープ内に一定期間存在するオブジェクトの扱いの検討
7.8 Javaヒープの最大サイズ/初期サイズの決定
7.9 Javaヒープ内のMetaspace領域のメモリサイズの見積もり
7.10 拡張verbosegc情報を使用したFullGCの要因の分析方法
7.11 Explicitヒープのチューニング
7.12 アプリケーションで明示管理ヒープ機能を使用する場合のメモリサイズの見積もり
7.13 明示管理ヒープ機能の自動配置機能を使用したExplicitヒープの利用の検討
7.14 明示管理ヒープ機能適用時に発生しやすい問題とその解決方法
7.15 G1GCの仕組み
7.16 G1GCのチューニング