1.2.2 同一構成のホストを複数配置して可用性を確保するには

同一構成のホストを複数配置すると,負荷分散機を利用することで,障害が発生したホストだけを停止して縮退運用できるので,システム全体の可用性を確保できます。同一構成のホストを複数配置して可用性を確保したWebフロントシステムは,単一のWebフロントシステムをベースに,負荷分散機を配置し,同じ構成のホストを複製して追加すると構築できます。

●システム構成例

同一構成のホストを複数配置して可用性を確保したWebフロントシステムの構成例を次の図に示します。

図1-5 同一構成のホストを複数配置して可用性を確保したWebフロントシステムの構成例

[図データ]

●実施する作業と作業の要否

同一構成のホストを複数配置して可用性を確保したWebフロントシステムの構築時に実施する作業と作業の要否を次の表に示します。

表1-2 同一構成のホストを複数配置して可用性を確保したWebフロントシステムの構築時に実施する作業と作業の要否

同一構成のホストを複数配置して可用性を確保したWebフロントシステムの構築時に実施する作業作業の要否作業の実施条件参照個所
データベースの準備データベースに接続する場合2.1.1
Application Serverのインストール必ず実施(OSがWindowsの場合)2.2.2
必ず実施(OSがAIX,HP-UXの場合)2.2.3
必ず実施(OSがLinuxの場合)2.2.4
データベースに接続するための製品のインストールデータベースに接続する場合2.2.5
システム環境のセットアップ必ず実施2.2.6
タイムアウトの設定システム要件に合わせたシステム環境定義に変更する場合2.2.9
業務アプリケーションの設定と開始必ず実施2.2.10
可用性を確保するための設定必ず実施2.3.1
(凡例)
○:必ず実施する作業です。
△:作業の実施条件を満たす場合に実施する作業です。

注※ このマニュアルで説明するシステム構成例では,データベースに接続することを前提としています。このため,この作業は必ず実施します。