カスタムアダプタの定義ファイルを設定，および更新する場合のコマンドの使用例を次に示します。csccmctlコマンドの詳細は，マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「csccmctl（定義ファイルの管理）」を参照してください。

例1：クラスタ名が「CLS1」，サービスIDが「ADP1」で，「C:\tmp」以下のディレクトリに配置されている定義ファイル「csccustomadapter.properties」を運用環境に設定，または更新する場合

csccmctl -cluster CLS1 -name ADP1 -targetfilename csccustomadapter.properties -basedir C:\tmp -operation set

例2：クラスタ名が「CLS1」，サービスIDが「ADP1」で，「C:\tmp」以下のディレクトリに配置されているTP1アダプタに設定する通信定義ファイル「adptp1_config.xml」を運用環境に設定，または更新する場合

csccmctl -cluster CLS1 -name ADP1 -targetfilename adptp1_config.xml -basedir C:\tmp -operation set

なお，設定および更新した定義内容は次のどれかの場合に削除されます。

• -operation resetオプションで定義ファイルを削除した場合
• クラスタ内のすべてのHCSCサーバがアンセットアップされた場合
• 開発環境で定義ファイルを設定したカスタムアダプタを削除したり，別のコンポーネントに変更したリポジトリをインポートしたりした場合

• -operation setオプションは，コンポーネントの配備前に実行してください。
• 設定および更新した定義ファイルを持つカスタムアダプタをcsccompoundeployコマンドで削除して，同じサービスIDで異なる種別のカスタムアダプタのリポジトリをインポートする場合，-operation resetオプションで対象のサービスIDのカスタムアダプタが持つ定義ファイルを削除する必要があります。
• <リポジトリルート>/manager/custom以下に[-cluster指定値]-[-name指定値]のディレクトリが存在しない場合，コマンド内部でディレクトリが作成されます。
• 次の場合はエラーになります。
  
  • -targetfilenameオプションに設定したファイルが存在しない場合
  • 指定したファイルまでのディレクトリがない場合
  • -targetfilenameオプションに設定したファイルの読み込みに失敗した場合
  • 運用環境に定義する内容に適さない定義が定義ファイルに含まれている場合