Hitachi Web Serverの基本機能で出力されるメッセージで,エラーレベルがwarnのメッセージについて説明します。
module モジュール名称 is already loaded, skipping
- モジュールはすでにWebサーバに組み込まれているため,処理を行いません。
- エラーレベル:warn
- (S)Webサーバは起動処理を続行します。
- (O)LoadModuleディレクティブの記述内容を見直してください。
pid file プロセスID格納ファイル名 overwritten -- Unclean shutdown of previous server run?
- プロセスIDを格納しているファイルを上書きしました。前回Webサーバが正常にシャットダウンされなかったおそれがあります。Webサーバが正常にシャットダウンされた場合は,プロセスID格納ファイルは消去されます。
- エラーレベル:warn
- (S)Webサーバは起動処理を続行します。
- (O)未終了のWebサーバがないかどうか確認してください。PidFileディレクティブで指定したファイルには,Webサーバの起動時に制御プロセスのプロセスIDが格納されます。複数のWebサーバでPidFileディレクティブで指定したファイルが重複した場合にも,このメッセージは出力されます。複数のWebサーバで共用していないか確認してください。
詳細情報: apr_socket_opt_set: (TCP_NODELAY)
- IPプロトコルレベルのオプションTCP_NODELAY設定時にエラーが発生しました。
- エラーレベル:warn
- (S)WebサーバはTCP_NODELAYオプションは設定しないで,起動処理を続行します。Nagleバッファリングアルゴリズムは有効です。
- (O)setsockopt()関数が返す詳細情報について見直してください。
詳細情報: getsockname failed
- getsockname()に失敗しました。
- エラーレベル:warn
- (S)サーバスレッドはリクエスト待ち状態となります。
- (O)getsockname()関数が返す詳細情報について見直してください。
詳細情報: getpeername failed
- getpeername()に失敗しました。
- エラーレベル:warn
- (S)サーバスレッドはクライアントのソケット情報を設定しないで,リクエスト処理を続行します。
- (O)getpeername()関数が返す詳細情報について見直してください。
Server ran out of threads to serve requests. Consider raising the ThreadsPerChild setting
- リクエストを処理するサーバスレッドが不足しています。
- エラーレベル:warn
- (S)リクエスト処理を続行します。
- (O)ThreadsPerChildディレクティブ値の増加を検討してください。
詳細情報: No installed ConfigArgs for the service "サービス名称", using Server defaults.
- サービス名称で示すサービスのレジストリエントリConfigArgsの内容を取得できないため,デフォルトで起動します。
- エラーレベル:warn
- (S)Webサーバは起動処理を続行します。
- (O)サービス名称のレジストリキー下に,レジストリエントリConfigArgsがあるかを確認してください。
NameVirtualHost ホスト名:ポート番号 has no VirtualHosts
- NameVirtualHostディレクティブが定義されたホスト名,ポート番号はVirtualHostディレクティブで使用されていません。
- エラーレベル:warn
- (S)NameVirtualHostディレクティブの指定を無視し,Webサーバ起動処理を続行します。
- (O)不要なNameVirtualHostディレクティブは削除してください。NameVirtualHostディレクティブは,同一のホスト名,ポート番号に対して複数のVirtualHostディレクティブを定義する場合に指定してください。
_default_ VirtualHost overlap on port ポート番号, the first has precedence
- デフォルトバーチャルホストはポート番号についてオーバラップしました。最初に指定したバーチャルホストが有効になります。
- エラーレベル:warn
- (S)最初に指定したバーチャルホスト以外は無視し,Webサーバ起動処理を続行します。
- (O)デフォルトバーチャルホスト(VirtualHostディレクティブで*,255.255.255.255または_default_を指定する)は,同じポートについて複数指定できません。デフォルトバーチャルホストの指定について見直してください。
VirtualHost ホスト名:ポート番号 overlaps with VirtualHost ホスト名:ポート番号, the first has precedence, perhaps you need a NameVirtualHost directive
- ホスト名:ポート番号で指定されたバーチャルホストはオーバラップしました。最初に指定したバーチャルホストが有効になります。
- エラーレベル:warn
- (S)最初に指定したバーチャルホスト以外は無視し,Webサーバ起動処理を続行します。
- (O)ホスト名:ポート番号に同じバーチャルホストを指定する場合には,該当するホスト名,ポート番号についてNameVirtualHostディレクティブを定義してください。
httpsd: gethostname() failed to determine ServerName
- gethostname()によって,ServerNameを決定しようとしましたが失敗しました。
- エラーレベル:warn
- (S)Webサーバのアドレスは127.0.0.1とします。
- (O)ホスト名が取得できない原因について見直してください。
PassEnv variable 環境変数 was undefined
- PassEnvディレクティブで指定した環境変数は環境変数として定義されていません。
- エラーレベル:warn
- (S)処理を続行します。
- (O)環境変数を設定してください。
The ディレクティブ directive in コンフィグファイル at line 行番号 will probably never match because it overlaps an earlier ディレクティブ.
- 同一のURLに適用可能なディレクティブを重複して指定しているため,後の指定は適用されません。
- エラーレベル:warn
- (S)Webサーバは起動処理を続行します。
- (O)表示されている行のディレクティブの設定を見直してください。
詳細情報: Cannot get media type from 'メディアタイプ'
- MIMEのメディアタイプが正しく取得できません。
- エラーレベル:warn
- (S)リクエスト処理を続行します。
- (O)MIMEの設定を見直してください。
詳細情報: Cannot get media parameter.
- MIMEのメディアパラメータが正しく取得できません。
- エラーレベル:warn
- (S)リクエスト処理を続行します。
- (O)MIMEの設定を見直してください。
詳細情報: Cannot get media subtype.
- MIMEのメディアサブタイプが正しく取得できません。
- エラーレベル:warn
- (S)リクエスト処理を続行します。
- (O)MIMEの設定を見直してください。
詳細情報: mod_mime: analyze_ct: cannot get media type from 'メディアタイプ'
- MIMEのメディアタイプが正しく取得できません。
- エラーレベル:warn
- (S)リクエスト処理を続行します。
- (O)MIMEの設定を見直してください。
詳細情報: sigaction(シグナル)
- シグナルに対するアクションの変更時にエラーが発生しました。
シグナルの種類を次に示します。
SIGSEGV SIGBUS SIGABRT SIGILL SIGTERM SIGINT
SIGXCPU SIGXFSZ SIGPIPE SIGHUP SIGUSR1 SIGUSR2
- エラーレベル:warn
- (S)Webサーバは起動処理を続行します。
- (O)sigaction()関数が返す詳細情報について見直してください。
long lost child came home! (pid プロセスID)
- gracefulによるサーバの再起動後,制御プロセスが監視対象以外のプロセスを終了しました。
- エラーレベル:warn
- (S)制御プロセスはスコアボードファイルを使用してサーバプロセスの状態を管理しています。gracefulによる再起動後に,終了したプロセスが管理しているプロセスに該当しない場合,このメッセージを出力します。
- (O)終了したプロセスが制御プロセスの監視対象外である原因について見直してください。例えば,gcacheサーバは,制御プロセスの監視対象外のプロセスです。サーバプロセスは制御プロセスの監視対象であり,サーバプロセスに対してこのメッセージが出力された場合には,何らかの原因でサーバプロセスが監視対象から外れたことになります。
詳細情報: killpg SIGTERM
- Webサーバを終了させるために制御プロセスはkillpg()関数によってサーバプロセスに対してシグナルSIGTERMを送信しましたがエラーが発生しました。
- エラーレベル:warn
- (S)制御プロセスは,数秒後にサーバプロセスそれぞれに対してSIGTERMシグナルを送信しサーバプロセス終了処理を続行します。
- (O)killpg()関数が返す詳細情報について見直してください。
詳細情報: apr_socket_opt_set: (TCP_NODELAY)
- IPプロトコルレベルのオプションTCP_NODELAY設定時にエラーが発生しました。
- エラーレベル:warn
- (S)TCP_NODELAYオプションは設定しないでWebサーバの起動処理を続行します。Nagleバッファリングアルゴリズムは有効です。
- (O)setsockopt()関数が返す詳細情報について見直してください。
詳細情報: write pipe_of_death
- サーバプロセスの終了要求で使用するパイプへの書き込みに失敗しました。
- エラーレベル:warn
- (S)サーバプロセス終了要求処理を中断します。
- (O)詳細情報について見直してください。
詳細情報: get socket to connect to listener
- サーバプロセスの終了要求で使用するソケット生成に失敗しました。
- エラーレベル:warn
- (S)サーバプロセス終了要求処理を中断します。
- (O)socket()関数が返す詳細情報について見直してください。
詳細情報: set timeout on socket to connect to listener
- サーバプロセスの終了要求で使用するソケットのタイムアウト設定に失敗しました。
- エラーレベル:warn
- (S)サーバプロセス終了要求処理を中断します。
- (O)詳細情報について見直してください。
詳細情報: connect to listener on Webサーバアドレス:ポート番号
- サーバプロセス終了要求処理中,Webサーバへの接続に失敗しました。
- エラーレベル:warn
- (S)サーバプロセス終了要求処理を中断します。
- (O)詳細情報について見直してください。
詳細情報: The HWS trace could not obtain the shared memory identifier from the file ファイル名 specified in the HWSTraceIdFile.
- HWSTraceIdFileディレクティブで指定したファイル名で示すファイルから共有メモリ識別子を取り出せません。
- エラーレベル:warn
- (S)処理を続行します。
- (O)詳細情報で示す原因について見直してください。
The format of the shared memory identifier specified in the HWSTraceIdFile is invalid.
- HWSTraceIdFileディレクティブで指定したファイルの共有メモリ識別子はフォーマットが不正です。
- エラーレベル:warn
- (S)処理を続行します。
- (O)共有メモリ識別子について見直してください。
詳細情報: HWS trace shmctl() IPC_RMID could not remove the shared memory segment(id=共有メモリ識別子).
- 共有メモリを削除できません。
- エラーレベル:warn
- (S)処理を続行します。
- (O)詳細情報で示す原因について見直してください。
詳細情報: killpg SIGUSR1
- gracefulによる再起動または計画停止させるために制御プロセスはkillpg()関数によってサーバプロセスに対してシグナルSIGUSR1を送信しましたがエラーが発生しました。
- エラーレベル:warn
- (S)制御プロセスは,再起動または計画停止処理を続行します。
- (O)killpg()関数が返す詳細情報について見直してください。
[client クライアントアドレス] authenticated user 'ユーザ名称' not a member of any groups, so 'file-group' requirement cannot succeed for file 'ファイル名称'
- 認証ユーザはどのグループのメンバでもないため,file-group要求は失敗しました。
- エラーレベル:warn
- (S) リクエスト処理を続行します。
詳細情報: killpg SIGHUP
- Webサーバを再起動させるために制御プロセスはkillpg()関数によってサーバプロセスに対してシグナルSIGHUPを送信しましたがエラーが発生しました。
- エラーレベル:warn
- (S)制御プロセスは,数秒後にサーバプロセスそれぞれに対してSIGTERMシグナルを送信し,サーバプロセス終了処理を続行します。
- (O)killpg()関数が返す詳細情報について見直してください。
MaxClients can't be changed by restart. Original was used
- MaxClientsディレクティブは,gracefulまたはrestartによる再起動時には変更できません。
- エラーレベル:warn
- (S)Webサーバは起動時のMaxClientsディレクティブ値を設定し,再起動処理を続行します。
- (O)再起動時には,MaxClientsディレクティブ値を変更しないでください。
child process プロセスID still did not exit, sending a SIGTERM
- プロセスIDで示すサーバプロセスが終了していないため,SIGTERMシグナルを送信します。
- エラーレベル:warn
- (S)Webサーバの停止または再起動処理を続行します。
- (O)サーバプロセスに対してSIGTERMシグナルがブロックされていないか確認し,サーバプロセスが終了するまでお待ちください。
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