Cosminexus アプリケーションサーバ V8 機能解説 保守/移行/互換編
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4.3.1 Cosminexus Component Containerのログの取得
J2EEサーバ・リダイレクタ・サーバ管理コマンドのログの取得方法について説明します。
また,Cosminexus Component Containerでは,これらのログに加えて,移行コマンドのログが出力されます。インプロセスHTTPサーバを使用している場合はインプロセスHTTPサーバのログが,リソース枯渇監視機能を使用している場合はリソース枯渇監視ログが出力されます。
- J2EEサーバおよびリダイレクタのログには,メッセージログ,ユーザログ,例外ログ,および保守用ログの4種類があります。なお,J2EEサーバでは,これらのログに加えて,起動,停止および異常終了時にイベントログまたはsyslogを出力します。
- サーバ管理コマンドのログには,メッセージログ,例外ログ,および保守用ログの3種類があります。
- リソースアダプタのバージョンアップコマンド(cjrarupdate)のログには,メッセージログ,例外ログ,および保守用ログの3種類があります。
- インプロセスHTTPサーバのログには,アクセスログ,スレッドトレース,および通信トレースの3種類があります。
- Cosminexus JPAプロバイダのログには,メッセージログ,例外ログ,稼働ログ,および保守ログがあります。メッセージログおよび例外ログについては,J2EEサーバの場合と同じです。
- 移行コマンドのログには,メッセージログ,例外ログ,および保守用ログの3種類があります。
次にそれぞれのログについて説明します。
- メッセージログ
- J2EEサーバ,サーバ管理コマンド,移行コマンドなどの稼働状態が出力されます。各種サーバおよびコマンドの稼働監視の情報として使用します。
- なお,Cosminexus JPAプロバイダの場合は,次の場合にも出力されます。
- クラスのローディングおよびクエリ解析に失敗した場合
- orm.xmlのタグでユーザが指定したアノテーションを無視する場合
- persistence.xmlに指定するCosminexus JPA固有機能のプロパティに不正値が指定された場合
- JTAトランザクションへの参加に失敗した場合
- データベースの更新に失敗した場合
- ユーザログ
- アプリケーション中で出力される標準出力および標準エラー出力の情報が出力されます。アプリケーションの開発時の動作確認用に使用します。Solaris以外の場合,JavaVMのメモリ関連ログも含みます。
- 例外ログ
- システムでトラブルが発生したときのCosminexus Component Containerの例外情報が出力されます。なお,例外ログは日常的な運用で監視する必要はありません。ログにメッセージが出力された場合に,例外情報を参照するときにご利用ください。
- なお,Cosminexus JPAプロバイダの場合は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバのプロパティでcosminexus.jpa.exception.logging.sqlを指定すると,例外メッセージにSQL文(処理の延長で内部的に発行したSQLを含む)を含むこともできます。プロパティの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.4 usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。
- 保守用ログ
- システムでトラブルが発生したときのCosminexus Component Containerの障害保守情報が出力されます。保守員がCosminexus Component Containerの障害解析用に使用します。
- イベントログ(Windowsの場合)
- J2EEサーバが起動,停止または異常終了したことを示す情報が出力されます。出力先はWindowsのイベントログの設定によって異なります。
- なお,イベントログは,J2EEサーバの停止のしかたによっては,出力されません。次の場合は,正しくログが出力されないことがあります。
- J2EEサーバが動作しているJavaVM自体に問題が発生した場合
- J2EEサーバのプロセスをTerminateProcessによって外部から停止した場合
- JavaVMの起動オプションとして-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションを指定している場合にメモリ不足によってJ2EEサーバが異常終了したとき
なお,-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションは,デフォルトで設定されているオプションです。
- syslog(UNIXの場合)
- J2EEサーバが起動,停止または異常終了したことを示す情報が出力されます。出力先はUNIXのsyslogの設定によって異なります。
- なお,syslogは,J2EEサーバの停止のしかたによっては,出力されません。次の場合は,正しくログが出力されないことがあります。
- J2EEサーバが動作しているJavaVM自体に問題が発生した場合
- J2EEサーバのプロセスをSIGKILLシグナル(kill -9など)によって外部から停止した場合
- JavaVMの起動オプションとして-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションを指定している場合にメモリ不足によってJ2EEサーバが異常終了したとき
-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションは,デフォルトで設定されているオプションです。
- インプロセスHTTPサーバのログ
- インプロセスHTTPサーバを使用している場合に,保守情報およびリクエストの処理結果が出力されます。保守情報は,保守員がCosminexus Component Containerの障害解析用に使用します。リクエストの処理結果はアクセスログとして,インプロセスHTTPサーバのパフォーマンス情報,セッショントラッキング情報などの分析に使用します。
- Cosminexus JPAプロバイダのログ
- Cosminexus JPAプロバイダでは,稼働情報(処理の延長で内部的に発行したSQLを含む)を出力します。稼働ログには,SQL,TRANSACTIONの2種類のカテゴリがあります。ログの出力レベルはカテゴリごとに指定できます。稼働ログの出力レベルには,Off,Information,およびDetailがあります。稼働ログは,InformationまたはDetailが指定されたときに出力されます。カテゴリごとの稼働ログの出力内容を次の表に示します。
表4-3 カテゴリごとの稼働ログの出力内容
| カテゴリ |
Informationレベルの出力内容 |
Detailレベルの出力内容 |
| SQL※1 |
- 発行したSQLすべてが出力されます。
ユーザまたはCosminexus JPAプロバイダにかかわらず,発行したSQLが出力されます。
- PreparedStatement#executeUpdate()の戻り値が出力されます。※2,※3
|
- Informationレベルでの出力内容が出力されます。
- ?パラメタ(プレースホルダ)への設定値が出力されます。
|
| TRANSACTION |
- JTAトランザクション利用時に,トランザクションマネージャにSynchronizationを登録したことを表すメッセージが出力されます。
EntityManagerがJTAトランザクションに参加したタイミングで出力されます。
- JTAトランザクション利用時に,トランザクションマネージャからSynchronizationのafterCompletion()が呼ばれたことを表すメッセージが出力されます。
JTAトランザクションが決着されたタイミングで出力されます。
|
- Informationレベルでの出力内容で,EntityTrasanctionのbegin(),commit(),rollback()が実行されたことを示すイベントメッセージが出力されます。
例外発生時には出力されません。
|
- 注※1
- データベースへ発行するSQLおよびパラメタがログに出力されるため,ログの出力レベルの設定には注意してください。
- 注※2
- UPDATE文を実行した場合は更新した行数になります。詳細については,Javadocの「java.sql.PreparedStatement」を参照してください。
- SELECT文を実行した場合は,PreparedStatement#executeUpdate()を使用しないため出力されません。ただし,QueryインタフェースをネイティブクエリのSELECT文で生成して,Query#executeUpdate()を実行した場合はSELECT文も出力されます。
- 注※3
- PreparedStatement#executeUpdate()を実行して例外が発生した場合は出力されません。
- 稼働ログは上記の表に記述したトランザクションのステータスや,永続化ユニット名などの情報が取得できない場合は小文字で,「unknown」と出力されます。
- なお,Cosminexus JPAプロバイダで出力される稼働ログについては,「付録C.2 Cosminexus JPAプロバイダの稼働ログ」を参照してください。
- リソース枯渇監視ログ
- リソース枯渇監視機能を使用している場合に,監視対象のリソースについてのリソース枯渇監視情報が出力されます。リソースの使用率または使用数がしきい値を超えた場合の原因調査に使用します。
ログは,若い面番号の付いたログファイルから順に記録されます。一つのログファイルのサイズが1面当たりの最大サイズに達すると,ログは次の面番号の付いたログファイルに記録されます。最後のログファイル(面数の番号が付いたログファイル)のサイズが1面当たりの最大サイズに達すると,面の番号1のログファイルを空にし,そこへログを記録していきます。以降,ログファイルを空にしながら,面番号の順にログファイルへログを記録していきます。
ログの出力先のデフォルトを次の表に示します。Cosminexus Component Containerのログは,サーバ単位またはコマンド単位に取得できます。
ログの出力先に示す<作業ディレクトリ>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.public.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public(Windowsの場合),または/opt/Cosminexus/CC/server/public(UNIXの場合)です。
表4-4 J2EEサーバおよびリダイレクタのログの出力先(デフォルト)
| 分類 |
内容 |
ログ出力先およびログファイル名※1 |
デフォルトのサイズ×面数 |
チャネル名 |
| メッセージログ |
稼働ログ |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\cjmessage[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/cjmessage[n].log
|
1MB×2 |
MessageLogFile |
| ログ稼働ログ※3 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\cjlogger.log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/cjlogger.log
|
1MB×2 |
− |
| リダイレクタのメッセージログ |
ディレクトリ※4
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\logs
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/web/redirector/logs
|
4MB×5 |
− |
ファイル名※4
- Windowsの場合
isapi_redirect[n].log(Microsoft IIS)
hws_redirect[n].log(Hitachi Web Server)
- UNIXの場合
hws_redirect[n].log(Hitachi Web Server)
|
| J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用するリソースアダプタの稼働ログ※5 |
- Windowsの場合
(Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory>※2\connectors\<リソースアダプタの表示名>[n].log
(Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory>※2\connectors\<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
- UNIXの場合
(Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory>※2/connectors/<リソースアダプタの表示名>[n].log
(Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory>※2/connectors/<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
|
1MB×2 |
− |
| J2EEアプリケーションに含めて使用するリソースアダプタの稼働ログ※5 |
- Windowsの場合
(通常モード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory>※2\connectors\<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>[n].log
(テストモード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory>※2\connectors\test#<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>[n].log
(通常モード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory>※2\connectors\<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
(テストモード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory※2>\connectors\test#<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
- UNIXの場合
(通常モード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory>※2/connectors/<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>[n].log
(テストモード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory>※2/connectors/test#<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>[n].log
(通常モード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory>※2/connectors/<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
(テストモード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)
<ejb.server.log.directory>※2/connectors/test#<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log
|
1MB×2 |
− |
| ユーザログ |
Webサーブレットログ※6 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\web_servlet[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/web_servlet[n].log
|
4MB×4 |
WebServletLogFile |
| ユーザ出力ログ |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\user_out[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/user_out[n].log
|
1MB×2 |
UserOutLogFile |
| ユーザエラーログ |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\user_err[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/user_err[n].log
|
1MB×2 |
UserErrLogFile |
| JavaVMの保守情報およびガーベージコレクションのログ |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\javalog[nn].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/javalog[nn].log
|
4MB×4 |
− |
| 明示管理ヒープ機能のイベントログ |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\ehjavalog[nn].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/ehjavalog[nn].log
|
4MB×4 |
− |
| 例外ログ |
障害発生時の例外情報 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\cjexception[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/cjexception[n].log
|
1MB×2 |
ExceptionLogFile |
| 保守用ログ |
保守情報 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjmaintenance[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjmaintenance[n].log
|
16MB×4 |
MaintenanceLogFile |
| コンソールメッセージ |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjconsole[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjconsole[n].log
|
1MB×2 |
ConsoleLogFile |
| EJBコンテナの保守情報 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjejbcontainer[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjejbcontainer[n].log
|
1MB×2 |
EJBContainerLogFile |
| Webコンテナの保守情報 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjwebcontainer[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjwebcontainer[n].log
|
1MB×2 |
WebContainerLogFile |
| 起動プロセス標準出力情報※7 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjstdout.log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjstdout.log
|
− |
− |
| 起動プロセス標準エラー情報※7 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjstderr.log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjstderr.log
|
− |
− |
| 終了プロセス情報 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cj_shutdown[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cj_shutdown[n].log
|
4KB×2※8 |
− |
| Webコンテナ保守用トレースログ |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\containers\<サーバ名称>\logs\cjweb_access[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/web/containers/<サーバ名称>/logs/cjweb_access[n].log
|
4MB×16 |
WebAccessLogFile |
| リダイレクタの保守用トレースログ |
ディレクトリ※4
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\logs
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/web/redirector/logs/
|
16MB×4 |
− |
ファイル名※4
- Windowsの場合
iis_rd_trace[n].log(Microsoft IIS)
hws_rd_trace[n].log(Hitachi Web Server)
- UNIXの場合
hws_rd_trace[n].log(Hitachi Web Server)
|
| J2EEサーバのRMI通信ログ |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\CC\rmi\cjrmi[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/CC/rmi/cjrmi[n].log
|
1MB×4 |
− |
| イベントログ |
J2EEサーバの起動,停止または異常終了を示すログ |
Windowsのイベントビューアのアプリケーションログ※9 |
− |
− |
| syslog |
J2EEサーバの起動,停止または異常終了を示すログ |
UNIXのsyslogの設定に依存します。※10 |
− |
− |
(凡例) −:該当しない
- 注
- チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。
- 注※1
- ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。
- ただし,リダイレクタでMicrosoft IISを使用する場合,またはEJBクライアントアプリケーションのサブディレクトリ共有モードを使用する場合は,最大面数が64になります。
- また,[nn]の部分には,01〜99の通し番号が付きます。
- 注※2
- <ejb.server.log.directory>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logsです。
- 簡易構築定義ファイルのejb.server.log.directoryパラメタの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.14.2 J2EEサーバ用オプション定義を設定するパラメタ」およびマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。
- 注※3
- ファイル出力時にファイル容量をチェックします。チェック時に最大容量を超えた場合,cjlogger.logファイルの名称をバックアップファイルの名称(cjlogger_save.log)に変更します。
- 注※4
- ディレクトリ,ファイル名は,isapi_redirect.conf(Microsoft IIS用リダイレクタ動作定義ファイル),またはmod_jk.conf(Hitachi Web Server用リダイレクタ動作定義ファイル)で設定できます。リダイレクタのログ取得の設定については,「3.3.10 リダイレクタのログ取得の設定」を参照してください。各ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。
- リダイレクタのメッセージログに出力されるメッセージのうち,KDJE21000-Z〜KDJE21999-Z(Zは変数で,E(エラーメッセージ),W(警告メッセージ),I(通知メッセージ)を示します)は,保守用のメッセージとなります。
- 注※5
- リソースアダプタのログを取得するかどうかは,サーバ管理コマンドで指定されている内容に従います。また,リソースアダプタのログは,簡易構築定義ファイルでサイズおよび面数を変更できます。リソースアダプタのログ取得の設定については,「3.3.13 リソースアダプタのログ取得の設定」を参照してください。
- 注※6
- サーブレット,JSPで発生した例外のスタックトレースについても出力されます。
- 注※7
- 起動プロセス情報だけを取得するログです。主にJ2EEサーバの起動または終了時に出力されるため,オンライン中に出力されることはほとんどありません。ファイルのサイズが上限に達したときは,<作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\logs下(Windowsの場合),または<作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/logs下(UNIXの場合)のcjstdout_save.logまたはcjstderr_save.logに退避されます。すでにcjstdout_save.logまたはcjstderr_save.logがあったときは,上書きされます。
- 注※8
- サイズおよび面数は,変更できません。
- 注※9
- ログファイルの出力先はWindowsのイベントログの設定によって異なります。
- 注※10
- J2EEサーバの起動,停止および異常終了のメッセージをsyslogに出力するためには,syslogの設定で,facility「daemon」に対するpriorityを「info」または「debug」に設定する必要があります。syslogの設定に関する詳細については,OS付属のマニュアルを参照してください。
- 注意
- WebサーバとしてHitachi Web Server(UNIX)を使用している場合,リダイレクタのログファイルは,Webサーバの起動時に,mod_jk.confで指定したファイルサイズで,指定した面数分,すべて作成されます。このとき,トレースファイルは空白(0x20)で初期化されます。デフォルトのファイルサイズと面数で運用している場合,ログの出力先に指定したディレクトリに,84メガバイトのディスク容量が必要になります。
- WebサーバとしてMicrosoft IISを使用している場合,リダイレクタのログファイルは,Webサーバへの初回アクセス時に,isapi_redirect.confで指定したファイルサイズで,指定した面数分,すべて作成されます。このとき,トレースファイルは空白(0x20)で初期化されます。デフォルトのファイルサイズと面数で運用している場合,ログの出力先に指定したディレクトリに,84メガバイトのディスク容量が必要になります。
- UNIXの場合,リダイレクタの保守用トレースログを取得する前に次のコマンドを実行してください。
/opt/hitachi/HNTRLib2/bin/hntr2sync <JkTraceLogFileDirの指定値>/<JkTraceLogFilePrefixの指定値>
なお,JkTraceLogFileDirおよびJkTraceLogFilePrefixはmod_jk.conf(Hitachi Web Server用リダイレクタ動作定義ファイル)に指定するキーです。
- 参考
- セッションフェイルオーバ機能を使用している場合,セッションフェイルオーバについてのログは次の出力先に出力されます。
- セッションフェイルオーバ機能のログ
セッションフェイルオーバ機能を使用しているJ2EEサーバのログとして出力されます。
- SFOサーバのログ
メモリセッションフェイルオーバ機能を使用する場合,SFOサーバとして動作しているJ2EEサーバのログは,J2EEサーバと同じディレクトリに出力されます。また,SFOサーバ上で動作するSFOサーバアプリケーションのログも,SFOサーバアプリケーションが動作しているJ2EEサーバのログに出力されます。
表4-5 サーバ管理コマンドのログの出力先(デフォルト)
| 分類 |
内容 |
ログ出力先およびログファイル名※1 |
デフォルトのサイズ×面数 |
チャネル名 |
| メッセージログ |
稼働ログ※2,※3 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\cjmessage[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/admin/logs/cjmessage[n].log
|
1024KB×3 |
MessageLogFile |
| ログ稼働ログ※2 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\cjlogger.log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/admin/logs/ cjlogger.log
|
1024KB×2 |
− |
| 例外ログ |
障害発生時の例外情報※2,※3 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\cjexception[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/admin/logs/cjexception[n].log
|
1024KB×6 |
ExceptionLogFile |
| 保守用ログ |
保守情報※2 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\CC\maintenance\cjmaintenance[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/admin/logs/CC/maintenance/cjmaintenance[n].log
|
1024KB×3 |
MaintenanceLogFile |
| コンソールメッセージ※2 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\CC\maintenance\cjconsole[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/admin/logs/CC/maintenance/cjconsole[n].log
|
32KB×3 |
ConsoleLogFile |
| サーバ管理コマンドの保守情報※2 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\CC\maintenance\cjserveradmin[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/admin/logs/CC/maintenance/cjserveradmin[n].log
|
32KB×3 |
ServerAdminLogFile |
(凡例) −:該当しない
- 注
- チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。
- 注※1
- ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から各ログの最大面数まで)が付きます。
- 注※2
- 日立トレース共通ライブラリ形式の出力メッセージ(アプリケーション識別名)には,コマンド名が表示されます。
- 注※3
- 互換モードの場合,稼働ログと障害発生時の例外情報の出力先は標準モードと異なります。互換モードの場合の出力先とデフォルトのサイズ・面数は次のようになります。
表4-6 サーバ管理コマンドのログの出力先(互換モード)
| 内容 |
ログ出力先およびログファイル名※ |
デフォルトのサイズ×面数 |
| 稼働ログ |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\<コマンド名称>message[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/admin/logs/<コマンド名称>message[n].log
|
128KB×2 |
| 障害発生時の例外情報 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\<コマンド名称>exception[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/admin/logs/<コマンド名称>exception[n].log
|
256KB×2 |
- 注※
- ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から各ログの最大面数まで)が付きます。
サーバ管理コマンドのメッセージログに出力されるメッセージには,メッセージIDフィールドが空白で,メッセージテキストフィールドにメッセージID(KDJEnnnnn-Yなど)が含まれる場合があります。それらはサーバ側で発生したメッセージで,前後に出力されるメッセージの付加情報となります。
表4-7 リソースアダプタバージョンアップコマンド(cjrarupdate)のログの出力先
| 分類 |
内容 |
ログ出力先およびログファイル名※ |
デフォルトのサイズ×面数 |
| メッセージログ |
稼働ログ |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjrarupdatemessage[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/logs/cjrarupdatemessage[n].log
|
1MB×2 |
| 例外ログ |
障害発生時の例外情報 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjrarupdateexception[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/logs/cjrarupdateexception[n].log
|
1MB×2 |
| 保守用ログ |
保守情報 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjrarupdatemaintenance[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/logs/cjrarupdatemaintenance[n].log
|
1MB×2 |
- 注※
- ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。
表4-8 インプロセスHTTPサーバのログの出力先(デフォルト)
| 分類 |
内容 |
ログ出力先およびログファイル名 |
デフォルトのサイズ×面数 |
| アクセスログ |
インプロセスHTTPサーバの処理結果 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※1\http\cjhttp_access.inprocess_http[n].log※2
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※1/http/cjhttp_access.inprocess_http[n].log※2
|
4MB×16 |
| スレッドトレース |
スレッドトレースの情報 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※1\http\maintenance\thr\cjhttp_thr.<時間情報>.inprocess_http.mm※3
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※1/http/maintenance/thr/cjhttp_thr.<時間情報>.inprocess_http.mm※3
|
約3.2MB※4×16 |
| 通信トレース |
通信トレースの情報 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※1\http\maintenance\comm\cjhttp_comm.<時間情報>.inprocess_http.mm※3
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※1/http/maintenance/comm/cjhttp_comm.<時間情報>.inprocess_http.mm※3
|
約16.6MB※4×16 |
- 注※1
- <ejb.server.log.directory>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logsです。
- 簡易構築定義ファイルのejb.server.log.directoryパラメタの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.14.2 J2EEサーバ用オプション定義を設定するパラメタ」およびマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。
- 注※2
- [n]には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。
- 注※3
- <時間情報>には,ファイルを出力した日時が,「YYYYMMDDHHmmSSnnn」形式で表示されます。例えば,ファイルを出力した時間が,2005年1月20日10時50分30.158秒だった場合,ファイル名は「cjhttp_thr.20050120105030158.inprocess_http.mm」または「cjhttp_comm.20050120105030158.inprocess_http.mm」になります。
- 注※4
- 起動するたびに新規にトレースファイルが作成されます。面数が最大値(デフォルト値は16)を超えると,最も古い日時のファイルを再利用します。
- ファイルサイズは次のように決定されます。
- スレッドトレースのファイルサイズ=(((A+B)×32786)+32914)バイト
- 通信トレースのファイルサイズ=(((A+B)×172050)+128)バイト
- A=webserver.connector.inprocess_http.max_connectionsの値
- B=webserver.connector.inprocess_http.send_timeoutの値が0の場合0,0以外の場合1
- 注意
- インプロセスHTTPサーバのスレッドトレースと通信トレースを取得する前に,次のコマンドを実行してください。
- Windowsの場合
- <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\bin\cjtracesync [-thr|-comm] <サーバ名称>
- UNIXの場合
- /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjtracesync [-thr|-comm] <サーバ名称>
- cjtracesyncコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cjtracesync(インプロセスHTTPサーバ用トレースファイルの同期)」を参照してください。
表4-9 Cosminexus JPAプロバイダのログの出力先(デフォルト)
| 分類 |
内容 |
ログ出力先およびログファイル名 |
デフォルトのサイズ×面数 |
チャネル名 |
| 稼働ログ |
SQL |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logs\cjpa\cjpaoperation?.log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/public/ejb/<サーバ名称>/logs/cjpa/cjpaoperation?.log
|
1024KB×2 |
JPAOperationLogFile |
| トランザクション |
| 保守ログ |
保守情報 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logs\cjpa\maintenance\cjpamaintenance?.log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/public/ejb/<サーバ名称>/logs/cjpa/maintenance/cjpamaintenance?.log
|
1024KB×2 |
JPAMaintenanceLogFile |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logs\cjpa\maintenance\cjpadefinition?.log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/public/ejb/<サーバ名称>/logs/cjpa/maintenance/cjpadefinition?.log
|
1024KB×2 |
− |
- (凡例)−:該当しない
- 注
- チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。
表4-10 移行コマンド(cjenvupdate)のログの出力先
| 分類 |
内容 |
ログ出力先およびログファイル名※ |
デフォルトのサイズ×面数 |
| メッセージログ |
cjenvupdateコマンドの稼働ログ |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjenvupdatemessage[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/logs/cjenvupdatemessage[n].log
|
4MB×4 |
| 例外ログ |
cjenvupdateコマンドの例外情報 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjenvupdateexception[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/logs/cjenvupdateexception[n].log
|
4MB×4 |
| 保守用ログ |
cjenvupdateコマンドの保守情報 |
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjenvupdatemaintenance[n].log
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/logs/cjenvupdatemaintenance[n].log
|
4MB×4 |
- 注※
- [n]には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。
表4-11 リソース枯渇監視のログの出力先
監視対象
リソース |
ログ取得場所およびログファイル名※1 |
デフォルトのサイズ×面数 |
チャネル名 |
| メモリ |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\watch\cjmemorywatch[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/watch/cjmemorywatch[n].log
|
1MB×2 |
MemoryWatchLogFile |
| ファイルディスクリプタ |
- UNIXの場合※3
<ejb.server.log.directory>※2/watch/cjfiledescriptorwatch[n].log
|
1MB×2 |
FileDescriptorWatchLogFile |
| スレッド |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\watch\cjthreadwatch[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/watch/cjthreadwatch[n].log
|
1MB×2 |
ThreadWatchLogFile |
| スレッドダンプ |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\watch\cjthreaddumpwatch[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/watch/cjthreaddumpwatch[n].log
|
1MB×2 |
ThreaddumpWatchLogFile |
| HTTPリクエスト実行待ちキュー |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\watch\cjrequestqueuewatch[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/watch/cjrequestqueuewatch[n].log
|
1MB×2 |
RequestQueueWatchLogFile |
| HTTPセッション数 |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\watch\cjhttpsessionwatch[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/watch/cjhttpsessionwatch[n].log
|
1MB×2 |
HttpSessionWatchLogFile |
| コネクションプール |
- Windowsの場合
<ejb.server.log.directory>※2\watch\cjconnectionpoolwatch[n].log
- UNIXの場合
<ejb.server.log.directory>※2/watch/cjconnectionpoolwatch[n].log
|
1MB×2 |
ConnectionPoolWatchLogFile |
- 注
- チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。
- 注※1
- [n]には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。
- 注※2
- <ejb.server.log.directory>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logsです。
- 簡易構築定義ファイルのejb.server.log.directoryパラメタの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.14.2 J2EEサーバ用オプション定義を設定するパラメタ」およびマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。
- 注※3
- Windowsの場合,またはAIXの場合は,ファイルディスクリプタを監視できません。
リソース枯渇監視ログファイルに出力される情報やログファイルの出力形式については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「4.3 リソース枯渇監視機能とリソース枯渇監視情報の出力」を参照してください。
J2EEサーバ,リダイレクタ,およびサーバ管理コマンドのログの出力先を変更している場合は,次の表に示す,ログの出力先を設定するユーザ定義ファイルを参照して出力先を確認してください。なお,ログの出力先を変更した場合,変更後の出力先はsnapshotログの一括収集時に収集対象外となります。必要に応じてsnapshotログの収集先を変更してください。
表4-12 ログの出力先を設定するユーザ定義ファイル
| 分類 |
ユーザ定義ファイル |
| J2EEサーバ |
簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定する,ejb.server.log.directoryパラメタ
デフォルトは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logs」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/server/public/ejb/<サーバ名称>/logs」(UNIXの場合)です。 |
| リダイレクタ |
- Hitachi Web Serverの場合
- メッセージログ
簡易構築定義ファイルの論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に指定する,JkLogFileDirパラメタ
デフォルトは,「logs」です。
- 保守用トレースログ
簡易構築定義ファイルの論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内に指定する,JkTraceLogFileDirパラメタ
デフォルトは,「logs」です。
|
- Microsoft IISの場合
- メッセージログ
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\isapi_redirect.confのlog_file_dirキー
キーのデフォルトは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\logs」です。
- 保守用トレースログ
<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\isapi_redirect.confのtrace_log_file_dirキー
キーのデフォルトは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\web\redirector\logs」です。
|
| サーバ管理コマンド |
サーバ管理コマンドのusrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合)のejbserver.log.directoryキー
キーのデフォルトは,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/admin/logs」(UNIXの場合)です。
Management Serverリモート管理機能から操作した場合は,サーバ管理コマンドのログ出力先は変更できません。 |
ログの出力先の変更方法など,トラブルシューティングの資料取得の設定については,「3. トラブルシューティング(資料取得の設定)」を参照してください。
ここでは,運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログの出力先について説明します。
運用管理エージェント・運用監視エージェント・Management Serverのログには,個別に取得する以外に,統合ログとしてまとめて取得できるものがあります。統合ログには,次の種類があります。
- 統合メッセージログ
Managerのメッセージログが統合されて出力されます。
- 統合トレースログ
Managerのトレースログが統合されて出力されます。
- コマンド保守ログ※
運用管理コマンド,Smart Composer機能で使用するコマンド,およびsnapshotlogコマンドのトレースログが統合されて出力されます。
- 注※ Smart Composer機能で使用するコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「8. Smart Composer機能で使用するコマンド」を参照してください。
統合ログの出力先を次の表に示します。
表4-13 統合ログの出力先(Windowsの場合)
| ファイル名 |
内容 |
出力先ディレクトリ |
デフォルトのサイズ×面数 |
| mngmessage[n]. ※1log |
統合メッセージログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\message※2 |
256KB×4 |
| mngtrace[n] ※1.log |
統合トレースログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\trace※2 |
1MB×4 |
| mngcmd[n] ※1.log |
コマンド保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance※2 |
16MB×4 |
- 注※1
- ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大64)まで)が付きます。
- 注※2
- <Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\logです。manager.cfgの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.10 manager.cfg(Manager設定ファイル)」を参照してください。
表4-14 統合ログの出力先(UNIXの場合)
| ファイル名 |
内容 |
出力先ディレクトリ |
デフォルトのサイズ×面数 |
| mngmessage[n] ※1.log |
統合メッセージログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/message※2 |
256KB×4 |
| mngtrace[n] ※1.log |
統合トレースログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/trace※2 |
1MB×4 |
| mngcmd[n] ※1.log |
コマンド保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance※2 |
16MB×4 |
- 注※1
- ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大64)まで)が付きます。
- 注※2
- <Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,/opt/Cosminexus/manager/logです。manager.cfgの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.10 manager.cfg(Manager設定ファイル)」を参照してください。
なお,統合ログに出力したログは,デフォルトでは個別のログとしても出力されます。
また,統合ログに出力した場合には個別に出力しない設定にできるログもあります。統合ログの出力に関する設定については,「3.3.12 Cosminexus Managerのログ取得の設定」を参照してください。
個別に取得する場合の運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログの出力先,および統合メッセージログ・統合トレースログへの出力の有無を次の表に示します。
表4-15 運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログを個別に取得する場合の出力先(Windowsの場合)
| 分類 |
ファイル名 |
内容 |
出力先ディレクトリ |
デフォルトのサイズ×面数 |
統合メッセージログ/統合トレースログ |
| 運用管理エージェント |
adminagent.err.[1-16].log※1 |
運用管理エージェントの標準エラー出力 |
<Managerのログ出力ディレクトリ> |
64KB×4 |
× |
| adminagent.out.[1-16].log※1 |
運用管理エージェントの標準出力 |
64KB×4 |
× |
| adminagent.err |
運用管理エージェントの標準エラー出力コマンドライン |
− |
× |
| adminagent[1-16].log |
運用管理エージェントのログ |
64KB×4 |
○ |
| adminagentctl.exe.[1-2].log |
運用管理エージェントの起動・停止コマンドのログ |
64KB×2 |
× |
| adminagent[n]※2.log |
運用管理エージェントの保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance |
16MB×4 |
× |
| mngrmi[n] ※2.log |
運用管理エージェントが行うRMI処理での保守ログ |
16MB×8 |
× |
| processConsole[n]※2.log |
コンソールログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ> |
64KB×4 |
× |
| adminagentsv.exe.[1-16]log※1 |
運用管理エージェントサービスのログ |
64KB×2 |
× |
| adminagentsv.exe.out※1 |
運用管理エージェントサービスの標準出力 |
− |
× |
| adminagentsv.exe.err※1 |
運用管理エージェントサービスの標準エラー出力 |
− |
× |
| adminagent.javalog[01-04].log |
運用管理エージェントの日立JavaVMログファイル |
256KB×4 |
× |
| 運用監視エージェント |
mngagent-<ドメイン名>-<Agent名>.[n]※2.log※3 |
|
64KB×4 |
× |
| Management Server |
mngsvr.exe.[1-2
].log |
Management Serverサービスのログ |
64KB×2 |
× |
| mngsvr.exe.err※1 |
Management Serverサービスの標準エラー出力 |
− |
× |
| mngsvr.exe.out※1 |
Management Serverサービスの標準出力 |
− |
× |
| mngsvrctl.exe.[1-2].log |
Management Serverサービス起動・停止コマンドのログ |
64KB×2 |
× |
| mngsvr[n]※2.log |
- Management Serverのログ
- 運用管理サーバ※6のシステムJP1イベントのログ※4
|
64KB×4 |
○ |
| mngsvr[n]※2.log |
Management Serverの保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance |
16MB×2 |
× |
(凡例)○:統合ログに出力される ×:統合ログには出力されない
[1-n]:1〜nのログの面数の通し番号が付くことを示す −:該当しない
- 注
- <Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\log(Windowsの場合),または/opt/Cosminexus/manager/log(UNIXの場合)です。manager.cfgの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.10 manager.cfg(Manager設定ファイル)」を参照してください。
- 注※1
- 日立トレース共通ライブラリ形式以外の形式でログが出力されます。
- 注※2
- ファイル名の[n]の部分には,1〜指定したログの面数の通し番号が付きます。
- 注※3
- 運用監視エージェントのログ・トレースの出力先は変更できます。運用監視エージェントのログ・トレースの出力先を変更している場合は,mngagent.propertiesファイル(運用監視エージェントプロパティファイル)のmngagent.log.filenameキーの値を参照してください。
- 注※4
- JP1と連携してアプリケーションサーバで構築したシステムを運用する場合に出力されます。
- 注※5
- Managementイベントを使用している場合に出力されます。
- 注※6
- アプリケーションサーバの運用管理サーバのことです。
表4-16 運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログを個別に取得する場合の出力先(UNIXの場合)
| 分類 |
ファイル名 |
内容 |
出力先ディレクトリ |
デフォルトのサイズ×面数 |
統合メッセージログ/統合トレースログ |
| 運用管理エージェント |
adminagent.err.[1-16].log※1 |
運用管理エージェントの標準エラー出力 |
<Managerのログ出力ディレクトリ> |
64KB×4 |
× |
| adminagent.out.[1-16].log※1 |
運用管理エージェントの標準出力 |
64KB×4 |
× |
| adminagent.err |
運用管理エージェントの標準エラー出力コマンドライン |
− |
× |
| adminagent[1-16].log |
運用管理エージェントのログ |
64KB×4 |
○ |
| adminagentctl.[1-16].log |
運用管理エージェントの起動・停止コマンドのログ |
64KB×2 |
× |
| adminagent[n]※2.log |
運用管理エージェントの保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance |
16MB×4 |
× |
| mngrmi[n] ※2.log |
運用管理エージェントが行うRMI処理での保守ログ |
16MB×8 |
× |
| processConsole[n]※2.log |
コンソールログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ> |
64KB×4 |
× |
| adminagent.javalog[01-04].log |
運用管理エージェントの日立JavaVMログファイル |
256KB×4 |
× |
| 運用監視エージェント |
mngagent-<ドメイン名>-<Agent名>.[n]※2.log※3 |
|
64KB×4 |
× |
| Management Server |
mngsvrctlstart.[1-2].log |
Management Server起動コマンド |
64KB×2 |
× |
| mngsvrctlstop.[1-2].log |
Management Server停止コマンド |
64KB×2 |
× |
| mngsvrctlsetup.[1-2].log |
Management Serverセットアップコマンド |
64KB×2 |
× |
| mngsvr[n].log |
- Management Serverのログ
- 運用管理サーバ※6のシステムJP1イベントのログ※4
|
64KB×4 |
○ |
| mngenvsetup.[1-2].log |
mngenvsetupコマンドの実行ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance |
512KB×2 |
× |
| mngsvr[n]※2.log |
Management Serverの保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance |
16MB×2 |
× |
(凡例)○:統合ログに出力される ×:統合ログには出力されない
[1-n]:1〜nのログの面数の通し番号が付くことを示す −:該当しない
- 注※1
- 日立トレース共通ライブラリ形式以外の形式でログが出力されます。
- 注※2
- ファイル名の[n]の部分には,1〜指定したログの面数の通し番号が付きます。
- 注※3
- 運用監視エージェントのログ・トレースの出力先は変更できます。運用監視エージェントのログ・トレースの出力先を変更している場合は,mngagent.propertiesファイル(運用監視エージェントプロパティファイル)のmngagent.log.filenameキーの値を参照してください。
- 注※4
- JP1と連携してアプリケーションサーバで構築したシステムを運用する場合に出力されます。
- 注※5
- Managementイベントを使用している場合に出力されます。
- 注※6
- アプリケーションサーバの運用管理サーバのことです。
- 注意
- コンソールログには,運用管理エージェントが起動したサーバプロセスの標準出力,および標準エラー出力が出力されます。コンソールログについての注意事項を次に示します。
- Windowsの場合,次のプロセスに対しては,コンソールログは出力されません。
論理パフォーマンストレーサ
論理Webサーバ
論理CTMドメインマネジャ
論理CTM
間接起動の論理ユーザサーバ
論理ユーザサーバの起動種別については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.20 論理ユーザサーバ定義ファイル」を参照してください。
- コンソールログに出力する情報が一度に複数行出力された場合,コンソールログには1行にまとめて表示されることがあります。
- コンソール情報に出力する情報の文字数が2039文字を超えてしまう場合,2039文字以降の情報は次の行に分割されて出力されます。
統合ユーザ管理のトレースファイルは,ua.confファイル(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)のcom.cosminexus.admin.auth.trace.prefixオプションの設定に応じて出力されます。ua.confファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「14.3 ua.conf(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)」を参照してください。
(4) Cosminexus JMSプロバイダのログの取得
Cosminexus JMSプロバイダのログの取得について説明します。Cosminexus JMSプロバイダで取得できるログの種類には,CJMSPブローカーのログ,管理コマンド(cjmsicmd)のログ,およびCJMSPリソースアダプタのログがあります。ログの出力先のデフォルトを次の表に示します。
表4-17 Cosminexus JMSプロバイダのログの出力先(デフォルト)
| ログの種類 |
分類 |
デフォルトの出力先 |
デフォルトのサイズ×面数 |
| CJMSPブローカーのログ |
メッセージログ |
- Windowsの場合
<CJMSP_HOME>※1\var\instances\<instanceName>\log\cjmsbroker_msg[n].log
- UNIXの場合
<CJMSP_HOME>※1/var/instances/<instanceName>/log/cjmsbroker_msg[n].log
|
1MB×2 |
| エラーログ |
- Windowsの場合
<CJMSP_HOME>※1\var\instances\<instanceName>\log\cjmsbroker_err[n].log
- UNIXの場合
<CJMSP_HOME>※1/var/instances/<instanceName>/log/cjmsbroker_err[n].log
|
1MB×2 |
| 管理コマンド(cjmsicmd)のログ※2 |
メッセージログ |
- Windowsの場合
<CJMSP_HOME>※1\var\admin\log\cjmsadmin_msg[n].log
- UNIXの場合
<CJMSP_HOME>※1/var/admin/log/cjmsadmin_msg[n].log
|
1MB×2 |
| エラーログ |
- Windowsの場合
<CJMSP_HOME>※1\var\admin\log\cjmsadmin_err[n].log
- UNIXの場合
<CJMSP_HOME>※1/var/admin/log/cjmsadmin_err[n].log
|
1MB×2 |
| CJMSPリソースアダプタのログ |
メッセージログ |
- Windowsの場合
<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>※3\cjms\Cosminexus_JMS_Provider_RA\cjmsra_msg[n].log
- UNIXの場合
<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>※3/cjms/Cosminexus_JMS_Provider_RA/cjmsra_msg[n].log
|
1MB×2 |
| エラーログ |
- Windowsの場合
<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>※3\cjms\Cosminexus_JMS_Provider_RA\cjmsra_err[n].log
- UNIXの場合
<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>※3/cjms/Cosminexus_JMS_Provider_RA/cjmsra_err[n].log
|
1MB×2 |
- 注
- [n]には,面の番号(1から面数(最大16)まで)が付きます。
- 注※1
- <CJMSP_HOME>は,次のディレクトリです。
- Windowsの場合
- <Cosminexusのインストールディレクトリ>\CC\cjmsp
- UNIXの場合
- /opt/Cosminexus/CC/cjmsp
- 注※2
- ログ出力の結果,指定した最大ファイルサイズになると,ログの出力先が次のファイルに切り替わります。ファイル数が指定した面数に達した場合,ラップアラウンドによって出力先が最初のファイルに切り替わり,元の情報は上書きされます。なお,ファイルは作成時にだけ初期化され,ラップアラウンドの際には初期化されません。ファイルサイズを拡張した場合は,拡張部分に対してだけ初期化されます。初期化とは,空白文字(0x20)をEOF(ファイルの最後)から指定したファイルサイズまでの領域に書き込むことです。既存のデータに影響はありません。
- 注※3
- <J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>は,J2EEサーバのオプション定義で指定したディレクトリです。デフォルトでは,次のディレクトリになります。
- Windowsの場合
- <ejb.public.directoryで指定したディレクトリ>\ejb\J2EEサーバ名\logs
- UNIXの場合
- <ejb.public.directoryで指定したディレクトリ>/ejb/J2EEサーバ名/logs
ここでは,ログ以外に取得する必要がある情報について説明します。
- インプロセストランザクションサービスを使用している場合
- インプロセストランザクションサービスを使用している場合,インプロセストランザクションサービスのステータスファイルを取得する必要があります。なお,ステータスファイルを二重化している場合は,予備のステータスファイルも取得してください。
- ステータスファイルは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1パラメタ,およびejbserver.distributedtx.ots.status.directory2パラメタ(二重化している場合)で指定したパスに格納されています。
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