Cosminexus アプリケーションサーバ V8 概説
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1.2.2 バッチアプリケーション実行環境の概要と特長
(1) バッチアプリケーション実行環境の概要
バッチアプリケーションの実行環境では,Javaプログラムとして開発されたバッチアプリケーションを実行します。従来メインフレーム上で動作していたバッチジョブのオープン環境への移行を図れます。
バッチアプリケーションはサーバプロセス上で動作します。バッチアプリケーションを実行する機能を持つサーバプロセスを,バッチサーバといいます。バッチサーバを使用することによって,アプリケーションの実行ごとにJavaVMを起動するコストを抑えられます。これによって,効率良くバッチジョブを実行できます。
(2) バッチアプリケーション実行環境の特長
バッチアプリケーション実行環境の特長について説明します。
- オープン環境でのバッチジョブの実行
Javaの特長である柔軟性や運用容易性を兼ね備えたバッチジョブの実行環境を構築・運用できます。また,JP1/AJS2やuCosminexus Batch Job Execution Serverなどの関連プログラムと連携することで,ジョブの自動実行や,メインフレームで実現していた内容に類似した処理の制御を実現できます。
- コネクションプール/ステートメントプールを使用したデータベースアクセスの高速化
バッチアプリケーション実行環境では,コネクションプールやステートメントプールなどの機能を使用できます。これによって,バッチアプリケーションからデータベースへのアクセスを高速にできます。なお,コネクションプールおよびステートメントプールの機能は,リソースアダプタを使用して実現します。
- リソース排他状態でのフルガーベージコレクション実行を抑止
バッチアプリケーション実行環境では,バッチサーバ上でフルガーベージコレクションを実行するタイミングを制御できます。この制御では,リソースを排他していないタイミングを見計らってフルガーベージコレクションを実行して,不要なオブジェクトを解放します。これによって,意図しないタイミングでフルガーベージコレクションが実行されることを抑止できます。
この機能は,バッチアプリケーションとオンラインアプリケーションが同じリソースにアクセスする場合に有効です。
- バッチアプリケーションのジョブスケジューリング
バッチアプリケーションは,バッチサーバごとに一つ実行できます。バッチアプリケーションのジョブスケジューリング機能を使用すると,バッチサーバの数以上にバッチアプリケーション実行要求があった場合に,実行要求を待たせることができます。これによって,エラーを返却することを防ぎます。
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