MyEclipseでエンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成手順については,「4.4.1 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成手順」を参照してください。
EARプロジェクトをMyEclipseのエンタープライズアプリケーションプロジェクトに移行する場合は,MyEclipseの[新規エンタープライズ Java プロジェクト]ダイアログの[エンタープライズ Java プロジェクトの作成]ページの[プロジェクト名]および[作成のタスク]に,次の値を設定してください。
| 項目 |
値 |
| プロジェクト名 |
EARプロジェクトのプロジェクト名を指定します。 |
| 作成のタスク |
- EARプロジェクトにWARプロジェクトだけが組み込まれていた場合
[新規 Web モジュール・プロジェクト]をチェックします。
- EARプロジェクトにEJB-JARプロジェクトだけが組み込まれていた場合
[新規 EJB モジュール・プロジェクト]をチェックします。
- EARプロジェクトにWARプロジェクトおよびEJB-JARプロジェクトが組み込まれていた場合
[既存の Web または EJB モジュール・プロジェクトを追加する]をチェックします。
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EARプロジェクトのリソースを移行します。移行できるリソースについては,「付録I.2(1) EARプロジェクト(アーカイブ形式)のリソースの移行」,「付録I.2(2) EARプロジェクト(展開ディレクトリ形式)のリソースの移行」を参照してください。
EARプロジェクトのリソースを移行するには,移行の対象となるリソースをMyEclipseで作成したエンタープライズアプリケーションプロジェクトにコピーします。ただし,application.xmlはMyEclipseのプロジェクトに移行できないため,定義だけをコピーする必要があります。ここでは,リソースのコピー方法と,application.xmlの移行方法について説明します。
(a) リソースのコピー方法
リソースのコピーには,Eclipseのインポート機能を使用できます。インポートの手順を次に示します。
- Eclipseの[パッケージ・エクスプローラー]ビューで,MyEclipseで作成したプロジェクトを選択します。
- Eclipseのメニューから,[ファイル]−[インポート]を選択します。
[インポート]ダイアログが表示されます。
- [インポート]ダイアログで,[一般]−[ファイル・システム]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。
[インポート]ダイアログの[ファイル・システム]ページが表示されます。
- [次のディレクトリーから]に,移行するプロジェクトロケーションディレクトリを指定します。
[参照]ボタンからも指定できます。
指定されたディレクトリ内のフォルダおよびファイルが表示されます。左ペインには,[次のディレクトリーから]で指定したディレクトリ内のフォルダとファイルがツリー形式で表示されます。右ペインには,左ペインで選択したフォルダ内のファイルが表示されます。
- 移行するリソースを選択します。
- フォルダ内のすべてのリソースを移行する場合
左ペインでフォルダのチェックボックスを選択します。
- フォルダ内の一部のリソースだけ移行する場合
右ペインで移行するファイルのチェックボックスを選択します。
- [オプション]で[完全なフォルダ構造の作成]が選択されている場合は,[選択されたフォルダのみを作成]を指定します。
- [終了]ボタンをクリックします。
選択したリソースがコピーされます。
- ライブラリを移行します。
手順1.〜3.を実行して,[インポート]ダイアログの[ファイル・システム]ページを表示します。
- [次のディレクトリーから]に,移行するEARプロジェクトロケーションディレクトリ\<EARのルートフォルダ>を指定します。
[参照]ボタンからも指定できます。
インポートの選択ペインに指定されたディレクトリ内のフォルダおよびファイルが表示されます。
- 移行するリソースを選択します。
右ペインで移行するライブラリのチェックボックスをチェックします。
- [オプション]で[選択されたフォルダのみを作成]を指定します。
- [終了]ボタンをクリックします。
選択したリソースがコピーされます。
- 注意事項
- 移行対象となるリソースについては,「付録I.2 移行対象となるリソース」を参照してください。
- Windowsのエクスプローラを使用してファイルをコピーすることもできます。ただし,エクスプローラを使用した場合,[パッケージ・エクスプローラー]などのビューにコピーしたフォルダやファイルが表示されません。コピーしたフォルダやファイルを表示するには,[パッケージ・エクスプローラー]ビューでプロジェクトを選択し,コンテキストメニューから[更新]を選択してください。
MyEclipseでエンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成すると,application.xmlのひな型が自動生成されます。自動生成されたapplication.xmlに,移行前の環境で使用していたapplication.xmlの定義内容をコピーします。エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成と自動生成されるapplication.xmlのひな型については,「4.4.1 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成手順」を参照してください。
次に,MyEclipseで自動生成されたapplication.xmlの例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<application xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/javaee" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" version="5" xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/javaee http://java.sun.com/xml/ns/javaee/application_5.xsd">
<display-name>Sample</display-name>
<module id="myeclipse.1159933788369">
<web>
<web-uri>SampleWeb.war</web-uri>
<context-root>/SampleWeb</context-root>
</web>
</module>
<module id="myeclipse.1160031753971">
<ejb>SampleEJB.jar</ejb>
</module>
</application>
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application.xmlは,エンタープライズアプリケーションプロジェクト作成時に設定した情報を基に自動生成されます。次に,application.xmlのそれぞれのタグについて説明します。
- <display-name>タグ
エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成時に,[エンタープライズ Java プロジェクトの作成]ページで指定した[プロジェクト名]が自動設定されます。
CosminexusコネクタはエンタープライズアプリケーションプロジェクトとJ2EEサーバ上のアプリケーションの対応をapplication.xmlの<display-name>タグの値(表示名)で判断します。このため,エンタープライズアプリケーションプロジェクトをデプロイしたあとに,表示名を変更しないでください。デプロイ後に表示名を変更すると,J2EEサーバ上のJ2EEアプリケーションのリデプロイおよびアンデプロイが正しく実行されません。
- <module>タグのid属性
MyEclipseで使用する値が自動設定されます。id属性を削除したり,編集したりしないでください。削除または編集をすると,誤動作するおそれがあります。
- <module>タグの中の<ejb>タグおよび<web-uri>タグ
エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成時に,[Web プロジェクト・モジュールの定義]ページおよび[EJB プロジェクト・モジュールの定義]ページで指定したプロジェクトの[<プロジェクト名>.war]または[<プロジェクト名>.jar]が設定されます。
WARファイル名およびEJB-JARファイル名を変更すると,J2EEアプリケーションのデプロイに失敗するおそれがあるので,変更しないでください。
- <module>タグの中の<context-root>タグ
Webプロジェクトの作成時に,[Web プロジェクトの作成]ページの[コンテキスト・ルート URL]に指定した値が設定されます。
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