Cosminexus アプリケーションサーバ V8 アプリケーション開発ガイド

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14.4.3 EARファイルの作成(jarコマンド)

jarコマンドを使用して,WARファイル,EJB-JARファイル,ライブラリJARファイル,およびDDをEARファイルにアーカイブします。EARファイルにアーカイブする場合のディレクトリ構成,およびjarコマンドの指定例を示します。

<この項の構成>
(1) EARファイルのディレクトリ構成
(2) EARファイル作成時のjarコマンド指定例

(1) EARファイルのディレクトリ構成

表14-4 jarコマンドによるアーカイブ時のディレクトリ構成(EAR)

ディレクトリ名またはファイル名 説明 必須
/ アーカイブ内のルートディレクトリです。
 *.jar,*.war J2EEアプリケーションに含まれるEJB-JARファイル,WARファイル,およびそのほかのJARファイルです。hitachi-runtime.jarという名称は使用できません。application.xmlにJ2EEアプリケーションの構成モジュールとして定義されていない拡張子が小文字のJARファイル(.jar)は,ライブラリJARとして扱われ,J2EEアプリケーションのクラスパスに追加されます。
/META-INF/ 管理情報を格納するディレクトリです。jarコマンドによって自動的に作成されます。
 application.xml JavaEE仕様で規定されたDDです。
 MANIFEST.MF マニフェストファイルです。jarコマンドのmオプションを指定することで,アーカイブ内に自動的に作成されます。

(凡例)
○:アーカイブするときに必須であることを示します
−:該当しません

注※
Java EE 5に対応している場合は,省略できます。

(2) EARファイル作成時のjarコマンド指定例

カレントディレクトリおよびサブディレクトリに次のようにファイルが用意されているとします。

MyEJB.jar
MyUtil.jar
MyApp.war
META-INF/application.xml

このとき,次のようにコマンドを実行すると,「MyApp.ear」という名称のEARファイルが作成されます。

jar cf ..\MyApp.ear .\