Cosminexus アプリケーションサーバ V8 アプリケーション開発ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

14.3 Javaプログラムのコンパイル(javacコマンド)

Eclipseを使用しないでJ2EEアプリケーションを開発する場合,J2EEアプリケーションを構成するプログラム(JSP,サーブレットなど)をテキストエディタなどで実装し,JDKのjavacコマンドによってコンパイルします。使用するJDKについては,「14.1.1 Eclipseを使用しない場合の開発環境」を参照してください。

次に,コンパイル時に指定するjavacコマンドのコンパイルオプションを示します。

-classpath(クラスパス)
  • ソースファイル中にJava EE標準APIだけを使用している場合
    <Developerのインストールディレクトリ>/CC/client/lib/j2ee-javax.jarを追加します。
  • パッケージ名がcom.hitachiで始まるCosminexus アプリケーションサーバ独自のAPI(タイムアウト設定APIなど)を使用している場合
    <Developerのインストールディレクトリ>/CC/client/lib/HiEJBClientStatic.jarと<Developerのインストールディレクトリ>/TPB/lib/vbjorb.jarを追加します。
  • 統合ユーザ管理が提供するAPIを使用している場合
    <Developerのインストールディレクトリ>/manager/lib/usradmin.jarを指定します。
  • Cosminexus XML ProcessorのJAXB機能を使用する場合
    <Developerのインストールディレクトリ>/jaxp/lib/csmjaxb.jarおよび
    <Developerのインストールディレクトリ>/jaxp/lib/csmstax.jarを追加します。
サーバ起動・停止フック機能を使用して処理を実装する場合は,クラスパスにejbserver.jarを追加する必要があります。ejbserver.jarの指定については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「13.3.2 コンテナ拡張ライブラリの作成と利用の流れ」を参照してください。
注意
サーバ起動・停止フック機能は,サーブレット,JSP,およびEnterprise Beanなどのプログラムからは使用できません。

-encoding(ソースファイルのエンコーディング)
javac実行時のデフォルトエンコーディングとソースファイルのエンコーディングが異なるときに指定します。

-g(デバッグオプション)
デバッグ情報を生成します。「-g:none」は推奨しません。「-g:none」を指定すると例外発生時に行番号が取得できないため,デバッグの効率が低下します。