Cosminexus アプリケーションサーバ V8 アプリケーション開発ガイド

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12.4.2 Webアプリケーションを使用したWebサービスクライアントの開発

Webアプリケーションを使用したWebサービスクライアントの開発方法について説明します。

<この項の構成>
(1) Webアプリケーションを使用したWebサービスクライアントの開発の流れ
(2) Webプロジェクトの作成
(3) WSDLファイルの取得
(4) Javaソースの生成
(5) Webサービスクライアントの実装
(6) web.xmlの編集
(7) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加
(8) J2EEアプリケーションのデプロイとデバッグ

(1) Webアプリケーションを使用したWebサービスクライアントの開発の流れ

Webアプリケーションを使用したWebサービスクライアントの開発の流れを,次の図に示します。

図12-4 Webアプリケーションを使用したWebサービスクライアントの開発の流れ

[図データ]

それぞれの作業の概要を次に示します。

  1. Webプロジェクトの作成
    Webサービスクライアントの開発に使用するWebプロジェクトを作成します。詳細は,「12.4.2(2) Webプロジェクトの作成」を参照してください。
  2. WSDLファイルの取得
    WSDLファイルを取得します。または,公開されているWSDLファイルのURLを取得します。詳細は,「12.4.2(3) WSDLファイルの取得」を参照してください。
  3. Javaソースの生成
    Webサービスクライアントを実装するためのJavaソースを生成します。詳細は,「12.4.2(4) Javaソースの生成」を参照してください。
  4. Webサービスクライアントの実装
    生成されたJavaソースを利用して,Webサービスクライアントを実装します。詳細は,「12.4.2(5) Webサービスクライアントの実装」を参照してください。
  5. web.xmlの編集
    Webサービスクライアントを実装したJSPおよびサーブレットの定義を追加します。詳細は,「12.4.2(6) web.xmlの編集」を参照してください。
  6. エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加
    エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成して,Webプロジェクトを追加します。詳細は,「12.4.2(7) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加」を参照してください。
  7. J2EEアプリケーションのデプロイとデバッグ
    J2EEアプリケーションをJ2EEサーバにデプロイして,デバッグします。詳細は,「12.4.2(8) J2EEアプリケーションのデプロイとデバッグ」を参照してください。

以降,この流れに沿ってWebアプリケーションを使用したWebサービスクライアントの開発の手順を説明します。

(2) Webプロジェクトの作成

Webアプリケーションを使用したWebサービスクライアントの開発に使用するWebプロジェクトを作成します。Webプロジェクトの作成方法については,「4.3.1 Webプロジェクトの作成手順」を参照してください。

(3) WSDLファイルの取得

呼び出そうとしているWebサービスのメタ情報が記述されたWSDLファイルを取得します。またはWSDLファイルのURLが公開されている場合はそのURLを取得します。

(4) Javaソースの生成

取得したWSDLファイルを基に,Webサービスクライアントの開発や実行に必要なJavaソース(サービスクラス,SEI,およびJava Bean(スタブ))を生成します。Javaソースは,Eclipseを使って生成できます。Javaソースを生成する手順は,「12.4.1(4) Javaソースの生成」と同様ですが,[Web サービス・クライアント]ダイアログの[プロジェクト]には,ワークスペースのWebプロジェクト名を選択します。

また,次に示す操作や設定をした場合,[Web サービス・クライアント]ダイアログを表示すると,[Java ソース・フォルダー]が空欄となり,以降の操作ができなくなります。そのため,[Java ソース・フォルダー]には,プロジェクトルート以外を設定してください。

(5) Webサービスクライアントの実装

生成されたJavaソースを利用して,Webサービスクライアントを実装します。Webサービスクライアントの実装例については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ Webサービス開発の手引」の「3.6 Webサービスクライアントの実装」を参照してください。

(6) web.xmlの編集

Webサービスクライアントを実装したJSPおよびサーブレットの定義をweb.xmlに追加します。

(7) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成とモジュールの追加

(a) エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成

エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成します。エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成手順については,「4.4.1 エンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成手順」を参照してください。

(b) エンタープライズアプリケーションプロジェクトへのモジュールの追加

エンタープライズアプリケーションプロジェクトに,「(2) Webプロジェクトの作成」で作成したWebサービスクライアント用のWebプロジェクトを追加します。Webプロジェクトの追加手順を次に示します。

  1. [新規エンタープライズ Java プロジェクト]ダイアログの[エンタープライズ Java プロジェクトの作成]ページの[作成のタスク]で,[既存の Web または EJB モジュール・プロジェクトを追加する]をチェックして,[次へ]ボタンをクリックします。
    [EAR にモジュール・プロジェクトを追加]ページが表示されます。
  2. [J2EE モジュール・プロジェクトの選択]で追加するモジュールをチェックして,[終了]ボタンをクリックします。
  1. [新規 EAR アプリケーション・プロジェクト]ダイアログの[EAR アプリケーション・プロジェクト]ページの[次へ]ボタンをクリックします。
    [エンタープライズ・アプリケーション]ページが表示されます。
  2. 追加するモジュールをチェックして,[終了]ボタンをクリックします。

(8) J2EEアプリケーションのデプロイとデバッグ

作成したプロジェクトをデプロイしてデバッグします。

(a) J2EEアプリケーションのデプロイ

エンタープライズアプリケーションプロジェクトから作成されたJ2EEアプリケーションをJ2EEサーバにデプロイします。デプロイ方法については,「8.3.1 J2EEアプリケーションのデプロイ」を参照してください。

(b) J2EEアプリケーションのデバッグ

作成したJ2EEアプリケーションをデバッグします。デバッグ方法については,「8.5 J2EEアプリケーションのデバッグ」を参照してください。