Cosminexus アプリケーションサーバ V8 アプリケーション開発ガイド
ここでは,エンタープライズアプリケーションプロジェクト作成時の注意事項について説明します。
エンタープライズアプリケーションプロジェクト名は,作業ディレクトリ中のディレクトリ名として使用されます。作業ディレクトリのパス長がOSで規定されているパス長の上限に達しないようにエンタープライズアプリケーションプロジェクト名を指定してください。作業ディレクトリのパス長の見積もりについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7.10.2 作業ディレクトリのパス長の見積もり式」を参照してください。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトのルートフォルダ下はデプロイの対象となります。このため,J2EEアプリケーションの動作に必要ないファイルまたはフォルダがエンタープライズアプリケーションプロジェクトのルートフォルダ下にある場合,それらもデプロイされます。また,EARファイルをエクスポートしたときに,J2EEアプリケーションの動作に必要ないファイルまたはフォルダがEARファイルに含まれます。エンタープライズアプリケーションプロジェクトには,不要なファイルを置かないようにしてください。
また,エンタープライズアプリケーションプロジェクトで作成された/META-INFディレクトリおよびapplication.xmlは,移動または名前変更をしないでください。移動または名前変更をすると,デプロイできません。
ここでは,application.xmlを省略する場合のエンタープライズアプリケーションプロジェクトの作成手順,およびapplication.xmlを省略した場合のアプリケーション名とデプロイ作業ディレクトリの扱いについて説明します。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトを作成すると,自動でapplication.xmlが生成されます。このため,application.xmlを省略する場合は,作成したエンタープライズアプリケーションプロジェクトのapplication.xmlの自動更新を抑止した上で,application.xmlを削除する必要があります。application.xmlの自動更新を抑止する手順を次に示します。
application.xmlを省略した場合,MyEclipseの[問題]ビューに次に示す警告が表示されます。この警告が表示されても,デプロイなどの操作は問題なく実施できます。
application.xmlを省略した場合,エンタープライズアプリケーションプロジェクト名がアプリケーション名になります。このため,application.xmlを省略する場合は,エンタープライズアプリケーションプロジェクト名には次に示す文字だけを使用してください。
上記以外の文字を使用した場合は,デプロイ時にエラーになります。
application.xmlを省略した場合,デプロイ作業ディレクトリには「_jar」または「_war」を末尾に付けたディレクトリが生成されます。
生成されたディレクトリには,次に示すプロジェクトの情報がデプロイされます。
表4-2 application.xml省略時のデプロイ作業ディレクトリ
| ディレクトリ名の末尾 | デプロイされるプロジェクト |
|---|---|
| _jar | EJBプロジェクト |
| _war | Webプロジェクト |
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