5.2.18 ビジネスプロセスの情報を確認する

ビジネスプロセスに関する情報は,画面とコマンドで参照できる情報が異なります。参照できる情報の詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の該当する画面,コマンドの内容を参照してください。

ビジネスプロセスの情報を参照するための前提条件と参照方法について次に説明します。

<この項の構成>
(1) 前提条件
(2) 参照方法

(1) 前提条件

ビジネスプロセスの情報を参照するには,HCSCサーバが起動状態である必要があります。

HCSCサーバの状態の確認方法については,「5.2.15 HCSCサーバの情報を確認する」を参照してください。

(2) 参照方法

ビジネスプロセスの情報を参照する方法を次に示します。

(a) 画面の場合

ツリービュー上で,ビジネスプロセスをダブルクリックします。ダブルクリックしたビジネスプロセスの情報は,エディタエリアに表示されます。エディタエリアの稼働運用ページで,ビジネスプロセスの情報が参照できます。

ビジネスプロセスの稼働運用ページの詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「3.4 稼働運用ページ」を参照してください。

なお,ビジネスプロセスの稼働状態については,ツリービューに表示されるアイコンで確認することもできます。表示されるアイコンの詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「3.1 画面構成(運用環境)」を参照してください。

(b) コマンドの場合

ビジネスプロセスの情報を参照するには,cscstatusコマンド,csmlslocationコマンド,またはcscutilコマンドを実行します。

cscstatusコマンドおよびcscutilコマンドは運用環境から,csmlslocationコマンドは実行環境から実行できます。各コマンドは,次の場合に使用します。

 

cscstatusコマンドの場合
運用環境でcscstatusコマンドを実行します。-cscオプションと-typeオプションを指定して実行します。-typeオプションには「compo」を指定します。
cscstatusコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscstatus(状態表示)」を参照してください。
cscstatusコマンドの実行形式を次に示します。

cscstatus -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -type compo

 

csmlslocationコマンドの場合
実行環境でcsmlslocationコマンドを実行します。情報を参照するビジネスプロセスが配備されているHCSCサーバの名称と,-kオプションにbpを指定して実行します。
csmlslocationコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「csmlslocation(サービスアダプタまたはビジネスプロセスの情報の表示)」を参照してください。
csmlslocationコマンドの実行形式を次に示します。

csmlslocation <HCSCサーバ名> -k bp

なお,-kオプションの代わりに-allオプションを指定すると,HCSCサーバに登録されているすべてのHCSCコンポーネント(およびサービスグループ)の情報を参照できます。

 

cscutilコマンドの場合
運用環境でcscutilコマンドを実行します。-targetオプションにcompoを,また-operationオプションにget_bp_infoを指定します。
cscutilコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscutil(各種操作)」を参照してください。
cscutilコマンドの実行形式は,プロパティ定義ファイルを使用するかどうかによって異なります。
プロパティ定義ファイルを使用しない場合
-propsオプションにHCSCサーバ名およびビジネスプロセスのサービスIDを指定します。

cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target compo -operation get_bp_info -props "CSCSrvName=<HCSCサーバ名>, AdapterName=<ビジネスプロセスのサービスID>"

cscutilコマンドに指定するCosminexus Manager名,HCSCサーバ名およびビジネスプロセスのサービスIDは,cscreplsコマンドで確認できます。cscreplsコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。
プロパティ定義ファイルを使用する場合
-propfileオプションにプロパティ定義ファイル名を指定します。プロパティ定義ファイルは,J2SEのプロパティファイル形式であらかじめ作成しておく必要があります。

cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target compo -operation get_bp_info -propfile <プロパティ定義ファイル名>

注意
  • 配備されていないビジネスプロセスの情報を取得した場合,nullという文字列が表示されます。
  • ビジネスプロセスのサービスIDを指定しないでcscutilコマンドを実行すると,HCSCサーバが管理しているすべてのビジネスプロセスの情報が出力されます。
コマンド実行時の出力情報
コマンド実行時の出力情報と意味を次の表に示します。なお,次の表に示す出力情報以外の出力情報はトラブルシューティング用の保守情報です。

表5-3 ビジネスプロセスの情報を参照するコマンドの出力情報

出力される項目出力される内容
serviceName.<通番>サービス部品名が出力されます。
adapterName.<通番>ビジネスプロセスのサービスIDが出力されます。
cscServerName.<通番>HCSCサーバ名が出力されます。
ownerClusterName.<通番>クラスタ名が出力されます。
serviceKind.<通番>HCSCコンポーネントの種別が出力されます。
ビジネスプロセスの場合「BusinessProcess」が出力されます。
serviceStatus.<通番>ビジネスプロセスの状態が出力されます。
  • active(開始状態)
  • inactive(停止状態)
  • starting(開始処理中)
  • startfailed(開始失敗)
  • stopping(停止処理中)
  • stopfailed(停止失敗)
  • deleting(削除処理中)
  • null(未配備状態)
modifiedTime.<通番>ビジネスプロセス更新された時刻(1970年1月1日00:00:00からの通算ミリ秒)が出力されます。
entryTime.<通番>ビジネスプロセスを配備した時刻が出力されます。
lcVersion.<通番>ロケーションのバージョン番号が出力されます。
lcRevision.<通番>ロケーションのリビジョン番号が出力されます。