コンポーネント単位でリポジトリを追加(インポート)または更新するには,cscrepctlコマンドに-importオプションを指定して実行します。インポートの前にcscrepcheckコマンドを実行すると,指定したリポジトリZIPファイル内のHCSCコンポーネントを運用環境のリポジトリにインポートできるか検証できます。
cscrepcheckコマンドは,運用環境のリポジトリのHCSCコンポーネントの情報と状態を確認し,次の内容を検証して検証結果を表示します。cscrepcheckコマンドについては,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrepcheck(インポート可否の検証)」を参照してください。
cscrepcheckコマンドではリポジトリのインポートは実行されません。リポジトリをインポートするにはcscrepctlコマンドを実行してください。
次の場合は,リポジトリ情報のインポート可否は検証できません。
表4-7 インポート可否の検証ができる場合とできない場合の設定
現在の運用環境のリポジトリ情報での設定 | 検証の対象となるリポジトリ情報での設定 | ||
---|---|---|---|
データベースとCosminexus RMの両方を使用する | データベースを使用してCosminexus RMを使用しない | データベースとCosminexus RMの両方を使用しない | |
データベースとCosminexus RMの両方を使用する | ○ | ○ | ○ |
データベースを使用してCosminexus RMを使用しない | × | ○ | ○ |
データベースとCosminexus RMの両方を使用しない | × | × | ○ |
cscrepcheckコマンドを実行して,指定したリポジトリのインポート可否を検証する例を次に示します。この例では,HCSC-ManagerのユーザIDとパスワードはHCSC-Managerコマンド共通定義ファイルに定義していることを前提としています。
cscrepcheck -repfile D:¥tmp¥repository.zip |
cscrepcheck -repfile D:¥tmp¥repository.zip -compo |
cscrepcheck -repfile D:¥tmp¥repository.zip -compo -name 1 |
cscrepcheckコマンドの実行によって表示される検証結果の例を次に示します。
KEOS52322-I cscrepcheck will now start. |
KEOS52322-I cscrepcheck will now start. |
cscrepctlコマンドで,リポジトリをコンポーネント単位でインポートする例を次に示します。この例では,HCSC-ManagerのユーザIDとパスワードはHCSC-Managerコマンド共通定義ファイルに定義していることを前提としています。
cscrepctl -import repository.zip -compo -name 1 |
次のように-nameオプションを指定しなかった場合は,repository.zipにあるすべてのHCSCコンポーネントを運用環境のリポジトリにインポートします。
cscrepctl -import repository.zip -compo |
cscrepctlコマンドについては,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「cscrepctl(インポート/エクスポート)」を参照してください。