2.3.5 データベースのテーブル容量を見積もる

実行履歴の管理や実行環境の設定をする場合,あらかじめデータベースのテーブル容量を見積もる必要があります。

<この項の構成>
(1) プロセスインスタンスの実行履歴の管理に関するテーブル容量の見積もり
(2) 電文の実行履歴の管理に関するテーブル容量の見積もり
(3) 実行環境の設定に関するテーブル容量の見積もり

(1) プロセスインスタンスの実行履歴の管理に関するテーブル容量の見積もり

プロセスインスタンスの実行履歴の管理に関するデータベースのテーブルの一覧を次の表に示します。

表2-9 プロセスインスタンスの実行履歴の管理に関するデータベースのテーブルの一覧

分類テーブル名説明
基本情報テーブルCSCBP_<クラスタ名>_PROCESSプロセスインスタンスの状態を格納します。
CSCBP_<クラスタ名>_ACTIVITYアクティビティインスタンスの状態を格納します。
CSCBP_<クラスタ名>_LINKリンクの状態を格納します。
CSCBP_<クラスタ名>_CORRELATIONSET相関セットの値を格納します。
変数情報テーブルCSCBP_<クラスタ名>_STR_VARIABLEstring型の変数値を格納します。
CSCBP_<クラスタ名>_NUM_VARIABLEnumeric型の変数値を格納します。
CSCBP_<クラスタ名>_BOOL_VARIABLEboolean型の変数値を格納します。
CSCBP_<クラスタ名>_MSG_VARIABLEメッセージ型の変数値(XML,non-XML,any)を格納します。
メッセージ履歴関連づけ情報テーブルCSCBP_<クラスタ名>_MSG_RELATIONメッセージID,およびプロセスインスタンス識別子またはアクティビティインスタンス識別番号の関連づけ情報を格納します。

データベース設計時には,次に示す情報を基に,各種データベースのマニュアルを参考に容量を見積もります。

(a) テーブルおよびインデクス定義

テーブルおよびインデクス定義の詳細については,「付録C.1 プロセスインスタンスの実行履歴の管理に関するテーブルの情報」を参照してください。

(b) レコード数の概算式

レコード数の概算は,テーブルごとに次のように計算します。

(c) インデクスの各種概算式

インデクスの各種概算式は,インデクス定義,およびレコード数から導き出します。見積もり式については,使用しているデータベースのマニュアルを参照してください。

(2) 電文の実行履歴の管理に関するテーブル容量の見積もり

電文の実行履歴の管理に関するデータベースのテーブルの一覧を次の表に示します。

表2-10 電文の実行履歴の管理に関するデータベースのテーブルの一覧

分類テーブル名説明
実行履歴情報テーブルCSCMSG_C<クラスタ名>_EXECHISTORY電文の実行履歴情報を格納します。

データベース設計時には,次に示す情報を基に,各種データベースのマニュアルを参考に容量を見積もります。

(a) テーブルおよびインデクス定義

テーブルおよびインデクス定義の詳細については,「付録C.2 電文の実行履歴の管理に関するテーブルの情報」を参照してください。

(b) レコード数の概算式

レコード数の概算は,テーブルごとに次のように計算します。

(c) インデクスの各種概算式

インデクスの各種概算式は,インデクス定義,およびレコード数から導き出します。見積もり式については,使用しているデータベースのマニュアルを参照してください。

(3) 実行環境の設定に関するテーブル容量の見積もり

実行環境の設定に関するデータベースのテーブルの一覧を次の表に示します。

表2-11 実行環境の設定に関するデータベースのテーブルの一覧

分類テーブル名説明
HCSC基本情報テーブルCSCMSG_S<HCSCサーバ名>_CSC_PERSISTHCSCサーバの状態を永続化します。
HCSC連携ディレクトリ情報テーブルCSCMSG_C<クラスタ名>_CSC_CONNECTこのテーブルは使用しません。
ロケーションディレクトリ情報テーブルCSCMSG_S<HCSCサーバ名>_LC_DIRECTORYサービスアダプタ,ビジネスプロセス,およびサービスグループのロケーション情報を格納します。
CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_LC_BPFORMATビジネスプロセスのフォーマット情報を格納します。
ルーティングルールディレクトリ情報テーブルCSCMSG_S<HCSCサーバ名>_RT_RULEサービスのルーティングを行うルール情報を格納します。
データ変換定義ディレクトリ情報テーブルCSCMSG_S<HCSCサーバ名>_CV_MAPPINGデータ変換定義情報を格納します。
CSCMSG_S<HCSCサーバ名>_CV_FORMATデータ変換を行う電文フォーマット定義情報を格納します。
クラスタ基本情報テーブルCSCMSG_C<クラスタ名>_CLUSTERセットアップされたHCSCサーバ名を格納します。
非同期アダプタサービスID管理テーブルCSCMSG_C<クラスタ名>_HA_ASYNC_ADP配備された非同期アダプタのサービスIDを格納します。

データベース設計時には,次に示す情報を基に,各種データベースのマニュアルを参考に容量を見積もります。

(a) テーブルおよびインデクス定義

テーブルおよびインデクス定義の詳細については,「付録C.3 実行環境の設定に関するテーブルの情報」を参照してください。

(b) レコード数の概算式

レコード数の概算は,テーブルごとに次のように計算します。

(c) インデクスの各種概算式

インデクスの各種概算式は,インデクス定義,およびレコード数から導き出します。見積もり式については,使用しているデータベースのマニュアルを参照してください。