2.1.6 HCSC-Managerを使用するためのManagement Serverの設定

HCSC-Managerを使用するための設定を,HCSC-Managerの接続先となる実行環境のマシンで実施します。設定手順を次に示します。

<この項の構成>
(1) mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)の設定
(2) mserver.cfg(Management Server用オプション定義ファイル)の設定
(3) 運用管理エージェントの起動(起動済みの場合は再起動)
(4) Management Serverの起動(起動済みの場合は再起動)
(5) MBeanの起動確認

(1) mserver.propertiesManagement Server環境設定ファイル)の設定

実行環境のmserver.properties(Management Server環境設定ファイル)に,プロパティを追加します。mserver.propertiesの格納先とmserver.propertiesに追加するプロパティを次に示します。

(a) mserver.propertiesの格納先

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥mserver.properties

(b) 追加するプロパティ

com.cosminexus.mngsvr.management.enabled=true
com.cosminexus.mngsvr.management.connector.enabled=true
com.cosminexus.mngsvr.management.port=28099

注※
HCSC-Managerからの接続ポート番号を指定します。設定を省略した場合,デフォルトで28099が設定されます。

(2) mserver.cfgManagement Server用オプション定義ファイル)の設定

実行環境のmserver.cfg(Management Server用オプション定義ファイル)に,プロパティを追加します。

mserver.cfgの格納先とmserver.cfgに追加するプロパティを次に示します。

(a) mserver.cfgの格納先

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥mserver.cfg

(b) 追加するプロパティ
データベースでOracleを使用する場合

web.add.class.path=<Oracle JDBC Thin DriverのJARファイル名(フルパス)>

注※ 該当するJARファイルを次に示します。

Oracleのバージョン該当するJARファイル
Oracle 10g<Oracle Clientのインストールディレクトリ>/jdbc/lib/ojdbc14.jar
Oracle 11g(JDK5)<Oracle Clientのインストールディレクトリ>/jdbc/lib/ojdbc5.jar
Oracle 11g(JDK6)<Oracle Clientのインストールディレクトリ>/jdbc/lib/ojdbc6.jar
データベースでHiRDBを使用する場合
HiRDB/Single Server,HiRDB/Parallel ServerまたはHiRDB Serverをインストールしているとき
  • Windowsの場合

    add.library.path=<HiRDBインストールディレクトリ>¥CLIENT¥UTL

  • UNIXの場合

    add.library.path=<HiRDB運用ディレクトリ>/client/lib

HiRDB/Run Time,またはHiRDB/Developer's Kitをインストールしているとき
  • Windowsの場合

    add.library.path=<HiRDBのインストールディレクトリ>¥utl

  • UNIXの場合

    add.library.path=<HiRDBのインストールディレクトリ>/client/lib

JDBCドライバにHiRDB Type4 JDBC Driverを利用するとき

web.add.class.path=<HiRDB Type4 JDBC DriverのJARファイル名(フルパス)>

注※
HiRDBのインストールディレクトリ下の「pdjdbc2.jar」が該当するJARファイルです。

(3) 運用管理エージェントの起動(起動済みの場合は再起動)

Management Server環境設定ファイルおよびManagement Server用オプション定義ファイルを設定したあとは,運用管理エージェントを起動する必要があります。すでに起動している場合は再起動してください。

運用管理エージェントの起動については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7.7.1 運用管理エージェントの起動/停止と設定」を参照してください。

(4) Management Serverの起動(起動済みの場合は再起動)

Management Server環境設定ファイルおよびManagement Server用オプション定義ファイルを設定したあとは,Management Serverを起動する必要があります。すでに起動している場合は再起動してください。

Management Serverの起動については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」の「7.7.2 Management Serverの起動/停止と設定」を参照してください。

(5) MBeanの起動確認

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥log¥下の最新のmngsvr[n].logファイルにKEOS27010-Iメッセージが22個出力されることを確認します。

なお,KEOS27010-Iメッセージの可変値のファイル名には,次に示すどれかが出力されます。

 

注意
バージョン07-50以降では,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CSC¥mbean-plugins」配下のファイルを,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥mbean-plugins」にコピーする作業は不要です。
次のファイルが存在する場合,ファイルを削除したあとに(3)~(5)の手順を行ってください。
  • <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥mbean-plugins¥config¥50cscbp.xml
  • <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥mbean-plugins¥config¥50cscmsg.xml
  • <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥mbean-plugins¥lib¥cscbp_mbean.jar
  • <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥mbean-plugins¥lib¥cscmsg_mbean.jar