7.4.5 保守用ログおよびトレース

障害調査に必要な情報として,保守用のログおよびトレースを採取します。

<この項の構成>
(1) 例外ログ
(2) メンテナンスログ
(3) メソッドトレース

(1) 例外ログ

HCSCサーバを操作するときの障害時の内部エラー情報,およびHCSCサーバの障害時の内部エラー情報を例外ログとして取得します。例外ログは,保守員が障害解析用に使用します。Cosminexus サービスプラットフォームの例外ログは,HCSC-Managerのログ,およびCosminexusのJ2EEサーバの障害発生時の例外情報に出力されます。

(a) 例外ログで出力される内容
(b) 例外ログの出力先

例外ログの出力先およびログファイル名を次の表に示します。

表7-43 例外ログの出力先およびファイル名

例外ログファイルの出力先パスログファイル名
HCSC-Manager定義ファイルのcscmng.log.dirパラメタで指定したパスexeception<面数>.log
CosminexusのJ2EEサーバの例外ログ(障害発生時の例外情報)の出力先に指定されたパスcjexception<面数>.log

HCSC-Manager定義ファイルの詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「HCSC-Manager定義ファイル」を参照してください。

CosminexusのJ2EEサーバの例外ログ(障害発生時の例外情報)の出力先は,usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)で指定します。デフォルトの出力先は,<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥public¥ejb¥<J2EEサーバ名>¥logsです。

usrconf.cfgの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。

(2) メンテナンスログ

HCSC-Manager内部の保守情報をメンテナンスログとして取得できます。HCSC-Managerと外部要素(Cosminexus Manager,HCSC管理MBean,リポジトリ)との通信トレース,電文ログとしても使用されます。保守員が障害解析用に使用します。

(a) メンテナンスログで出力される内容

HCSC-Manager内部の保守情報を取得します。

(b) メンテナンスログの出力先

メンテナンスログの出力先およびログファイル名を次の表に示します。

表7-44 メンテナンスログの出力先およびファイル名

メンテナンスログファイルの出力先パスログファイル名
HCSC-Manager定義ファイルのcscmng.log.dirパラメタで指定したパスmaintenance<面数>.log

(3) メソッドトレース

HCSCサーバで障害が発生し,原因の究明が困難な場合に,必要な情報をメソッドトレースとして取得できます。保守員が障害解析のために使用します。

(a) メソッドトレースで出力される内容
(b) メソッドトレースの出力先

メソッドトレースの出力先およびトレースファイル名を次の表に示します。メッセージング基盤,ビジネスプロセス基盤,およびDBアダプタで共通の設定です。

表7-45 メソッドトレースファイルの出力先およびファイル名

トレースファイルの出力先パストレースファイル名
HCSCサーバランタイム定義ファイルのmethodtrace-filepathプロパティで指定したパスcscmsgmtd_<HCSCサーバ名>_<面数>.log
cscbpmtd_<HCSCサーバ名>_<面数>.log
cscdbamtd_<HCSCサーバ名>_<面数>.log

なお,指定したパスが存在しない場合,またはパスが誤っていた場合は,省略値の出力先にトレースが出力されます。