障害発生時で次に示す場合は,システム管理者または保守員に連絡する必要があります。
システム管理者または保守員に連絡するために必要な情報は,「7.2.1 障害を調査するときに必要な情報」で示す情報以外に,障害の種別ごとに表7-3に示す情報が必要です。障害情報の取得を設定していない情報については,障害調査や問い合わせのときに必要ではありませんが,障害調査の状況に応じて取得が必要になることがあります。システム管理者または保守員に連絡するために必要な情報は,障害の発生個所によって異なります。
Cosminexusが出力するログのディレクトリのデフォルトは,<Cosminexusインストールディレクトリ>¥CC¥server¥public¥ejb¥<J2EEサーバ名>¥logsです。以降,「Cosminexusログ出力ディレクトリ」と表記します。
なお,Cosminexusが出力するログのディレクトリは,usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)のejb.server.log.directoryキーで変更できます。
表7-3 システム管理者または保守員に連絡するために必要な情報
項番 | 取得する情報 | 障害種別 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
ユーザプログラムがエラーメッセージや例外を出力している場合 | サービス部品呼び出し要求時の障害の場合 | オペレーション(コマンド操作や運用環境の画面からの操作)実行時の障害の場合 | ||||
1 | Cosminexus サービスプラットフォームの資料 | 例外ログ | ○ | ○ | ○ | |
2 | メンテナンスログ | - | - | ○ | ||
3 | インストールログ | - | - | ○ | ||
4 | メソッドトレース | ○ | ○ | ○ | ||
5 | 保守情報 | HCSCサーバリポジトリ情報 | - | ○ | ○ | |
6 | HCSC-Managerの保守情報 | ○ | ○ | ○ | ||
7 | HCSCサーバ保持情報 | ○ | ○ | ○ | ||
8 | Cosminexusの資料 | 保守用ログ※1 | ○ | ○ | ○ | |
9 | SOAP通信基盤の資料 | 保守用ログ※2 | ○ | ○ | ○ | |
10 | JAX-WSエンジンの資料 | 保守用ログ※3 | ○ | ○ | ○ | |
11 | JavaVMの障害情報 | メモリダンプ | ○ | ○ | ○ |
注※1 Cosminexusの保守用ログについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」を参照してください。
注※2 SOAP通信基盤の保守用ログは,<Cosminexusログ出力ディレクトリ>¥WS¥maintenanceに出力されます。このほか,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ SOAPアプリケーション開発の手引」の「14.2 障害発生時に取得する資料」を参照して,ログ以外の障害発生時に取得する情報を取得してください。
注※3 JAX-WSエンジンの保守用ログは,<Cosminexus作業ディレクトリ>¥ejb¥<サーバ名称>¥log¥CJW¥maintenanceに出力されます。このほか,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ Webサービス開発の手引」の「29.2 障害発生時に取得する資料」を参照して,ログ以外の障害発生時に取得する情報を取得してください。