5.4.1 データベース稼働マシンのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合

データベース稼働マシンのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合,データベースの種類に応じて(1)または(2)の作業を実施してください。

<この項の構成>
(1) HCSCサーバがセットアップされた状態で,HCSCサーバが使用するデータベース稼働マシンのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合
(2) DBアダプタが接続するデータベースのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合

(1) HCSCサーバがセットアップされた状態で,HCSCサーバが使用するデータベース稼働マシンのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合

HCSCサーバが利用するデータベース稼働マシンのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合は,次に示す定義ファイルの定義項目を確認してください。HCSCサーバセットアップ定義ファイルのプロパティの定義方法については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「HCSCサーバセットアップ定義ファイル」を参照してください。

表5-6 IPアドレスまたはホスト名の変更時に確認する定義項目

定義ファイル名定義項目
HCSCサーバセットアップ定義ファイル
  • Oracleの場合
    jdbc-url
  • Oracle以外の場合
    jdbc-dbhostname
DB Connectorの定義ファイル
  • HiRDBの場合
    DBHostName
  • HiRDB以外の場合
    serverName

定義項目に定義された内容によって,IPアドレスまたはホスト名の変更方法は次のように異なります。

表5-7 IPアドレスまたはホスト名の変更方法

定義項目の定義内容変更方法
IPアドレスの変更ホスト名の変更
localhostマシンのIPアドレス・ホスト名のどちらを変更する場合も,定義ファイルの設定内容の変更は不要です。
ホスト名ホスト名を変更しないでマシンのIPアドレスを変更する場合,定義ファイルの設定内容の変更は不要です。運用管理エージェント,Management Server,HCSCサーバを再起動することで,変更できます。マシンのホスト名は変更できません。ホスト名を変更する場合は,HCSCサーバを再セットアップしてください。
IPアドレスマシンのIPアドレスは変更できません。IPアドレスを変更する場合は,HCSCサーバを再セットアップしてください。
(凡例)
-:該当しません。

次の図に,IPアドレスまたはホスト名を変更する場合の例を示します。

図5-3 HCSCサーバが使用するデータベース稼働マシンのIPアドレスまたはホスト名の変更(HCSCサーバのセットアップ時)

[図データ]

(2) DBアダプタが接続するデータベースのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合

DBアダプタが接続するデータベースのIPアドレスまたはホスト名を変更する場合は,次に示す定義ファイルの定義項目を確認してください。

表5-8 IPアドレスまたはホスト名の変更時に確認する定義項目

定義ファイル名定義項目
DB Connectorの定義ファイル
  • HiRDBの場合
    DBHostName
  • HiRDB以外の場合
    serverName

定義項目に定義された内容によって,IPアドレスまたはホスト名の変更方法は次のように異なります。

表5-9 IPアドレスまたはホスト名の変更方法

定義項目の定義内容変更方法
IPアドレスの変更ホスト名の変更
localhostマシンのIPアドレス・ホスト名のどちらを変更する場合も,定義ファイルの設定内容の変更は不要です。
ホスト名マシンのIPアドレス・ホスト名のどちらを変更する場合も,次の手順で変更できます。
  1. 定義ファイルの定義内容(IPアドレスまたはホスト名)を変更する
  2. 定義ファイルをcjsetrarpropコマンドでDB Connectorへ反映する
  3. HCSCサーバを再起動する
IPアドレスマシンのIPアドレスを変更する場合,次の手順を実施する必要があります。
  1. 定義ファイルの定義内容(IPアドレス)を変更する
  2. 定義ファイルをcjsetrarpropコマンドでDB Connectorへ反映する
  3. HCSCサーバを再起動する
(凡例)
-:該当しません。

次の図に,IPアドレスまたはホスト名を変更する場合の例を示します。

図5-4 DBアダプタが接続するデータベースのIPアドレスまたはホスト名の変更

[図データ]