5.9 任意のJavaプログラムを使用したデータ変換の定義

CustomFunctionサンプルプログラムを使って,任意のJavaプログラムを使用するプログラムを開発してみましょう。

CustomFunctionサンプルプログラムの開発では,カスタムファンクションを使用します。カスタムファンクションとは,データの加工処理が定義されている任意のJavaプログラムを呼び出して,データ変換を定義する機能です。

CustomFunctionサンプルプログラムの処理の内容を次の図に示します。

図5-3 CustomFunctionサンプルプログラムの処理内容

[図データ]

CustomFunctionサンプルプログラムでは,次のようなプロセスで処理します。

  1. Customビジネスプロセスは,サービスリクエスタから入力された文字列を受け取ります。
  2. Customサービスアダプタを介してHelloサービスを呼び出します。このとき,カスタムファンクションを使用して,文字列を大文字に変換します。
  3. Helloサービスを呼び出した結果,取得した文字列に「△and△Business△Process△」(△は半角空白)という文字列を連結します。
  4. さらに,カスタムファンクションを使用して,文字列の末尾に実行時の日時(yyyy/MM/dd HH:mm:ss.SSS)を連結します。

    出力文字列: <Helloサービスの出力文字列(大文字)>△and△Business△Process△yyyy/MM/dd HH:mm:ss.SSS

  5. 文字を連結した結果をサービスリクエスタに返し,出力画面に表示します。
<この節の構成>
5.9.1 CustomFunctionサンプルプログラムの定義の流れ
5.9.2 カスタムファンクションの準備
5.9.3 Helloサービスアダプタの変更
5.9.4 Helloビジネスプロセスの変更