CustomFunctionサンプルプログラムを使って,任意のJavaプログラムを使用するプログラムを開発してみましょう。
CustomFunctionサンプルプログラムの開発では,カスタムファンクションを使用します。カスタムファンクションとは,データの加工処理が定義されている任意のJavaプログラムを呼び出して,データ変換を定義する機能です。
CustomFunctionサンプルプログラムの処理の内容を次の図に示します。
図5-3 CustomFunctionサンプルプログラムの処理内容
![[図データ]](figure/zc040200.gif)
CustomFunctionサンプルプログラムでは,次のようなプロセスで処理します。
- Customビジネスプロセスは,サービスリクエスタから入力された文字列を受け取ります。
- Customサービスアダプタを介してHelloサービスを呼び出します。このとき,カスタムファンクションを使用して,文字列を大文字に変換します。
- Helloサービスを呼び出した結果,取得した文字列に「△and△Business△Process△」(△は半角空白)という文字列を連結します。
- さらに,カスタムファンクションを使用して,文字列の末尾に実行時の日時(yyyy/MM/dd HH:mm:ss.SSS)を連結します。
出力文字列: <Helloサービスの出力文字列(大文字)>△and△Business△Process△yyyy/MM/dd HH:mm:ss.SSS |
- 文字を連結した結果をサービスリクエスタに返し,出力画面に表示します。
- <この節の構成>
- 5.9.1 CustomFunctionサンプルプログラムの定義の流れ
- 5.9.2 カスタムファンクションの準備
- 5.9.3 Helloサービスアダプタの変更
- 5.9.4 Helloビジネスプロセスの変更