ビジネスプロセスには,サービスリクエスタから受け取ったリクエストをどのようなプロセスで処理していくかを定義します。HelloBusinessProcessサンプルプログラムのHelloビジネスプロセスでは,次のようなプロセスで処理します。
出力文字列: <Helloサービスの出力文字列>△and△Business△Process |
HelloBusinessProcessサンプルプログラムのビジネスプロセスは,次の流れで定義します。
注※ アクティビティは,ビジネスプロセスの処理の流れを定義する部品です。
ビジネスプロセスを追加するときに設定する値を次の表に示します。
表5-2 ビジネスプロセスを追加するときに設定する値
項目名 | 設定する値 | 説明 |
---|---|---|
ビジネスプロセス名 | Helloビジネスプロセス | ビジネスプロセスの名称を指定します。 |
ステータスの永続化 | yes | データベースに記録を残すかどうかを指定します。 記録を残すとプロセスの進捗状況などを把握できます。このサンプルプログラムではデータベースに記録を残すため,「yes」を選択します。 |
[BPELファイル]-[インポートする] | チェックを外します | 上流工程でツールを使って作成したBPELファイルをインポートするかどうかを指定します。 BPELファイルをインポートすると,ビジネスプロセスに必要なアクティビティが自動的に表示されます。このサンプルプログラムではインポートしないので,チェックを外します。 |
サービスID | HelBP | ビジネスプロセスのIDを指定します。 |
Helloビジネスプロセスの追加手順を次に示します。
ビジネスプロセスでは,アクティビティを定義するときに変数を使用します。そのため,使用する変数をあらかじめ設定してから,アクティビティを定義します。Helloビジネスプロセスで使用する変数を次の表に示します。
表5-3 Helloビジネスプロセスで使用する変数
変数名 | 種別 | xsdファイル |
---|---|---|
入力データ | XML | 入力データ.xsd |
出力データ | XML | 出力データ.xsd |
Helloビジネスプロセスで使用する変数の設定手順を次に示します。
HelloBusinessProcessサンプルプログラムのビジネスプロセスに必要なアクティビティを次の表に示します。
表5-4 HelloBusinessProcessサンプルプログラムのビジネスプロセスに必要なアクティビティ
設定する値 | 説明 |
---|---|
受付アクティビティ | サービスリクエスタからの応答を受け付けます。 |
サービス呼出アクティビティ | Helloサービスを呼び出します。 |
データ変換アクティビティ | 文字列を編集します。 |
応答アクティビティ | 処理結果をサービスリクエスタへ返します。 |
アクティビティの配置手順を次に示します。
キャンバスへ配置した各アクティビティの内容を定義します。
項目名 | 設定する値 | 説明 |
---|---|---|
アクティビティ名 | 受付 | アクティビティの名称を指定します。 |
オペレーション名 | getHelloString | サービスリクエスタからサービス部品を呼び出すときに利用するオペレーションの名称を指定します。 |
ボディ割当変数 | 入力データ | ビジネスプロセスの要求電文のボディに割り当てる変数をドロップダウンリストから選択します。 |
ヘッダ割当変数 | 設定なし | ビジネスプロセスの要求電文のヘッダに変数を割り当てる場合に設定します。このサンプルプログラムでは使用しないため,設定しません。 |
割当相関セット群 | 設定なし | 相関セットグループをアクティビティに割り当てる場合に設定します。このサンプルプログラムでは使用しないため,設定しません。 |
通信モデル | 同期 | オペレーションの通信モデルを指定します。このサンプルプログラムで使用するHelloサービスは,Webサービスのため,「同期」を設定します。 |
インスタンス生成 | yes | 要求電文を受け付けたときに,プロセスを初期化するかどうかを選択します。このサンプルプログラムでは,「yes」を設定します。 |
項目名 | 設定する値 | 説明 |
---|---|---|
アクティビティ名 | Helloサービス | アクティビティの名称を入力します。 |
サービス名 | Helloサービスアダプタ | 要求電文を送信して呼び出すサービス部品の名称をドロップダウンリストから選択します。 |
オペレーション名 | getHelloString | [サービス名]で指定したサービス部品(Helloサービスアダプタ)のオペレーションのうち,実際に呼び出すオペレーションの名称を指定します。 |
通信モデル | 同期 | [オペレーション名]で指定したオペレーションに設定されている通信モデルが表示されます。 |
ボディ割当変数(要求電文) | 入力データ | 在庫管理サービスを呼び出す要求電文のボディに割り当てる変数をドロップダウンリストから選択します。 |
ヘッダ割当変数(要求電文) | 設定なし | 在庫管理サービスを呼び出す要求電文のヘッダに変数を割り当てる場合に設定します。このサンプルプログラムでは使用しないため,設定しません。 |
ボディ割当変数(応答電文) | 出力データ | 同期オペレーションから受け取る応答電文のボディに割り当てる変数をドロップダウンリストから選択します。 |
ヘッダ割当変数(応答電文) | 設定なし | 同期オペレーションから受け取る応答電文のヘッダに変数を割り当てる場合に設定します。このサンプルプログラムでは使用しないため,設定しません。 |
割当相関セット群 | 設定なし | 相関セットグループをアクティビティに割り当てる場合に設定します。このサンプルプログラムでは使用しないため,設定しません。 |
項目名 | 設定する値 | 説明 |
---|---|---|
アクティビティ名 | 出力文字列編集 | アクティビティの名称を指定します。 |
変数(変換元変数) | 出力データ | データの変換元になる変数をドロップダウンリストから選択し,[追加]ボタンをクリックします。 |
変数(変換先変数) | 出力データ | データの変換先になる変数をドロップダウンリストから選択します。 |
データ変換定義 | 出力文字列編集 | データ変換定義ファイルに仮想的に付ける名称を指定します。 |
項目名 | 設定する値 | 説明 |
---|---|---|
アクティビティ名 | 応答 | アクティビティの名称を指定します。 |
オペレーション名 | getHelloString | 対応する受付アクティビティに指定したオペレーションの名称を指定します。 |
ボディ割当変数 | 出力データ | 応答電文のボディに割り当てる変数をドロップダウンリストから選択します。 |
ヘッダ割当変数 | 設定なし | 応答電文のヘッダに変数を割り当てる場合に設定します。このサンプルプログラムでは使用しないため,設定しません。 |
割当相関セット群 | 設定なし | 相関セットグループをアクティビティに割り当てる場合に設定します。このサンプルプログラムでは使用しないため,設定しません。 |
フォルト名 | 設定なし | フォルト処理として応答アクティビティを定義して,サービスリクエスタにフォルトが発生したことを示す応答電文を送信する場合のフォルトの名称を指定します。このサンプルプログラムではフォルト処理を使用しないため,設定しません。 |