リストコマンドオプション定義ファイル
形式
[<オプション文字列1>]
[<オプション文字列2>]
:
[<オプション文字列n>] |
機能
FTPクライアントが実行するリストコマンド(LISTコマンドおよびNLSTコマンド)の引数となるオプション文字列を1行ずつ設定します。複数のオプション文字列を設定できますが,一つのコマンドに適用されるオプション文字列は一つだけです。
リストコマンドオプション定義ファイルを定義しない場合と定義した場合の,リストコマンドの実行形式の違いを次に示します。△は1文字の半角スペースを示します。
- リストコマンドオプション定義ファイルを定義しない場合
リストコマンドの実行形式は次のとおりです。
この場合,リストコマンドの引数で指定された情報は,すべてパス情報と解釈されます。
- リストコマンドオプション定義ファイルを定義した場合
リストコマンドオプション定義ファイルに<オプション文字列>を定義しておくことで,リストコマンドは次のように<オプション文字列>を指定して実行できます。
LIST[△<オプション文字列>][△<パス>]
NLST[△<オプション文字列>][△<パス>] |
リストコマンドの引数に指定した情報は,FTP受付がリストコマンドオプション定義ファイルの定義に従って<オプション文字列>と<パス>に分割し,実行されます。
ファイルの格納先
リストコマンドオプション定義ファイルの格納先となるパスおよびファイル名は任意です。
ただし,リストコマンドオプション定義ファイルの格納場所は,FTP受付コンフィグファイルのurecp-ftp.list-command-option.filepathプロパティに絶対パスで指定する必要があります。指定がない場合は,リストコマンドオプション定義ファイルの定義が無効になります。
設定できるプロパティ
<オプション文字列> ~<文字列>
リストコマンドの引数で指定できるオプション文字列を設定します。
使用できる文字は,半角英数字,半角記号(ASCIIコードの「0x21」~「0x7E」),および半角スペース(ASCIIコードの「0x20」)です。大文字と小文字は区別されます。先頭および末尾に半角スペースおよびタブ文字は指定できません。
使用できる半角記号を次に示します。
- 感嘆符(!)
- ダブルクォーテーション(")
- 番号記号(#)
- ドル記号($)
- パーセント(%)
- アンパサンド(&)
- アポストロフィ(')
- 始め小括弧(()
- 終わり小括弧())
- アスタリスク(*)
- 正符号(+)
- コンマ(,)
- ハイフン(-)
- ピリオド(.)
- スラッシュ(/)
- コロン(:)
- セミコロン(;)
- 左アングルブラケット(<)
- 右アングルブラケット(>)
- 等号(=)
- クエスチョンマーク(?)
- 単価記号(@)
- 始め角括弧([)
- 終わり角括弧(])
- 円マーク(¥)
- アクサンシルコンフレックス(^)
- アンダーライン(_)
- アクサングラーブ(`)
- 始め波括弧({)
- 終わり波括弧(})
- パイプライン(|)
- 波ダッシュ(~)
記述例
オプションを「-al」と「-la」のどちらでも指定できるようにしたい場合は,次のように両方の形式のオプション文字列を指定します。
オプションを「-l」と「-L」のどちらでも指定できるようにしたい場合は,次のように両方の形式のオプション文字列を指定します。
注意事項
- リストコマンドオプション定義ファイルの指定内容を変更した場合,指定値を有効とするには,そのリストコマンドオプション定義ファイルを使用しているFTP受付を再起動してください。
- オプション文字列の先頭および末尾に半角スペースは指定できません。
- 指定されたオプション文字列の先頭が「¥」の場合,「¥」はエスケープ文字と解釈され,それ以降の文字列がオプション文字列と見なされます。
なお,オプション文字列の途中に指定した「¥」は,エスケープ文字でなく通常の文字列「¥」と扱われます。
「#」または「¥」で始まるオプション文字列を定義する場合は,その前にエスケープ文字「¥」を付けてください。
- エスケープ文字「¥」の直後に半角スペースまたはタブ文字を指定したり,エスケープ文字「¥」だけの行を定義したりすることはできません。指定するとエラーになります。
- 改行までが値になります。ただし,先頭および末尾の半角スペースおよびタブ文字は無視されます。
- 指定された文字列の先頭の非空白文字(半角スペースでもタブ文字でもない文字)が"#"の場合,その行はコメントとみなされます。