コマンドの種類
Cosminexus サービスプラットフォームの運用環境および実行環境で使用するコマンドには,2種類あります。それぞれのコマンドは,コマンドが格納されるディレクトリが異なります。
Windows Vista上でHCSCサーバを動作させる場合,管理者特権でコマンドを実行してください。
使用するデータベースがHiRDBでJDBCドライバがHiRDB Type4 JDBC Driverの場合は,HCSC-Messagingコマンド共通定義ファイルにHiRDB Type4 JDBC Driverのパスを指定してください。
使用するデータベースがOracleの場合は,HCSC-Messagingコマンド共通定義ファイルにOracle JDBC Thin Driverのパスを指定してください。
コマンドの一覧
Cosminexus サービスプラットフォームの運用環境および実行環境で使用するコマンドの一覧を,次の表に示します。
表4-1 Cosminexus サービスプラットフォームの運用環境および実行環境で使用するコマンドの一覧
環境 | 機能の分類 | コマンド | 説明 | 処理の分類 | |
---|---|---|---|---|---|
大分類 | 小分類 | ||||
運用環境 | 管理系 | ユーザ管理 | cscpasswd | 指定された条件に従ってユーザ情報を変更します。 | A |
リポジトリ管理 | cscrepls | リポジトリ情報を標準出力に出力します。 | C | ||
cscrepdiff | 現在のリポジトリ情報とエクスポートしたリポジトリ情報の差分を標準出力に表示します。 | C | |||
cscrepcheck | リポジトリのインポート可否を検証します。 | C | |||
cscrepctl | リポジトリ内の情報をZIP形式ファイルに出力したり,ZIP形式で保存された情報をリポジトリに展開したりします。 | A | |||
cscrepupdate | 運用環境のリポジトリをアップデートします。 | A | |||
サービス管理 | cscsvcls | サービス情報を標準出力に出力します。また,cscsvcctlコマンドの引数に指定する値を調べます。 | C | ||
cscsvcctl | サービス情報変更定義ファイルを出力または入力します。また,アダプタに関するサービス情報を変更します。 | A | |||
環境管理 | cscenvbackup | HCSC-Manager環境の復元に必要なファイルをバックアップします。 | C | ||
cscenvrestore | HCSC-Manager環境のバックアップファイルを利用して環境を復元します | A | |||
構築系 | サーバ構築 | cscsvsetup | HCSCサーバのセットアップをします。 | A | |
cscsvunsetup | HCSCサーバのアンセットアップをします。 | A | |||
HCSCコンポーネントの構築 | csccompodeploy | HCSCコンポーネントを配備します。 | A | ||
csccompoundeploy | 配備済みのHCSCコンポーネントを削除します。 | A | |||
サーバ定義設定,取得 | cscsvconfig (-operationオプションにsetを指定) | HCSCサーバの定義情報を更新します。 | B | ||
cscsvconfig (-operationオプションにgetを指定) | HCSCサーバの定義情報を取得します。 | C | |||
定義ファイルの取得,設定,削除 | csccmctl(-operationオプションにgetを指定) | 開発環境で設定した定義ファイルを取得します。 | D | ||
csccmctl(-operationオプションにsetを指定) | 定義ファイルを運用環境上に設定します。 | A | |||
csccmctl(-operationオプションにresetを指定) | 定義ファイルを削除します。 | A | |||
HCSCコンポーネント定義設定,取得 | csccompoconfig (-operationオプションにsetを指定) | ユーザ定義受付の定義情報を更新します。 | B | ||
csccompoconfig (-operationオプションにgetを指定) | ユーザ定義受付の定義情報を取得します。 | C | |||
簡易セットアップ | cscsetup | 本番環境に適用できるシステムを容易に構築します。 | A | ||
運用系 | サーバ運用 | cscsvstart | HCSCサーバを起動します。 | B | |
cscsvstop | HCSCサーバを停止します。 | B | |||
HCSCコンポーネント運用 | csccompostart | HCSCコンポーネントを開始します。 | B | ||
csccompostop | HCSCコンポーネントを停止します。 | B | |||
標準受付およびユーザ定義受付の運用 | cscrcptnstart | 標準受付およびユーザ定義受付を開始します。 | B | ||
cscrcptnstop | 標準受付およびユーザ定義受付を停止します。 | B | |||
状態確認 | cscstatus | HCSCサーバ,標準受付,およびHCSCコンポーネントの状態を表示します | C | ||
稼働確認 | cscresinfo | HCSCサーバのリソースの稼働情報を表示します。 | C | ||
汎用 | cscutil | 次に示す操作をします。
| D | ||
cscpiselect | 指定された条件に従ってビジネスプロセス情報を検索しCSVまたはTSV形式で出力します。 | C | |||
cscpidelete | 指定された条件に従ってビジネスプロセスの実行履歴を削除します。 | C | |||
cscpireexec | 指定された条件に従って実行中のビジネスプロセスを再実行します。 | C | |||
cscapputil | HCSCサーバが管理しているアプリケーションを操作します。 | C | |||
FTP連携 | フォルダ運用 | cscfscls | 共通フォルダ内のファイルを参照します。 | C | |
cscfscrm | 共通フォルダ内のファイルを削除します。 | B | |||
cscfswls | 作業フォルダを参照します。 | C | |||
cscfswrm | 作業フォルダを削除します。 | B | |||
ユーザの登録,更新,取得 | csaftpuseradd | FTPアダプタに新規のユーザを登録します。 | B | ||
csaftpuserdel | FTPアダプタに登録されているユーザを削除します。 | B | |||
csaftpuserls | FTPアダプタに登録されているユーザを表示します。 | C | |||
csmftpaddusr | FTPインバウンドアダプタに新規のユーザを登録します。 | B | |||
csmftpdelusr | FTPインバウンドアダプタに登録されているユーザを削除します。 | B | |||
csmftplsusr | FTPインバウンドアダプタに登録されているユーザを表示します。 | C | |||
転送履歴 | csmftplshistory | FTPインバウンドアダプタの転送履歴を表示します。 | C | ||
ツール | バージョンアップ | cscenvupdate | 指定した実行環境のHCSCサーバをバージョンアップします。 | A | |
メッセージトラッキング | cscmsgtk | メッセージトラッキングを起動し,メッセージトラッキングプロンプトを表示します。 | E | ||
実行環境 | 実行履歴管理 | csmdeletehistory | 電文の実行履歴情報テーブル中のレコードを削除します。 | C | |
情報表示 | csmlshistory | 電文の実行履歴の情報を表示します。 | C | ||
csmlslocation | 配備したサービスアダプタまたはビジネスプロセスの情報を表示します。 | C | |||
csmlsreception | 配備したユーザ定義受付の情報を表示します。 | C | |||
csmlsstate | HCSCサーバの状態および設定情報の一覧を表示します。 | C |
コマンドの同時実行について
コマンドを実行するときに,ほかの操作が実行中の場合,コマンドが実行できない場合があります。ほかの操作を実行中の場合にコマンドが実行できるかどうかを次の表に示します。
表4-2 ほかの操作が実行中のコマンドの実行可否
実行するコマンド | 現在実行中の操作,または現在の状態 | ||||
---|---|---|---|---|---|
リポジトリ更新コマンド実行中 | サーバ更新コマンド実行中 | 参照コマンド実行中 | 画面へログインしている状態 | 画面からの操作中(更新系) | |
リポジトリ更新コマンド | × | × | × | × | × |
サーバ更新コマンド | × | × | ○ | ○ | × |
参照コマンド | × | ○ | ○ | ○ | ○ |