1.8.3 要素を移動する

バイナリフォーマット定義エディタ上の要素は,移動する要素(ドラッグ元)を移動先(ドロップ先)にドラッグ&ドロップして移動できます。ドラッグ中に[Esc]キーを押すと,動作をキャンセルできます。

ドロップ先の種類と,ドラッグ時に[Ctrl]キーを押しているかどうかによって,ドラッグ&ドロップしたときの結果は異なります。

注意
  • ドラッグ&ドロップできる範囲は,バイナリフォーマット定義エディタ内に限定されます。バイナリフォーマット定義エディタの要素を,別のビューやエディタへドロップすることも,別のビューやエディタの要素をバイナリフォーマット定義エディタにドロップすることもできません。
  • ドラッグ&ドロップによって,選択条件などの要素間の依存関係に問題が発生しても,ドラッグ&ドロップした時点ではエラーになりません。バイナリフォーマットファイルの検証を実施したときにエラーが出力されます。
  • バイナリデータとしてCSV形式のデータを利用する場合,ドラッグできるのはローカル単純内容要素だけです。ドラッグしたローカル単純内容要素をドロップできるのは,複合内容要素(ヘッダ要素またはレコード要素),およびその構成要素の上辺と下辺です。
参考
ツリーがバイナリフォーマット定義エディタ内に収まらず,ドロップ先の要素が表示されていない場合,ドラッグするときのカーソルをバイナリフォーマット定義エディタの枠の近くに移動させると自動的にスクロールされます。
また,ツリーが折りたたまれていてドロップ先の要素が表示されていない場合,ドラッグするときのカーソルを折りたたまれている要素の近くに滞留させておくと自動的にツリーが展開されます。
<この項の構成>
(1) ドロップ先の種類
(2) ドラッグ&ドロップしたときの結果

(1) ドロップ先の種類

ドロップ先の種類には,要素,上辺および下辺があります。

要素をドロップ先にする場合,ドロップ先の要素にドラッグしたカーソルを移動すると,要素の表示色が反転します。

上辺および下辺をドロップ先にする場合,ドロップ位置に線([図データ])が表示されます。

上辺および下辺にドロップする場合の例を次に示します。

図1-129 上辺および下辺にドロップする場合の例

[図データ]

この図の例では,ドロップ先は構成要素「Sequence01」の下辺,かつ構成要素「Sequence03」の上辺になります。

(2) ドラッグ&ドロップしたときの結果

ドラッグ&ドロップしたときの結果は,[Ctrl]キーを押しているかどうかによって異なります。

[Ctrl]キーを押さないでドラッグ&ドロップする場合
移動
要素を移動します。ドラッグ元の要素は削除され,ドロップ先に追加されます。
参照追加
グローバル定義の複合内容要素に構成要素を追加します。ドラッグ&ドロップして追加された構成要素の内容はデフォルト値になります。

[Ctrl]キーを押さないでドラッグ&ドロップした場合の,ドラッグ元とドロップ先の関係を次の表に示します。

表1-13 ドラッグ&ドロップしたときの結果([Ctrl]キーを利用しない場合)

ドラッグ元ドロップ先
単純内容要素(グローバル定義)複合内容要素(グローバル定義)構成要素
上辺要素下辺上辺要素下辺上辺要素下辺
単純内容要素(グローバル定義)移動移動移動参照追加移動参照追加参照追加
複合内容要素(グローバル定義)移動移動移動参照追加移動参照追加参照追加
構成要素(単純内容要素)移動移動
構成要素(複合内容要素)移動移動
構成要素(単純内容要素(ローカル定義))移動移動
(凡例)
-:ドラッグ&ドロップできません。

[Ctrl]キーを押したままドラッグ&ドロップする場合
コピー追加
要素をコピーして追加します。
追加された要素の設定情報は,ドラッグ元の要素の情報が引き継がれます。
追加された要素の名称は次の形式で自動設定されます(nは要素名をユニークにするための自然数)。

Copy-<n>-<ドラッグ元の要素名>

複合内容要素をコピー追加した場合,ドラッグ元の複合内容要素に設定されている構成要素も引き継がれます。

[Ctrl]キーを押したままドラッグ&ドロップした場合の,ドラッグ元とドロップ先の関係を次の表に示します。

表1-14 ドラッグ&ドロップしたときの結果([Ctrl]キーを利用した場合)

ドラッグ元ドロップ先
フォーマット単純内容要素(グローバル定義)複合内容要素(グローバル定義)構成要素
上辺要素下辺上辺要素下辺上辺要素下辺上辺要素下辺
単純内容要素(グローバル定義)
複合内容要素(グローバル定義)
構成要素(単純内容要素)
構成要素(複合内容要素)
構成要素(単純内容要素(ローカル定義))
(凡例)
-:ドラッグ&ドロップできません。
○:コピー追加できます。