付録B 用語解説
(英字)- BPEL(Business Process Execution Language)
- XMLをベースにしたワークフロー記述言語です。Cosminexus サービスプラットフォームでは,アクティビティとコネクションで定義したビジネスプロセスをBPEL形式で保存できます。
- BPMN(Business Process Modeling Notation)
- 業務手順をわかりやすく図示して可視化するための表記ルールを定めたものです。ビジネスプロセス・モデリング表記法ともいいます。
- CA(Certificate Authority)
- 認証局と呼ばれる,証明書を発行する機関です。
- ほかのエンティティのために有効な証明書を発行する,信頼のおけるエンティティです。次に示す種類があります。
- ルートCA
上位のCAによる認証を受けないで,自分の正当性を自ら証明します。
- 中間CA
自分の正当性を証明するために,上位のCAによる認証を受けています。
- Cosminexus Manager
- Cosminexus アプリケーションサーバのシステムの運用管理機能です。Management Serverおよび運用管理エージェントの総称です。
- CTM(Cosminexus Component Transaction Monitor)
- 構成ソフトウェアの一つです。サービス部品の実行要求が集中しないようにスケジューリングをするための機能です。
- DB Connector
- データベースに接続するためのリソースアダプタです。
- DBアダプタ
- データベースの操作をサービス部品として利用する場合に,操作するデータベースや実行するSQLを定義したHCSCコンポーネントです。
- DBキュー
- データベースを介してシステム間で連携する,TP1/EE(TP1/Server Base Enterprise Option)の機能です。DBキュー機能を使用すると,データベースをキューとして,TP1/EEとJ2EEとの間で,非同期型のメッセージ送受信ができます。
- EAR(Enterprise ARchive)ファイル
- J2EEアプリケーションを構成する複数のファイルをEARファイル形式でパッケージ化したものです。
- Cosminexus サービスプラットフォームでは,HCSCコンポーネントをパッケージングして,EARファイルを作成します。
- Eclipse
- Eclipseプロジェクト(eclipse.org)が提供するオープンソースの統合開発環境です。ソースコードの編集支援機能やデバッグ機能など,アプリケーションの開発効率を向上させる各種機能を備えています。
- Cosminexus サービスプラットフォームでは,Eclipseに必要な機能をプラグインして利用します。
- EJB(Enterprise JavaBeans)
- 業務ロジックをプログラムとして記述したビジネスロジック,および永続的データを格納するオブジェクトであるエンティティをJavaコンポーネント化したものです。Oracle CorporationからEJB仕様が公開されています。
- FTPアダプタ
- Cosminexus サービスプラットフォームとFTPサーバとの間でファイルの送受信をするために利用するアダプタです。
- FTPインバウンドアダプタ
- FTP連携で使用するリソースアダプタです。Connector 1.5仕様に準拠しています。
- FTP受付
- FTPインバウンドアダプタを経由してFTPクライアントからの実行要求を受け付ける機能(インターフェース)です。
- ファイル操作アダプタやFTPアダプタと連携することで,Cosminexus サービスプラットフォーム上でFTPクライアントとFTPサーバの間のファイル転送ができるようになります。
- FTPクライアント
- FTPを使用してファイルの送受信を行うクライアント用ソフトウェアです。
- FTPサーバ
- FTPクライアントからの要求によってファイルを送受信するサーバ用ソフトウェアです。
- FTP連携
- Cosminexus サービスプラットフォーム上でFTPクライアントとFTPサーバの間のファイル転送を実現するための機能です。
- HCSC(Hitachi Cosminexus Service Coordinator)
- uCosminexus Service Platformを構成する構成ソフトウェアの一つです。Cosminexus サービスプラットフォームでSOAを適用したシステムを構築,運用するための機能として,ビジネスプロセス実行機能,データ変換機能,DBアダプタ機能,実行環境の運用管理機能,およびメッセージング制御機能を提供しています。
- HCSC-Business Process(ビジネスプロセス基盤)
- ビジネスプロセスの定義に従って,適切なサービス部品を呼び出すための機能です。
- HCSC-Data Transform(データ変換基盤)
- データ変換定義に従って,要求電文・応答電文の電文フォーマットを変換する機能です。
- HCSC-DB Adapter(DBアダプタ)
- DBアダプタの定義に従って適切なサービス部品(データベースの操作)を呼び出す機能です。
- HCSC-Manager
- Cosminexus サービスプラットフォームの運用環境で利用する運用管理機能です。
- HCSCサーバのセットアップ機能,HCSCコンポーネントの配備機能,プロセスインスタンスの実行履歴管理機能などが含まれます。
- HCSC-Managerコマンド共通定義ファイル(csccmd.properties)
- 運用環境で使用するコマンドの必須項目の省略値を定義するファイルです。J2SEのプロパティ形式のファイルとして作成します。
- このファイルに省略値を定義しておくと,コマンド入力時に該当するオプションの入力を省略できます。
- HCSC-Manager定義ファイル(cscmng.properties)
- 運用環境のカスタマイズに必要な情報を定義するファイルです。J2SEのプロパティ形式のファイルとして作成します。
- リポジトリのインポート先となるディレクトリや,ログファイルの大きさ・面数などを定義できます。
- HCSC-Messaging(メッセージング基盤)
- サービスアダプタの定義に従って適切なサービス部品を呼び出す機能です。
- HCSCTE
- Cosminexus サービスプラットフォームの開発環境で利用する開発支援機能です。HCSCTEで提供される機能は,Eclipseにプラグインして利用します。
- アダプタやビジネスプロセスの作成・定義機能などが含まれます。
- HCSCコンポーネント
- 開発環境で作成するサービスアダプタ,DBアダプタ,ビジネスプロセス,およびユーザ定義受付の総称です。
- HCSCコンポーネントの検証
- 定義したアダプタ,ビジネスプロセス,データ変換定義の内容が妥当かどうか検証する機能です。必要な定義があるか,また定義の関係が正しいかを,必要に応じて任意のタイミングで検証できます。
- HCSCサーバ
- 実行環境でサービス部品の実行を管理するサーバ機能です。メッセージング基盤,ビジネスプロセス基盤,データ変換基盤など,実行環境に必要な機能が含まれます。また,標準受付,ユーザ定義受付などのリクエスト受付機能や,サービスアダプタ(Webサービス,SessionBean,MDB(WS-R),MDB(DBキュー),DBアダプタ)の各種アダプタ機能も含まれます。
- HCSCサーバ構成定義ファイル(cscsvsetup.xml)
- HCSCサーバの構成を定義するファイルです。XML形式のファイルとして作成します。
- HCSCサーバ,クラスタ,Cosminexus Managerなどの情報を定義できます。
- HCSCサーバセットアップ定義ファイル(cscsvsetup.properties)
- HCSCサーバのセットアップに必要な情報を定義するファイルです。J2SEのプロパティ形式のファイルとして作成します。
- HCSCサーバに設定するクラスタ名や使用できる標準受付の種類などを定義できます。
- HCSCサーバランタイム定義ファイル(cscsvconfig.properties)
- HCSCサーバの起動時に必要なランタイム情報を定義するファイルです。J2SEのプロパティ形式のファイルとして作成します。
- 実行履歴を採取するかどうかや,トレースファイルのレベル・出力先などを定義できます。
- HTTP
- インターネットで,WWWサーバとWWWクライアントの間でHTML文書を送受信するための通信プロトコルです。
- iWayアダプタ
- Cosminexus サービスプラットフォームの実行環境から他社ERPパッケージのサービス部品を呼び出す場合に利用するアダプタです。
- J2EEサーバ
- アプリケーションを実行するためのサーバ基盤であるJ2EEコンテナを生成,実行する環境です。Cosminexus サービスプラットフォームは,J2EEサーバとしてCosminexus Component Containerを使用します。
- Java雛形ファイル
- カスタムファンクションから呼び出す変換ファンクションの雛形ファイルです。パッケージ,クラス,およびメソッド(引数を含む)の構成が記載されています。
- JAX-WSエンジン
- Cosminexusが提供するWebサービスの通信基盤です。SOAP1.1仕様およびSOAP1.2仕様に対応しています。
- JDBC(Java Database Connectivity)
- Javaのプログラムでデータベースを利用するためのAPIです。
- JavaSoftが1996年前半に仕様を公開しました。Javaプログラムから,JDBC APIを経由して「JDBCドライバ」を呼び出し,ドライバがデータベース・サーバへの接続機能を提供します。
- JP1
- 日立の統合システム運用管理ソフトウェアの総称です。
- MBean(Managed Bean)
- 管理対象となるリソースを表すJavaオブジェクトです。JMX仕様に基づいて実装されます。マネージャに対するリソースのインターフェースとして機能し,リソースに関する情報や操作をマネージャに提供します。
- MDB(Message-Driven Bean)
- JMSと連携するメッセージ駆動タイプのBeanです。EJBコンテナはJMSのDestinationからのJMSメッセージ受信を契機にBeanを起動します。
- Message Queueアダプタ
- Cosminexus サービスプラットフォームの実行環境から既存のメッセージキュー(IBM WebSphere MQシステム)に対してメッセージの送受信をする場合に利用するアダプタです。
- MyEclipse
- Javaアプリケーションの開発環境です。MyEclipseには,Eclipseでアプリケーションを開発するときに使用するプラグインがまとめられています。MyEclipseを使用すると,アプリケーションの作成,J2EEサーバへのアプリケーションのデプロイ,J2EEサーバの起動・停止,データベースの操作などができます。
- Cosminexusでは,構成ソフトウェアとして,MyEclipseの日本語版環境であるMyEclipse for Cosminexusを提供しています。
- Object Accessアダプタ
- Cosminexus サービスプラットフォームの実行環境から既存のTPBrokerシステム(Object Wrapperシステム)のサービス部品を呼び出す場合に利用するアダプタです。
- RMI-IIOP
- JavaRMIとJavaIDLを統合したAPIです。
- SessionBean
- セッション単位での処理を行う機能がある,EJBで規定されているBeanの一つです。
- SOAP(Simple Object Access Protocol)
- ネットワーク上のサービスを呼び出す際のメッセージを規定したものです。HTTPとXMLがベースとなっています。
- SOAP1.1/1.2併用モード
- 利用するWebサービスの標準仕様および通信基盤を表すモードです。SOAP1.1仕様およびSOAP1.2仕様に対応したサービス部品/サービスリクエスタを利用するときに指定します。SOAP1.1/1.2併用モードでは,通信基盤としてCosminexusが提供するJAX-WSエンジンを利用します。
- SOAP1.1モード
- 利用するWebサービスの標準仕様および通信基盤を表すモードです。SOAP1.1仕様に対応したサービス部品/サービスリクエスタを利用するときに指定します。SOAP1.1モードでは,通信基盤としてCosminexusが提供するSOAP通信基盤を利用します。
- SOAP通信基盤
- Cosminexusが提供するWebサービス(SOAPアプリケーション)の通信基盤です。SOAP1.1仕様に対応しています。
- SQLオペレーション定義ファイル
- DBアダプタを利用してデータベースにアクセスする場合に,実行するSQLを定義するファイルです。DBアダプタ用のXMLフォーマット定義ファイルを作成するときの基となるファイルです。
- SSL(Secure Sockets Layer)
- 情報を暗号化してネットワークで送受信するためのプロトコルの一つです。
- TLS(Transport Layer Security)
- 情報を暗号化してネットワークで送受信するためのプロトコルの一つです。SSLを基に改良が加えられたプロトコルです。
- TP1/RPC受付
- 既存のOpenTP1システム内にあるサービスリクエスタからのサービス部品呼び出し要求を受け付けるための機能(インターフェース)です。
- TP1アダプタ
- Cosminexus サービスプラットフォームの実行環境から既存のOpenTP1システム内にあるサービス部品を呼び出す場合に利用するアダプタです。
- TP1インバウンドアダプタ
- TP1インバウンド連携機能で使用するリソースアダプタです。Connector 1.5仕様に準拠しています。
- TP1連携システム
- OpenTP1システム内にあるサービスリクエスタおよびサービス部品と接続するためのシステム構成です。
- uCosminexus Service Architect
- Cosminexus サービスプラットフォームの開発環境を構築・運用するための製品です。
- uCosminexus Service Platform
- Cosminexus サービスプラットフォームの実行環境・運用環境を構築・運用するための製品です。
- W3C(World Wide Web Consortium)
- XMLやDOMを含むWeb関連技術の標準化を推進する非営利団体です。
- Webサービス
- インターネット上に分散するアプリケーションが提供するサービスを,クライアントにAPIとして提供するサービスです。
- WFA(Work-Flow Architecture)
- 経済産業省がエンタープライズアーキテクチャで提案している業務フローの記法です。業務に関わる組織や担当者,業務の流れ,および流れる情報を明示できます。
- WS-R(Web Services Reliability)
- 標準化団体OASISで標準化された,インターネット向けのオープンな非同期通信プロトコルです。
- WSDL(Web Service Description Language)
- Webサービスを記述するための言語仕様です。XMLがベースとなっています。
- XMLスキーマ
- W3C勧告で定められた仕様で,XML文書内の論理的なデータ構造を規定するための仕組みです。
- XMLフォーマット定義ファイル
- XML形式のデータを扱う場合に利用する電文フォーマット定義ファイルです。XMLスキーマファイルとして作成します。
- XPath
- XML文書の中の特定の要素を示すための記述方法に関するW3C勧告の標準仕様です。XML形式のデータのツリー構造をたどって要素や属性にアクセスする手段が規定されています。
(ア行)- アクティビティ
- ビジネスプロセスの処理フローを定義する部品です。基本アクティビティと構造アクティビティに分類されます。複数のアクティビティを画面上に配置し,コネクションで連結して,ビジネスプロセスの処理フローを定義します。
- アダプタ
- サービスリクエスタからの要求電文を受け取り,アダプタ内で定義されているサービス部品へ要求電文を送信して,サービス部品を呼び出すアプリケーションです。
- アダプタには,標準で使用するサービスアダプタ(標準アダプタ)と,ユーザが必要に応じて使用するカスタムアダプタ(DBアダプタ,TP1アダプタなど)があります。サービスアダプタは,Webサービス,SessionBean,MDB(WS-R),およびMDB(DBキュー)のサービス部品を呼び出すアダプタです。カスタムアダプタは,それ以外のサービス部品を呼び出すアダプタです。
- 受付処理
- サービス部品の呼び出し要求を受け付けたり,電文を転送したりする処理を記述したAPIです。ユーザが作成した受付処理をカスタム受付フレームワーク上で動作させることで,任意のプロトコルに対応した受付を開発できます。
- 運用環境
- 開発環境で作成したEARファイルをリポジトリから読み込み,実行環境に配備する環境です。また,実行環境で利用するHCSCサーバをセットアップします。実行環境での業務の運用を開始したあとは,システムの起動・停止,および状態を監視します。
- 永続化
- ビジネスプロセスのプロセスインスタンスの実行状況を履歴として,データベースに記録することです。
- 応答電文
- サービス部品の実行結果を返すための電文です。応答電文には,サービス部品からHCSCサーバに送信される電文と,HCSCサーバからサービスリクエスタに送信される電文があります。
(カ行)- 開発環境
- 実行環境でサービス部品を呼び出すために必要なHCSCコンポーネントを作成したり,作成したHCSCコンポーネントをHCSCサーバおよびクラスタにどのように配備するか定義(配備定義)したりする環境です。
- カスタムアダプタ
- 呼び出すサービス部品の種類が,Webサービス,SessionBean,MDB(WS-R),MDB(DBキュー)以外のアダプタです。
- カスタム受付
- サービスリクエスタからの実行要求を受け付けるための機能(インターフェース)です。ユーザが作成した受付処理をカスタム受付フレームワーク上で動作させることで,任意のプロトコルからの実行要求を受け付けることができます。
- カスタム受付フレームワーク
- カスタム受付を作成するためにCosminexus サービスプラットフォームで提供している開発用フレームワークです。
- カスタムファンクション
- データ変換の定義で使用するファンクションの一つです。このファンクションでは,ユーザが作成した任意のJavaプログラムを呼び出し,データを加工できます。
- 基本アクティビティ
- 受付処理,応答処理,サービスの呼び出しなど,ビジネスプロセス内の基本的な処理を定義するためのアクティビティです。
- 共通フォルダ
- FTP連携で,複数のビジネスプロセスからアクセスできるファイルを格納するためにHCSCサーバに作成する任意のフォルダです。
- クラスタ
- ある共通の機能を提供するサーバの集合です。
- Cosminexus サービスプラットフォームでは,二つのHCSCサーバで実行系と待機系を構成するHAクラスタと,複数のHCSCサーバでクラスタを構成するロードバランスクラスタがあります。
- 公開鍵
- 特定のエンティティ(署名者)に関連づけられた数値です。
- 該当するエンティティとの間に信頼できる関係を持つ必要がある,すべての人に対して公開することを意図しています。署名の検証に使用されます。
- 構造アクティビティ
- 分岐処理,並列処理,繰り返し処理など,ビジネスプロセス内の処理の構造を定義するためのアクティビティです。
- コネクション
- アクティビティを連結して,アクティビティの実行順序を定義するための部品です。通常のコネクションに加えて,フォルト処理を連結するフォルトコネクションおよび並列処理時のリンクを設定するリンクコネクションがあります。
(サ行)- サーバ認証
- クライアントが,サーバから送られてきたサーバの証明書を基に,信頼できるサーバかどうかを確認することです。
- サービス
- 業務と一対一に対応し,業務に必要な機能を再利用できるソフトウェア部品のことです。SOAでは,サービスを組み合わせて業務システムを構築します。これによって,業務の変化に対して,システムを迅速に変更できます。
- サービスアダプタ
- どのサービス部品を実行するかを定義したHCSCコンポーネントです。呼び出すサービス部品の種類(Webサービス,SessionBean,MDB(WS-R),MDB(DBキュー))ごとに定義する内容は異なります。
- サービス型ソフトウェア
- ソフトウェアの機能のうち,ユーザが必要とするものだけをサービスとして配布し利用できるようにしたソフトウェアの配布形態です。SaaS(Software as a Service)ともいいます。
- サービス部品
- サービスアダプタおよびDBアダプタから実行できる業務処理のことです。Webサービス,SessionBean,MDB(WS-R),MDB(DBキュー),およびデータベースの操作をサービス部品として利用できます。
- サービス部品電文
- サービス部品独自の電文フォーマットを持った電文です。サービス部品がデータベースの操作の場合,DBアダプタ電文といいます。
- サービスリクエスタ
- HCSCサーバへサービス部品の実行要求(要求電文)を送信するアプリケーションです。HCSCサーバの標準受付が同期標準受付(Webサービス/SessionBean)か,非同期標準受付(MDB(WS-R)/MDB(DBキュー))か,またはユーザ定義受付(Webサービス)かによって,作成するサービスリクエスタの形式が異なります。
- 標準受付にサービス部品の実行を要求するサービスリクエスタを作成するときは,HCSCサーバに送信される要求電文の電文フォーマットを,標準電文に合わせる必要があります。
- ユーザ定義受付にサービス部品の実行を要求するサービスリクエスタを作成するときは,サービス部品またはビジネスプロセスに定義した電文フォーマット(WSDL)に合わせることができます。
- 作業フォルダ
- FTP連携で,FTPクライアントやFTPサーバなどから受信したファイルを扱うためにHCSCサーバに作成されるフォルダです。
- システム構成定義
- HCSCサーバおよびクラスタのセットアップ情報と,HCSCコンポーネントをHCSCサーバおよびクラスタにどのように配備するかの情報が含まれる定義情報です。
- HCSCサーバおよびクラスタのセットアップ情報は,運用環境で更新されます。開発環境では,HCSCサーバおよびクラスタにHCSCコンポーネントをどのように配備するかの情報を定義します。
- 実行環境
- サービスリクエスタで受け付けた実行要求に応じて,HCSCサーバを介して適切なサービス部品を呼び出し,業務を実行する環境です。
- 実行履歴
- ビジネスプロセスのプロセスインスタンスの実行履歴と電文の実行履歴とがあります。ビジネスプロセスの実行状況や応答状況を確認したり,サービス部品の情報や電文の配送経路や配送状態を確認したりできます。
- 実行履歴情報テーブル
- ビジネスプロセスや電文のプロセスインスタンスおよび電文の実行履歴を管理するテーブルです。
- 証明書
- 公開鍵証明書です。あるエンティティの識別情報および公開鍵の内容を証明します。証明書には,自己署名付き証明書と,CA(認証局)から発行された証明書があります。
- 性能解析トレース
- Cosminexusシステムの性能解析をするためのトレース情報です。
- 相関セット
- サービスリクエスタから送信された要求電文を一意に識別するために利用する文字列です。HCSCサーバには,サービスリクエスタから相関セットを含む要求電文が送信されます。サービス部品のHCSCサーバは,相関セットを含んだ応答電文をサービスリクエスタに返信します。その結果,サービスリクエスタは受信した応答電文が,どの要求電文に対する応答であるのかを一意に識別できます。
(タ行)- データ変換
- 標準電文とサービス部品電文の電文フォーマットが異なる場合に,データ変換定義に従って,標準電文をサービス部品電文の電文フォーマットに変換することです。
- データ変換定義
- 標準電文とサービス部品電文の電文フォーマットの相違を解消するためのデータ変換方法を定義したものです。標準電文とサービス部品電文の電文フォーマット定義ファイルの各要素をマッピングし,必要に応じてファンクションを設定して定義します。
- 電文フォーマット
- 要求電文および応答電文のデータ構造です。
- サービスリクエスタからHCSCサーバに送信される要求電文の電文フォーマットは,標準電文の電文フォーマットに合わせる必要があります。標準電文とサービス部品に実行要求するための電文(サービス部品電文)の電文フォーマットが異なる場合は,データ変換定義を作成して,電文フォーマットの相違を解消します。
- 電文フォーマット定義ファイル
- 電文の構造(電文フォーマット)を定義したファイルです。XMLフォーマット定義ファイルとバイナリフォーマット定義ファイルとがあります。サービス部品の実行に利用する電文でXML形式のデータを扱う場合は,XMLフォーマット定義ファイルを,バイナリ形式(XML形式以外)のデータを扱う場合は,バイナリフォーマット定義ファイルを利用します。
(ナ行)- ノード
- データ変換定義画面で,ツリービューアに表示される各要素のことです。データ変換の元になる変換元ノードと,変換先になる変換先ノードがあります。
(ハ行)- バイナリフォーマット定義ファイル
- バイナリ形式(XML形式以外)のデータを扱う場合に利用する電文フォーマット定義ファイルです。XMLスキーマファイルとして作成します。バイナリ形式のデータ内の値の格納形式を定義し,定義した情報をXMLスキーマファイルに付加したファイル(拡張子:.fdx)です。
- 配備
- HCSCコンポーネントを適切なHCSCサーバに配置することです。開発環境で作成したHCSCコンポーネントは,運用環境を利用して実行環境(HCSCサーバ)に配備します。
- 配備定義
- 開発環境で,HCSCコンポーネントをHCSCサーバおよびクラスタにどのように配備するか定義し,システム構成定義を更新することです。運用環境からHCSCコンポーネントを配備するときには,開発環境で配備定義したシステム構成定義の内容に従って配備します。
- パッケージング
- 開発環境で作成したHCSCコンポーネントを,実行環境に配備できるようにEARファイルに組み立てることです。
- ビジネスプロセス
- 複数のサービス部品の処理の順番や条件などを定義して,一連の業務の流れとして定義したものです。Cosminexus サービスプラットフォームの開発環境では,複数のアクティビティを画面上に配置し,コネクションで連結して定義します。
- 標準受付
- サービスリクエスタからの要求電文を受け付けるための機能(インターフェース)です。HCSCサーバに含まれる機能です。標準受付を開始すると,サービスリクエスタからの要求電文を受け付けられる状態になります。
- 同期受付(Webサービス/SessionBean)および非同期受付(MDB(WS-R)/MDB(DBキュー))の要求を受け付けることができます。
- 標準電文(標準電文フォーマット)
- Cosminexus サービスプラットフォームで提供する標準的な電文フォーマットです。
- ファイルアダプタ
- Cosminexus サービスプラットフォームの実行環境からHCSCサーバ上のローカルディスクに対して直接ファイルの入出力をする場合に利用するアダプタです。
- ファイル操作アダプタ
- ファイルのレイアウト変換,文字コード変換,複製,および削除をするためのアダプタです。
- ファンクション
- データ変換を定義する場合に,変換元ノードの値を加工して変換先ノードにマッピングする場合に使用するときの加工の方法を定義するものです。
- 文字列や数値を変換するファンクション,ノードの名称を取得するファンクション,条件による処理の選択や繰り返しを定義するファンクションなどがあります。
- プロセスインスタンス
- ビジネスプロセスで実行している業務の一つの実体です。ワークフローの案件に相当します。
- 変換ファンクション
- カスタムファンクションから呼び出すJavaプログラムのことです。
- 変換ファンクション定義ファイル
- カスタムファンクションから呼び出す変換ファンクションの構成を定義したファイルです。
(マ行)- マッピング
- データ変換を定義する場合に,変換元と変換先のノードを連結することです。マッピングの始点をマッピング元,終点をマッピング先といいます。
- メソッドトレース
- 障害が発生し,原因の究明が困難な場合に必要な情報です。
(ヤ行)- ユーザ定義受付
- サービスリクエスタからの実行要求を受け付けるための機能(インターフェース)です。HCSCサーバに含まれる標準受付とは異なり,ユーザが任意のインターフェースを定義できます。定義したユーザ定義受付をHCSCサーバに配備して開始すると,サービスリクエスタからの要求電文を受け付けられる状態になります。
- ユーザ電文
- サービスリクエスタから送信される要求電文です。
- 要求電文
- サービス部品の実行を要求するための電文です。要求電文には,サービスリクエスタからHCSCサーバに送信される電文とHCSCサーバ内のアダプタからサービス部品に送信される電文があります。
(ラ行)- リクエスト受付
- 標準受付およびユーザ定義受付の総称です。サービスリクエスタからの実行要求を受け付けるための機能(インターフェース)です。
- リクエストトレース
- メッセージング基盤での,標準受付,ビジネスプロセス受付,またはサーバ間転送受付で受け付けたリクエストのBPやサービスアダプタの呼び出し先やその結果を把握するための情報です。
- リポジトリ
- 定義したHCSCコンポーネントやシステム構成定義を格納するディレクトリです。格納した情報は,リポジトリの管理機能(リポジトリのインポート/エクスポート機能)を利用して,開発環境と運用環境との間で受け渡します。