cscresinfoリソース稼働情報の表示

形式

cscresinfo [-h]
         -user <ログインユーザID>
         -pass <ログインパスワード>
         -csc <HCSCサーバ名>

機能

HCSCサーバのリソースの稼働情報を表示します。開始しているリソースアダプタ,標準受付,およびHCSCコンポーネントの稼働情報だけが表示されます。HCSCサーバが起動していない場合,稼働情報は表示されません。

ログインユーザIDなどの必須オプションは,HCSC-Managerコマンド共通定義ファイルにデフォルト値を設定することで,このコマンドでの指定を省略できます。

引数

-h

コマンドの使用方法が表示されます。このオプションを指定している場合は,ほかのオプションを指定しても無視されます。

-user <ログインユーザID> ~<半角英数字およびアンダーライン(_)> ((1-16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するユーザIDを指定します。

-pass <ログインパスワード> ~<半角英数字およびアンダーライン(_)> ((1-16文字))

HCSC-Managerログイン時に使用するパスワードを指定します。

-csc <HCSCサーバ名> ~<半角英数字およびアンダーライン(_)> ((1-8文字))

稼働情報を表示したいHCSCサーバ名を指定します。

出力形式

(1)HCSCサーバが起動状態の場合で,標準受付およびHCSCコンポーネントが開始状態のとき

Information Get Time : 稼働情報収集時刻
[HCSC-Server]
<クラスタ名>.<HCSCサーバ名>:active
JavaVM Heap Size(MB)           Java VMヒープサイズ最大値 / Java VMヒープサイズ上限値

[DBConnector]
リソースアダプタ名  DBコネクション数最大値 / DBコネクション数上限値

[StandardReception]
受付種別
queue       キュー滞留数最大値 / キュー滞留数上限値
instance    実行数の最大値 / 実行数の上限値

[UserDefinedReception]
ユーザ定義受付の受付ID
queue       キュー滞留数最大値 / キュー滞留数上限値
instance    実行数の最大値 / 実行数の上限値

[BusinessProcess]
ビジネスプロセスのサービスID    実行数の最大値 / 実行数の上限値

[ServiceAdapter]
サービスアダプタのサービスID    実行数の最大値 / 実行数の上限値

(2)HCSCサーバが起動状態の場合で,標準受付およびHCSCコンポーネントがすべて開始状態以外のとき

Information Get Time : 稼働情報収集時刻
[HCSC-Server]
<クラスタ名>.<HCSCサーバ名>:active
JavaVM Heap Size(MB)            Java VMヒープサイズ最大値 / Java VMヒープサイズ上限値

[DBConnector]
リソースアダプタ名  DBコネクション数最大値 / DBコネクション数上限値

[StandardReception]

[UserDefinedReception]

[BusinessProcess]

[ServiceAdapter]

注※ 見出しだけが表示されます。


(3)HCSCサーバが起動状態以外の場合

[HCSC-Server]
<クラスタ名>.<HCSCサーバ名>:HCSCサーバ稼働状態

注※ active以外が表示されます。


説明

表示項目説明
稼働情報収集時刻稼働情報を収集した時刻を示します。java.text.SimpleDateFormatで定義されているフォーマットに,YYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で出力されます。
  • YYYY:西暦年
  • MM:月
  • DD:日
  • hh:時
  • mm:分
  • ss:秒
クラスタ名クラスタ名を示します。
HCSCサーバ名HCSCサーバ名を示します。
Java VMヒープサイズ最大値※1Java VMヒープサイズの最大値(単位:MB)を示します。稼働情報の取得に失敗した場合,または稼働情報が未取得※2の場合,「-」が表示されます。
Java VMヒープサイズ上限値Java VMヒープサイズの上限値(単位:MB)を示します。稼働情報の取得に失敗した場合,または稼働情報が未取得※2の場合,「-」が表示されます。なお,Java VMの-Xmxオプションで指定した値からSurvivor領域の一つ分のサイズを除いた値が表示されます。
リソースアダプタ名リソースアダプタ名を示します。
DBコネクション数最大値※1DBコネクションの最大値を示します。また,次の場合はDBコネクション数上限値と合わせて「NA/NA」(無効値)が表示されます。
  • 該当のリソースアダプタが,ルートリソースアダプタ,またはCosminexus RM連携用DBコネクタ
  • コネクションプールの上限値が0に設定されている場合
DBコネクション数上限値DBコネクションの上限値を示します。DBコネクション数上限値だけ「NA」と表示される場合は,無制限を示します。DBコネクション数最大値と合わせて「NA/NA」と表示される場合については,「DBコネクション数最大値」の説明を参照してください。
受付種別標準受付の受付種別を示します。次のどちらかが表示されます。
  • WebService(SOAP1.1)
  • WebService(SOAP1.2)
キュー滞留数最大値※1キュー滞留数の最大値を示します。稼働情報の取得に失敗した場合,または稼働情報が未取得※3の場合,「-」が表示されます。
キュー滞留数上限値キュー滞留数の上限値を示します。稼働情報の取得に失敗した場合,または稼働情報が未取得※3の場合,「-」が表示されます。
実行数の最大値※1実行数の最大値を示します。稼働情報の取得に失敗した場合,または稼働情報が未取得※3の場合,標準出力に「-」が出力されます。
実行数の上限値実行数の上限値を示します。「NA」と表示される場合は,無制限を示します。稼働情報の取得に失敗した場合,または稼働情報が未取得※3の場合,「-」が表示されます。
ユーザ定義受付の受付IDユーザ定義受付の受付IDを示します。
ビジネスプロセスのサービスIDビジネスプロセスのサービスIDを示します。
サービスアダプタのサービスIDサービスアダプタのサービスIDを示します。
HCSCサーバ稼働状態HCSCサーバの稼働状態を示します。次のどれかが表示されます。
  • active:起動状態
  • inactive:停止状態
  • startfailed:起動失敗
  • stopfailed:停止失敗
  • starting:起動中
  • stopping:停止中
  • unknown:取得失敗
注※1 最大値は,収集した60秒間のデータのうち最大となった値を示します。
注※2 HCSCサーバが起動してから稼働情報が収集されるまで(デフォルトでは60秒間)に,コマンドを実行した場合に未取得になります。
注※3 対象となる受付,またはHCSCコンポーネントが開始してから稼働情報が収集されるまで(デフォルトでは60秒間)に,コマンドを実行した場合に未取得になります。

戻り値

戻り値意味
0正常終了しました。
1コマンドが異常終了しました。
9実行権限のチェックエラーが発生しました。