FTPコマンド許可リスト定義ファイル

形式

[ftp-command.allow=実行を許可するFTPコマンド]
[ftp-command.site.allow=SITEコマンドで実行を許可するコマンド]

機能

転送前,転送後,リストコマンド実行前,またはリストコマンド実行後に実行を許可するFTPコマンドを設定します。

FTPコマンド許可リスト定義ファイルには,FTPアダプタ用とFTP受付用の2種類があります。

FTPコマンド許可リスト定義ファイルは任意のパスに任意のファイル名で作成できます。ただし,FTPコマンド許可リスト定義ファイルの絶対パスが,それぞれ次のプロパティに指定されている必要があります。

FTP受付またはFTPアダプタの開始時に,FTPコマンド許可リスト定義ファイルに設定した内容が有効になります。

ファイルの格納先

設定できるプロパティ

ftp-command.allow=実行を許可するFTPコマンド ~<文字列または半角アスタリスク(*)>

転送前,または転送後にビジネスプロセスで実行することを許可するFTPコマンドを指定します。

注意
  • このプロパティの設定は,FTP受付コンフィグファイルまたはFTPアダプタ実行環境プロパティファイルに,この定義ファイルのパスを設定しているFTP受付またはFTPアダプタにだけ適用されます。
  • SITEコマンドの引数として指定するコマンドは,ftp-command.site.allowプロパティで許可するかどうかを指定するため,このプロパティにSITEコマンドを指定する必要はありません。
  • 複数のコマンドを指定する場合は,「コマンド,コマンド,…」のようにコンマ(,)区切りで指定します。コンマ前後の半角スペースやタブ文字は無視されます。
  • 半角アスタリスク(*)だけを指定した場合,Cosminexus サービスプラットフォームでサポートするSITEコマンド以外のすべてのFTPコマンドが許可されます。
  • STORコマンド,APPEコマンド,STOUコマンド,RETRコマンド,LISTコマンドおよびNLSTコマンドは,Cosminexus サービスプラットフォームでサポートしていないため,指定しても許可されません。半角アスタリスク(*)を指定している場合も,同様に許可されません。

ftp-command.site.allow=SITEコマンドで実行を許可するコマンド ~<文字列または半角アスタリスク(*)>

転送前,または転送後にビジネスプロセスで実行することを許可する,FTPサーバが独自にサポートしているコマンドを指定します。このプロパティでは,SITEコマンドの第1引数として指定されるコマンドが対象になります。

注意
  • このプロパティの設定は,FTP受付コンフィグファイルまたはFTPアダプタ実行環境プロパティファイルに,この定義ファイルのパスを設定しているFTP受付またはFTPアダプタにだけ適用されます。
  • SITE FSIZEコマンドは,FTPインバウンドアダプタで処理されるので,このプロパティの値にFSIZEを指定しても無視されます。
  • 複数のコマンドを指定する場合は,「コマンド,コマンド,…」のようにコンマ(,)区切りで指定します。コンマ前後の半角スペースやタブ文字は無視されます。
  • 半角アスタリスク(*)だけを指定した場合,FSIZE以外のすべてのSITEコマンドが許可されます。

記述例

記述例を次に示します。

ftp-command.allow=STAT, RNFR, RNTO, DELE, RMD
ftp-command.site.allow=CHMOD, UMASK

記述例の詳細を次に示します。