16.2.3 性能解析トレース(TP1/RPC受付)

性能解析トレース(PRFトレース)は,Cosminexusシステムの性能解析をするためのトレース情報で,それをCSV形式で編集出力したテキストファイルが性能解析トレースファイルです。性能解析トレースは,J2EEアプリケーションを含めた,システム全体の性能ボトルネックを解析するための情報が出力されます。システムの性能ネックや性能トラブルシュートに使用します。性能解析トレース機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「4.6 性能解析トレース」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 性能解析トレースの取得ポイント
(2) 性能解析トレースファイルの出力形式と出力内容
(3) 性能解析トレースの取得方法と出力先

(1) 性能解析トレースの取得ポイント

性能解析トレースの取得ポイントを次の図に示します。

図16-7 性能解析トレースの取得ポイント

[図データ]

イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。なお,次の表の「図中の番号」は,図中の番号と対応しています。

表16-1 性能解析トレースの取得ポイント

イベントID図中の番号トレース取得ポイントレベル
0x98601カスタム受付フレームワークの入口A
0x98612カスタム受付フレームワークの出口A
0x98623データ変換(要求電文)の呼び出し口B
0x98634データ変換(要求電文)の応答受信口B
0x98645メッセージ配送制御の呼び出し口A
0x98656メッセージ配送制御の応答受信口A
0x98667データ変換(応答電文)の呼び出し口B
0x98678データ変換(応答電文)の応答受信口B
0x98689カスタム受付の入口A
0x986910カスタム受付の出口A
0x986A11カスタム受付フレームワークの呼び出し口B
0x986B12カスタム受付フレームワークの応答受信口B
(凡例)
A:標準
B:詳細

(2) 性能解析トレースファイルの出力形式と出力内容

(a) 出力形式

性能解析トレースファイルに出力される形式は,Cosminexusの性能解析トレースと同様です。性能解析トレースファイルの詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「4.6 性能解析トレース」を参照してください。

(b) 出力内容

性能解析トレースファイルの出力内容を次の表に示します。

表16-2 性能解析トレースファイルに出力される内容

項目内容
イベントID各取得ポイントのイベントIDが出力されます。
リターンコード取得ポイント種別が出力されます。
  • 0:正常終了
  • 1:異常終了
インターフェース名クラス名が出力されます。
オペレーション名メソッド名が出力されます。
オプション情報次のオプション情報が出力されます。
  • 受付名
  • 受付ID
  • クライアント相関ID
  • サービス名
  • サービスオペレーション名
  • 例外名

注※ 障害が発生したときだけ出力されます。


(3) 性能解析トレースの取得方法と出力先

性能解析トレースファイルの取得方法および出力先は,Cosminexus全体で共通です。取得方法および出力先については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「4.6 性能解析トレース」を参照してください。