7.9.1 変換ファンクション定義ファイルの作成

変換ファンクション定義ファイルとは,カスタムファンクションから呼び出す変換ファンクションの構成を定義したファイルです。変換ファンクション定義ファイルは次のことに使用します。

変換ファンクション定義ファイルの記述例を次に示します。斜体部分がユーザの指定するデータです。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<func:customFunc xmlns:func="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/cscdt/functions">
<func:jar name="sample.jar">
 <func:package name="jp.co.Hitachi.soft.sample">
  <func:class name="SampleClass">
   <func:method name="sampleFunction">
    <func:comment>sampleFunction の説明</func:comment>
    <func:arguments>
     <func:argument name="arg1">
      <func:comment>arg1の説明</func:comment>
     </func:argument>
     <func:argument name="arg2">
      <func:comment>arg2の説明</func:comment>
     </func:argument>
     <func:argument name="arg3">
      <func:comment>arg3の説明</func:comment>
     </func:argument>
    </func:arguments>
   </func:method>
  </func:class>
 </func:package>
</func:jar>
</func:customFunc>

変換ファンクション定義ファイルは,ユーザがXMLエディタを使って作成します。ここでは,MyEclipseのXMLエディタを使って変換ファンクション定義ファイルを作成する方法を説明します。

  1. Eclipseのメニューから,[ファイル]-[新規]-[その他]を選択します。
    [新規]ダイアログが表示されます。
  2. [MyEclipse]-[XML]-[XML(基本テンプレート)]を選択し,[次へ]ボタンをクリックします。
    [XMLファイル]ページが表示されます。
  3. 変換ファンクション定義ファイルを保存するディレクトリ,および変換ファンクション定義ファイル名を指定して,[次へ]ボタンをクリックします。
    [次からXMLファイルを作成]ページが表示されます。
  4. [XMLスキーマ・ファイルからXMLファイルを作成]ラジオボタンを選択し,[次へ]ボタンをクリックします。
    [XMLスキーマ・ファイルの選択]ページが表示されます。
  5. [ファイルのインポート]ボタンをクリックします。
    [インポート]ダイアログが表示されます。
  6. [次のディレクトリーから]に次のディレクトリを指定します。

    <uCosminexus Service Architectのインストールディレクトリ>¥CSCTE¥resources¥customfunc

  7. [customfunc]チェックボックスおよび[customfunction_XMLSchema.xsd]チェックボックスにチェックします。
  8. [インポート先フォルダ]にスキーマファイルをインポートするフォルダを指定します。
  9. [終了]ボタンをクリックします。
    再度[XMLスキーマ・ファイルの選択]ページが表示されます。
  10. [次へ]ボタンをクリックします。
    [ルート要素の選択]ページが表示されます。
  11. [ルート要素]に[customFunc]を指定し,[終了]ボタンをクリックします。
    変換ファンクション定義ファイルの雛形が生成されます。

    [図データ]

  12. 変換ファンクション定義ファイルの雛形に必要な要素を追加し,変換ファンクション定義ファイルを作成します。
    変換ファンクション定義ファイルで使用するタグを次に示します。

    表7-7 変換ファンクション定義ファイルで使用するタグ一覧

    項番要素・属性名内容種別個数文字数
    最小最大最小最大
    1customFunc変換ファンクション定義要素11
    2 jarjarファイル情報要素1255
    3  namejarファイル名属性111100
    4  packageパッケージ情報要素1255
    5   nameパッケージ名属性111255
    6   classクラス情報要素1255
    7    nameクラス名属性111100
    8    methodメソッド情報要素1255
    9     nameメソッド名属性111100
    10     commentメソッドコメント要素0101,024
    11     arguments引数情報要素01
    12      argument引数要素1255
    13       name引数名属性111100
    14       comment引数コメント要素0101,024
    (凡例)
    -:文字数に制限はありません。

    また,変換ファンクション定義ファイルを作成する際は,次のことに注意してください。
    • クラス名とメソッド名を同じ名称にしないでください。
    • クラス名にStringを指定しないでください。
    • コメントは指定された文字列をそのまま1行に埋め込むため,内容によっては,Javaの構文エラーになるなど,意図しない結果になることがあります。意図しない結果になった場合は,生成されたJavaファイルを直接修正してください。