6.6.7 代入アクティビティ

次に示す処理を実行するための定義をするアクティビティです。

代入アクティビティは,[代入アクティビティ]ダイアログで詳細を定義します。

なお,変数に値を代入する際に,変数の型が異なっていても,自動的に型を変換して代入できる場合があります。変換の可否と変換規則を次の表に示します。

表6-15 代入値の変換規則

代入する値のデータ型変換後のデータ型
booleannumericstringメッセージ
XMLnon-XMLany
boolean※1※2×××
numeric※3※4×××
string※5※6×××
メッセージXML××××
non-XML××××
any×××
(凡例)
○:変換して代入できます。
△:場合によって変換して代入できます。
×:変換して代入できません。
-:変換の必要はありません。
注※1
trueの場合1,falseの場合0が代入されます。
注※2
trueまたはfalseが代入されます。
注※3
0の場合はfalse,それ以外の場合はtrueが代入されます。
注※4
java.lang.DoubleクラスのtoString(double)メソッドで得られる値が代入されます。
注※5
java.lang.BooleanクラスのparseBoolean(String)メソッドで得られる値が代入されます。
注※6
java.lang.DoubleクラスのparseDouble(String)メソッドで得られる値が代入されます。

 

代入アクティビティでは,コピー元とコピー先に指定できない組み合わせがあります。コピー元とコピー先の組み合わせを次の表に示します。

表6-16 コピー元とコピー先の組み合わせ

コピー元コピー先
変数(メッセージ型)変数(基本型)変数の部分(メッセージ型)変数の部分(基本型)
XMLnon-XMLanyXMLnon-XMLXMLnon-XML
変数(メッセージ型)XML×××××
non-XML××××××
any×××××
変数(基本型)××××××
変数の部分(メッセージ型)XML××××××
non-XML××××××××
変数の部分(基本型)XML××××××
non-XML××××××
××××××
(凡例)
○:指定できます。
×:指定できません。
注※
コピー先の変数が初期化されていない場合は,コピーできません。

<この項の構成>
(1) 定義手順
(2) 定義時の注意事項

(1) 定義手順

定義の手順を次に示します。

  1. 代入アクティビティをキャンバスに配置します。
    アクティビティを配置する方法については,「6.4.1 アクティビティを配置する」を参照してください。
  2. 次のどちらかの方法で[代入アクティビティ]ダイアログを表示させます。
    • キャンバスの代入アクティビティをダブルクリックする
    • キャンバスの代入アクティビティを選択して右クリックし,[設定]を選択する
    [代入アクティビティ]ダイアログが表示されます。
  3. [代入アクティビティ]ダイアログに必要な情報を入力します。
    [代入アクティビティ]ダイアログの表示・入力内容の詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.12 代入アクティビティダイアログ」を参照してください。
    [コピー元]および[コピー先]のデータを追加または編集する場合は,[追加]ボタンまたは[編集]ボタンをクリックしてください。表示されるダイアログ([代入アクティビティ]サブダイアログ)で,[コピー元]および[コピー先]に設定するデータを追加,編集できます。[コピー元]および[コピー先]には,メッセージ型(XML,non-XML,またはany)の変数を設定できます。また,設定する値が変数で,変数の内容を編集する場合は,[代入アクティビティ]サブダイアログの[編集]ボタンをクリックします。表示される[変数・相関セット一覧]ダイアログで,変数の内容を編集できます。
    [代入アクティビティ]サブダイアログについては,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.13 代入アクティビティサブダイアログ」を参照してください。[変数・相関セット一覧]ダイアログの詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.1 変数・相関セット一覧ダイアログ」を参照してください。
  4. [OK]ボタンをクリックします。

(2) 定義時の注意事項