上流設計ツールを利用したシステム開発の流れを次の図に示します。「付録D 上流設計ツールを利用したシステムの開発例」では,この流れに沿ってサンプルプログラムを開発します。
図C-2 上流設計ツールを利用したシステム開発の流れ
上流設計ツールでハイレベル・ビジネスプロセスを作成します。ハイレベル・ビジネスプロセスに対して顧客と検討を繰り返し,より具体化したミドルレベル・ビジネスプロセスにします。
ミドルレベル・ビジネスプロセスの検討が終わったら,サービスの概要インターフェースを検討します。また,検討した結果を基に概要WSDLを作成します。
ビジネスプロセスを詳細化し,ローレベル・ビジネスプロセスにします。Cosminexus サービスプラットフォームに最適なビジネスプロセスとして設計するため,「付録C.3 上流設計ツール利用時の前提事項」に従ってフローを設計してください。
上流設計ツールで設計したビジネスプロセスをBPELファイル形式で出力します。このとき,ビジネスプロセスと連携するサービスのWSDLも一緒にまとめておきます。
これまでに検討した仕様を踏まえて,各サービスのオペレーションのメッセージ構造を検討します。また,検討した結果を基に,概要WSDLにメッセージ構造の宣言を追加します。
Cosminexus サービスプラットフォームの開発環境で,WSDLからサービスアダプタを作成します。サービスの名前は,WSDLに記載されたポートタイプ(portType)属性と同じにします。サービスアダプタを作成する方法については,「5.2.1 サービスアダプタを新規に追加する」を参照してください。
Cosminexus サービスプラットフォームの開発環境で,「付録C.2(4) ビジネスプロセスの出力」で出力したBPELファイルをビジネスプロセスとしてインポートします。インポートする方法については,「6.2.2 定義済みビジネスプロセスを利用してビジネスプロセスを追加する」を参照してください。
ビジネスプロセスにユーザ定義受付を追加します。ユーザ定義受付を追加する方法については,「8.4.1 ユーザ定義受付を新規に追加する」を参照してください。
ビジネスプロセスで使用するメッセージ(変数)のスキーマ(構造)を登録します。
必要に応じて,ビジネスプロセスにメッセージ変換処理,システム例外の対応処理などを追加します。