ファイル変換オペレーションで使用するファイル形式,対象フォルダ,ファイル形式の指定方法,およびデータ変換の指定方法について説明します。
ファイル変換オペレーションでサポートする入力ファイル,および出力ファイルのファイル形式について次の表に示します。
表19-1 ファイル変換オペレーションでのファイル形式
項番 | ファイル形式 | 入力ファイル | 出力ファイル | |
---|---|---|---|---|
1 | XML形式 | × | × | |
2 | バイナリ形式 | 固定長形式 | ○ | ○ |
3 | レングスタグ形式 | × | × | |
4 | 改行セパレータ形式 | ○ | ○ | |
5 | 上記以外 | × | × |
(凡例) ○:サポート ×:未サポート
固定長形式,レングスタグ形式,および改行セパレータ形式の違いを次に示します。
ファイル変換オペレーションでの変換パターンを次の表に示します。
表19-2 ファイル変換オペレーションでの変換パターン
項番 | ファイル形式 | |
---|---|---|
変換前 | 変換後 | |
1 | 固定長形式 | 固定長形式 |
2 | 改行セパレータ形式 | |
3 | 改行セパレータ形式 | 固定長形式 |
4 | 改行セパレータ形式 |
ファイル変換時に,改行コードの付与・削除,文字コード変換,レイアウト変換ができます。
ファイル変換オペレーションは,作業フォルダ,または共通フォルダを指定してファイルを変換します。作業フォルダ,または共通フォルダを指定しなかった場合,ファイルを変換できません。ただし,作業フォルダからファイルを入力して共通フォルダへファイルを出力したり,共通フォルダからファイルを入力して作業フォルダへ出力したりすることはできます。
出力先のフォルダに,すでに同名のファイルが存在する場合,ファイル操作アダプタ定義ファイルのプロパティで,ファイルを上書きするか,エラーメッセージを出力するかを指定できます。ファイル操作アダプタ定義ファイルの詳細は,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「ファイル操作アダプタ定義ファイル」を参照してください。
共通フォルダでは,ファイル変換時に入力ファイル,および出力ファイルを排他管理する必要があります。このため,読み込み対象のファイルには共有ロック,書き込みまたは削除対象のファイルには占有ロックが掛かります。
排他管理するには,実行環境プロパティファイルにあるロックリトライ回数またはロックリトライ間隔のパラメタを指定してください。排他管理で使用するパラメタについて,次の表に示します。
表19-3 排他管理で使用するパラメタ
項番 | ロック種別 | ロックリトライ回数 | ロックリトライ間隔 |
---|---|---|---|
1 | 共有ロック | readLock.retry.count | readLock.retry.interval |
2 | 占有ロック | writeLock.retry.count | writeLock.retry.interval |
実行環境プロパティファイルの詳細は,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「実行環境プロパティファイル」を参照してください。
ファイル変換オペレーションで読み込むファイルや書き込むファイルの形式は,あらかじめバイナリフォーマット定義画面でバイナリフォーマット定義ファイルを作成したあと,ファイル操作アダプタの独自定義ファイルとして指定してください。
バイナリフォーマット定義画面の詳細は,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.2.1 バイナリフォーマット定義画面」を参照してください。
バイナリフォーマット定義ファイルの作成については,「4.4 電文フォーマット(バイナリフォーマット定義ファイル)の作成方法」を参照してください。
ファイル操作アダプタの独自定義ファイルの指定については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「ファイル操作アダプタ定義ファイル」を参照してください。
あらかじめ作成した入力ファイルから出力ファイルへ変換する定義ファイル(xslファイル)を,ファイル操作アダプタの独自定義ファイルとして指定します。
HCSCTEマッピング定義のマッピング定義ファイルから,データ変換定義を利用してxslファイルを作成してください。ファイル操作アダプタの独自定義ファイルの指定については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「ファイル操作アダプタ定義ファイル」を参照してください。