17.3 FTP連携でサポートするFTPコマンド

FTP連携でサポートするFTPコマンドを次の表に示します。

表17-1 サポートするFTPコマンド

分類コマンドオプションコンポーネントRFC
FTPインバウンドアダプタFTP受付ビジネスプロセスFTPアダプタ
認証ACCT×959
USER959
PASS××959
制御ABOR××959
NOOP959
PASV959
PORT959
QUIT959
REIN××959
REST××959
EPRT××2428
EPSV××2428
セッションCDUP959
CWD959
MODE959
S
B××
C××
LPRT××1639
LPSV××1639
ADAT××2228
AUTH2228
CCC××2228
CONF××2228
ENC××2228
MIC××2228
PBSZ2228
PROT
OPTS2389
ファイルTYPE959
LANG××2640
転送APPE959
RETR959
STOU××959
STRU959
F
R
P××
更新ALLO959
DELE959
MKD959
RMD959
RNFR959
RNTO959
SMNT959
STAT959
参照HELP××959
LIST959
NLST959
PWD959
SITE959
STOR959
SYST959
FEAT××2389
MDTM3659
MLSD××3659
MLST××3659
SIZE3659
(凡例)
○:サポートしています。
△:SITE CSCTHRコマンドでサポートしています。
×:サポートしていません。
-:該当しません。
注※
ファイルの変換処理は実施しません。

表中のFTPコマンドの分類について説明します。

<この節の構成>
(1) 認証
(2) 制御
(3) セッション
(4) ファイル
(5) 転送
(6) 更新
(7) 参照

(1) 認証

セッションの接続に必要なコマンドです。HCSCサーバ内でのアクセス管理に使用されます。

USERコマンドで渡されるユーザ名は,送受信されるファイルの属性としてビジネスプロセスに引き継ぐ必要があります。

(2) 制御

セッションの接続・解放などの制御に関わるコマンドです。ビジネスプロセスを経由してFTPアダプタに情報を引き継ぐ必要はありません。

(3) セッション

1セッション内で有効な情報を設定するためのコマンドです。ビジネスプロセスを経由してFTPアダプタに情報を引き継ぐ必要はありません。

(4) ファイル

送受信されるファイルの情報を設定するためのコマンドです。ビジネスプロセスを経由してFTPアダプタに情報を引き継ぐ必要があります。

(5) 転送

ファイル転送のためのコマンドです。

このコマンドを契機にビジネスプロセスが起動され,ビジネスプロセスを経由してFTPインバウンドアダプタからFTPアダプタに情報を引き継ぎます。

(6) 更新

FTPサーバ上のファイルおよびディレクトリを更新するコマンドです。

ファイル転送の前後でバッチ用途で実行することができます。FTPクライアントからSITE CSCTHRコマンドで指定します。

(7) 参照

FTPサーバ上のファイルおよびディレクトリに関する情報を参照し,FTPクライアントに渡すためのコマンドです。

LIST系コマンドは,転送コマンドと同様にビジネスプロセスを経由してFTPインバウンドアダプタからFTPアダプタに情報を引き継ぎます。LIST系以外のコマンドは,FTPクライアントからSITE CSCTHRコマンドで指定し,ビジネスプロセス上で結果を参照できます。