22.2.3 性能解析トレース(FTPアダプタ)

FTPアダプタでの性能解析トレースについて説明します。

<この項の構成>
(1) 性能解析トレースの出力形式と出力される内容
(2) 性能解析トレースの取得ポイント
(3) 性能解析トレースの取得方法と出力先

(1) 性能解析トレースの出力形式と出力される内容

(a) 出力形式

性能解析トレースファイルに出力される形式は,Cosminexusの性能解析トレースと同様です。詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「4.6 性能解析トレース」を参照してください。

(b) 出力される内容

性能解析トレースファイルに出力される内容を次の表に示します。

表22-19 性能解析トレースファイルに出力される内容(FTPアダプタ)

項目内容
イベントID取得ポイントのイベントIDが出力されます。
取得ポイントの詳細は,次の個所を参照してください。
リターンコード取得ポイント種別が出力されます。
  • 0:正常終了
  • 1:異常終了
インターフェース名クラス名が出力されます。
オペレーション名メソッド名が出力されます。
オプション情報サービスIDHCSCコンポーネントのサービスIDが出力されます。
オペレーション次のどれかが出力されます。
  • PUT
  • GET
  • GETINFO
FTPコマンド名STOR,APPE,RETR,LIST,NLST,TYPEなどが出力されます。
転送ファイル名またはパスFTPコマンド名がSTORまたはAPPEの場合はローカルファイル名が出力されます。
FTPコマンド名がRETRの場合はリモートファイル名が出力されます。
FTPコマンド名がLISTまたはNLSTの場合はリモートパスが出力されます。
転送サイズ転送ファイルのサイズまたはリストデータのサイズがバイト単位で出力されます。
任意時刻からのナノ秒java.lang.SystemクラスのnanoTimeメソッドの戻り値が出力されます。
例外クラス名例外が発生したクラス名が出力されます。

(2) 性能解析トレースの取得ポイント

性能解析トレースの取得ポイントを次の図に示します。

図22-4 性能解析トレースの取得ポイント(FTPアダプタ)

[図データ]

イベントID,トレース取得ポイント,および性能解析トレース取得レベルを次の表に示します。表の「図中の番号」は,図22-4中の番号と対応しています。

表22-20 性能解析トレースの取得ポイント(FTPアダプタ)

イベントID図中の番号トレース取得ポイントレベル
0xAB001リクエスト受付時B
0xAB022転送またはリスト以外のFTPコマンド実行時A
0xAB033転送またはリスト以外のFTPコマンドリプライ時A
0xAB044転送コマンドまたはリストコマンド(STOR,APPE,RETR,LIST,またはNLST)実行時A
0xAB055転送コマンドまたはリストコマンド(STOR,APPE,RETR,LIST,またはNLST)リプライ時A
0xAB016レスポンス送信時B
(凡例)
A:標準
B:詳細

(3) 性能解析トレースの取得方法と出力先

性能解析トレースを取得するには設定が必要です。設定の詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「4.6 性能解析トレース」を参照してください。