17.5 FTP連携システムの開発の流れ

FTP連携システムの開発の流れを次の図に示します。図中の項目は,すべて開発環境で実施する作業です。

図17-9 FTP連携システムの開発の流れ

[図データ]

<この節の構成>
(1) リポジトリのインポート
(2) FTPアダプタの定義
(3) ファイル操作アダプタの定義
(4) ビジネスプロセスの定義
(5) FTP受付の定義
(6) HCSCコンポーネントのパッケージングと配備定義
(7) リポジトリのエクスポート

(1) リポジトリのインポート

運用環境でエクスポートしたリポジトリを開発環境にインポートします。

リポジトリのインポート方法の詳細については,「3.2.3 リポジトリをインポートする」を参照してください。

(2) FTPアダプタの定義

サービスアダプタ定義画面を使用してFTPアダプタを定義します。FTPアダプタは,接続対象のFTPサーバごとに一つ定義します。

FTPアダプタの定義については,「18. FTPアダプタの定義」を参照してください。

(3) ファイル操作アダプタの定義

サービスアダプタ定義画面を使用してファイル操作アダプタを定義します。ファイル操作アダプタは,変換,複製,削除などのオペレーションごとに一つ定義します。

ファイル操作アダプタの定義については,「19. ファイル操作アダプタの定義」を参照してください。

(4) ビジネスプロセスの定義

ビジネスプロセス定義画面を使用してビジネスプロセスを定義します。ビジネスプロセスは,ファイル転送の経路ごとに一つ定義します。

ビジネスプロセスの定義については,「6. ビジネスプロセスの定義」を参照してください。

(5) FTP受付の定義

ユーザ定義受付定義画面を使用してFTP受付を定義します。FTP受付は,ビジネスプロセスごとに一つ定義します(必要に応じて複数定義します)。なお,一つのFTP受付を複数のビジネスプロセスに対応させることはできません。

FTP受付の定義については,「20. FTP受付の定義」を参照してください。

(6) HCSCコンポーネントのパッケージングと配備定義

定義したHCSCコンポーネントの定義に関連する定義ファイル,および実行環境が提供するファイルをまとめてEARファイルにパッケージングします。また,HCSCコンポーネントを配備するクラスタ(または単一のHCSCサーバ)の情報を定義(配備定義)します。

パッケージングと配備定義については,「9. HCSCコンポーネントのパッケージングと配備定義」を参照してください。

(7) リポジトリのエクスポート

HCSCコンポーネントの配備に必要な定義ファイルを格納したリポジトリをエクスポートします。開発環境からエクスポートした情報は,運用環境にインポートして利用されます。

リポジトリのエクスポートについては,「3.2.2 リポジトリをエクスポートする」を参照してください。

運用環境にインポートしたあと,FTP連携システムを運用する方法については,「21. FTP連携システムの構築・運用」を参照してください。