10.4.8 ビジネスプロセスの再実行を要求するサービスリクエスタの作成(SessionBean)

標準の同期受付(SessionBean)に要求を出すサービスリクエスタとして,ビジネスプロセスの再実行を要求するサービスリクエスタを作成できます。

標準の同期受付(SessionBean)にビジネスプロセスの再実行を要求するサービスリクエスタの作成手順は,標準の同期受付(SessionBean)に要求を出す,通常のサービスリクエスタを作成する場合と同じです。作成手順については,「10.4.1 サービスリクエスタ(標準の同期受付(SessionBean))の作成手順」を参照してください。

手順ごとに実施する内容を次に示します。

<この項の構成>
(1) スタブの取得
(2) インスタンスの生成
(3) パラメタの設定
(4) 要求電文の作成
(5) 応答電文の取得
(6) エラー情報の取得

(1) スタブの取得

スタブの取得方法は,標準の同期受付(SessionBean)に要求を出す,通常のサービスリクエスタを作成する場合と同じです。

スタブの取得については,「10.4.2 スタブを取得する」を参照してください。

(2) インスタンスの生成

インスタンスの生成方法は,標準の同期受付(SessionBean)に要求を出す,通常のサービスリクエスタを作成する場合と同じです。

インスタンスの生成については,「10.4.3 インスタンスを生成する」を参照してください。

なお,ビジネスプロセスの再実行を要求するメソッドは,invokeBPXML()を使用して呼び出します。

ビジネスプロセスの再実行を要求するメソッドの例を次に示します。

(例)ビジネスプロセスの再実行を要求する場合

String result = ws.invokeBPXML(             // メソッドの呼び出し
                      serviceName,         // サービス名
                      bpRequestType,       // ビジネスプロセス用要求タイプ
                      bpProcessId,         // ビジネスプロセス用プロセスID
                      clientID,            // クライアント相関ID
                      requestFormatID,     // リクエストフォーマットID
                      responseFormatID,    // レスポンスフォーマットID
                      operationName,       // オペレーション名
                      userData);           // ユーザ電文

(3) パラメタの設定

メソッドの引数となるパラメタは,標準の同期受付(SessionBean)に要求を出す,通常のサービスリクエスタを作成する場合と異なります。同期受付(SessionBean)にビジネスプロセスの再実行を要求するサービスリクエスタの場合に設定するパラメタの詳細を次に示します。

表10-13 パラメタの詳細(標準の同期受付(SessionBean)/ビジネスプロセス再実行要求)

パラメタ名データ型パラメタ(invokeBPXML)説明
サービス名java.lang.StringserviceName要求先のサービス名です。
このパラメタは必ず指定してください。
要求先のサービス名は,開発環境で定義したビジネスプロセスを指定してください。
ビジネスプロセス用要求タイプjava.lang.StringcscBpRequestType要求電文の種類を示します。
ビジネスプロセスの再実行を要求する場合,文字列「RECOVER」を指定してください。
ビジネスプロセス用プロセスIDjava.lang.StringcscBpProcessIDビジネスプロセスインスタンスIDです。
エラー情報から取得した値,または,メッセージログに出力された値を指定してください。
クライアント相関IDjava.lang.StringclientIDサービスリクエスタからの要求電文を一意に識別するための相関識別子です。
このパラメタにはNULLを指定してください。
リクエストフォーマットIDjava.lang.StringcscRequestFormatIDサービスリクエスタからの要求電文フォーマットを一意に識別するためのIDです。
このパラメタにはNULLまたは空文字("")を指定してください。
レスポンスフォーマットIDjava.lang.StringcscResponseFormatIDHCSCサーバからの応答電文フォーマットを一意に識別するためのIDです。
このパラメタにはNULLまたは空文字("")を指定してください。
オペレーション名java.lang.StringserviceOperationName要求先のサービス名に対するオペレーション名です。
このパラメタにはNULLまたは空文字("")を指定してください。
ユーザ電文java.lang.Stringmsgサービスリクエスタからの要求電文です。
このパラメタにはNULLまたは空文字("")を指定してください。
注※
これらのパラメタは,指定する値として固定値(「RECOVER」,NULLまたは空文字(""))が決められています。決められた値以外の値を指定すると,正常に動作しません。

(4) 要求電文の作成

要求電文の作成方法は,標準の同期受付(SessionBean)に要求を出す,通常のサービスリクエスタを作成する場合と同じです。

要求電文の作成については,「10.4.5 要求電文を作成する」を参照してください。

(5) 応答電文の取得

応答電文の作成方法は,標準の同期受付(SessionBean)に要求を出す,通常のサービスリクエスタを作成する場合と同じです。

応答電文の取得については,「10.4.6 応答電文を取得する」を参照してください。

(6) エラー情報の取得

エラー情報を取得するためのサービスリクエスタの実装は,標準の同期受付(SessionBean)に要求を出す,通常のサービスリクエスタを作成する場合と同じです。

エラー情報の取得については,「10.4.7 エラー情報を取得する」を参照してください。