変換前のCOBOL登録集原文ファイルと,変換後のバイナリフォーマット定義ファイルのデータ型の対応について説明します。
COBOLのデータ項目に別名を設定している場合,設定した別名がバイナリフォーマット定義ファイルの要素名となります。別名を設定していない場合,変換前のCOBOLのデータ名が,そのままバイナリフォーマット定義ファイルの要素名となります。
要素名に別名を設定する方法については,「4.5.3(3) データ項目の設定」を参照してください。
COBOLのデータ型と変換後のバイナリフォーマット定義ファイルのデータ型の対応を次の表に示します。
表4-11 COBOLのデータ型とバイナリフォーマット定義ファイルのデータ型の対応
項番 | COBOLのデータ型 | バイナリフォーマット定義ファイルのデータ型 | TP1/COBOL adapterでのデータ型 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
データ種別 | 埋め字 | XMLスキーマ型 | |||||
1 | 英字項目 | 文字列 | スペース | string | 文字列データ(string) | ||
2 | 英数字項目 | 文字列 | スペース | string | 文字列データ(string) | ||
3 | 数字項目 | 外部10進形式 | ゾーン形式数値 | - | decimal | 10進データ(BigDecimal) | |
4 | 内部10進形式 | パック形式数値 | - | decimal | × | ||
5 | 2進形式 | 小数点なし | 符号付(無)2進数 | - | integer | Shortデータ(Short)~Longデータ(Long) | |
6 | 小数点あり | × | 10進データ(BigDecimal) | ||||
7 | 外部浮動小数点項目 | × | × | ||||
8 | 内部浮動小数点項目 | 4バイト | 単精度データ(Float) | ||||
9 | 8バイト | 倍精度データ(Double) | |||||
10 | 英数字編集項目 | 文字列 | スペース | string | 文字列データ(string) | ||
11 | 数字編集項目 | 文字列 | スペース | string | 文字列データ(string) | ||
12 | 指標データ項目 | × | × | ||||
13 | 日本語項目 | 文字列 | スペース | string | 文字列データ(string) | ||
14 | 日本語編集項目 | 文字列 | スペース | string | 文字列データ(string) | ||
15 | 外部ブール項目 | × | × | ||||
16 | 内部ブール項目 | × | × |
バイナリフォーマット定義ファイルのデータ型に変換するときに,ゾーン形式数値およびバック形式数値を生成する場合は,符号の設定が「カスタム」の状態で生成し,単純内容要素ダイアログの項目に設定します。単純内容要素ダイアログの項目に設定される内容を次の表に示します。
表4-12 属性の設定内容
項番 | 属性 | 設定内容 |
---|---|---|
1 | 符号の設定 | カスタム |
2 | 符号の有無 |
|
3 | 符号の種別 | 符号ビット |
4 | 符号の位置 | 後 |
データ型のサイズ(バイト)は,次の表に示す方法で算出されます。
表4-13 データ型のサイズの算出方法
COBOLのデータ型 | サイズ(バイト) |
---|---|
英字項目 | 桁数と同じです。 |
英数字項目 | |
外部10進形式 | |
内部10進形式 | ((桁数) / 2) + 1 |
2進形式 | 桁数から算出します。
|
英数字編集項目 | 桁数と同じです。 |
数字編集項目 | |
日本語項目 | |
日本語編集項目 |