7.2 電文フォーマット定義ファイルの作成
(1) 電文フォーマット定義ファイルの作成
電文フォーマット定義ファイルには,変換元の電文フォーマット定義ファイルと変換先の電文フォーマット定義ファイルがあります。電文フォーマット定義ファイルの種類および作成方法については,「4. 電文フォーマットの作成」を参照してください。
データ変換の定義に利用する電文フォーマット定義ファイルは,「2.6.5 XMLスキーマの適用範囲」に示す条件に従って作成してください。
(2) 電文フォーマット定義ファイルの設定
(3) 電文フォーマット定義ファイル作成時の注意事項
- 画面に表示されない要素
- annotation,appinfo,documentation,およびnotationは,変換元スキーマツリービューアおよび変換先スキーマツリービューアにツリー表示されません。
- sequence要素またはchoice要素の画面表示
- sequence要素またはchoice要素は,定義するXMLスキーマの内容によって,変換元スキーマツリービューアおよび変換先スキーマツリービューアに次のように表示されます。
- #(sequence)
sequence要素またはchoice要素下の,出現回数が1回に固定されているsequence要素(コンポジタ)を示します。
- #(choice)
sequence要素またはchoice要素下の,出現回数が1回に固定されているchoice要素(コンポジタ)を示します。
- #anonymous
出現回数が1回に固定されていないsequence要素,choice要素,またはall要素(コンポジタ)を示します。
(4) セパレータが設定されているバイナリ電文フォーマットに関する注意事項
セパレータが設定されているバイナリ電文フォーマットを利用する場合,次の点に注意が必要です。
- 出現回数に[データの終端まで]を定義した場合で,次の二つの条件を満たす場合,繰り返しによる空要素の生成は一つだけになります。
- 弟要素が存在しない。
- 中間区切り文字の直後に繰り返しの終了文字が出現する
- 入力するバイナリデータにセパレータ文字と同じ値のバイトデータが含まれている場合(マルチバイト文字の構成バイトの一部分である場合も含む),バイナリデータの解析に失敗します。
- エスケープ文字を付加しなくてもデータと認識される場合があるので注意してください。
例:開始文字と同じ文字列が,開始文字の直後に設定されている場合
(5) 任意形式(any形式)の電文フォーマットに関する注意事項
任意形式(any形式)を電文フォーマット定義ファイルに設定した場合に,カスタムアダプタやカスタム受付の一部の設定が無視されます。
無視される設定を次の表に示します。
表7-1 任意形式(any形式)で無視される設定
対象となるコンポーネント | 無視される設定 |
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カスタムアダプタ | DBアダプタ | HCSCサーバランタイム定義ファイル(cscsvconfig.properties)
- xmltelegram-maxcache-num
- telegram-validation
- xmltelegram-namespace-complement
- telegram-undefined-character-code
独自定義ファイル(csccustomadapter.properties) 独自定義ファイル(csc_owncodeconvert.properties)
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FTPアダプタ |
TP1アダプタ |
ファイル操作アダプタ |
カスタム受付 | TP1RPC受付 | 独自定義ファイル(cscurecptp1rpc.properties) 独自定義ファイル(csc_owncodeconvert.properties)
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