アクティビティは,キャンバス上に配置・連結するとともに,詳細内容の定義をする必要があります。
定義できるアクティビティと定義内容の概要を次の表に示します。
表6-13 定義できるアクティビティ
アクティビティ | 定義内容 |
---|---|
開始 | ビジネスプロセスの開始を表します。 |
受付※ | サービスリクエスタからの要求電文を受け付けるためのインターフェースを定義します。 |
応答※ | サービスリクエスタから同期受信した要求電文に対する応答またはフォルトを返すためのインターフェースを定義します。 |
サービス呼出※ | 定義済みのHCSCコンポーネントへの要求電文の送信を定義します。 |
Java呼出 | 専用インターフェースを実装したJavaクラスの呼び出しを定義します。 |
データ変換 | データ変換処理を定義します。 |
代入 | 次の処理を実行するための定義をします。
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無操作 | 実行しても何の動作も行わないことを定義します。 |
フォルト送出 | 上位のスコープアクティビティへのフォルトの通知を定義します。 |
待機※ | 処理フローを一定の間隔または期限まで待機させる処理を定義します。 |
検証 | ビジネスプロセス内で送受信される電文の妥当性を検証します。 |
スコープ | 一つまたは複数のアクティビティから構成される処理フローを,ひとつの単位(スコープ)として定義します。 |
繰り返し | 一つまたは複数のアクティビティを,条件が満たされるまで繰り返し処理するための定義をします。 |
分岐(開始) | 条件式の結果によってビジネスプロセスの処理の分岐を定義します。分岐の開始個所と終了個所で定義が必要です。 |
分岐(終了) | |
並列処理(開始) | 処理フローを複数のシーケンスに分けて同時に実行する(処理フローの並列化)処理を定義します。 並列処理の開始個所と終了個所で定義が必要です。 |
並列処理(終了) | |
終了 | ビジネスプロセスの終了を表します。 |
表6-14 トランザクションの開始とコミットのタイミング
処理 | タイミング |
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トランザクションの開始 | 受付アクティビティでメッセージを受信したとき。 |
通信モデルが同期の場合のサービス呼出アクティビティで,メッセージを送信する前のトランザクションをコミットした直後。 また,ビジネスプロセスの状態の互換性(HCSCサーバセットアップ定義のbp-status-compatible)にOFFを指定した場合は,通信モデルの同期,非同期に関係なく,サービス呼出アクティビティでメッセージを送信する前のトランザクションをコミットした直後。 | |
ビジネスプロセスの状態の互換性(HCSCサーバセットアップ定義のbp-status-compatible)にOFFを指定した場合,サービス呼出アクティビティの処理が完了したときにトランザクションをコミットした直後。 | |
応答アクティビティの処理のあとに存在するアクティビティを実行する直前。 | |
プロセス再実行ユーティリティによって,プロセスを再実行するとき。 | |
待機アクティビティに指定された間隔または期限でタイマが解除された直後。 | |
待機アクティビティの処理が完了したときのトランザクションをコミットした直後。 | |
トランザクションのコミット | 応答アクティビティでメッセージを応答する直前。 |
通信モデルが同期の場合のサービス呼出アクティビティでメッセージを送信する直前。 また,ビジネスプロセスの状態の互換性(HCSCサーバセットアップ定義のbp-status-compatible)にOFFを指定した場合は,通信モデルの同期,非同期に関係なく,サービス呼出アクティビティでメッセージを送信する直前。 | |
ビジネスプロセスの状態の互換性(HCSCサーバセットアップ定義のbp-status-compatible)にOFFを指定した場合,サービス呼出アクティビティの処理が完了したとき。 | |
すべてのアクティビティを実行し,ビジネスプロセスの処理を終了するとき。 | |
待機アクティビティに指定された間隔または期限のJ2EEサーバのTimerServiceにタイマを登録する直前。 | |
待機アクティビティの処理が完了したとき。 |
各アクティビティの定義の詳細について,以降の項で説明します。