19.2.1 ファイル変換オペレーションでサポートするファイル形式

ファイル変換オペレーションで使用するファイル形式,対象フォルダ,ファイル形式の指定方法,およびデータ変換の指定方法について説明します。

<この項の構成>
(1) サポートするファイル形式
(2) 変換の対象フォルダ
(3) 変換するファイル形式の指定方法
(4) データ変換定義の指定方法

(1) サポートするファイル形式

ファイル変換オペレーションでサポートする入力ファイル,および出力ファイルのファイル形式について次の表に示します。

表19-1 ファイル変換オペレーションでのファイル形式

項番ファイル形式入力ファイル出力ファイル
1XML形式××
2バイナリ形式固定長形式
3レングスタグ形式××
4改行セパレータ形式
5上記以外××

(凡例) ○:サポート ×:未サポート


固定長形式,レングスタグ形式,および改行セパレータ形式の違いを次に示します。

ファイル変換オペレーションでの変換パターンを次の表に示します。

表19-2 ファイル変換オペレーションでの変換パターン

項番ファイル形式
変換前変換後
1固定長形式固定長形式
2改行セパレータ形式
3改行セパレータ形式固定長形式
4改行セパレータ形式

ファイル変換時に,改行コードの付与・削除,文字コード変換,レイアウト変換ができます。

(2) 変換の対象フォルダ

ファイル変換オペレーションは,作業フォルダ,または共通フォルダを指定してファイルを変換します。作業フォルダ,または共通フォルダを指定しなかった場合,ファイルを変換できません。ただし,作業フォルダからファイルを入力して共通フォルダへファイルを出力したり,共通フォルダからファイルを入力して作業フォルダへ出力したりすることはできます。

出力先のフォルダに,すでに同名のファイルが存在する場合,ファイル操作アダプタ定義ファイルのプロパティで,ファイルを上書きするか,エラーメッセージを出力するかを指定できます。ファイル操作アダプタ定義ファイルの詳細は,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「ファイル操作アダプタ定義ファイル」を参照してください。

共通フォルダでは,ファイル変換時に入力ファイル,および出力ファイルを排他管理する必要があります。このため,読み込み対象のファイルには共有ロック,書き込みまたは削除対象のファイルには占有ロックが掛かります。

排他管理するには,実行環境プロパティファイルにあるロックリトライ回数またはロックリトライ間隔のパラメタを指定してください。排他管理で使用するパラメタについて,次の表に示します。

表19-3 排他管理で使用するパラメタ

項番ロック種別ロックリトライ回数ロックリトライ間隔
1共有ロックreadLock.retry.countreadLock.retry.interval
2占有ロックwriteLock.retry.countwriteLock.retry.interval

実行環境プロパティファイルの詳細は,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「実行環境プロパティファイル」を参照してください。

(3) 変換するファイル形式の指定方法

ファイル変換オペレーションで読み込むファイルや書き込むファイルの形式は,あらかじめバイナリフォーマット定義画面でバイナリフォーマット定義ファイルを作成したあと,ファイル操作アダプタの独自定義ファイルとして指定してください。

バイナリフォーマット定義画面の詳細は,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.2.1 バイナリフォーマット定義画面」を参照してください。

バイナリフォーマット定義ファイルの作成については,「4.4 電文フォーマット(バイナリフォーマット定義ファイル)の作成方法」を参照してください。

ファイル操作アダプタの独自定義ファイルの指定については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「ファイル操作アダプタ定義ファイル」を参照してください。

(4) データ変換定義の指定方法

あらかじめ作成した入力ファイルから出力ファイルへ変換する定義ファイル(xslファイル)を,ファイル操作アダプタの独自定義ファイルとして指定します。

HCSCTEマッピング定義のマッピング定義ファイルから,データ変換定義を利用してxslファイルを作成してください。ファイル操作アダプタの独自定義ファイルの指定については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム リファレンス」の「ファイル操作アダプタ定義ファイル」を参照してください。