4.5.2 COBOL登録集原文ファイルとバイナリフォーマット定義ファイルのデータ型の対応

変換前のCOBOL登録集原文ファイルと,変換後のバイナリフォーマット定義ファイルのデータ型の対応について説明します。

<この項の構成>
(1) 要素名の対応
(2) データ型の対応
(3) ゾーン形式数値・バック形式数値の符号の対応
(4) COBOLのデータ型のサイズの算出方法

(1) 要素名の対応

COBOLのデータ項目に別名を設定している場合,設定した別名がバイナリフォーマット定義ファイルの要素名となります。別名を設定していない場合,変換前のCOBOLのデータ名が,そのままバイナリフォーマット定義ファイルの要素名となります。

要素名に別名を設定する方法については,「4.5.3(3) データ項目の設定」を参照してください。

(2) データ型の対応

COBOLのデータ型と変換後のバイナリフォーマット定義ファイルのデータ型の対応を次の表に示します。

表4-11 COBOLのデータ型とバイナリフォーマット定義ファイルのデータ型の対応

項番COBOLのデータ型バイナリフォーマット定義ファイルのデータ型TP1/COBOL adapterでのデータ型
データ種別埋め字XMLスキーマ型
1英字項目文字列スペースstring文字列データ(string)
2英数字項目文字列スペースstring文字列データ(string)
3数字項目外部10進形式ゾーン形式数値decimal10進データ(BigDecimal)
4内部10進形式パック形式数値decimal×
52進形式小数点なし符号付(無)2進数integerShortデータ(Short)~Longデータ(Long)
6小数点あり×10進データ(BigDecimal)
7外部浮動小数点項目××
8内部浮動小数点項目4バイト単精度データ(Float)
98バイト倍精度データ(Double)
10英数字編集項目文字列スペースstring文字列データ(string)
11数字編集項目文字列スペースstring文字列データ(string)
12指標データ項目××
13日本語項目文字列スペースstring文字列データ(string)
14日本語編集項目文字列スペースstring文字列データ(string)
15外部ブール項目××
16内部ブール項目××
(凡例)
-:該当する項目はありません。
×:この機能ではサポートしていません。

(3) ゾーン形式数値・バック形式数値の符号の対応

バイナリフォーマット定義ファイルのデータ型に変換するときに,ゾーン形式数値およびバック形式数値を生成する場合は,符号の設定が「カスタム」の状態で生成し,単純内容要素ダイアログの項目に設定します。単純内容要素ダイアログの項目に設定される内容を次の表に示します。

表4-12 属性の設定内容

項番属性設定内容
1符号の設定カスタム
2符号の有無
  • PICTURE文字列で「S」が指定されている場合:あり
  • それ以外:なし
3符号の種別符号ビット
4符号の位置

(4) COBOLのデータ型のサイズの算出方法

データ型のサイズ(バイト)は,次の表に示す方法で算出されます。

表4-13 データ型のサイズの算出方法

COBOLのデータ型サイズ(バイト)
英字項目桁数と同じです。
英数字項目
外部10進形式
内部10進形式((桁数) / 2) + 1
2進形式桁数から算出します。
  • 1桁~4桁の場合:2
  • 5桁~9桁の場合:4
  • 10桁~18桁の場合:8
英数字編集項目桁数と同じです。
数字編集項目
日本語項目
日本語編集項目