10.7 ユーザ定義受付(Webサービス)に要求を出すサービスリクエスタ

ユーザ定義受付(Webサービス)へ要求電文を送信するサービスリクエスタは,SOAPを利用してユーザ定義受付と通信します。サービスリクエスタからユーザ定義受付へサービス部品実行の要求電文が送信され,HCSCサーバがサービス部品の実行を行います。

ユーザ定義受付(Webサービス)のインターフェース情報は,開発環境でユーザ定義受付を定義した際に指定したWSDLになります。WSDLからスタブを生成し,そのスタブを利用して,ユーザ定義受付(Webサービス)に要求を出します。

ポイント
ユーザ定義受付(Webサービス)に要求を出すサービスリクエスタを作成する場合,標準受付とは異なり,要求電文を作成する必要はありません。サービスリクエスタのスタブの中でWSDLに合わせた形式の要求電文(SOAPメッセージ)が自動的に生成され,サービス部品の実行要求が出されます。

ユーザ定義受付(Webサービス)に要求を出すサービスリクエスタとHCSCサーバの関係を次の図に示します。

図10-31 ユーザ定義受付(Webサービス)に要求を出すサービスリクエスタとHCSCサーバの関係

[図データ]

なお,JAX-WSエンジンを使用して通信するサービスリクエスタの場合,スタブではなくサービスクラスを生成します。JAX-WSエンジンの場合のサービスリクエスタの作成については,「10.7.7 サービスリクエスタ(ユーザ定義受付(Webサービス))の作成手順(JAX-WSエンジン)」を参照してください。

<この節の構成>
10.7.1 サービスリクエスタ(ユーザ定義受付(Webサービス))の作成手順(SOAP通信基盤)
10.7.2 WSDLを編集する
10.7.3 スタブを生成する
10.7.4 オブジェクトを生成する
10.7.5 応答電文を取得する
10.7.6 エラー情報を取得する
10.7.7 サービスリクエスタ(ユーザ定義受付(Webサービス))の作成手順(JAX-WSエンジン)