22.1.1 メッセージログ(FTPインバウンドアダプタ)

メッセージログには,FTPインバウンドアダプタのエラー情報,および稼働情報を示すメッセージが出力されます。ここでは,FTPインバウンドアダプタでのメッセージログについて説明します。

<この項の構成>
(1) メッセージログの出力形式と出力される内容
(2) メッセージログの出力先

(1) メッセージログの出力形式と出力される内容

(a) 出力形式

メッセージログの出力形式を次に示します。

<日付> <時刻> <pid> <tid> <転送ID> <メッセージID> <メッセージテキスト>

(b) 出力される内容

メッセージログに出力される内容を次の表に示します。

表22-2 メッセージログに出力される内容(FTPインバウンドアダプタ)

項目内容
日付メッセージログの取得日付がyyyy/mm/ddの形式で出力されます。
  • yyyy:西暦
  • mm:月
  • dd:日
時刻メッセージログの取得時刻がhh:mm:ss.SSSの形式で出力されます。
  • hh:時
  • mm:分
  • ss:秒
  • SSS:ミリ秒
pidプロセスを識別するためのIDが出力されます。
tidスレッドを識別するためのIDが出力されます。
転送ID転送IDが出力されます。
メッセージIDメッセージIDが出力されます。
メッセージテキストメッセージの内容が出力されます。

(2) メッセージログの出力先

メッセージログの出力先およびログファイル名を次の表に示します。

表22-3 メッセージログの出力先およびファイル名(FTPインバウンドアダプタ)

ログファイルの出力先パスログファイル名
<J2EEサーバの作業ディレクトリ>¥ejb¥<J2EEサーバ名>¥logs¥csc¥inbound-adapter¥ftp¥FTP_Inbound_Resource_Adapter
現用ファイル
message.log
バックアップファイル
message<面数>.log
注※
現用ファイルのサイズが1面当たりのファイルサイズを超えた場合,バックアップファイルにリネームされます。バックアップファイル名には,バックアップファイルの面数が含まれます。新しいログファイルの方が小さい番号となります。

<J2EEサーバの作業ディレクトリ>は,usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)のejb.public.directoryキーで変更できます。デフォルトは,<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥publicです。メッセージログの出力先はejb.server.log.directoryキーでは変更できないため注意してください。usrconf.cfgの詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。

なお,RARファイルの属性を設定するConnector属性ファイルの次のプロパティで,メッセージログの出力レベル,ファイルのサイズ,およびファイル面数を変更できます。

RARファイルの属性を取得してConnector属性ファイルを生成するには,cjgetrarpropコマンドを実行します。cjgetrarpropコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「2.4 J2EEサーバで使用するリソース操作コマンド」を参照してください。また,Connector属性ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1 Connector属性ファイル」を参照してください。