Cosminexus アプリケーションサーバ V8 Webサービス開発の手引

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付録A.1 バージョンアップインストール

SOAPアプリケーション開発支援機能/SOAP通信基盤,およびJAX-WS機能は,Cosminexusのインストール時に同時にインストールされます。

ここでは,旧バージョンがインストールされているマシンに対して,バージョンアップインストールする場合の手順および注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) J2EEサーバの移行
(2) Webサービスのアンデプロイ
(3) 動作環境の切り替え

(1) J2EEサーバの移行

Cosminexusをバージョンアップインストールする場合,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「12.1.2 アプリケーションサーバの移行の手順」または「12.2.2 アプリケーションサーバの移行の手順」に記載されている移行手順に従ってインストールしてください。

バージョンアップインストールすると,SOAPアプリケーション開発支援機能およびSOAP通信基盤を利用するように設定されます。

(2) Webサービスのアンデプロイ

Webサービス(またはSOAPアプリケーション)を移行する場合,あらかじめJ2EEサーバにデプロイされているWebサービス(またはSOAPアプリケーション)をアンデプロイしてください。

(3) 動作環境の切り替え

SOAPアプリケーション開発支援機能/SOAP通信基盤,およびJAX-WSエンジンの切り替えは,J2EEサーバ用オプション定義ファイルで定義します。ここでは,J2EEサーバ用オプション定義ファイルの指定内容,および指定方法について説明します。

J2EEサーバ用オプション定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。

注意事項
「hitsaaj.jar」と「cjjaxws.jar」の両方のコメントを外した場合,または両方のコメントを付けた場合の動作は保証されません。

J2EEサーバ用オプション定義ファイルの編集方法を説明します。

ここで説明するどの方法でも,J2EEサーバ用オプション定義ファイルを編集(保存)したあとに,J2EEサーバを再起動してください。J2EEサーバを再起動しない場合は,編集内容が反映されません。

(a) 直接編集する場合

直接編集する場合,次の場所に格納されたJ2EEサーバ用オプション定義ファイルをテキストエディタで開き,内容を変更します。

<Cosminexusのインストールディレクトリ>/CC/server/usrconf/ejb/<J2EEサーバ名>/usrconf.cfg

(b) Management Serverの運用管理ポータルを利用する場合

Management Serverの運用管理ポータルを利用する場合,[J2EEコンテナの設定]画面の「拡張パラメタ」で設定します。

JAX-WSエンジンを利用する場合の設定例を次に示します。

図A-1 運用管理ポータルによるJAX-WSエンジンの設定例

[図データ]

SOAPアプリケーション開発支援機能およびSOAP通信基盤を利用する場合の設定例を次に示します。

図A-2 運用管理ポータルによるSOAPアプリケーション開発支援機能/SOAP通信基盤の設定例

[図データ]

運用管理ポータルの[J2EEコンテナの設定]画面については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「10.9.2 J2EEコンテナの設定」を参照してください。

(c) Smart Composer機能を利用する場合

Smart Composer機能を利用する場合は,簡易構築定義ファイルに,J2EEの拡張パラメタとして追加します。Smart Composer機能については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」を参照してください。簡易構築定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4. Smart Composer機能で使用するファイル」を参照してください。

JAX-WSエンジンを利用する場合の設定例を次に示します。

<param>
 <param-name>add.class.path</param-name>
 <param-value>&lt;cosminexus.home&gt;\jaxws\lib\cjjaxws.jar</param-value>
</param>

SOAPアプリケーション開発支援機能およびSOAP通信基盤を利用する場合の設定例を次に示します。

<param>
 <param-name>add.class.path</param-name>
 <param-value>&lt;cosminexus.home&gt;\c4web\lib\hitsaaj.jar</param-value>
</param>