Cosminexus アプリケーションサーバ V8 Webサービス開発の手引

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27.5.1 リクエストメッセージ受信時の動作

アドレッシング機能を使用する場合,サービス実装クラスに指定するjavax.xml.ws.soap.Addressingアノテーションに設定されている要素の内容によって,リクエストメッセージを受信したときの動作が異なります。javax.xml.ws.soap.Addressingアノテーションと,リクエストメッセージを受信したときの動作の関係を次の表に示します。

表27-1 javax.xml.ws.soap.Addressingアノテーションとリクエストメッセージ受信時の動作

項番 javax.xml.ws.soap.Addressingアノテーション リクエストメッセージ受信時の動作
アドレッシング・ヘッダ 通信
enabled要素 required要素 リクエストメッセージ レスポンスメッセージ
1 true true 成功
2 × ×
(フォルトメッセージ)
失敗
3 false 成功
4 × × 成功
5 false true × 成功
6 × × 成功
7 false × 成功
8 × × 成功

(凡例)
○:アドレッシング・ヘッダがあります。
×:アドレッシング・ヘッダはありません。

サービス実装クラスにjavax.xml.ws.soap.Addressingアノテーションを指定しないと,アドレッシング機能は無効となります。その場合,アドレッシング・ヘッダの有無に関係なく,Webサービスはリクエストメッセージを受信します。また,アドレッシング機能が無効になっているため,受信したリクエストメッセージにアドレッシング・ヘッダが設定されていた場合も,Webサービスはアドレッシング・ヘッダなしのレスポンスメッセージを送信します。