Cosminexus アプリケーションサーバ V8 Webサービス開発の手引

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19.1 開発例の構成(SEI起点・wsi:swaRef形式の添付ファイル)

この章で説明する開発例では,SEIを起点としたWebサービスを開発します。開発するWebサービスは,添付ファイルを使用します。

開発するWebサービスの概要および利用する情報について説明します。

開発例の概要
社員番号,顔写真,社員名,所属というユーザ情報を管理し,Webサービスクライアントからの入力に対して,処理結果を返すWebサービスを新規に開発します。
Webサービスクライアントからの要求情報およびサーバからの応答情報を次の表に示します。

表19-1 Webサービスクライアントからの要求情報

情報名 Javaデータ型
社員番号 java.lang.String
顔写真 javax.activation.DataHandler

表19-2 サーバからの応答情報

情報名 Javaデータ型
登録確認メッセージ java.lang.String
名前 java.lang.String
所属 java.lang.String

サーバからの応答情報は,ユーザ定義型クラスのUserDataクラスで保持されます。

Webサービス開発時のカレントディレクトリの構成を次の表に示します。

表19-3 カレントディレクトリの構成(SEI起点・添付ファイル)

ディレクトリ 説明
c:\temp\jaxws\works\attachments カレントディレクトリです。



















server\ Webサービスの開発で使用します。


META-INF\ EARファイルのMETA-INFディレクトリに対応します。
application.xml 19.3.4 application.xmlを作成する」で作成します。



src\ Webサービスのソースファイル(*.java)を格納します。「19.3.1 Webサービス実装クラスを作成する」および「19.3.2 Javaソースを生成する」で使用します。





WEB-INF\ WARファイルのWEB-INFディレクトリに対応します。
web.xml 19.3.3 web.xmlを作成する」で作成します。
classes\ コンパイルしたクラスファイル(*.class)を格納します。「19.3.2 Javaソースを生成する」で使用します。
attachments.ear 19.3.5 EARファイルを作成する」で作成します。
attachments.war
client\ Webサービスクライアントの開発で使用します。




src\ Webサービスクライアントのソースファイル(*.java)を格納します。「19.5.1 サービスクラスを生成する」および「19.5.2 Webサービスクライアントの実装クラスを作成する」で使用します。


classes\ コンパイルしたクラスファイル(*.class)を格納します。「19.5.3 Webサービスクライアントの実装クラスをコンパイルする」で使用します。

image.jpg Webサービスクライアントで使用するJPEGファイルで使用します。


usrconf.cfg 19.6.1 Javaアプリケーション用オプション定義ファイルを作成する」で作成します。
usrconf.properties 19.6.2 Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイルを作成する」で作成します。

カレントディレクトリのパスは,開発する環境に合わせて変更してください。

なお,以降の説明では,この表に示すディレクトリおよびファイル名を使用します。コマンド実行例やJavaソースなどで太字になっている部分は,この例で使用する指定値や生成される値を示します。構築する環境に合わせて読み替えてください。

また,この章で説明する開発例では,WebサービスとWebサービスクライアントを同じ環境で開発しますが,別の環境で開発することもできます。別の環境で開発する場合は,それぞれの環境に合わせて,カレントディレクトリのパスを読み替えてください。