Webサービス実装クラスと，WSDLのサービスおよびポートは，JAX-WS 2.1仕様に従ってマッピングされます。マッピング例を次の図に示します。

図13-10　Webサービス実装クラスと，サービスおよびポートのマッピング例

Webサービス実装クラスからサービスおよびポートへのマッピング規則を次に示します。

• WSDLのサービス名をjavax.jws.WebServiceアノテーションのserviceName要素でカスタマイズしていない場合，Webサービス実装クラスの名前の接尾辞に，"Service"を付加したものをwsdl:service要素のname属性の値とします。
• WSDLのポート名をjavax.jws.WebServiceアノテーションのportName要素でカスタマイズしていない場合，javax.jws.WebServiceアノテーションのname要素値の接尾辞に，"Port"を付加したものをwsdl:port要素のname属性の値とします。
• javax.jws.WebServiceアノテーションのportName属性およびname属性でカスタマイズしていない場合，Webサービス実装クラスの名前の接尾辞に，"Port"を付加したものをwsdl:port要素のname属性の値とします。

Webサービス実装クラス名には，次の表に示すすべての条件を満たす文字列を記述できます。

表13-9　Webサービス実装クラス名に記述できる文字列の条件

項番	条件	不正な文字列の例	不正な文字列を指定した場合の動作
1	半角英数字（0〜9，A〜Z，a〜z），およびアンダースコア（_）だけを使用した文字列	日立_service	動作は保証されません（エラーメッセージは表示されません）。
2	Java言語仕様で定められているJava識別子の命名規則に従った文字列	abstract	aptコマンド実行時にコンパイルエラーとなり，終了します。詳細は，JDKのドキュメントを参照してください。