Cosminexus アプリケーションサーバ V8 Webサービス開発の手引
SEIのメソッドのパラメタからWSDL(wsdl:part要素のname属性)へのマッピングについて説明します。
ここでは,non-wrapperスタイルの場合について説明します。
non-wrapperスタイルの場合,パラメタはオペレーション名と同じ値の名称で,WSDLのパートおよびグローバル要素にマッピングされます。戻り値は,オペレーション名に接尾辞"Response"を付加した名称で,WSDLのパートおよびグローバル要素にマッピングされます。マッピング例を次の図に示します。
図13-7 メソッドのパラメタおよび戻り値とメッセージのパートのマッピング例(non-wrapperスタイル)
パラメタに指定できるJava型については,wrapper型の場合と同様です。「13.1.5(2) パラメタに指定できるJava型」を参照してください。
Javaメソッドのパラメタ名は,WSDLにマッピングされないため,Java言語仕様で定めるJava識別子の命名規則に従って記述してください。
SOAPヘッダであるメソッドのパラメタは,幾つでも指定できます。ただし,SOAPボディであるメソッドのパラメタは,戻り値との関係で指定可否および指定個数が決まります。メソッドの戻り値の条件と,パラメタの指定方法を次の表に示します。
表13-6 メソッドの戻り値の条件とパラメタの指定方法
| 項番 | 戻り値の条件 | パラメタの指定方法 | |
|---|---|---|---|
| 戻り値の有無 | 指定位置 | ||
| 1 | なし | − |
|
| 2 | あり | SOAPヘッダ |
|
| 3 | あり | SOAPボディ |
|
non-wrapperスタイルでoutパラメタまたはinoutパラメタを使用する場合,javax.jws.WebParamアノテーションのname要素を指定する必要があります。javax.jws.WebParamアノテーションのname要素を指定していない場合,標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力されます(KDJW61085-E)。
メソッドのパラメタからWSDLのパート(wsdl:part要素のname属性)へのマッピングは,javax.jws.WebParamアノテーションおよびjavax.jws.WebMethodアノテーションの要素値の指定によって異なります。
アノテーションの指定内容と,マッピング方法の関係を次の表に示します。
表13-7 アノテーションの指定とWSDLのパート名へのマッピングの関係
| 項番 | アノテーションの要素指定の有無 | WSDLのパート名へのマッピング方法 | ||
|---|---|---|---|---|
| javax.jws.WebParam @partName |
javax.jws.WebParam @name |
javax.jws.WebMethod @operationName |
||
| 1 | 指定あり | − | − | 指定ありのアノテーションの要素値がwsdl:part要素のname属性にマッピングされます。 |
| 2 | 指定なし | 指定あり | − | |
| 3 | 指定なし | 指定あり | Javaのメソッド名がwsdl:part要素のname属性にマッピングされます。 | |
| 4 | 指定なし | |||
パート名およびグローバル要素の名前衝突時の動作について説明します。
java.util.Mapクラスを使用する方法については,「13.1.5(6) java.util.Mapクラスの使用」を参照してください。
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