Cosminexus アプリケーションサーバ V8 Webサービス開発の手引

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13.1.1 パッケージ名から名前空間へのマッピング

Javaのパッケージ名からWSDLの名前空間(wsdl:definitions要素のtargetNamespace属性)へのマッピングについて説明します。

<この項の構成>
(1) マッピング
(2) パッケージ名の条件
(3) javax.jws.WebServiceアノテーションのtargetNamespace要素の利用

(1) マッピング

SEIおよびWebサービス実装クラスのパッケージ名と,WSDLの名前空間は,JAX-WS 2.1仕様に従ってマッピングされます。マッピング例を次の図に示します。

図13-1 Javaのパッケージ名と名前空間のマッピング例

[図データ]

(2) パッケージ名の条件

Javaのパッケージ名のピリオド(.)で区切られたセグメントには,次の表に示すすべての条件を満たす文字列を記述できます。ただし,javax.jws.WebServiceアノテーションのtargetNamespace要素を使用する場合,Java言語仕様で定められているJava識別子の命名規則に従った文字列を記述できます。

表13-2 Javaのパッケージ名の各セグメントに記述できる文字列の条件

項番 条件 不正な文字列の例 不正な文字列を指定した場合の動作
1 半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z)だけを使用した文字列 package com.日立 動作は保証されません(エラーメッセージは表示されません)。
2 Java言語仕様で定められているJava識別子の命名規則に従った文字列 package com.abstract; aptコマンド実行時にコンパイルエラーとなり,終了します。詳細は,JDKのドキュメントを参照してください。

(3) javax.jws.WebServiceアノテーションのtargetNamespace要素の利用

入力となるSEIまたはWebサービス実装クラスがデフォルトパッケージの場合,javax.jws.WebServiceアノテーションのtargetNamespace要素で名前空間名を記述してください。

javax.jws.WebServiceアノテーションのtargetNamespace要素で記述していない場合は,標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力されます(KDJW61004-E)。

javax.jws.WebServiceアノテーションのtargetNamespace要素については,「13.2.8 javax.jws.WebServiceアノテーション」を参照してください。