Cosminexus アプリケーションサーバ V8 Webサービス開発の手引

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12.1.3 オペレーションからメソッド名へのマッピング

WSDLのオペレーション(wsdl:operation要素のname属性)からJavaのメソッド名へのマッピングについて説明します。

<この項の構成>
(1) マッピング
(2) オペレーション名の条件
(3) オペレーションとその子要素の記述個数

(1) マッピング

WSDLのオペレーションとJavaのメソッド名は,JAX-WS 2.1仕様に従ってマッピングされます。マッピング例を次の図に示します。

図12-3 オペレーションとメソッド名のマッピング例

[図データ]

マッピングするときに,WSDLのオペレーション名の先頭文字は小文字に変換されます。getやsetのプレフィクスは付加されません。変換例を次に示します。

(変換前)OperationName   (変換後)operationName

(2) オペレーション名の条件

オペレーション名には,次の表に示すすべての条件を満たす文字列を記述できます。ただし,バインディング宣言でカスタマイズする場合は,XML Schema仕様のxsd:NCName型として使用できる文字列を記述できます。

表12-5 オペレーション名に記述できる文字列の条件

項番 条件 不正な文字列の例 不正な文字列を指定した場合の動作
1 半角英数字(0〜9,A〜Z,a〜z),およびアンダースコア(_)だけを使用した文字列 日立_operation 動作は保証されません(エラーメッセージは表示されません)。
2 Javaの予約語以外の文字列 abstract 標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51007-E)。
3 先頭が数字以外の文字列 1User_operation 標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51029-E)。

注※
「Abstract」のように,Java予約語の先頭文字を大文字にした文字列も記述できません(マッピングによって先頭文字が小文字に変換されるため)。

(3) オペレーションとその子要素の記述個数

WSDLに記述できるオペレーションは,ポートタイプ1個につき1〜255個です。また,オペレーションの子要素には,wsdl:input要素を1個,wsdl:output要素を1個,およびwsdl:fault要素を0〜255個記述できます。

オペレーションの記述数と,動作の対応を次の表に示します。

表12-6 オペレーションの記述数と動作の対応

項番 要素 記述数 不正な文字列を指定した場合の動作
1 wsdl:operation 0個 標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51029-E)。
2 1〜255個 正常終了します。
3 256個以上 標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51029-E)。

オペレーションの子要素の記述数と,動作の対応を次の表に示します。

表12-7 オペレーションの子要素の記述数と動作の対応

項番 要素 記述数 不正な文字列を指定した場合の動作
1 wsdl:input 0個 標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51029-E)。
2 1個 正常終了します。
3 2個以上 標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51029-E)。
4 wsdl:output 0個 標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51029-E)。
5 1個 正常終了します。
6 2個以上 標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51029-E)。
7 wsdl:fault 0〜255個 正常終了します。
8 256個以上 標準エラー出力とログにエラーメッセージが出力され,処理が終了されます(KDJW51029-E)。