Cosminexus アプリケーションサーバ V8 Webサービス開発の手引

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1.4.1 Webサービスの形態

Cosminexusでは,次の二つの形態のWebサービスをサポートしています。

それぞれの形態について説明します。

<この項の構成>
(1) Webサービス実装クラスを使用したWebサービス
(2) プロバイダ実装クラスを使用したWebサービス

(1) Webサービス実装クラスを使用したWebサービス

Webサービス実装クラスを使用する場合の形態を次に示します。

図1-3 Webサービスの形態(Webサービス実装クラス)

[図データ]

Webサービス実装クラスを使用すると,WSDLのオペレーションに対応するJavaメソッドを実装するだけでWebサービスを実現できます。複雑な変換は自動生成されるスタブが実施するため,Webサービス開発時に,APIを利用してSOAPメッセージを構成するXMLを組み立てるような,複雑なプログラミングをする必要はありません。

ただし,WSDLに定義されていないSOAPメッセージを送受信することはできないので注意してください。また,スタブおよびWSDLは必須です。

(2) プロバイダ実装クラスを使用したWebサービス

プロバイダ実装クラスを使用する場合の形態を次に示します。

図1-4 Webサービスの形態(プロバイダ実装クラス)

[図データ]

プロバイダ実装クラスを使用する場合はスタブもWSDLも必要ないため,任意のSOAPメッセージを動的に送受信したいときに適しています。プロバイダ実装クラスはJAX-WSエンジンがマーシャルしたオブジェクトをそのまま受け取るため,Webサービス開発時に,APIを利用してSOAPメッセージを構成するXMLから値を直接取得したり,APIを利用してSOAPメッセージを構成するXMLを組み立てたりする必要があります。