1.4.1 管理者特権で実行する必要がある操作

ここでは,Windows Server 2008を使用している場合で,管理者特権で実行する必要がある操作について説明します。なお,システムドライブをCドライブとして説明します。

<この項の構成>
(1) プログラムのインストール
(2) 管理者特権が必要なコマンドの使用
(3) アプリケーションサーバが提供する定義ファイルの更新

(1) プログラムのインストール

アプリケーションサーバの製品,構成ソフトウェアなどのプログラムを,C:¥Program Files以下のディレクトリにインストールする場合,管理者特権で実行する必要があります。インストール時に,[UAC]ダイアログが表示される場合は,[UAC]ダイアログで管理者アカウントのパスワードを入力してください。

(2) 管理者特権が必要なコマンドの使用

vmiから始まる仮想化システムで使用するコマンドは,実行するユーザに制限はありません。これ以外のアプリケーションサーバが提供するコマンドは,管理者特権で実行する必要があります。「管理者:コマンドプロンプト」で実行してください。

「管理者:コマンドプロンプト」は,Windows Server 2008で提供されている機能を使用して起動してください。起動方法の例を次に示します。

  1. [スタート]ボタンをクリックします。
  2. [すべてのプログラム]-[アクセサリ]を選択します。
  3. [コマンド プロンプト]を右クリックして,[管理者として実行]をクリックします。

管理者のパスワードまたは確認を求められた場合は,画面の指示に従って,パスワードを入力するか,または確認情報を提供してください。

(3) アプリケーションサーバが提供する定義ファイルの更新

アプリケーションサーバが提供する定義ファイルは,管理者特権で更新する必要があります。管理者特権のないユーザが定義ファイルを更新しても,C:¥Program Files以下のディレクトリにある定義ファイルは更新されません。管理者特権のないユーザが更新したファイルは,次に示すディレクトリ以下に保存されます。

C:¥Users¥<ユーザ名>¥AppData¥Local¥VirtualStore

なお,アプリケーションサーバは管理者特権で起動されるため,管理者特権のないユーザが更新した定義ファイルの内容は無視されます。