7.5.2 仮想サーバ上の業務の開始と停止

仮想サーバ上の業務を開始または停止します。

<この項の構成>
(1) 仮想サーバ上の業務の開始(アプリケーションサーバの起動)
(2) 仮想サーバ上の業務の停止(アプリケーションサーバの停止)

(1) 仮想サーバ上の業務の開始アプリケーションサーバの起動

仮想サーバ上のアプリケーションサーバを起動して,業務を開始する機能です。業務を開始する仮想サーバを特定したいときや,運用によって増やした仮想サーバを個別に起動したいときに使用します。

この機能では,仮想サーバ上のアプリケーションサーバを起動するだけで,仮想サーバの電源をONにできません。

業務を開始する前に,あらかじめ次の作業を実行しておいてください。

仮想サーバ上の業務を開始すると,次のプロセスが起動されます。すべてのプロセスの起動に成功した場合に,業務の開始が成功したと判断されます。

なお,プロセスが起動済みの場合に,起動処理がスキップされたときも成功と見なされます。

●実行方法
実行できるユーザ
  • 仮想サーバマネージャ管理者アカウントを持つユーザ
  • システム構築者アカウントを持つユーザ
実行するコマンドまたは呼び出し元の機能
vmiunitコマンドのサブコマンド「start」を実行します。
●実行結果

指定した仮想サーバ上のアプリケーションサーバが起動されます。起動に成功した仮想サーバは,論理ステータスが「working」(仮想サーバの業務が稼働している状態)に変わります。仮想サーバのステータスは,事前のステータスや処理結果によって変わります。仮想サーバのステータスは,「7.5.4 仮想サーバごとの状態取得」機能で取得できます。

●注意事項

負荷分散機連携機能が有効になっていない場合に,負荷分散機に対して閉塞解除処理を依頼するオプション(-lbオプション)を指定すると,異常終了します。

(2) 仮想サーバ上の業務の停止アプリケーションサーバの停止

仮想サーバ上のアプリケーションサーバを停止して,業務を停止する機能です。業務を停止する仮想サーバを特定したいときや,運用によって減らす仮想サーバを個別に停止したいときに使用します。

この機能では,仮想サーバ上で稼働中のアプリケーションサーバを停止するだけで,仮想サーバの電源をOFFにできません。

仮想サーバの業務を停止すると,次のプロセスが停止されます。すべてのプロセスの停止に成功した場合に,業務の停止が成功したと判断されます。

なお,プロセスが停止済みの場合に,停止処理がスキップされたときも成功と見なされます。

●実行方法
実行できるユーザ
  • 仮想サーバマネージャ管理者アカウントを持つユーザ
  • システム構築者アカウントを持つユーザ
実行するコマンドまたは呼び出し元の機能
vmiunitコマンドのサブコマンド「stop」を実行します。
●実行結果

指定した仮想サーバ上のアプリケーションサーバが停止されます。停止に成功した仮想サーバは,論理ステータスが「stopped」(仮想サーバの業務が停止している状態)に変わります。仮想サーバのステータスは,事前のステータスや処理結果によって変わります。仮想サーバのステータスは,「7.5.4 仮想サーバごとの状態取得」機能で取得できます。

●注意事項

負荷分散機連携機能が有効になっていない場合に,負荷分散機に対して閉塞処理を依頼するオプション(-lbオプション)を指定すると,異常終了します。