5.1 アプリケーション実行環境を構築するための準備

ここでは,アプリケーション実行環境を構築時に実施する作業について説明します。

アプリケーション実行環境の構築時に実施する作業と作業の要否を次の表に示します。これらの作業は,システム構築者アカウントを持つシステム構築者が実施できます。システム構築者アカウントを追加する手順については,「4.1.2 システム構築者アカウントの追加と削除」を参照してください。

表5-1 アプリケーション実行環境の構築時に実施する作業と作業の要否

アプリケーション実行環境の構築時に実施する作業作業の要否作業の実施条件参照先
仮想サーバのテンプレートの作成と初期設定テンプレート作成用の仮想サーバの入手と起動必ず実施5.2.1(1)
OS固有の設定(ゲストOSがLinuxの場合)仮想サーバのゲストOSがLinuxの場合5.2.1(2)
NTPクライアントの設定仮想サーバのゲストOSの時刻を正確な時刻に調整したい場合5.2.1(3)
Application Server Enterpriseのインストール必ず実施5.2.1(4)
サーバ通信エージェントの環境設定必ず実施5.2.1(5)
JDBCドライバの配置必ず実施5.2.1(6)
定義ファイルの取得必ず実施5.2.1(7)
JP1/IMと連携して障害監視をするための設定JP1製品(JP1/IM)と連携する場合5.2.1(8)
JP1/PFMと連携して負荷監視をするための設定JP1製品(JP1/PFM)と連携する場合5.2.1(9)
仮想サーバの停止必ず実施5.2.1(10)
仮想サーバマネージャへの管理ユニットの作成必ず実施5.2.2
定義ディレクトリへ格納する定義ファイルの作成簡易構築定義ファイルの作成必ず実施5.2.3(1)
負荷分散機と接続するための設定負荷分散機を利用する場合5.2.3(2)
負荷分散機の接続情報を管理ユニットで定義するための設定負荷分散機を利用する場合に,管理ユニットで接続情報を設定したいとき5.2.3(3)
データベースを使用するための設定必ず実施5.2.3(4)
CCディレクトリおよびmanagerディレクトリの定義ファイルの編集必ず実施5.2.3(5)
定義ディレクトリに配置する定義ファイル群のバージョンを管理するための設定必ず実施5.2.3(6)
Component Container管理者およびManagement Server管理グループの設定(ゲストOSがLinuxの場合)仮想サーバのゲストOSがLinuxの場合に,Component Container管理者またはManagement Server管理グループを設定したいとき5.2.3(7)
定義ディレクトリの反映時に初期構築の仮想サーバで実行する処理(フックスクリプト)の設定
  • JP1製品(JP1/IM,JP1/PFM)との連携を自動設定する場合
  • 初期構築の仮想サーバで実行する処理を設定したい場合
5.2.3(8)
管理ユニットへの定義ディレクトリの取り込み定義ファイルとアプリケーションの配置必ず実施5.2.4(1)
管理ユニットへの取り込み必ず実施5.2.4(2)
仮想サーバへの管理ユニットの定義ディレクトリの一括反映管理ユニットへの仮想サーバの登録必ず実施5.2.5(1)
仮想サーバへの一括反映必ず実施5.2.5(2)
仮想サーバを障害監視するための設定(JP1/IMの利用)JP1製品(JP1/IM)と連携する場合5.3.1
管理ユニットの起動・停止を自動運用するための設定(JP1/AJS3の利用)JP1製品(JP1/AJS3)と連携する場合5.3.2
仮想サーバの負荷を監視するための設定(JP1/PFMの利用)JP1製品(JP1/PFM)と連携する場合5.3.3
(凡例)
○:必ず実施する作業です。
△:作業の実施条件を満たす場合に実施する作業です。