5.2.5 仮想サーバへの管理ユニットの定義ディレクトリの一括反映
(1) 管理ユニットへの仮想サーバの登録
管理ユニットへ仮想サーバを登録する手順について説明します。
- ポイント
- 作業を実施するユーザ:システム構築者,リソース管理者
- システム構築者は,メールなどを利用して,管理ユニットに登録する仮想サーバの手配を,リソース管理者に依頼します。
管理ユニットで使用する仮想サーバの台数,「5.2.1 仮想サーバのテンプレートの作成と初期設定」で作成した仮想サーバのテンプレートなどの情報をリソース管理者に連絡します。
- リソース管理者は,仮想サーバのテンプレートから指定された台数分の仮想サーバの複製を作成し,複製した仮想サーバの情報をシステム構築者に報告します。
- システム構築者は,管理用端末マシンから仮想化システム管理用サーバマシンにリモート接続します。
- システム構築者は,vmiunitコマンドのサブコマンド「attach」を使用して,リソース管理者から提供された仮想サーバを管理ユニットへ登録します。
ここでは,管理ユニット「gyoumu_a」に,仮想サーバ識別子が「192.168.1.101」で業務用IPアドレスが「192.168.2.101」の仮想サーバを登録する場合のコマンドの実行例を示します。
vmiunit attach -unit gyoumu_a -vs 192.168.1.101 -serviceip 192.168.2.101 |
管理ユニットに登録する仮想サーバが複数ある場合は,この手順を仮想サーバの台数分実施します。
(2) 仮想サーバへの一括反映
管理ユニットに属する仮想サーバに登録済みの定義ディレクトリを一括して反映する手順について説明します。定義ディレクトリを反映すると,仮想サーバにアプリケーションサーバが構築されます。
- ポイント
- 作業を実施するユーザ:システム構築者
- 管理用端末マシンから仮想サーバにリモート接続します。
- 仮想サーバの電源がOFFの場合は,電源をONにします。
仮想サーバとともにリソース管理者から提供された利用に関するドキュメントなどを参考にして,電源をONにします。
- 管理用端末マシンから仮想化システム管理用サーバマシンにリモート接続します。
- vmiunitコマンドのサブコマンド「update」を使用して,定義ディレクトリを一括して反映します。
ここでは,管理ユニット「gyoumu_a」に属する仮想サーバに,定義ディレクトリを一括して反映する場合のコマンドの実行例を次に示します。
vmiunit update -unit gyoumu_a |
- 注意
- JP1連携の自動設定使用時の注意事項
- 一括反映でフックスクリプトの実行中に障害が発生した場合は,仮想サーバで,トレースファイル,フックスクリプト,およびJP1製品のログファイルまたはManagement Serverのログファイルを参照して障害要因を調査してください。各ファイルの調査方法については,「6.3.1 仮想サーバの障害要因の調査」を参照してください。