3.12 EJB利用時の注意事項

SOAPアプリケーションのプログラムに,EJBを利用する場合の注意事項について説明します。

<この節の構成>
(1) JNDI名前空間の指定について
(2) EJBからSOAPサービスを呼び出す場合の注意事項
(3) EJBをSOAPサービスのエンドポイントとして利用する場合の注意事項
(4) ラウンドロビンポリシーによるCORBAネーミングサービスの検索機能を使用する場合の注意事項
(5) EJBHomeオブジェクトリファレンスの別名付与(ユーザ指定名前空間機能)を使用する場合の注意事項
(6) DeployScopeに関する注意事項

(1) JNDI名前空間の指定について

JNDI名前空間に指定するEnterprise Beanの名称は,次のどれかの形式で指定してください。

 

JNDI名前空間については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」を参照してください。

(2) EJBからSOAPサービスを呼び出す場合の注意事項

Stateful Session BeanおよびEntity Beanを利用する場合は,トランザクション(コンテナ管理トランザクションまたはBean管理トランザクション)の指定に関係なく,SOAPサービスへの要求,受信処理はトランザクションの制御外となります。したがって,トランザクションがロールバックされる場合でも,SOAPサービスへのリクエストは必ず実行されます。

(3) EJBをSOAPサービスのエンドポイントとして利用する場合の注意事項

(4) ラウンドロビンポリシーによるCORBAネーミングサービスの検索機能を使用する場合の注意事項

ラウンドロビンポリシーによるCORBAネーミングサービスの検索機能を使用する場合,サービスデプロイ定義を再作成してください。ラウンドロビンポリシーによるCORBAネーミングサービスの検索については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」を参照してください。

(5) EJBHomeオブジェクトリファレンスの別名付与(ユーザ指定名前空間機能)を使用する場合の注意事項

ユーザ指定名前空間機能を使用する場合,CORBAネーミングサービスの監視機能が持つ,無効なキャッシュ領域を定期的にクリアする機能を利用することを推奨します。ユーザ指定名前空間機能,および無効なキャッシュ領域のクリアについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」を参照してください。

(6) DeployScopeに関する注意事項

SOAPサービスのDeployScopeを「Session」にする場合,クライアント側の処理ではセッションを終了する際にremoveメソッドを呼び出してください。「Session」以外のDeployScopeの場合,クライアント側の処理ではremoveメソッドを呼び出さないでください。