3.5.2 添付ファイルに使用できるJava型

添付ファイルに使用できるJava型,およびJavaインタフェースで指定できる個所について説明します。

<この項の構成>
(1) 使用できるJava型
(2) Javaインタフェースでの指定個所

(1) 使用できるJava型

Javaインタフェースに指定するJava型と,添付ファイルとしての使用可否を次の表に示します。

表3-14 添付ファイルに使用できるJava型(RPC)

項番Javaインタフェースで指定するJava型添付ファイルとしての使用可否
1javax.activation.DataHandler※1
2org.apache.axis.holders.DataHandlerHolder
3javax.activation.DataHandlerの配列型
4org.apache.axis.holders.DataHandlerHolderの配列型×※2
5javax.activation.DataHandlerを継承したデータ型×※3
(凡例)
○:使用できます。
×:使用できません。
注※1
javax.activation.DataHandlerは,JavaBeans Activation Framework(JAF)の型であるため,JAFを使用して任意のMIMEタイプのファイルを添付できます。
注※2
org.apache.axis.holders.DataHandlerHolderの配列型を使用した場合,javax.activation.DataHandlerの配列型としてマッピングされます。
注※3
javax.activation.DataHandlerを継承したデータ型を使用した場合,Java2WSDLコマンドはanyType型,Java2WSDDコマンドはユーザ定義のデータ型クラスとして扱います。

(2) Javaインタフェースでの指定個所

添付ファイルとして使用できるJava型と,指定できる個所の対応を次の表に示します。

表3-15 Javaインタフェースでの指定個所と添付ファイルで指定できるJava型の対応(RPC)

項番Javaインタフェースでの指定個所添付ファイルのJava型指定可否
1メソッド引数javax.activation.DataHandler
2org.apache.axis.holders.DataHandlerHolder
3javax.activation.DataHandlerの配列型
4メソッド戻り値javax.activation.DataHandler
5org.apache.axis.holders.DataHandlerHolder×※1
6javax.activation.DataHandlerの配列型
7ユーザ定義のデータ型クラスのフィールドjavax.activation.DataHandler
8org.apache.axis.holders.DataHandlerHolder×※2
9javax.activation.DataHandlerの配列型
10ユーザ定義例外のフィールドjavax.activation.DataHandler×※3
11org.apache.axis.holders.DataHandlerHolder×※3
12javax.activation.DataHandlerの配列型×※3
(凡例)
○:指定できます。
×:指定できません。
注※1
Holderクラスをメソッドの戻り値に指定した場合,Java2WSDLコマンドまたはJava2WSDDコマンドの実行時にエラーとなり,処理が終了します。
注※2
Holderクラスをユーザ定義のデータ型クラスのフィールドに指定した場合,通信時にC4Fault例外が発生します。
注※3
ユーザ定義例外のフィールドに添付ファイルとして使用できるJava型を指定した場合,Java2WSDLコマンドまたはJava2WSDDコマンドの実行時にエラーとなり,処理が終了します。