9.3 Java2WSDDコマンド(サービスデプロイ定義の生成)

サービスデプロイ定義(server-config.xml)の生成は,次のコマンドを使用します。

形式

Java2WSDD.bat [オプション群] <対象となるクラス名>

表9-8 Java2WSDD(server-config.xml)コマンドのオプション一覧

オプション意味備考

-h

ヘルプが表示されます。

-o

server-config.xmlの出力先ディレクトリを指定します。
省略時:カレントディレクトリが設定されます。

-s

serviceElement名を指定します(service要素のname属性)。
省略時:クラス名が設定されます。

-p

provider種別名を指定します。RPC,EJBまたはC4MSG(メッセージング)で指定します。
省略時:RPCが設定されます。

-d

deployScopeをApplication,Request,Sessionのどれかで指定します。
省略時:Requestが設定されます。

-u

use属性をLITERALまたはENCODEDで指定します。大文字/小文字は区別されません。
省略時:LITERALが設定されます。

-T

typeMappingVersionを1.1または1.2で指定します。
typeMappingVersion値で,Javaクラスから生成されるWSDL内のデータ型が異なります。詳細は「9.1 Java2WSDLコマンド(WSDLの生成)」を参照してください。
省略時:1.1が設定されます。

-z

WSDLのバインディングスタイルをRPCまたはDOCUMENTで指定します。大文字/小文字は区別されません。
省略時:RPCが設定されます。

-m

対象となるメソッドを空白またはコンマ(,)区切りで指定します。
省略時:すべてのメソッドが対象になります。
RPC用

-x

非対象メソッドを空白またはコンマ(,)区切りで指定します。
省略時:非対象メソッドは設定されません。
RPC用

-B

EJBのBeanクラス名を指定します。EJB用
省略不可

-H

EJBのホームインタフェースクラス名を指定します。EJB用
省略不可

-J

JNDI名前空間を指定します。
EJBHomeオブジェクトリファレンスのJNDI名前空間を次のどちらかの方式で指定します。
・JNDI名前空間の直接指定します。
(例)HITACHI_EJB/SERVERS/MyServer/EJB/UserInfo/UserInfoBean
・ネーミング機能で指定します。
(例)java:comp/env/ejb/UserInfoBean
指定値の詳細は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」を参照してください。
EJB用
省略不可

-C

CORBA Naming ServiceへアクセスするためのURLを指定します。
省略時:corbaname::localhost:900が設定されます。
EJB用

-S

SOAPサービスにSOAPヘッダ解釈処理を実装している場合はtrue,実装していない場合はfalseを指定します。
省略時:falseが設定されます。
C4MSG(メッセージング)用
終了コード
0:正常終了
1:異常または警告終了
メッセージ
メッセージの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ メッセージ1」の開発支援コマンドによって出力されるメッセージの記述を参照してください。
注意事項
  • 生成されたserver-config.xmlはそのままご使用ください。
  • EJBプロバイダ用のserver-config.xmlを生成する場合,class-of-portTypeにはインタフェースクラスを指定してください。
  • -Sオプションの指定値による動作について
    SOAPヘッダ項目の解釈処理の実装とは次の処理のことです。
    呼び出されるSOAPサービスが最終送付先の場合:
    actor属性値がSOAPサービス自身を示すURIであり,かつmustUnderstand属性値が"1"である全ヘッダ項目に関する処理を実装しています。
    呼び出されるSOAPサービスが仲介者の場合:
    actor属性値がSOAPサービス自身を示すURIであり,かつmustUnderstand属性値が"1"である全ヘッダ項目に関して処理し,そのヘッダ項目を削除する処理を実装しています。
    処理できない場合は,C4Faultをスローする処理を実装しています。
    false:
    SOAPヘッダ内のmustUnderstand属性が"1"の場合,サービスを呼び出さないでC4Faultを返します。mustUnderstand属性が"0"または指定がない場合はサービスを呼び出します。
    true:
    呼び出されるサービスは上記のSOAPヘッダの解釈処理を実装しなければなりません。
  • EJBプロバイダ用のserver-config.xmlを生成する場合,<Cosminexusのインストールフォルダ>/CC/client/lib/j2ee-javax.jarをクラスパスに追加してください。クラスパスが通っていない場合,KDCCC0011-Eエラーが発生する場合があります。
  • -zオプションでDOCUMENT,-uオプションでENCODEDの組み合わせは指定できません。
  • -pオプションにEJBを指定しても,EJBインタフェースを指定しなかった場合に出力されるKDCCC0226-Eメッセージが,KDCCC0011-Eメッセージのdetailsに出力されます。
  • Java2WSDDコマンドを実行する場合は,指定するクラスへのクラスパスを環境変数CLASSPATH に設定してください。CLASSPATHの設定がない場合,Java2WSDDコマンドは,カレントディレクトリをクラスパスに設定し,指定されたクラスを検索します。