Cosminexus アプリケーションサーバ V8 システム構築・運用ガイド
アノテーションに対応したEnterprise Beanのサンプルプログラムは,次の3種類を提供します。
サンプルプログラムの概要と,実行手順を示します。
データベースに接続しない場合のアノテーション対応のEnterprise Beanサンプルプログラム「annotation_stateless」の構成を次に示します。
図F-25 annotation_statelessの構成(アノテーション対応・データベース接続なし)
Webブラウザ経由でサーブレットにアクセスし,実行結果をブラウザ上に表示します。このサンプルプログラムでは,サーブレットからビジネスインタフェースを使用したEnterprise Beanを呼び出します。
アノテーション対応のEnterprise Beanの参照を取得するため,サーブレット側で@EJBアノテーションを使用します。
@EJB(beanName="MyConverter") Converter converter; |
実行例を次に示します。
図F-26 アノテーション対応Enterprise Beanのサンプルプログラム(データベース接続なし)の実行例
データベースに接続する場合のアノテーション対応のEnterprise Beanサンプルプログラム「annotation_stateful」の構成を次に示します。
図F-27 annotation_statefulの構成(アノテーション対応・データベース接続あり)
このサンプルプログラムでは,アノテーションを使用してデータベースに接続します。アノテーション対応のEnterprise Beanで,@Resourceアノテーションを使用してリソースを取得します。
@Resource(mappedName="DB_Connector_for_Cosminexus_Driver") private DataSource ds; |
サーブレット側からビジネスインタフェースを使用したStateful Session Beanをlookupするには,JNDIを使用します。
Context initial = new InitialContext();
duke = (Bank)initial.lookup("java:comp/env/ejb/Bank");
|
実行例を次に示します。
図F-28 アノテーション対応Enterprise Beanのサンプルプログラム(データベース接続あり)の実行例
ユーザID,金額を入力して処理を実行します。指定できるユーザIDは001だけです。初期残高は10,000円です。
アノテーション対応のEnterprise Beanにホームインタフェースの定義を追加することで,EJB2.0からアノテーション対応のEnterprise Beanを呼び出せます。この処理を実行するサンプルプログラム「annotation_home」の構成を次に示します。
図F-29 annotation_homeの構成(アノテーション対応・EJB2.0からの接続)
このサンプルプログラムでは,EJB2.0のEnterprise Beanからローカルホームインタフェースが使用されているアノテーション対応のEnterprise Beanを呼び出します。EJB2.0のEnterprise Beanのコードでは,ローカルホームインタフェースをlookupします。
...
Context ctx = new InitialContext();
Converter2LocalHome home = (Converter2LocalHome)ctx.lookup("java:comp/env/ejb/Converter2");
...
|
アノテーション対応のEnterprise Beanのローカルホームインタフェースは,Enterprise Beanに@LocalHomeアノテーションを指定します。
@Stateless(name="MyConverter2")
@LocalHome(value=Converter2LocalHome.class)
public class Converter2EJB {
...
}
|
サンプルプログラムの実行手順を示します。
サンプルで提供するバッチファイルを使用して,サンプルプログラムをコンパイルします。
アノテーション対応のEnterprise Bean(データベース接続あり/なし)のサンプルプログラムは,「compile.bat」を実行します。
EJB2.0のEnterprise Beanからアノテーション対応のEnterprise Beanへ接続するサンプルは,「compileBean.bat」および「compileClient.bat」を実行します。
データベースに接続するサンプルプログラムの場合は,あらかじめSQLを実行してください。SQL文はサンプルで提供しています(createTable_Oracle.sql,createTable_HiRDB.sql)。
「付録F.1(1) J2EEサーバのセットアップ」を参照してください。
「付録F.1(2) J2EEサーバのカスタマイズ」を参照してください。
「付録F.1(3) J2EEサーバの起動」を参照してください。
データベースに接続するサンプルプログラムの場合は,リソースアダプタの設定が必要です。「付録F.1(4) リソースアダプタの設定」を参照してください。
サンプルで提供するバッチファイル(deployApp.bat)を使用して,アプリケーションをデプロイします。このバッチファイルは,アプリケーションのインポート,開始,一覧表示,およびEnterprise Beanのスタブ・インタフェースの取得をします。
このバッチファイルで実行される処理の内容を示します。
アプリケーションごとに実行方法を示します。
C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\examples\ejb\annotation\home>testClient KDJE40053-I The cjclstartap command will now start. (directory for the user definition file = C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\examples\ ejb\annotation\home, PID = 3684) 93.632 KDJE40054-I The cjclstartap command was stopped. (PID = 3684, exit status = 0) |
「付録F.1(6) アプリケーションの停止,削除」を参照してください。
「付録F.1(7) J2EEサーバの終了」を参照してください。
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