業務サービスを提供する,閉じた部分系などのサーバの集合をサービスユニットといいます。サービスユニットは,サーバの起動・停止や,スケールアウトをするための単位となります。
サービスユニットは,サービスユニットを配置するサーバマシンが属する物理ティアによって異なります。また,サービスユニットに配置するプロセスも,物理ティアによって異なります。サービスユニットの種類とサービスユニットに配置するプロセスを次の表に示します。
表4-5 サービスユニットの種類とサービスユニットに配置するプロセス
物理ティアの種類 | サービスユニットの種類 | サービスユニットに配置するプロセス | 1サービスユニットに配置できる数 |
---|---|---|---|
j2ee-tier | バッチサーバ用のサービスユニット | バッチサーバ | 1 |
PRFデーモン | 1 | ||
ユーザサーバ | 0~n | ||
ctm-tier | CTM・バッチサーバ用のサービスユニット | CTMドメインマネジャ | 1 |
CTM※ | 1 | ||
スマートエージェント | 1 | ||
バッチサーバ | 1~32 | ||
PRFデーモン | 1 | ||
ユーザサーバ | 0~n |
(凡例)n:n個配置できます。配置できる個数に制限はありません。
注※ CTMは,CTMデーモン,CTMレギュレータおよびグローバルCORBAネーミングサービスから構成されるプロセス群です。
なお,構築するシステムごとに配置するプロセスについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「4. システム構成の検討(バッチアプリケーション実行基盤)」を参照してください。
サービスユニットは,1台のサーバマシンに複数配置できます。サーバマシン内のサーバは,サービスユニット単位で増やすことができます。サーバマシン内に複数のサービスユニットを配置する場合の設定については,「10.8.3(1) サーバマシン内に複数のサービスユニットを配置する場合の簡易構築定義ファイルの作成」を参照してください。