Smart Composer機能を使用してシステムを構築する場合,システムの構築にはSmart Composer機能で提供するコマンドを使用します。また,リソースアダプタとアプリケーションの設定には,サーバ管理コマンドを使用します。Smart Composer機能のコマンドは運用管理サーバ上で実行し,サーバ管理コマンドはアプリケーションサーバ上で実行します。
ここでは,Smart Composer機能のコマンドとシステム構築の関係,およびサーバ管理コマンドとシステム構築の関係について説明します。
J2EEアプリケーションを実行するシステムの一括構築では,Smart Composer機能のコマンドを使用します。Smart Composer機能のコマンドとシステム構築の関係を次の図に示します。Smart Composer機能のコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「8. Smart Composer機能で使用するコマンド」を参照してください。
図8-1 Smart Composer機能のコマンドとシステム構築の関係(J2EEアプリケーションを実行するシステムの一括構築)
図中の記号(A-1~A-2)について説明します。
操作 | 図中の記号 | 操作の詳細 | 使用するコマンド |
---|---|---|---|
システムの一括構築 | A-1 | 簡易構築定義ファイルの情報を基にして,Management Server上にシステムの情報モデルを生成します。 | cmx_build_system |
A-2 | 生成した情報モデルに従って,すべてのアプリケーションサーバ上にシステムを構築します。 |
リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションのインポートと開始では,サーバ管理コマンドを使用します。サーバ管理コマンドとシステム構築の関係を次の図に示します。サーバ管理コマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の次の個所を参照してください。
図8-2 サーバ管理コマンドとシステム構築の関係(リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションのインポートと開始)
図中の記号(B-1~C-3)について説明します。
操作 | 図中の記号 | 操作の詳細 | 使用するコマンド |
---|---|---|---|
リソースアダプタのインポートと開始 | B-1 | リソースアダプタをJ2EEサーバにインポートします。 | cjimportres |
B-2 | J2EEサーバにリソースアダプタをデプロイします。 | cjdeployrar | |
B-3 | Connector属性ファイルをリソースアダプタに反映します。 | cjsetrarprop | |
B-4 | リソースアダプタの接続テストをします。 | cjtestres | |
B-5 | J2EEサーバでリソースアダプタを開始します。 | cjstartrar | |
J2EEアプリケーションのインポートと開始 | C-1 | J2EEアプリケーションをJ2EEサーバにインポートします。 | cjimportapp |
C-2 | J2EEサーバでJ2EEアプリケーションを開始します。 | cjstartapp |
リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションのインポートと開始は,J2EEサーバごとに実施してください。
コマンドの種類によって,コマンドを実行するサーバが異なります。コマンドの種類ごとに,コマンドを実行するサーバを次に示します。
コマンドの種類と,コマンドを実行するサーバの関係を次の図に示します。ここでは,アプリケーションサーバマシンが2台ある構成を例に説明しています。
図8-3 コマンドを実行するサーバ