ここでは,バッチアプリケーションを実行するシステムでの,Smart Composer機能を使用したシステム構築の流れについて説明します。なお,システム構築を開始する前に,各サーバのインストールと初期設定が完了している必要があります。
システム構築の流れを次の図に示します。
図10-3 システム構築の流れ(バッチアプリケーションを実行するシステムの場合)
![[図データ]](figure/zu100300.gif)
図中の1.~6.について説明します。
- インストールと初期設定
システム構成に合わせて,アプリケーションサーバ,データベースサーバにそれぞれ必要な製品をインストールします。必要に応じて,OSやデータベースなどのホスティング環境を設定します。
また,各サーバでの環境変数の設定,Management Serverのセットアップと設定などを実施します。初期設定で実施する作業については,「7.1 インストールと初期設定の概要」を参照してください。
- システムの構成定義
簡易構築定義ファイルで,システムの構成を定義します。簡易構築定義ファイルはエディタを使用して作成しますが,テンプレートファイルが用意されているので,構成の基本情報を設定するだけで運用できます。詳細については,「10.2 システムの構成定義」を参照してください。
- DB ConnectorのConnector属性ファイルの編集
DB Connectorを使用する場合,Connector属性ファイルのテンプレートを取得して,編集します。詳細については,「10.3 DB ConnectorのConnector属性ファイルの編集」を参照してください。
- システムの構築
システムの構築では,次の二つの内容を実施します。
- 構成定義で作成した簡易構築定義ファイルの情報を基に,Management Server上にシステムの情報モデルを生成する
- システムの情報モデルからバッチアプリケーションを実行するシステムを構築する
システムの構築では,システムの情報モデルの生成から,システムの構築まで,一つのコマンドを使用して一括で実行できます。システムの構成として定義されている,すべてのアプリケーションサーバ上にバッチサーバなどをセットアップし,各論理サーバの環境を設定します。詳細については,「10.4 システムの一括構築」を参照してください。
- システムの開始
システム内のすべてのサービスユニットを開始します。サービスユニット開始後,リソースアダプタをインポートし,リソースアダプタを開始します。システムの一括起動については,「10.5 システムの一括起動」を参照してください。リソースアダプタのインポートと開始については,「10.6.2 リソースアダプタのインポートと開始」を参照してください。
- チューニング
構築したシステムについて,性能メトリックの相関が適切かどうか多角的に検証し,必要に応じてシステムの構成を変更します。詳細については,「10.7 チューニング」を参照してください。
また,「6.2.2 障害設計」で説明した運用をするためには,次の説明も参照してください。