Management Serverでは,各プロセスを論理サーバとして管理,運用します。ここでは,サービスユニットに配置できるプロセスの種類と,Management Serverで管理できる論理サーバとの対応について説明します。プロセスの種類と論理サーバとの対応を次の表に示します。
表4-6 プロセスの種類と論理サーバとの対応
プロセスの種類 | プロセスの説明 | 対応する論理サーバ |
---|---|---|
バッチサーバ | バッチアプリケーションの実行基盤となるプロセスです。 | 論理J2EEサーバ |
PRFデーモン(パフォーマンストレーサ) | アプリケーションサーバは,バッチアプリケーションの実行リクエストを処理するときにトレース情報をバッファへ出力します。PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)は,バッファに出力されたトレース情報をファイルに出力するためのI/Oプロセスです。 | 論理パフォーマンストレーサ |
CTMドメインマネジャ | 同じCTMドメイン内のCTMデーモンの情報を管理するプロセスです。CTMデーモンを配置したホスト上に一つずつ配置します。CTMドメインは,複数のCTMデーモン間で,それぞれに登録されたスケジュールグループの情報やスケジュールキューの負荷情報を交換して,情報共有と負荷分散をする範囲のことです。ドメイン名称で識別されます。 | 論理CTMドメインマネジャ |
CTMデーモン※ | バッチアプリケーションの実行リクエストを制御するスケジュールキューを管理するプロセスです。 | 論理CTM※ |
CTMレギュレータ※ | CTMデーモンに集中するバッチアプリケーションの実行リクエストを,分散集約するためのプロセスです。 | |
グローバルCORBAネーミングサービス※ | 同じCTMドメイン内に含まれるホスト上のバッチアプリケーションの情報を共有管理しているネーミングサービスです。 | |
スマートエージェント | Cosminexus TPBrokerで提供されている,動的な分散ディレクトリサービスを提供するプロセスです。異なるネットワークセグメントにあるCTMデーモンに情報を配布する場合に使用されます。詳細については,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド」を参照してください。 | 論理スマートエージェント |
注※ CTMデーモン,CTMレギュレータおよびグローバルCORBAネーミングサービスから構成されるプロセス群をCTMといいます。