9.5.2 システムの設定変更時の注意事項

Smart Composer機能を使用して,システム全体の設定を変更する場合の,注意事項について説明します。

<この項の構成>
(1) Webサーバのポート番号変更時の注意事項

(1) Webサーバのポート番号変更時の注意事項

サーバマシン内に複数のサービスユニットを配置する場合に,Webサーバのポート番号を変更するときは,次に示す制限事項があります。なお,複数のサービスユニットが,同一のWebシステム内にある場合も,異なるWebシステムにある場合も,この制限事項の対象となります。

(a) 複数のサービスユニットのWebサーバで同じポート番号を設定している場合

1台のサーバマシン内で,複数のサービスユニットを同時に起動しない運用をする場合は,各サービスユニットのWebサーバに同じポート番号を設定できます。

この場合は,次のどちらかの手順で変更してください。

注意
一部のサービスユニットのWebサーバのポート番号を変更した場合,ほかのサービスユニットのWebサーバのポート番号は削除され,ポート番号を削除されたWebサーバは使用できなくなります。このため,必ず,あとからほかのサービスユニットのWebサーバのポート番号も変更してください。
(b) 複数のサービスユニットのWebサーバで異なるポート番号を設定している場合

ここでは,サービスユニット1(unit1)のWebサーバでポート番号に80,サービスユニット2(unit2)のWebサーバでポート番号に81を設定している場合を例に説明します。ポート番号の設定変更の方法と変更可否を次の表に示します。

表9-11 ポート番号の変更方法と変更可否

ポート番号の変更方法論理サーバのパラメタ変更用の構成変更定義ファイルの設定方法変更後のWebサーバのポート番号変更可否
unit1unit2
各サービスユニットのWebサーバのポート番号を同じ番号へ変更サービスユニット1のWebサーバにポート番号81を設定します。8181
サービスユニット2のWebサーバにポート番号80を設定します。8080
各サービスユニットのWebサーバのポート番号の入れ替えサービスユニット1のWebサーバにポート番号81を,サービスユニット2のWebサーバにポート番号80を設定します。8180×
一方のサービスユニットのWebサーバを他方で設定済みのポート番号に変更して,他方のサービスユニットのWebサーバを未使用のポート番号(82とする)へ変更サービスユニット1のWebサーバにポート番号81を,サービスユニット2のWebサーバにポート番号82を設定します。8182×
サービスユニット1のWebサーバにポート番号82を,サービスユニット2のWebサーバにポート番号80を設定します。8280×
一方のサービスユニットのWebサーバを未使用のポート番号(82とする)へ変更サービスユニット1のWebサーバにポート番号82を設定します。8281
サービスユニット2のWebサーバにポート番号82を設定します。8082

(凡例)○:変更できます。 ×:変更できません。


参考
設定済みのポート番号に変更する場合に,1回の操作で変更できない変更方法は,いったん未使用のポート番号を設定してから入れ替えたり,複数回に分けて変更したりするなどの,設定変更操作を実施すれば変更できます。