8.9 システムの一括起動(サービスユニットの開始)

ここでは,システムを稼働状態で開始する方法について説明します。システムが稼働状態になると,サービスユニット内の論理サーバが起動されて,リクエストの受け付けや処理が実施されるようになります。

参考
論理サーバの起動順序は,デフォルトの設定を使用することをお勧めします。なお,論理サーバの起動順序は,簡易構築定義ファイルで各論理サーバの<configuration>タグ内にmstartup.noパラメタで設定できます。

リソースとJ2EEアプリケーションの設定が完了したら,cmx_start_targetコマンドを使用して,Webシステム内のすべてのサービスユニットを稼働状態で起動します。稼働状態にするには,-modeオプションに「ALL」を指定します。なお,説明では「8.6 システムの一括構築」で構築したシステムを使用します。

Windowsの場合

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_start_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem

UNIXの場合

# /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_start_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem

cmx_start_targetコマンドの-sオプションには,簡易構築定義ファイルMyWebSystemDef.xmlの<web-system>タグの<name>タグで指定したWebシステム名を指定します。

参考
サービスユニットを一括起動すると,サービスユニットを構成する論理サーバは,論理サーバごとに設定した起動順序の昇順に従って起動されます。Smart Composer機能では,一括起動処理中に論理サーバの起動に失敗しても,そのまま処理を続行します。論理サーバの起動に失敗していると,リクエストの受け付けを開始できない,受け付けたリクエストを処理できないなどの障害が発生します。
cmx_start_targetコマンドに-strictオプションを指定すると,論理サーバの起動に失敗した場合に,サービスユニットの一括起動処理を中断できます。cmx_start_targetコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cmx_start_target(Webシステムまたはサービスユニットの開始)」を参照してください。