簡易構築定義ファイルはテキストエディタを使用して作成します。テンプレートファイルが用意されているので,構成の基本情報を設定するだけで作成できます。
簡易構築定義ファイルの作成手順を次に示します。
- 簡易構築定義ファイルのテンプレートファイルを任意の場所にコピーします。
テンプレートファイルについては,「10.2.2 テンプレートファイル」を参照してください。
- 簡易構築定義ファイルのテンプレートファイルを任意の名称に変更します。
テキストエディタなどを利用して,簡易構築定義ファイルに手順3.~手順6.の情報を定義します。
- Management Serverで運用するWebシステム名,Webシステムの表示名などを定義します。
1Webシステムは,<web-system>タグから</web-system>タグまでの範囲に定義します。
- システム構成に応じて,物理ティアを定義します。必要に応じて,論理サーバ全体で共通のコンフィグレーションを定義します。
システム構成に応じて,その機能を実現するために必要な論理サーバが決定されます。Smart Composer機能では,同一のデプロイメント(論理サーバの配置,定義設定など)を適用するホスト(サーバマシン)の集合を物理ティアという単位で定義します。バッチサーバの場合,物理ティアにはj2ee-tierを使用します。
物理ティアは,<tier>タグから</tier>タグまでの範囲に,物理ティアの種類や,論理サーバ全体で共通のコンフィグレーションなどを定義します。
- 論理サーバ(サービスユニット)を配置するホストを定義します。必要に応じて,論理サーバごとのコンフィグレーションを定義します。
Smart Composer機能では,論理サーバの集合をサービスユニットという単位で定義します。サービスユニットは,<unit>タグから</unit>タグまでの範囲に,サービスユニットを配置するホストや,そのホストが属する物理ティア,論理サーバごとのコンフィグレーションなどを定義します。
- ホストを定義します。
物理ティアに属するホストのホスト名や,運用管理エージェントのホスト名などを定義します。ホストは,Webシステムに依存しません。Management Serverで定義済みのホストを利用する場合は,ホストの定義を省略できます。ホストは,<host>タグから</host>タグまでの範囲に定義します。
- 手順3.~手順6.で定義した情報を反映します。
簡易構築定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。また,Webシステム,物理ティアおよびサービスユニットの概要については,「4.5 バッチアプリケーションを実行するシステムを構成する要素」を参照してください。