9.5.1 システムの設定の一括変更
Smart Composer機能を使用して,システムの設定を一括変更できます。設定を変更するには,次の内容を実施します。
- 簡易構築定義ファイルの編集
- 設定の一括変更
- 注意
- 変更する設定内容によっては,変更時に注意が必要です。設定変更時の注意事項については,「9.5.2 システムの設定変更時の注意事項」を参照してください。
システムの設定の一括変更の手順について,説明します。なお,説明では,WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置するパターン(combined-tier)の簡易構築定義ファイルを使用して,「8.6 システムの一括構築」で構築したシステムを使用します。
- <この項の構成>
- (1) 簡易構築定義ファイルの編集
- (2) 設定の一括変更
(1) 簡易構築定義ファイルの編集
実際のシステムの構築に使用した簡易構築定義ファイルの内容を編集します。ここでは,MyWebSystemDef.xmlファイルを編集します。
- 実際のシステムの構築に使用した簡易構築定義ファイルを編集します。
ここでは,Webサーバの停止監視時間を5分に変更して,J2EEサーバの稼働性能を監視するように設定します。
設定後のMyWebSystemDef.xmlファイルを次に示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<model-definition xmlns="http://www.cosminexus.com/mngsvr/schema/ModelDefinition-2.5"> <!-- Webシステムの属性定義 -->
<web-system>
<name>MyWebSystem</name>
<!-- 負荷分散機の定義 -->
<load-balancer>
:
</load-balancer>
<!-- 物理ティアの定義 -->
<tier>
<tier-type>combined-tier</tier-type>
<!-- Webサーバの停止監視時間を5分に設定 -->
<configuration>
<logical-server-type>web-server</logical-server-type>
<param>
<param-name>mstartup.watchtime</param-name>
<param-value>300</param-value>
</param>
</configuration>
<!-- J2EEサーバの稼働性能監視を行う設定 -->
<configuration>
<logical-server-type>j2ee-server</logical-server-type>
<param>
<param-name>ejbserver.instrumentation.enabled</param-name>
<param-value>true</param-value>
</param>
</configuration>
</tier>
<!-- サービスユニットの定義 -->
<unit>
:
</unit>
</web-system>
<!-- ホストの定義 -->
<host>
:
</host>
</web-system>
</model-definition> |
- 注 太字の部分が編集部分です。
なお,作成例で使用しているタグおよびパラメタについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
(2) 設定の一括変更
変更した簡易構築定義ファイルの内容を基に,システムの設定を一括で変更します。
- システムが稼働している場合は,システムを停止します(必要に応じて)。
cmx_stop_targetコマンドを使用して,システム内のすべてのサービスユニットを一括停止します。このとき,コマンドの-modeオプションに「ALL」を指定して,停止状態にします。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_stop_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem -mode ALL |
- UNIXの場合
# /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_stop_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem -mode ALL |
- 変更した簡易構築定義ファイルの内容を実際のシステムに展開します。
cmx_build_systemコマンドに-changeオプションを指定して,(1)で変更した簡易構築定義ファイルの内容を実際のシステムに適用します。-fオプションには,(1)で作成した簡易構築定義ファイルを指定します。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_build_system -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -f MyWebSystemDef.xml -change |
- UNIXの場合
# /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_build_system -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -f MyWebSystemDef.xml -change |
- システムを開始します。
cmx_start_targetコマンドを使用して,システム内のすべてのサービスユニットを一括起動します。このとき,コマンドの-modeオプションに「ALL」を指定して,稼働状態で起動します。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_start_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem |
- UNIXの場合
# /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_start_target -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem |