11.2.2 サービスユニット単位の一括起動と一括停止

一括起動をするにはcmx_start_targetコマンドを,一括停止をするにはcmx_stop_targetコマンドを使用します。特定のサービスユニットを一括起動したり,一括停止したりするには,これらのコマンドを使用するときに,-unitオプションにサービスユニット名を指定します。

ここでは,特定のサービスユニットだけを,一括起動および一括停止する手順について説明します。なお,説明では,バッチサーバを配置するパターン(j2ee-tier)の簡易構築定義ファイルを使用して,「10.4 システムの一括構築」で構築したシステムを使用します。

<この項の構成>
(1) 一括起動
(2) 一括停止

(1) 一括起動

特定のサービスユニットを一括で起動するときの手順を次に示します。特定のサービスユニットを稼働状態にするには,起動対象のサービスユニット名と,-modeオプションに「ALL」を指定します。

  1. Management Serverと運用管理エージェントが稼働しているかどうかを確認します。
    mngsvrctlコマンドの引数checkを使用して,Management Serverと運用管理エージェントが稼働しているかどうかを確認します。Management Serverの稼働状態を確認する場合は「mngsvr」を,運用管理エージェントの稼働状態を確認する場合は「adminAgent」を指定します。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥mngsvrctl -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd check mngsvr
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥mngsvrctl -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -t apsv1 check adminAgent

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/manager/bin/mngsvrctl -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd check mngsvr
    # /opt/Cosminexus/manager/bin/mngsvrctl -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -t apsv1 check adminAgent

  2. 起動対象のサービスユニットを起動します。
    cmx_start_targetコマンドを使用して,サービスユニット「unit1」を稼働状態で起動します。このとき,コマンドの-modeオプションには「ALL」を指定します。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_start_target -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem -unit unit1

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_start_target -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem -unit unit1

リソースアダプタが停止している場合は,サービスユニットを起動したあとで,開始する必要があります。リソースアダプタを開始するには,cjstartrarコマンドを使用します。リソースアダプタの開始については,「10.6.2 リソースアダプタのインポートと開始」を参照してください。

参考
サービスユニットを一括起動すると,サービスユニットを構成する論理サーバは,論理サーバごとに設定した起動順序の昇順に従って起動されます。
cmx_start_targetコマンドに-strictオプションを指定すると,論理サーバの起動に失敗した場合に,サービスユニットの一括起動処理を中断できます。cmx_start_targetコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cmx_start_target(Webシステムまたはサービスユニットの開始)」を参照してください。

(2) 一括停止

特定のサービスユニットを一括で停止するときの手順を次に示します。特定のサービスユニットを停止状態にするには,停止対象のサービスユニット名と,-modeオプションに「ALL」を指定します。

  1. 停止対象のサービスユニットを停止します。
    cmx_stop_targetコマンドを使用して,サービスユニット「unit1」を停止状態にします。このとき,コマンドの-modeオプションには「ALL」を指定します。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_stop_target -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem -unit unit1

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_stop_target -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem -unit unit1

    サービスユニット「unit1」内のすべての論理サーバが停止されます。

参考
サービスユニットを一括停止すると,サービスユニットを構成する論理サーバは,論理サーバごとに設定した起動順序の降順に従って停止されます。