11.3.1 システムの設定の一括変更

Smart Composer機能を使用して,システムの設定を一括変更できます。設定を変更するには,次の内容を実施します。

  1. 簡易構築定義ファイルの編集
  2. 設定の一括変更
    注意
    バッチアプリケーションを実行するシステムの設定を変更する場合,次のパラメタの値は変更しないでください。
    • batch.service.enabled(バッチサーバの拡張パラメタ)
      詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.14.8 バッチサーバの拡張パラメタ」を参照してください。
    • use.security(SecurityManagerの使用を設定するパラメタ)
      詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.14.12 SecurityManagerの使用を設定するパラメタ」を参照してください。

システムの設定の一括変更の手順について説明します。なお,説明では,バッチサーバを配置するパターン(j2ee-tier)の簡易構築定義ファイルを使用して,「10.4 システムの一括構築」で構築したシステムを使用します。

<この項の構成>
(1) 簡易構築定義ファイルの編集
(2) 設定の一括変更

(1) 簡易構築定義ファイルの編集

システム構築で使用した簡易構築定義ファイルの内容を編集します。

  1. システム構築で使用した簡易構築定義ファイルを編集します。
    ここでは,サーバの稼働性能を監視するように設定します。
    設定後のMyWebSystemDef.xmlファイルを次に示します。

    <!-- Webシステムの属性定義 -->
     <web-system>
       <name>MyWebSystem</name>
       <!-- 物理ティアの定義 -->
       <tier>
         <tier-type>j2ee-tier</tier-type>
         <!-- バッチサーバの稼働性能監視を行う設定 -->
         <configuration>
           <logical-server-type>j2ee-server</logical-server-type>
           <param>
              <param-name>batch.service.enabled</param-name>
              <param-value>true</param-value>
           </param>
           <param>
              <param-name>use.security</param-name>
              <param-value>false</param-value>
           </param>
           <param>
             <param-name>ejbserver.instrumentation.enabled</param-name>
             <param-value>true</param-value>
           </param>
         </configuration>
       </tier>
       <!-- サービスユニットの定義 -->
       <unit>
         :
       </unit>
     </web-system>
     <!-- ホストの定義 -->
     <host>
       :
     </host>
     </web-system>
    </model-definition>

    注 太字の部分が編集部分です。
    注※ パラメタの値を変更しないでください。
    なお,作成例で使用しているタグおよびパラメタについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

(2) 設定の一括変更

変更した簡易構築定義ファイルの内容を基に,システムの設定を一括で変更します。

  1. システムが稼働している場合は,システムを停止します(必要に応じて)。
    cmx_stop_targetコマンドを使用して,システム内のすべてのサービスユニットを一括停止します。このとき,コマンドの-modeオプションに「ALL」を指定して,停止状態にします。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_stop_target -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem -mode ALL

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_stop_target -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem -mode ALL

  2. 変更した簡易構築定義ファイルの内容を実際のシステムに展開します。
    cmx_build_systemコマンドに-changeオプションを指定して,(1)で変更した簡易構築定義ファイルの内容をシステムに適用します。-fオプションには,(1)で作成した簡易構築定義ファイルを指定します。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_build_system -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -f MyWebSystemDef.xml -change

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_build_system -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -f MyWebSystemDef.xml -change

  3. システムを開始します。
    cmx_start_targetコマンドを使用して,システム内のすべてのサービスユニットを一括起動します。このとき,コマンドの-modeオプションに「ALL」を指定して,稼働状態で起動します。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_start_target -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_start_target -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem