5.2.1 構成定義パターン選定の考え方

Smart Composer機能を使用したシステムでは,システムの構成定義を簡易構築定義ファイルで定義します。簡易構築定義ファイルでは,各マシンに配置するサーバの構成を物理ティア(構成定義パターン)で定義します。簡易構築定義ファイルでの定義については,「10.2 システムの構成定義」を参照してください。

ここでは,構成定義パターンの種類と,構成定義パターンを選定するための考え方について説明します。なお,システム構成は,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「4. システム構成の検討(バッチアプリケーション実行基盤)」を参照して,あらかじめ決定しておいてください。

<この項の構成>
(1) 構成定義パターンの種類
(2) 構成定義パターンの選定方法

(1) 構成定義パターンの種類

Smart Composer機能では,システム内のサーバやサービスユニットの構成をWebシステムという概念で管理します。また,Webシステム内のサーバマシンの集合や,サーバの集合を,それぞれ物理ティア,サービスユニットという論理的なまとまりで扱っています。Smart Composer機能で使用する概念の詳細については,「4.5 バッチアプリケーションを実行するシステムを構成する要素」を参照してください。

構成定義パターンは,サーバマシンに配置するプロセスや,使用する機能によって異なります。サーバマシンに配置するプロセスは,Management Serverで論理サーバとして管理されます。プロセスと論理サーバの対応については,「4.5.3 プロセスの種類と論理サーバとの対応」を参照してください。

バッチアプリケーションを実行するシステムでは,表5-4に示す構成定義パターンを定義できます。構成定義パターンとSmart Composer機能の物理ティアとの対応を次の表に示します。

表5-4 構成定義パターンとSmart Composer機能の物理ティアとの対応(バッチアプリケーションを実行するシステム)

構成定義パターンの種類配置できる論理サーバ対応する物理ティア
バッチサーバを配置するパターン
  • バッチサーバ
  • パフォーマンストレーサ
j2ee-tier
CTMを使用するパターン
  • CTMドメインマネジャ
  • CTM
  • スマートエージェント
  • バッチサーバ
  • パフォーマンストレーサ
ctm-tier

各物理ティアの詳細については,「4.5.1 物理ティアとは」を参照してください。

(2) 構成定義パターンの選定方法

バッチアプリケーションを実行するシステムの場合,構成定義パターンは,使用する機能から選択します。アプリケーションサーバの機能のうち,バッチアプリケーションのスケジューリング機能を使用する場合は,使用できる構成パターンがCTMを使用するパターン(ctm-tier)に限定されます。