Management Serverでは,各プロセスを論理サーバとして管理,運用します。ここでは,サービスユニットに配置できるプロセスの種類と,Management Serverで管理する論理サーバとの対応について説明します。プロセスの種類と論理サーバとの対応を次の表に示します。
表4-3 プロセスの種類と論理サーバとの対応
プロセスの種類 | 説明 | 対応する論理サーバ |
---|---|---|
J2EEサーバ | J2EEアプリケーションの実行基盤となるプロセスです。 | 論理J2EEサーバ |
Webサーバ※1 | Webブラウザからのリクエスト受信,およびWebブラウザへのデータ送信に関連する処理を実行するプロセスです。 | 論理Webサーバ |
PRFデーモン (パフォーマンストレーサ) | アプリケーションサーバは,リクエストを処理するときにトレース情報をバッファへ出力します。PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)は,バッファに出力されたトレース情報をファイルに出力するためのI/Oプロセスです。 | 論理パフォーマンストレーサ |
ユーザサーバ | ユーザが定義する任意のプロセスです。 | 論理ユーザサーバ |
SFOサーバ (セッションフェイルオーバサーバ) | メモリセッションフェイルオーバ機能を使用する場合に,J2EEサーバ間のセッション情報を管理するためのプロセスです。 | 論理SFOサーバ |
CTMドメインマネジャ | 同じCTMドメイン内のCTMデーモンの情報を管理するプロセスです。CTMデーモンを配置したホスト上に一つずつ配置します。CTMドメインは,複数のCTMデーモン間で,それぞれに登録された業務処理プログラムの情報やスケジュールキューの負荷情報を交換して,情報共有と負荷分散をする範囲のことで,ドメイン名称で識別されます。 | 論理CTMドメインマネジャ |
CTMデーモン※2 | クライアントからのリクエストを制御するスケジュールキューを管理するプロセスです。 | 論理CTM※2 |
CTMレギュレータ※2 | CTMデーモンに集中するリクエストを,分散集約するためのプロセスです。 | |
グローバルCORBAネーミングサービス※2 | 同じCTMドメイン内に含まれるホスト上の業務処理プログラムの情報を共有管理しているネーミングサービスです。 | |
スマートエージェント | Cosminexus TPBrokerで提供されている,動的な分散ディレクトリサービスを提供するプロセスです。異なるネットワークセグメントにあるCTMデーモンに情報を配布する場合に使用されます。詳細については,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド」を参照してください。 | 論理スマートエージェント |
注※1 Management Serverを使用してシステムを構築する場合,使用するWebサーバはHitachi Web Serverです。
注※2 CTMデーモン,CTMレギュレータおよびグローバルCORBAネーミングサービスから構成されるプロセス群をCTMといいます。