8.8.4 J2EEアプリケーションのインポートと開始

J2EEアプリケーションのインポートと開始について説明します。J2EEアプリケーションのインポートと開始には,サーバ管理コマンドを使用します。サーバ管理コマンドの詳細についてはマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「2.3 J2EEアプリケーションで使用するコマンド」,サーバ管理コマンドでのJ2EEアプリケーションの操作の詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の次の個所を参照してください。

また,Smart Composer機能のコマンドを使用したJ2EEアプリケーションのインポートと一括開始についても説明します。

ここで説明するJ2EEアプリケーションは作成済みであることを前提としています。また,cosminexus.xmlを含むアプリケーションであることを前提としています。J2EEアプリケーションは,アプリケーション開発時に作成しておいてください。アプリケーションの作成については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション開発ガイド」を参照してください。

参考
サーバ管理コマンドの指定値について
サーバ管理コマンドの引数に指定するサーバ名
サーバ管理コマンドの引数に指定するサーバ名は実サーバ名です。簡易構築定義ファイル作成時に実サーバ名を設定していない場合,実サーバ名は論理サーバ名と同じです。なお,論理サーバ名の設定を省略している場合,論理サーバ名は「cmx_<Webシステム名>_<サービスユニット名>_<種別>_<通番>」の形式で定義されます。論理サーバの種類と<種別>との対応を次の表に示します。

表8-7 論理サーバの種類と<種別>との対応

論理サーバの種類<種別>
論理WebサーバHTTP
論理J2EEサーバJ2EE
論理パフォーマンストレーサPRF
論理SFOサーバSFO
論理CTMドメインマネジャCTMDM
論理CTMCTM
論理スマートエージェントSA
論理ユーザサーバUSER
なお,<通番>は,基本的に「01」が設定されます。ただし,CTMを使用するシステムのように論理サーバを複数配置する場合は,重複しない番号が割り振られます。
サーバ管理コマンドを使用する操作
ここで説明する操作のうち,サーバ管理コマンドを使用する操作は,サービスユニットごとに実行します。
なお,ここで示すサーバ管理コマンドの実行例は,すべてサービスユニット1を対象としています。サービスユニット2に対しても,コマンド実行例中の値を次のように読み替えて同じ操作をしてください。
J2EEサーバ名:cmx_MyWebSystem_unit2_J2EE_01
-nameserver指定値:corbaname::192.168.1.12:900

ここでは,次に示すJ2EEアプリケーションをインポートして開始する手順を例にして説明します。

表8-8 例で使用するJ2EEアプリケーションのファイル名と表示名

種別名前
ファイル名MyApp.ear
表示名MyApp

J2EEアプリケーションのインポートと開始の手順を次に示します。なお,説明では「8.6 システムの一括構築」で構築したシステムを使用します。

  1. J2EEアプリケーションをインポートします。
    サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションをJ2EEサーバへインポートします。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥admin¥bin¥cjimportapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -f MyApp.ear

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjimportapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -f MyApp.ear

  2. J2EEアプリケーションを開始します。
    サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションを開始します。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥admin¥bin¥cjstartapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjstartapp cmx_MyWebSystem_unit1_J2EE_01 -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -name MyApp

    参考
    次に示す場合,J2EEアプリケーションのプロパティは,属性ファイル(アプリケーション統合属性ファイル)で設定できます。
    • インポート済みのJ2EEアプリケーションのプロパティを編集する場合
    • cosminexus.xmlを含まないアプリケーションの場合
    設定方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「9.2 アプリケーション統合属性ファイルによるプロパティ設定」を参照してください。