JP1/SC/DPMは,Smart Composer機能を使用したシステムの初期構築や,スケールアウトをする場合に利用できます。
JP1/SC/DPMでは,構築したシステムのディスクイメージ(OSとアプリケーション)を複製できます。Smart Composer機能でのシステムの構築が完了したあと,構築したサービスユニットまたは運用管理ドメインのディスクイメージをJP1/SC/DPMを使用して複製しておきます。スケールアウトが必要になった場合に,複製しておいたディスクイメージを基にして,追加するサービスユニットにOSやアプリケーションの一括インストールができるので,スケールアウトするサーバのセットアップが簡単になります。これによって,1台ずつインストールする場合と比較して,セットアップ時間を大幅に短縮できます。
ここでは,Smart Composer機能でJP1/SC/DPMを利用する場合に,システム構築で考慮する点について説明します。
システムごとに,JP1/SC/DPMを利用できる構成定義パターンを示します。
なお,JP1/SC/DPMを利用してスケールアウトできるOSは,WindowsおよびLinuxです。詳細については,マニュアル「JP1/ServerConductor/Deployment Manager」を参照してください。
JP1/SC/DPMを利用する場合,運用管理プロセス(Management Server)をどこに配置するかによって,次に示すモデルのシステムが構築できます。
JP1/SC/DPMのうち,管理サーバfor DPMおよびWebサーバfor DPMがインストールされたマシンを,JP1/SC/DPM管理サーバマシンといいます。JP1/SC/DPM管理サーバマシンは必要に応じて用意してください。
JP1/SC/DPM管理サーバマシンにインストールする製品と,JP1/SC/DPM管理サーバマシン上で動作するプロセスを次の表に示します。
表4-7 JP1/SC/DPM管理サーバマシンにインストールする製品と動作するプロセス
インストールする製品 | 動作するプロセス |
---|---|
JP1/SC/DPM | 管理サーバ for DPM |
Webサーバ for DPM |
JP1/SC/DPMを利用する場合,次のサーバマシンにJP1/SC/DPMをインストールする必要があります。JP1/SC/DPMのプロセスとして,クライアントサービス for DPMが動作します。