Linuxの場合,プロセス内で使用するC++ライブラリのバージョンを指定します。使用できるC++ライブラリのバージョンは,Linuxのバージョンおよびx64ネイティブ版を使用するかどうかで異なります。
libstdc++ライブラリのバージョンは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,cpp.library.versionパラメタで指定します。
x64ネイティブ版以外を使用する場合,デフォルトでは,cpp.library.versionパラメタはlibstdc++.so.5を使用する設定になっています。このため,Red Hat Enterprise Linux 4またはRed Hat Enterprise Linux 5の場合に,x64ネイティブ版以外でlibstdc++.so.6を使用するときは,cpp.library.versionパラメタの設定を次のように変更する必要があります。また,Red Hat Enterprise Linux Server 6の場合は,使用できるC++ライブラリのバージョンがlibstdc++.so.6だけであるため,cpp.library.versionパラメタの設定を必ず次のように変更してください。
<param>
<param-name>cpp.library.version</param-name>
<param-value>6</param-value>
</param>
なお,簡易構築定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。