10.1.1 コマンドとシステム構築の関係

Smart Composer機能を使用してシステムを構築する場合,システムの構築にはSmart Composer機能で提供するコマンドを使用します。また,リソースアダプタの設定には,サーバ管理コマンドを使用します。Smart Composer機能のコマンドおよびサーバ管理コマンドは,アプリケーションサーバ上で実行します。

ここでは,Smart Composer機能のコマンドとシステム構築の関係,およびサーバ管理コマンドとシステム構築の関係について説明します。

●システムの一括構築で使用するコマンド

バッチアプリケーションを実行するシステムの一括構築では,Smart Composer機能のコマンドを使用します。Smart Composer機能のコマンドとシステム構築の関係を次の図に示します。Smart Composer機能のコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「8. Smart Composer機能で使用するコマンド」を参照してください。

図10-1 Smart Composer機能のコマンドとシステム構築の関係(バッチアプリケーションを実行するシステムの一括構築)

[図データ]

図中の項番について説明します。

操作図中の項番操作の詳細使用するコマンド
システムの一括構築1.簡易構築定義ファイルの情報を基にして,Management Server上にシステムの情報モデルを生成します。
さらに,Management Server上の情報モデルに従って,すべてのアプリケーションサーバ上にシステムを構築します。
cmx_build_system
参考
cmx_から始まるSmart Composer機能のコマンドには共通引数(-m,-u,-p,-waitまたは-nowait,-verboseまたは-noverbose)があります。共通引数を省略したときのデフォルト値を,.cmxrcまたはcmxclient.propertiesに設定できます。
省略時のデフォルト値を,クライアントごとに設定する場合は.cmxrcに,すべてのクライアント共通で設定する場合はcmxclient.propertiesに設定します。
.cmxrcについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 .cmxrc(クライアント設定プロパティファイル)」を参照してください。cmxclient.propertiesについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.4 cmxclient.properties(クライアント共通設定プロパティファイル)」を参照してください。
●リソースアダプタのインポートと開始で使用するコマンド

リソースアダプタおよびJ2EEアプリケーションのインポートと開始では,サーバ管理コマンドを使用します。サーバ管理コマンドとシステム構築の関係を次の図に示します。サーバ管理コマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「3.4 バッチサーバで使用するリソース操作コマンド」を参照してください。

図10-2 サーバ管理コマンドとシステム構築の関係(リソースアダプタのインポートと開始)

[図データ]

図中の項番について説明します。

操作図中の項番操作の詳細使用するコマンド
リソースアダプタの操作1.リソースアダプタを各バッチサーバにインポートします。cjimportres
2.各バッチサーバにリソースアダプタをデプロイします。cjdeployrar
3.Connector属性ファイルをリソースアダプタに反映します。cjsetrarprop
4.リソースアダプタの接続テストをします。cjtestres
5.各バッチサーバでリソースアダプタを開始します。cjstartrar

なお,リソースアダプタの操作はバッチサーバごとに実行します。

参考
サーバ管理コマンドを実行する際には-nameserverオプションにプロバイダURLを指定する必要があります。-nameserverオプションに指定するプロバイダURLは,usrconf.properties(サーバ管理コマンド用システムプロパティファイル)に幾つかの設定をすることで省略できます。プロバイダURLを省略するための詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3.4 サーバ管理コマンドで指定するプロバイダURL」を参照してください。