ここでは,Smart Composer機能で構築,運用するバッチアプリケーションを実行するシステムの概要や,システムを構成する要素について説明します。
Smart Composer機能で構築,運用する場合,バッチアプリケーションを実行するシステムは,次のマシンなどで構成されます。
バッチアプリケーションを実行するシステムの概要を次の図に示します。
図4-10 バッチアプリケーションを実行するシステムの概要
Smart Composer機能では,システム内のサーバやサービスユニットの構成をWebシステムという概念で管理します。Webシステムは一つの業務システムに対応し,Management Serverが管理,運用する運用管理ドメイン内に複数配置できます。バッチアプリケーションを実行するシステムの場合,一つの業務につき,一つのWebシステムを定義します。なお,Management Serverはアプリケーションサーバに配置します。異なるWebシステム間で同じアプリケーションサーバマシン(ホスト)を共有できます。同じアプリケーションサーバマシンを共有する場合の設定については,「10.8.3(1) サーバマシン内に複数のサービスユニットを配置する場合の簡易構築定義ファイルの作成」を参照してください。
運用管理ドメイン内では,Webシステムおよびアプリケーションサーバマシン(ホスト)をIDで識別して管理しています。このため,Webシステムおよびアプリケーションサーバマシン(ホスト)のIDは,運用管理ドメイン内で一意になるように設定してください。
また,Smart Composer機能では,Webシステム内のアプリケーションサーバマシンの集合や,サーバの集合を,それぞれ物理ティア,サービスユニットという論理的なまとまりで扱っています。各サーバは,Management Serverで論理サーバとして管理,運用されます。サービスユニット内に配置する論理サーバの構成は,物理ティアの種類によって決まります。