4.5.3 プロセスの種類と論理サーバとの対応

Management Serverでは,各プロセスを論理サーバとして管理,運用します。ここでは,サービスユニットに配置できるプロセスの種類と,Management Serverで管理できる論理サーバとの対応について説明します。プロセスの種類と論理サーバとの対応を次の表に示します。

表4-6 プロセスの種類と論理サーバとの対応

プロセスの種類プロセスの説明対応する論理サーバ
バッチサーババッチアプリケーションの実行基盤となるプロセスです。論理J2EEサーバ
PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)アプリケーションサーバは,バッチアプリケーションの実行リクエストを処理するときにトレース情報をバッファへ出力します。PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)は,バッファに出力されたトレース情報をファイルに出力するためのI/Oプロセスです。論理パフォーマンストレーサ
CTMドメインマネジャ同じCTMドメイン内のCTMデーモンの情報を管理するプロセスです。CTMデーモンを配置したホスト上に一つずつ配置します。CTMドメインは,複数のCTMデーモン間で,それぞれに登録されたスケジュールグループの情報やスケジュールキューの負荷情報を交換して,情報共有と負荷分散をする範囲のことです。ドメイン名称で識別されます。論理CTMドメインマネジャ
CTMデーモンバッチアプリケーションの実行リクエストを制御するスケジュールキューを管理するプロセスです。論理CTM
CTMレギュレータCTMデーモンに集中するバッチアプリケーションの実行リクエストを,分散集約するためのプロセスです。
グローバルCORBAネーミングサービス同じCTMドメイン内に含まれるホスト上のバッチアプリケーションの情報を共有管理しているネーミングサービスです。
スマートエージェントCosminexus TPBrokerで提供されている,動的な分散ディレクトリサービスを提供するプロセスです。異なるネットワークセグメントにあるCTMデーモンに情報を配布する場合に使用されます。詳細については,マニュアル「Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド」を参照してください。論理スマートエージェント

注※ CTMデーモン,CTMレギュレータおよびグローバルCORBAネーミングサービスから構成されるプロセス群をCTMといいます。


参考
ユーザサーバについて
ユーザサーバは,論理ユーザサーバとして定義することで,Management Serverで運用・管理できるようになります。論理ユーザサーバを特定のサービスユニットに関連づけると,サービスユニットの起動/停止と同時に,ユーザサーバも起動したり,停止したりできます。複数のユーザサーバを,一つのサービスユニットに関連づけることができますが,一つのユーザサーバを,複数のサービスユニットに関連づけることはできません。
また,ユーザサーバは,アプリケーションサーバ上で動作します。アプリケーションサーバマシン以外にも,アプリケーションサーバをインストールしているマシンであれば,ユーザサーバを配置できます。その場合,これらのマシンには,運用管理エージェントも配置する必要があります。