1.7 ほかのプログラムとの連携

Smart Composer機能および運用管理ポータルを使用して構築するシステムでは,JP1やクラスタソフトウェアと連携することもできます。

<この節の構成>
(1) JP1との連携
(2) クラスタソフトウェアとの連携

(1) JP1との連携

Smart Composer機能および運用管理ポータルを使用して構築するシステムは,日立の統合システム運用管理製品であるJP1と連携して運用できます。JP1と連携すると,アプリケーションサーバ以外のホストやサーバプロセスを含めた業務システム全体の状況を集中監視したり,システム上のサーバの起動や停止を自動化したりできるようになります。また,JP1のUNIXジョブまたはPCジョブとしてバッチアプリケーションの実行コマンドを定義しておくと,バッチアプリケーションの自動実行ができます。

JP1と連携する場合,次に示す製品を使用した機能を利用できます。

JP1と連携する場合には,Smart Composer機能または運用管理ポータルを使用した環境構築に加えて,JP1と連携するための設定をする必要があります。JP1と連携するためには,Management ServerでのJP1連携の設定,定義ファイルの作成,JP1との連携で使用するファイルのJP1への登録などが必要です。なお,アプリケーションサーバでは,JP1と連携するための環境構築や運用支援機能として,JP1で使用するツリーやジョブの作成支援機能,およびJP1が扱う形式のデータ出力機能を提供しています。各JP1製品と連携する場合の設定については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「12. JP1と連携したシステムの運用」を参照してください。

(2) クラスタソフトウェアとの連携

Smart Composer機能および運用管理ポータルを使用して構築するシステムは,クラスタソフトウェアと連携して運用できます。連携できるクラスタソフトウェアを次に示します。

クラスタソフトウェアと連携してシステムを運用することで,アプリケーションサーバに障害が発生した場合に,直ちに自動でアプリケーションサーバを切り替えたり,待機しているリカバリサーバで,障害が発生したアプリケーションサーバのリカバリ処理をしたりできます。これによって,システムの不稼働時間を短縮でき,信頼性や稼働率を高めることができます。

クラスタソフトウェアと連携する場合には,Smart Composer機能または運用管理ポータルを使用した環境構築に加えて,クラスタソフトウェアと連携するための設定をする必要があります。Microsoft Cluster Serviceと連携する場合には,クラスタアドミニストレータの設定,汎用スクリプトファイルの設定などが必要です。HAモニタと連携する場合には,HAモニタの設定,各論理サーバの設定などが必要です。

クラスタソフトウェアと連携する場合,次に示す系切り替え機能を利用できます。

クラスタソフトウェアと連携する場合のシステムの構築については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「18. クラスタソフトウェアとの連携」を参照してください。