7.2.4 C++ライブラリのバージョン指定(Linuxの場合)

Linuxの場合,プロセス内で使用するC++ライブラリのバージョンを指定します。使用できるC++ライブラリのバージョンは,Linuxのバージョンおよびx64ネイティブ版を使用するかどうかで異なります。

libstdc++ライブラリのバージョンは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,cpp.library.versionパラメタで指定します。

x64ネイティブ版以外を使用する場合,デフォルトでは,cpp.library.versionパラメタはlibstdc++.so.5を使用する設定になっています。このため,Red Hat Enterprise Linux 4またはRed Hat Enterprise Linux 5の場合に,x64ネイティブ版以外でlibstdc++.so.6を使用するときは,cpp.library.versionパラメタの設定を次のように変更する必要があります。また,Red Hat Enterprise Linux Server 6の場合は,使用できるC++ライブラリのバージョンがlibstdc++.so.6だけであるため,cpp.library.versionパラメタの設定を必ず次のように変更してください。

libstdc++.so.6を使用する場合の設定

<param>
 <param-name>cpp.library.version</param-name>
 <param-value>6</param-value>
</param>

なお,簡易構築定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

注意
cpp.library.versionキーに「5」または「6」以外の数字を指定した場合は,メッセージKDJE40056-Eが出力されます。
参考
アプリケーションサーバでは,次に示すプロセス内でC++ライブラリをロードします。
  • cjstartsvプロセス(J2EEサーバまたはバッチサーバの起動)
  • cjclstartapプロセス(EJBクライアントアプリケーションの開始)
  • cjstartwebプロセス(Webコンテナサーバの起動)