11.1.1 システムの運用で使用する機能

ここでは,システムの運用で使用する機能の概要について説明します。システムの運用で使用する機能には,サーバプロセスを操作する機能と,リソースを操作する機能の二つがあります。それぞれの機能の概要について次に説明します。

<この項の構成>
(1) サーバプロセスを操作する機能
(2) リソースを操作する機能
(3) バッチアプリケーションを操作する機能

(1) サーバプロセスを操作する機能

サーバプロセスを操作する機能について説明します。

●Smart Composer機能のコマンド(cmx_で始まるコマンド)

Smart Composer機能で構築したシステムに対して,Webシステム単位,サービスユニット単位に運用操作を実行するコマンドです。

●運用管理コマンド(mngsvrutil)

Management Serverの運用管理の対象となる,論理サーバの運用操作を実行するコマンドです。

●運用管理ポータル

Webブラウザに表示されるポータル画面を通して,Management Serverの運用管理の対象となる論理サーバの運用操作を実行する機能です。

●バッチサーバを操作するコマンド

バッチサーバを起動,停止するためのコマンドです。cjstartsvコマンド,およびcjstopsvコマンドがあります。

●CTMのコマンド

バッチアプリケーションの実行をスケジューリングするための機能を提供している,CTMを操作するためのコマンドです。CTMは,構成ソフトウェアにCosminexus Component Transaction Monitorを含む製品だけで利用できます。利用できる製品については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 概説」の「2.3.1 製品と構成ソフトウェアの対応」を参照してください。

●PRFのコマンド

システムの処理性能を解析するときに使用する,性能解析トレース情報を編集してファイルに出力したり,PRFトレースファイルの取得レベルを設定したりするコマンドです。

(2) リソースを操作する機能

●サーバ管理コマンド

バッチサーバで管理しているリソースの設定をするためのコマンドです。

参考
運用管理ポータルを使用してもリソースを操作できます。運用管理ポータルを使用したリソースの操作については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 運用管理ポータル操作ガイド」の「12. 論理サーバのアプリケーション管理」を参照してください。

(3) バッチアプリケーションを操作する機能

●バッチアプリケーション実行機能のコマンド

バッチアプリケーションを開始,強制停止,一覧表示するためのコマンドです。cjexecjobコマンド,cjkilljobコマンドおよびcjlistjobコマンドがあります。