10.5 システムの一括起動

ここでは,システムを開始する方法について説明します。システムを開始するには,Smart Composer機能のコマンドを使用してシステムを一括起動します。なお,説明では,「10.4 システムの一括構築」で構築したシステムを一括起動します。

参考
論理サーバの起動順序は,デフォルトの設定を使用することをお勧めします。なお,論理サーバの起動順序は,簡易構築定義ファイルで各論理サーバの<configuration>タグ内にmstartup.noパラメタで設定できます。

システムの一括起動システムを一括起動する手順を,次に示します。

  1. システムを開始します。
    cmx_start_targetコマンドを使用して,システム内のすべてのサービスユニットを起動します。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_start_target -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_start_target -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -mode ALL -s MyWebSystem

  2. cmx_list_statusコマンドを使用して,システム内のすべてのサービスユニットが起動されていることを確認してください。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_list_status -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem
    unit1,MyWebSystem,done,working

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_list_status -m 192.168.100.11 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -s MyWebSystem
    unit1,MyWebSystem,done,working

cmx_start_targetコマンドおよびcmx_list_statusコマンドの-sオプションには,簡易構築定義ファイルMyWebSystemDef.xmlの<web-system>タグの<name>タグで指定したWebシステム名を指定します。

参考
サービスユニットを一括起動すると,サービスユニットを構成する論理サーバは,論理サーバごとに設定した起動順序の昇順に従って起動されます。Smart Composer機能では,一括起動処理中に論理サーバの起動に失敗しても,そのまま処理を続行します。
cmx_start_targetコマンドに-strictオプションを指定すると,論理サーバの起動に失敗した場合に,サービスユニットの一括起動処理を中断できます。cmx_start_targetコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「cmx_start_target(Webシステムまたはサービスユニットの開始)」を参照してください。