4.8.1 Management Serverが自動で生成するユーザ定義ファイル

Management Serverの機能を使用して,論理サーバのコンフィグレーション定義または環境設定で設定した内容から生成されるユーザ定義ファイルについて,J2EEアプリケーションを実行するシステムの場合とバッチアプリケーションを実行するシステムの場合に分けて説明します。なお,ユーザ定義ファイルは,システムを構築する対象のホストに生成されます。

注意
システムの一貫性を保つため,細かい設定を変更する場合でも,構築時に使用したManagement Serverの機能(Smart Composer機能,運用管理ポータルなど)から実行するようにしてください。テキストエディタなどで個別にファイルを直接編集する場合には,スペルミスなどに十分注意してください。
●J2EEアプリケーションを実行するシステムの場合

論理サーバのコンフィグレーション定義または環境設定で設定した内容から生成されるユーザ定義ファイルを次の表に示します。

表4-8 論理サーバのコンフィグレーション定義または環境設定で設定した内容から生成されるユーザ定義ファイル(J2EEアプリケーションを実行するシステムの場合)

論理
サーバ
生成されるユーザ定義ファイル名ファイルの概要ファイルの格納先
SFOサーバusrconf.propertiesSFOサーバを実行するために必要なJavaVMのシステムプロパティを指定するファイル。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥<サーバ名>¥
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/<サーバ名>/
mngagent.<実サーバ名>.propertiesSFOサーバで運用監視するために必要な運用監視エージェントを設定するファイル。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager/config/
mevent.<実サーバ名>.propertiesSFOサーバでManagementイベントを発行するために必要なプロパティを指定するファイル。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager/config/
manager.<論理サーバ名>.propertiesSFOサーバでJP1イベントを発行するために必要なプロパティを指定するファイル。
J2EEサーバusrconf.cfgJ2EEサーバの起動オプションが定義されたファイル。
このファイルでJavaVMの起動オプションも定義します。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥<サーバ名>¥
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/<サーバ名>/
usrconf.propertiesJ2EEサーバを実行するために必要なJavaVMのシステムプロパティを指定するファイル。
mngagent.<実サーバ名>.propertiesJ2EEサーバで運用監視するために必要な運用監視エージェントを設定するファイル。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager/config/
mevent.<実サーバ名>.propertiesJ2EEサーバでManagementイベントを発行するために必要なプロパティを指定するファイル。
manager.<論理サーバ名>.propertiesJ2EEサーバでJP1イベントを発行するために必要なプロパティを指定するファイル。
Webサーバhttpsd.confWebサーバを稼働させるために必要な情報が定義されているファイル。
  • Windowsの場合
    <Hitachi Web Serverのインストールディレクトリ>¥servers¥HWS_<サーバ名>¥conf¥または<Hitachi Web Serverのインストールディレクトリ>¥conf¥
  • UNIXの場合
    /opt/hitachi/httpsd/servers/HWS_<サーバ名>/conf/または/opt/hitachi/httpsd/conf/
mod_jk.confHitachi Web Server用のリダイレクタ定義(ログレベルなど)やURLマッピングを定義するファイル。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥web¥redirector¥servers¥<サーバ名>¥または<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥web¥redirector¥
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/web/redirector/servers/<サーバ名>/または/opt/Cosminexus/CC/web/redirector/
workers.propertiesワーカの定義およびワーカごとの各パラメタを定義するファイル。
●バッチアプリケーションを実行するシステムの場合

論理サーバのコンフィグレーション定義または環境設定で設定した内容から生成されるユーザ定義ファイルを次の表に示します。

表4-9 論理サーバのコンフィグレーション定義または環境設定で設定した内容から生成されるユーザ定義ファイル(バッチアプリケーションを実行するシステムの場合)

論理
サーバ
生成されるユーザ定義ファイル名ファイルの概要ファイルの格納先
バッチサーバusrconf.cfgバッチサーバの起動オプションが定義されたファイル。
このファイルでJavaVMの起動オプションも定義します。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥<サーバ名>¥
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/<サーバ名>/
usrconf.propertiesバッチサーバを実行するために必要なJavaVMのシステムプロパティを指定するファイル。
mngagent.<実サーバ名>.propertiesバッチサーバで運用監視するために必要な運用監視エージェントを設定するファイル。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager/config/
mevent.<実サーバ名>.propertiesバッチサーバでManagementイベントを発行するために必要なプロパティを指定するファイル。
manager.<論理サーバ名>.propertiesバッチサーバでJP1イベントを発行するために必要なプロパティを指定するファイル。