通常の運用では,運用管理エージェントとManagement Serverは自動起動する方法をお勧めします。運用管理エージェントとManagement Serverに自動起動を設定すると,運用管理エージェントの起動からManagement Serverの起動までの一連の操作を,ホスト起動と同時に処理できるようになります。ここでは,手動による運用管理エージェントの起動/停止と,運用管理エージェントを自動起動するための設定について説明します。
アプリケーションサーバごとに,adminagentctlコマンドを使用して運用管理エージェントを起動します。起動方法を,OSごとに示します。なお,Windowsの場合はサービスからも起動できます。
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥adminagentctl start |
# /opt/Cosminexus/manager/bin/adminagentctl start |
運用管理エージェントを自動起動する場合は,ホストと同時に起動するようにします。自動起動するためにはあらかじめ設定が必要です。設定方法を,OSごとに示します。
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥mngautorun agent |
# mkitab "adminagentctl:2:once:/opt/Cosminexus/manager/bin/adminagentctl start # Cosminexus Management Server - Administration Agent Start" |
# ln -s /sbin/init.d/MngSvr /sbin/rc2.d/S900MngSvr |
# ln -s /etc/rc.d/init.d/AdminAgent /etc/rc.d/rc2.d/S80AdminAgent |
# ln -s /etc/init.d/AdminAgent /etc/rc2.d/S80AdminAgent |
手動停止する場合は,アプリケーションサーバごとにadminagentctlコマンドを使用して停止します。なお,Windowsの場合はサービスからも停止できます。
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥adminagentctl stop |
# /opt/Cosminexus/manager/bin/adminagentctl stop |
UNIXの場合,自動停止ができます。自動停止する場合は,ホストと同時に停止するようにします。運用管理エージェントを自動停止する場合の停止手順をOS別に次に示します。
ホスト停止時に運用管理エージェントを自動停止させるためには,次に示す作業が必要です。
ここでは,運用管理エージェントを停止させるスクリプトファイルの作成方法と,/etc/rc.shutdownスクリプトへの運用管理エージェントの停止処理の追加方法について説明します。
#!/bin/sh |
if [ -x /etc/AdminAgentStop]; then |
ホスト停止時に運用管理エージェントを自動停止させるためには,/sbin/rc<N>.dディレクトリに/sbin/init.d/AdminAgentへのシンボリックリンクを作成します(<N>は停止時の実行レベルを表します)。なお,シンボリックリンクの作成は,root権限のあるユーザが実行してください。
シンボリックリンク作成時に指定する,運用管理エージェントの停止時の実行レベル,および運用管理エージェントを停止する順番は,運用環境に合わせて決めてください。ただし,同一ホスト上で運用管理エージェントとManagement Serverを停止する場合,Management Serverが運用管理エージェントよりも先に停止するように順番を設定してください。
運用管理エージェントを自動停止させる場合の実行例を次に示します。この例では,実行レベルが1から2になるときに運用管理エージェントを自動停止させることを前提としています。
# ln -s /sbin/init.d/AdminAgent /sbin/rc2.d/K900AdminAgent |
シンボリックリンクの名称は,「K<NNN><停止スクリプト名>」の形式で指定してください。「<NNN>」には,同一実行レベル内での停止順序を示す3けたの数字を指定してください。「<停止スクリプト名>」には,リンク先の停止スクリプトの名称と同じ名称を指定してください。なお,実行レベルとシンボリックリンクの指定規則の詳細については,OSのマニュアルを参照してください。
ホスト停止時に運用管理エージェントを自動停止させるためには,/etc/rc.d/rc<N>.dディレクトリに/etc/rc.d/init.dへのシンボリックリンクを作成します(<N>は停止時の実行レベルを表します)。なお,シンボリックリンクの作成は,root権限のあるユーザが実行してください。
シンボリックリンク作成時に指定する,運用管理エージェントの停止時の実行レベル,および運用管理エージェントを停止する順番は,運用環境に合わせて決めてください。ただし,同一ホスト上で運用管理エージェントとManagement Serverを停止する場合,Management Serverが運用管理エージェントよりも先に停止するように順番を設定してください。
運用管理エージェントを自動停止させる場合の実行例を次に示します。この例では,実行レベルが3の場合に運用管理エージェントを自動停止させることを前提としています。
# ln -s /etc/rc.d/init.d/AdminAgent /etc/rc.d/rc3.d/K91AdminAgent |
シンボリックリンクの名称は,「K<NN><停止スクリプト名>」の形式で指定してください。「<NN>」には,同一実行レベル内での停止順序を示す2けたの数字を指定してください。「<停止スクリプト名>」には,リンク先の停止スクリプトの名称と同じ名称を指定してください。なお,実行レベルとシンボリックリンクの指定規則の詳細については,OSのマニュアルを参照してください。
ホスト停止時に運用管理エージェントを自動停止させるためには,/etc/rc<N>.dディレクトリに/etc/init.dへのシンボリックリンクを作成します(<N>は停止時の実行レベルを表します)。なお,シンボリックリンクの作成は,root権限のあるユーザが実行してください。
シンボリックリンク作成時に指定する,運用管理エージェントの停止時の実行レベル,および運用管理エージェントを停止する順番は,運用環境に合わせて決めてください。ただし,同一ホスト上で運用管理エージェントとManagement Serverを停止する場合,Management Serverが運用管理エージェントよりも先に停止するように順番を設定してください。
運用管理エージェントを自動停止させる場合の実行例を次に示します。この例では,実行レベルが1から2になるときに運用管理エージェントを自動停止させることを前提としています。
# ln -s /etc/init.d/AdminAgent /etc/rc2.d/K91AdminAgent |
シンボリックリンクの名称は,「K<NN><停止スクリプト名>」の形式で指定してください。「<NN>」には,同一実行レベル内での停止順序を示す2けたの数字を指定してください。「<停止スクリプト名>」には,リンク先の停止スクリプトの名称と同じ名称を指定してください。なお,実行レベルとシンボリックリンクの指定規則の詳細については,OSのマニュアルを参照してください。