10.6.2 リソースアダプタのインポートと開始

バッチアプリケーションからデータベースに接続するには,DB Connectorというリソースアダプタを使用します。リソースアダプタのインポートと開始には,サーバ管理コマンドを使用します。サーバ管理コマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「3.4 バッチサーバで使用するリソース操作コマンド」を参照してください。サーバ管理コマンドでのリソースアダプタの操作については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「4. リソースアダプタの設定」を参照してください。

ここでは,次に示すリソースアダプタをインポートして開始する手順を例にして説明します。

表10-3 例で使用するリソースアダプタのファイル名と表示名

種別名前
ファイル名DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar
表示名DB_Connector_for_HiRDB_Type4
Connector属性ファイルのファイル名MyDBConnectorAttr.xml

注※ HiRDB Type4 JDBC Driverを使用して,ローカルトランザクションまたはトランザクション管理なしでHiRDBに接続する場合に使用するRARファイルです。


DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar以外のRARファイルを使用する場合は,利用するDB ConnectorのRARファイルに読み替えてください。ただし,バッチサーバの場合,グローバルトランザクションは使用できないため,グローバルトランザクション用のRARファイルは使用できません。なお,「10.3 DB ConnectorのConnector属性ファイルの編集」でConnector属性ファイルの取得と編集が済んでいることを前提にしています。

DB Connectorを使用する場合のリソースアダプタのインポートと開始の手順を次に示します。なお,説明では「10.4 システムの一括構築」で構築したシステムを使用します。

  1. リソースアダプタをインポートします。
    サーバ管理コマンドを使用して,リソースアダプタをバッチサーバへインポートします。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥admin¥bin¥cjimportres BatchServer -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -type rar -f <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥DBConnector¥DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjimportres BatchServer -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -type rar -f /opt/Cosminexus/CC/DBConnector/DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar

  2. リソースアダプタをデプロイします。
    サーバ管理コマンドを使用して,バッチサーバにリソースアダプタをデプロイします。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥admin¥bin¥cjdeployrar BatchServer -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjdeployrar BatchServer -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4

  3. 編集したConnector属性ファイルをリソースアダプタに反映します。
    サーバ管理コマンドを使用して,Connector属性ファイルをリソースアダプタに反映します。-cオプションには,「10.3 DB ConnectorのConnector属性ファイルの編集」で編集したConnector属性ファイルを指定します。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥admin¥bin¥cjsetrarprop BatchServer -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c <任意のディレクトリ>¥MyDBConnectorAttr.xml

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjsetrarprop BatchServer -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4 -c <任意のディレクトリ>/MyDBConnectorAttr.xml

  4. リソースアダプタの接続を確認します。
    サーバ管理コマンドを使用して,リソースアダプタの接続を確認します。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥admin¥bin¥cjtestres BatchServer -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjtestres BatchServer -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4

  5. リソースアダプタを開始します。
    サーバ管理コマンドを使用して,リソースアダプタを開始します。
    Windowsの場合

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥admin¥bin¥cjstartrar BatchServer -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4

    UNIXの場合

    # /opt/Cosminexus/CC/admin/bin/cjstartrar BatchServer -nameserver corbaname::192.168.1.11:900 -resname DB_Connector_for_HiRDB_Type4

    参考
    サーバ管理コマンドの指定値について
    サーバ管理コマンドの引数に指定するサーバ名
    サーバ管理コマンドの引数に指定するサーバ名は実サーバ名です。簡易構築定義ファイルに実サーバ名を設定していない場合,実サーバ名は論理サーバ名と同じです。論理サーバ名は,簡易構築定義ファイルのサービスユニットの定義内に,<logical-server-name>タグで指定している値です。
    なお,論理サーバ名の設定を省略している場合,論理サーバ名は「cmx_<Webシステム名>_<サービスユニット名>_<種別>_<通番>」の形式で定義されます。バッチサーバの場合,<種別>には「J2EE」と表示されます。論理サーバの種類と<種別>との対応を次の表に示します。

    表10-4 論理サーバの種類と<種別>との対応

    論理サーバの種類<種別>
    論理J2EEサーバJ2EE
    論理パフォーマンストレーサPRF
    論理CTMドメインマネジャCTMDM
    論理CTMCTM
    論理スマートエージェントSA
    論理ユーザサーバUSER
    なお,<通番>は,基本的に「01」が設定されます。ただし,CTMを使用するシステムのように論理サーバを複数配置する場合は,重複しない番号が割り振られます。
    サーバ管理コマンドを使用する操作
    ここで説明する操作のうち,サーバ管理コマンドを使用する操作は,サービスユニットごとに実行します。
    なお,ここで示すサーバ管理コマンドの実行例は,すべてサービスユニット1を対象としています。1台のサーバマシン内に複数のサービスユニットを配置している場合は,各サービスユニットに対してサーバ管理コマンドを実行します。その場合,コマンド実行例中の値を次のように読み替えて同じ操作をしてください。
    BatchServer:簡易構築定義ファイルの<logical-server-name>タグの指定値