J2EEサーバの作業ディレクトリは,J2EEサーバが動作する上で必要な作業領域です。この領域には,ユーザのパスワード情報,インポートされたリソースアダプタ,EARファイル,EJB-JARファイル,WARファイル,作成されたJ2EEアプリケーションなどの情報が格納されます。
J2EEサーバには,次の作業ディレクトリがあります。
上記の作業ディレクトリの構成についてそれぞれ説明します。また,移行コマンド実行後のディレクトリ構成についても説明します。
ディレクトリ構成を図で示したあと,各ディレクトリを説明します。なお,図中の番号と説明の番号は対応しています。また,図中では,同一ディレクトリに複数の種類のファイルが入る場合は,いちばん長いファイル名だけを記載しています。
J2EEアプリケーション(コンフィグレーション関連)のディレクトリ構成を次の図に示します。
図7-5 J2EEアプリケーション(コンフィグレーション関連)のディレクトリ構成
J2EEアプリケーション(デプロイ関連)のディレクトリ構成を次の図に示します。
図7-6 J2EEアプリケーション(デプロイ関連)のディレクトリ構成
J2EEリソースのディレクトリ構成を次の図に示します。
図7-7 J2EEリソースのディレクトリ構成
J2EEリソースアダプタ(コンフィグレーション関連)のディレクトリ構成を次の図に示します。
図7-8 J2EEリソースアダプタ(コンフィグレーション関連)のディレクトリ構成
J2EEリソースアダプタ(デプロイ関連)のディレクトリ構成を次の図に示します。なお,図中では,同一ディレクトリに複数の種類のファイルが入る場合は,いちばん長いファイル名だけを記載しています。
図7-9 J2EEリソースアダプタ(デプロイ関連)のディレクトリ構成
Webアプリケーション(JSP関連)のディレクトリ構成を次の図に示します。
図7-10 Webアプリケーション(JSP関連)のディレクトリ構成
Webアプリケーション(その他)のディレクトリ構成を次の図に示します。
図7-11 Webアプリケーション(その他)のディレクトリ構成
J2EEサーバ,またはWebコンテナサーバの移行コマンド実行時,作業ディレクトリの下に作業ディレクトリ_oldの名前でディレクトリを作成し,そこに旧バージョンの作業ディレクトリ下のファイルを退避します。将来,アップグレードインストールをするためには,パス長に作業ディレクトリ_old分の余裕が必要です。J2EEサーバ,またはWebコンテナサーバの移行コマンド実行後のディレクトリ構成を次の図に示します。
図7-12 J2EEサーバ,またはWebコンテナサーバの移行コマンド実行後のディレクトリ構成
リソースアダプタの移行コマンド実行時,rarupdate_bkの名前でディレクトリを作成し,各J2EEサーバのリソースアダプタのファイルを退避します。作業ディレクトリが「・・・¥<ディレクトリ名>,または・・・/<ディレクトリ名>」の場合,バックアップRARディレクトリは,「・・・¥<ディレクトリ名>¥rarupdate_bk,または・・・/<ディレクトリ名>/rarupdate_bk」になります。リソースアダプタの移行コマンド実行後のディレクトリ構成を次の図に示します。
図7-13 リソースアダプタの移行コマンド実行後のディレクトリ構成
作業ディレクトリの下にrarupdate_bkのパス長を追加する余裕がない場合は,移行コマンド実行時に-backuptoオプションでバックアップ先ディレクトリを指定し,パス長に余裕がある領域にファイルを退避できます。-backuptoオプションを使用する場合のリソースアダプタの移行コマンド実行後のディレクトリ構成を次の図に示します。
図7-14 リソースアダプタの移行コマンド実行後のディレクトリ構成(-backuptoオプションでバックアップ先ディレクトリを指定する場合)