ここでは,セットアップまたはアンセットアップ実行時に障害が発生して,失敗した場合の対処について説明します。
セットアップまたはアンセットアップに失敗した場合,障害に対処するための資料として,snapshotログを収集する必要があります。snapshotログとは,システムの障害発生時の状態を出力したログのことで,システム全体の情報が一括収集されてZIP形式のログファイル(snapshot.zip)で出力されます。
snapshotログは,自動または任意のタイミングで収集できます。snapshotログの収集のタイミングを次の表に示します。
表2-57 snapshotログの収集のタイミング
分類 | 収集のタイミング |
---|---|
自動的に収集する※ | [セットアップ失敗]画面でyを入力した場合 |
setupwizardコマンドに-forceオプションを指定して実行した場合※ | |
任意のタイミングで収集する | snapshotlogコマンドを実行した場合 |
注※ アンセットアップ実行時には,snapshotログを自動的に収集できません。任意のタイミングで収集してください。
自動的に収集した場合の,snapshotログの格納先と内容を次に示します。
snapshotログを任意のタイミングで収集する方法について説明します。任意のタイミングで収集する場合は,snapshotlogコマンドを使用します。OSごとに,snapshotlogコマンドの実行方法を次に示します。snapshotlogコマンドについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「snapshotlog(snapshotログの収集)」を参照してください。
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥snapshotlog snapshot.zip |
# /opt/Cosminexus/manager/bin/snapshotlog snapshot.zip |
なお,snapshotログをsnapshotlogコマンドで収集した場合には,次の資料も収集してください。
<セットアップウィザードのログの出力先>は,setup.cfgのsetup.log.dirで指定した出力先です。setup.cfgについては,「3.4 setup.cfg(セットアップウィザード用設定ファイル)」を参照してください。
セットアップ実行中に障害が発生した場合の対処の流れを次の図に示します。
図2-66 セットアップ実行中に障害が発生した場合の対処の流れ
図中の番号について説明します。
アンセットアップ実行中に障害が発生した場合の対処の流れを次の図に示します。
図2-67 アンセットアップ実行中に障害が発生した場合の対処の流れ
図中の番号について説明します。