8.1.2 システム構築で使用するファイル
(1) Management Serverのファイル
- adminagent.xml(運用管理エージェント設定ファイル)
運用管理エージェントが論理サーバを起動,停止するときに使用する環境変数を指定するファイルです。
ファイルの格納場所を次に示します。adminagent.xmlについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.5 adminagent.xml(運用管理エージェント設定ファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥adminagent.xml
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/adminagent.xml
- adminagent.properties(運用管理エージェントプロパティファイル)
運用管理エージェントのプロパティを指定するファイルです。論理サーバの動作確認レベルやsnapshotログの収集先の設定などで使用します。
ファイルの格納場所を次に示します。adminagent.propertiesについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.2 adminagent.properties(運用管理エージェントプロパティファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥adminagent.properties
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/adminagent.properties
- mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)
Management Serverのプロパティを指定するファイルです。Management Serverの環境設定や障害検知時コマンドの動作の設定などで使用します。
ファイルの格納場所を次に示します。mserver.propertiesについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「10.7 mserver.properties(Management Server環境設定ファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥mserver.properties
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/mserver.properties
(2) Smart Composer機能のファイル
- 簡易構築定義ファイル
Smart Composer機能のコマンドで構築するWebシステムを定義するファイルです。また,リダイレクタ,Webコンテナ間のリクエスト送受信時や,レスポンス送受信時の通信タイムアウトも設定します。
任意の場所に格納できます。簡易構築定義ファイルのテンプレートファイルが提供されていますので,テンプレートファイルをコピーして利用してください。テンプレートファイルの格納場所を次に示します。簡易構築定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥templates¥cmxdefcombinedmodel.xml
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/templates/cmxdefcombinedmodel.xml
- 参考
- システム運用中は,簡易構築定義ファイルをシステムの資産として保持し,設定情報を常に管理することを推奨します。
- システムを構築したあとに,システムの設定内容を変更する場合は,システム構築時に使用した簡易構築定義ファイルをメンテナンスします。メンテナンスした簡易構築定義ファイルを基にシステムを再構築すると,メンテナンス結果がシステムに反映されます。
- システムを構築したあとにシステムの構成変更をする場合は,構成変更定義ファイルを使用してください。簡易構築定義ファイルの編集で,システムの構成変更はできません。
- 構成変更定義ファイル
Smart Composer機能のコマンドで構築したWebシステムの構成を変更する内容(サービスユニットの追加,ホストの追加など)を定義します。
任意の場所に格納できます。構成変更定義ファイルのテンプレートファイルが提供されていますので,テンプレートファイルをコピーして利用してください。テンプレートファイルの格納場所を次に示します。構成変更定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.7 構成変更定義ファイル」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥templates¥cmxaddcombinedmodel.xml
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/templates/cmxaddcombinedmodel.xml
- 参考
- 論理サーバのパラメタを変更する場合は,システムの構築時に使用した簡易構築定義ファイルをメンテナンスしてください。
- スケールアウト用ホスト定義ファイル
Smart Composer機能のコマンドで構築した,ホスト単位管理モデルのWebシステムをスケールアウトする場合に,複製先のWebシステムの構成内容を定義します。
任意の場所に格納できます。スケールアウト用ホスト定義ファイルのテンプレートファイルが提供されていますので,テンプレートファイルをコピーして利用してください。テンプレートファイルの格納場所を次に示します。スケールアウト用ホスト定義ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.9 スケールアウト用ホスト定義ファイル」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥templates¥cmxscaleouthostdef.xml
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/templates/cmxscaleouthostdef.xml
- cmxserver.properties(サーバ設定プロパティファイル)
Smart Composer機能のコマンドの実行環境を設定します。
ファイルの格納場所を次に示します。cmxserver.propertiesについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.2 cmxserver.properties(サーバ設定プロパティファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/
- .cmxrc(クライアント設定プロパティファイル)
Smart Composer機能のコマンドの共通引数のデフォルト値を設定できます。クライアントごとに,異なるデフォルト値を設定したい場合に使用します。
コマンドを実行するOSユーザのホームディレクトリに格納します。.cmxrcのテンプレートファイルが提供されていますので,テンプレートファイルをコピーして利用してください。テンプレートファイルの格納場所を次に示します。.cmxrcについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 .cmxrc(クライアント設定プロパティファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥templates¥.cmxrc
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/templates/.cmxrc
- cmxclient.properties(クライアント共通設定プロパティファイル)
Smart Composer機能のコマンドの共通引数のデフォルト値を設定できます。すべてのクライアントに,共通のデフォルト値を設定したい場合に使用します。
ファイルの格納場所を次に示します。cmxclient.propertiesについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.4 cmxclient.properties(クライアント共通設定プロパティファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/
- lb.properties(負荷分散機定義プロパティファイル)
負荷分散機へのアクセスに必要な接続情報を設定します。
ファイルの格納場所を次に示します。lb.propertiesについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.5 lb.properties(負荷分散機定義プロパティファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/manager/config/
(3) J2EEサーバのファイル
- server.policy(J2EEサーバ用セキュリティポリシーファイル)
J2EEサーバを実行するJavaVMのセキュリティポリシーを指定するファイルです。
ファイルの格納場所を次に示します。セキュリティポリシーファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.5 server.policy(J2EEサーバ用セキュリティポリシーファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥<サーバ名称>¥server.policy
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/<サーバ名称>/server.policy
- hitachi_web.properties(J2EEサーバ用Webアプリケーションプロパティファイル)
Webアプリケーション個別のプロパティを指定するファイルです。なお,J2EEサーバ全体でのプロパティは,簡易構築定義ファイルで指定します。
ファイルの格納場所を次に示します。Webアプリケーションプロパティファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.2 hitachi_web.properties(J2EEサーバ用Webアプリケーションプロパティファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<WebアプリケーションのWEB-INFディレクトリ>¥hitachi_web.properties
- UNIXの場合
<WebアプリケーションのWEB-INFディレクトリ>/hitachi_web.properties
hitachi_web.propertiesを変更した場合,WARファイルを作成,インポートし直してください。
- 参考
- J2EEサーバのファイルには,このほかに次のファイルがあります。Smart Composer機能を使用してシステムを構築する場合,これらのファイルで設定する内容(キー)は,簡易構築定義ファイルのパラメタで設定します。
- usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)
- J2EEサーバのユーザプロパティを指定するファイルです。J2EEサーバが使用するネーミングサービス,トランザクション,コネクション,コンテナ,ログ,セキュリティなどを指定します。
- ファイルの格納場所を次に示します。usrconf.propertiesについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.4 usrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥<サーバ名称>¥usrconf.properties
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/<サーバ名称>/usrconf.properties
- usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)
- J2EEサーバのJavaVMの起動オプションを指定するファイルです。
- ファイルの格納場所を次に示します。usrconf.cfgについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.3 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥<サーバ名称>¥usrconf.cfg
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/server/usrconf/ejb/<サーバ名称>/usrconf.cfg
- usrconf.propertiesおよびusrconf.cfgは,Smart Composer機能を使用しないで,ファイル編集やコマンド実行でシステムを構築する場合などに使用します。
(4) Webサーバ連携で使用するファイル
- workers.properties(ワーカ定義ファイル)
ワーカの定義,およびワーカごとのパラメタを設定します。
ファイルの格納場所を次に示します。workers.propertiesについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「9.5 workers.properties(ワーカ定義ファイル)」を参照してください。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥web¥redirector¥workers.properties
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/web/redirector/workers.properties
- mod_jk.conf(Hitachi Web Server用リダイレクタ動作定義ファイル)
Hitachi Web Serverでのリダイレクタの動作を設定します。mod_jk.confについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「9.3 mod_jk.conf(Hitachi Web Server用リダイレクタ動作定義ファイル)」を参照してください。
ファイルの格納場所を次に示します。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥web¥redirector¥mod_jk.conf
- UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/web/redirector/mod_jk.conf
- httpsd.conf(Hitachi Web Server定義ファイル)
Hitachi Web Serverの動作環境を定義するディレクティブ(Webサーバの実行環境を定義するパラメタ)を設定します。httpsd.confについては,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。
ファイルの格納場所を次に示します。
- Windowsの場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥httpsd¥conf¥httpsd.conf
- UNIXの場合
/opt/hitachi/httpsd/conf/httpsd.conf
httpsd.confに設定するディレクティブは,簡易構築定義ファイルでも定義できます。論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内でAppendDirectivesパラメタまたはAllTextパラメタで定義してください。
- 注意
- システムの一貫性を保つため,細かい設定を変更する場合でも,構築時に使用したファイル(簡易構築定義ファイルまたはhttpsd.conf)を編集して再構築してください。
- 参考
- Webサーバ連携で使用するファイルには,このほかに次のファイルがあります。
- uriworkermap.properties(Microsoft IIS用マッピング定義ファイル)
- Microsoft IISでのURLパターンとワーカのマッピングを設定します。
- ファイルの格納場所を次に示します。
- <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥web¥redirector¥uriworkermap.properties
- isapi_redirect.conf(Microsoft IIS用リダイレクタ動作定義ファイル)
- Microsoft IISでのリダイレクタの動作を設定します。
- ファイルの格納場所を次に示します。
- <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥web¥redirector¥isapi_redirect.conf
- uriworkermap.propertiesおよびisapi_redirect.confは,Webサーバ連携でMicrosoft IISを利用する場合に使用します。Microsoft IISによるWebサーバ連携は,Webリダイレクタ環境構築時や,Smart Composer機能を使用しないでアプリケーションの実行環境を構築する場合に使用します。uriworkermap.propertiesについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「9.4 uriworkermap.properties(Microsoft IIS用マッピング定義ファイル)」を参照してください。isapi_redirect.confについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「9.2 isapi_redirect.conf(Microsoft IIS用リダイレクタ動作定義ファイル)」を参照してください。
- 注意
- ユーザ定義ファイルに関する注意事項を次に示します。
- 上書きインストールの場合,ユーザ定義ファイルは上書きされません。
- アップグレードインストールの場合のワーカ定義ファイル,およびWebサーバ定義ファイルの処理については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「12. 旧バージョンのアプリケーションサーバからの移行」を参照してください。
- リダイレクタ動作定義ファイルの1行の最大文字数は,1,023文字です。この文字数内で定義してください。
- ワーカ定義ファイル,およびリダイレクタ動作定義ファイルの場合,キーの一部を簡易構築定義ファイルのパラメタで定義できます。簡易構築定義ファイルで設定した内容は,テキストエディタなどで直接編集しなくても,ワーカ定義ファイルと,リダイレクタ動作定義ファイルに反映されます。なお,Smart Composer機能でシステムを構築する場合は,システムの一貫性を保つため,細かい設定を変更する場合でも,簡易構築定義ファイルを編集するようにしてください。テキストエディタなどで個別にファイルを直接編集する場合には,スペルミスなどに十分注意してください。
- 次のユーザ定義ファイルで,同じ名称のパラメタが複数指定されている場合は,最初に指定されたパラメタの値を使用して動作します。
・isapi_redirect.conf
・workers.properties
・uriworkermap.properties