8.6 システムの一括構築

システムの一括構築では,情報モデルの生成,その情報モデルを基にしたWebサーバおよびJ2EEサーバのセットアップ,および各論理サーバの環境設定を一つのコマンドを使用して一括で実施します。

また,必要に応じて負荷分散機に仮想サーバや実サーバを作成します。

システムを一括構築する手順を次に示します。

運用管理サーバでcmx_build_systemコマンドを使用してシステムを一括構築します。cmx_build_systemコマンドの-fオプションには,簡易構築定義ファイルを指定します。説明では,簡易構築定義ファイルの名称をMyWebSystemDef.xmlとしています。

Windowsの場合

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥cmx_build_system -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -f MyWebSystemDef.xml

UNIXの場合

# /opt/Cosminexus/manager/bin/cmx_build_system -m 192.168.100.100 -u cosmi_admin -p cosmi_admin_passwd -f MyWebSystemDef.xml

注意
Smart Composer機能では,負荷分散機の基本的な情報(仮想サーバや実サーバの定義,仮想サーバポートと実サーバポートとのバインドなど)だけ設定します。特定のネットワーク構成をサポートするためなどの設定はシステムの一括構築後,手動で設定してください。
Smart Composer機能が実行する負荷分散機のCLIコマンドについては,「付録A Smart Composer機能が実行する負荷分散機のCLIコマンドまたはAPI」を参照してください。
参考
cmx_から始まるSmart Composer機能のコマンドには共通引数(-m,-u,-p,-waitまたは-nowait,-verboseまたは-noverbose)があります。共通引数を省略したときのデフォルト値を,.cmxrcまたはcmxclient.propertiesに設定できます。
省略時のデフォルト値を,クライアントごとに設定する場合は.cmxrcに,すべてのクライアント共通で設定する場合はcmxclient.propertiesに設定します。
.cmxrcについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 .cmxrc(クライアント設定プロパティファイル)」を参照してください。cmxclient.propertiesについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.4 cmxclient.properties(クライアント共通設定プロパティファイル)」を参照してください。