9.6 システムのスケールアウト

Smart Composer機能を使用すると,業務全体を停止することなく,システムの構成を変更できます。システムの規模を拡張する場合は,システムをスケールアウトします。

構成定義パターンと,システムのスケールアウト手順の参照先を次の表に示します。なお,構成定義パターンについては,「5.1 J2EEアプリケーションを実行するシステムでの構成定義パターンの選定」を参照してください。

表9-12 構成定義パターンとシステムのスケールアウト手順の参照先

構成定義パターンシステムのスケールアウト手順の参照先
WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置するパターン(combined-tier)9.6.1 WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置するパターン(combined-tier)のシステムのスケールアウト
WebサーバとJ2EEサーバを別のサーバマシンに配置するパターン(http-tierとj2ee-tierとの組み合わせ)9.6.1 WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置するパターン(combined-tier)のシステムのスケールアウト
インプロセスHTTPサーバを使用するパターン(j2ee-tier)9.6.1 WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置するパターン(combined-tier)のシステムのスケールアウト
SFOサーバを使用するパターン(sfo-tier)9.6.2 SFOサーバを使用するパターン(sfo-tier)のシステムのスケールアウト
CTMを使用するパターン(ctm-tier)9.6.3 CTMを使用するパターン(ctm-tier)のシステムのスケールアウト

注 論理ユーザサーバを配置するシステムをスケールアウトする場合は,構成変更定義ファイルのサービスユニットの定義で,追加する論理ユーザサーバを定義してください。構成変更定義ファイルのサービスユニットの定義例は,「9.6.1 WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置するパターン(combined-tier)のシステムのスケールアウト」を参照してください。


なお,追加するアプリケーションサーバのセットアップに,JP1/SC/DPMのディスク複製OSインストール機能を利用することもできます。この機能を利用すると,すでに稼働しているホストの環境を複製して,新規に作成するホストに対してOSや必要なアプリケーションのインストール,および環境設定が一括で操作できます。JP1/SC/DPMを利用する場合の,システムのスケールアウトの手順については,「9.8 JP1/SC/DPMを利用したシステムのスケールアウトとスケールイン」を参照してください。

<この節の構成>
9.6.1 WebサーバとJ2EEサーバを同じサーバマシンに配置するパターン(combined-tier)のシステムのスケールアウト
9.6.2 SFOサーバを使用するパターン(sfo-tier)のシステムのスケールアウト
9.6.3 CTMを使用するパターン(ctm-tier)のシステムのスケールアウト