2.1.1 セットアップウィザードを使用したシステムのセットアップの流れ

セットアップウィザードを使用したシステムのセットアップに必要な作業の流れについて説明します。また,システム構築に必要な作業が,どのマニュアルに記載されているかについても説明します。システム構築に必要な作業と,マニュアルとの対応を次の図に示します。なお,図中の参照先マニュアルについては,表2-1を参照してください。

図2-1 セットアップウィザードを使用したシステム構築に必要な作業とマニュアルとの対応

[図データ]

図中の参照先マニュアルの一覧を次の表に示します。

表2-1 参照先マニュアルの一覧

項目参照先マニュアル名
設計Cosminexus アプリケーションサーバ システム設計ガイド
構築運用Cosminexus アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド
機能解説Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編
Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編

注※ 記載内容については,各マニュアルの機能の分類,およびシステムの目的と機能の対応に関する説明を参照してください。


図中の1.~5.について説明します。

  1. システムの設計
    ここでは,構築しようとしているシステムの構成が,セットアップウィザードで構築できる構成かどうかを確認してください。セットアップウィザードでは,次に示すサーバ構成のマシンで構成されるシステムを構築できます。
    • WebサーバとJ2EEサーバが一つずつ含まれるアプリケーションサーバマシン
    • Webサーバをインプロセスで動作させるJ2EEサーバが一つ含まれるアプリケーションサーバマシン
    システム構成については,「2.1.2 システム構成とセットアップ方法の決定」を参照してください。
    なお,これら以外の構成は,セットアップウィザードでは構築できません。Smart Composer機能または運用管理ポータルを使用してください。
  2. インストールと初期設定
    必要な製品をインストールします。インストールについては,「2.1.3 インストール」を参照してください。
    インストール後,セットアップウィザードを開始して,Management Server(運用管理機能)の設定などの初期設定を実施します。
  3. システムの構築
    次の作業を実行します。
    • セットアップウィザードによるシステムのセットアップ
      セットアップウィザードでシステムの構成定義から構築までを実行します。
      セットアップウィザードでは,デフォルトの設定でシステムを構築できる標準セットアップと,ユーザ任意の設定でシステムを構築できるカスタムセットアップが選択できます。
      また,データベースと接続する場合は,データベース接続環境の設定として,リソースアダプタの設定をします。
    • J2EEアプリケーションの設定
      サーバ管理コマンドを使用して,J2EEアプリケーションをインポートしてプロパティを定義します。
  4. チューニング
    必要に応じてアプリケーションサーバのパフォーマンスをチューニングします。チューニングは,セットアップウィザードによる初期構築後,実際にJ2EEアプリケーションに負荷を掛けながら実施します。設定したパラメタが適切かどうかを検証し,検証結果に基づいて設定を変更することで,パフォーマンスを向上させます。パラメタの設定変更は,次のどちらかの機能で実行します。
    • Smart Composer機能のファイルおよびコマンド
    • 運用管理ポータル
    チューニングについては,「2.3.2 チューニング」を参照してください。
  5. システムの運用
    構築したシステムを運用します。システムの日常運用,システムのメンテナンス,システム構成の変更などを,必要に応じて実施します。
    システムの運用については「9. J2EEアプリケーションを実行するシステムの運用」を参照してください。