3.8.3 Message-driven Beanをアクセスポイントに使用する場合の構成(Cosminexus RMを使用する場合)

ここでは,クライアントとして,Cosminexus RMと連携しているデータベース(HiRDBまたはOracle)を使用する場合の構成について説明します。

<この項の構成>
(1) システム構成の特徴
(2) それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセス

(1) システム構成の特徴

最も基本的なメッセージ駆動型のシステムの一つです。

Cosminexus RMを使用する場合のメッセージ駆動型のシステム構成の例を次の図に示します。

図3-44 メッセージ駆動型のシステム構成の例(Cosminexus RMを使用する場合)

[図データ]

これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

特徴
クライアントに,Cosminexus RMにメッセージを送信するCosminexus RMのクライアントアプリケーションとデータベースサーバを使用します。なお,Cosminexus RMクライアントアプリケーションとは,JMSインタフェースを使用するJ2EEアプリケーションです。
リクエストの流れ
アクセスポイントであるMessage-driven Beanは,サーバ側のアプリケーションサーバのJ2EEサーバ上で動作します。リソースアダプタであるCosminexus RMのライブラリは,サーバ側のアプリケーションサーバのJ2EEサーバ上,およびクライアント側のアプリケーションサーバのJ2EEサーバ上で動作します。
クライアント側のアプリケーションサーバのJ2EEアプリケーションからのリクエスト(メッセージ)はデータベース上に実現されたキュー経由で送られ,サーバ側のアプリケーションサーバ上のMessage-driven Beanを呼び出します。

(2) それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセス

それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセスについて説明します。なお,リソースに接続するためのプロセスについては,「3.6 トランザクションの種類を検討する」を参照してください。

(a) サーバ側のアプリケーションサーバマシン

サーバ側のアプリケーションサーバマシンには,Application Server StandardまたはApplication Server Enterpriseをインストールする必要があります。

起動するプロセスは次のとおりです。

(b) データベースサーバマシン

データベースサーバマシンには,HiRDBまたはOracleをインストールする必要があります。

起動する必要があるプロセスは,HiRDBまたはOracleのプロセスです。

(c) クライアントマシン(クライアント側のアプリケーションサーバマシン)

クライアントマシン(クライアント側のアプリケーションサーバマシン)には,Application Server StandardまたはApplication Server Enterpriseをインストールする必要があります。

起動するプロセスは次のとおりです。

(d) 運用管理サーバマシン

運用管理サーバマシンには,Application Server StandardまたはApplication Server Enterpriseをインストールする必要があります。

起動するプロセスは次のとおりです。