8.8.5 CTMの動作を最適化するチューニングパラメタ

ここでは,CTMの動作の最適化で使用するチューニングパラメタの設定方法についてまとめて示します。

<この項の構成>
(1) CTMドメインマネジャおよびCTMデーモンの稼働状態の監視間隔を設定するチューニングパラメタ
(2) 負荷状況監視間隔を設定するチューニングパラメタ
(3) CTMデーモンのタイムアウト閉塞を設定するチューニングパラメタ
(4) CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタ

(1) CTMドメインマネジャおよびCTMデーモンの稼働状態の監視間隔を設定するチューニングパラメタ

CTMドメインマネジャの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタについて説明します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

なお,監視間隔は,送信間隔×係数の値になります。

表8-44 CTMドメインマネジャの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタ

対象設定項目設定対象設定個所(パラメタ名)
同じネットワークセグメント内にあるCTMドメインマネジャ送信間隔論理CTMドメインマネジャ(ctm-domain-manager)cdm.SendInterval
係数論理CTMドメインマネジャ(ctm-domain-manager)cdm.AliveCheckCount
異なるネットワークセグメントにあるCTMドメインマネジャ送信間隔論理CTMドメインマネジャ(ctm-domain-manager)cdm.SendHostInterval
係数論理CTMドメインマネジャ(ctm-domain-manager)cdm.AliveCheckCount

CTMデーモンの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタについて説明します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

表8-45 CTMデーモンの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタ

設定項目設定対象設定個所(パラメタ名)
CTMデーモン間転送時のタイムアウト論理CTMctm.DCSendTimeOut

(2) 負荷状況監視間隔を設定するチューニングパラメタ

負荷状況監視間隔をチューニングするパラメタについて説明します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

表8-46 負荷情報監視間隔をチューニングするパラメタ

設定項目設定対象設定個所(パラメタ名)
CTMデーモン間転送時のタイムアウト論理CTMctm.LoadCheckInterval

(3) CTMデーモンのタイムアウト閉塞を設定するチューニングパラメタ

タイムアウト閉塞は,タイムアウト発生回数と監視間隔を設定しておくことによって,実行されます。

CTMデーモンのタイムアウト閉塞をチューニングするパラメタについて説明します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

表8-47 CTMデーモンのタイムアウト閉塞をチューニングするパラメタ

設定項目設定対象設定個所(パラメタ名)
タイムアウト発生回数論理CTMctm.RequestCount
監視時間間隔論理CTMctm.RequestInterval

(4) CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタ

CTMで振り分けるリクエストの優先順位の設定は,EJBクライアントアプリケーションの場合と,J2EEサーバの場合で異なります。また,J2EEサーバの場合,システムの構築方法によって設定個所が異なります。CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタを次の表に示します。

表8-48 CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタ

設定単位設定方法設定個所
EJBクライアントアプリケーションファイル編集またはEJBクライアントアプリケーション開始時に指定するシステムプロパティの指定
定義ファイル(ファイル編集の場合)
usrconf.properties
パラメタ名
ejbserver.client.ctm.RequestPriorityキー
J2EEサーバSmart Composer機能
定義ファイル
簡易構築定義ファイル
設定対象
論理J2EEサーバ(j2ee-server)
パラメタ名
ejbserver.client.ctm.RequestPriority