ここでは,CTMの動作の最適化で使用するチューニングパラメタの設定個所についてまとめて示します。
CTMドメインマネジャの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタを次に示します。
監視間隔は,送信間隔×係数の値になります。
表C-19 CTMドメインマネジャの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタ(推奨手順以外の方法)
対象 | 設定項目 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|---|
同じネットワークセグメント内にあるCTMドメインマネジャ | 送信間隔 | 運用管理ポータル | 論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「CTMドメイン構成情報の送信間隔」 |
コマンド実行 | ctmdmstartコマンドの引数「-CTMSendInterval」 | ||
係数 | 運用管理ポータル | 論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「ドメインマネジャ生存判定間隔係数」 | |
コマンド実行 | ctmdmstartコマンドの引数「-CTMAliveCheckCount」 | ||
異なるネットワークセグメントにあるCTMドメインマネジャ | 送信間隔 | 運用管理ポータル | 論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「指定ホストへの構成情報の送信間隔」 |
コマンド実行 | ctmdmstartコマンドの引数「-CTMSendHostInterval」 | ||
係数 | 運用管理ポータル | 論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「ドメインマネジャ生存判定間隔係数」 | |
コマンド実行 | ctmdmstartコマンドの引数「-CTMAliveCheckCount」 |
CTMデーモンの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタを次に示します。
表C-20 CTMデーモンの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定項目 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
CTMデーモン間転送時のタイムアウト | 運用管理ポータル | 論理CTMの[CTM間通信の設定]画面の「リクエスト転送時のタイムアウト時間」 |
コマンド実行 | ctmstartコマンドの引数「-CTMDCSendTimeOut」 |
負荷状況監視間隔のチューニングパラメタを次に示します。
表C-21 負荷情報監視間隔のチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定項目 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
CTMデーモン間転送時のタイムアウト | 運用管理ポータル | 論理CTMの[スケジューリングの設定]画面の「負荷情報監視間隔」 |
コマンド実行 | ctmstartコマンドの引数「-CTMLoadCheckInterval」 |
タイムアウト閉塞は,タイムアウト発生回数と監視間隔を設定しておくことによって,実行されます。
CTMデーモンのタイムアウト閉塞のチューニングパラメタを次に示します。
表C-22 CTMデーモンのタイムアウト閉塞のチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定項目 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
タイムアウト発生回数 | 運用管理ポータル | 論理CTMの[スケジューリングの設定]画面の「タイムアウト閉塞」の「自動閉塞するタイムアウト発生回数」 |
コマンド実行 | ctmstartコマンドの引数「-CTMWatchRequest」(一つ目のオプション引数) | |
監視時間間隔 | 運用管理ポータル | 論理CTMの[スケジューリングの設定]画面の「タイムアウト閉塞」の「監視時間間隔」 |
コマンド実行 | ctmstartコマンドの引数「-CTMWatchRequest」(二つ目のオプション引数) |
CTMで振り分けるリクエストの優先順位の設定は,EJBクライアントアプリケーションの場合と,J2EEサーバの場合で異なります。また,J2EEサーバの場合,システムの構築方法によって設定個所が異なります。CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタを次に示します。
表C-23 CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定単位 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
J2EEサーバ | 運用管理ポータル | 論理J2EEサーバの[EJBコンテナの設定]画面の「CTMの設定」の「リクエストの優先順位」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのejbserver.client.ctm.RequestPriorityキー |
EJBクライアントアプリケーション単位のチューニングパラメタについては,推奨手順の場合と違いがありません。