CTMを使用している場合,Stateless Session Beanの同時実行数を制御できます。
CTMは,J2EEサーバとは独立したプロセス群です。EJBクライアントとJ2EEサーバ間のStateless Session Beanの呼び出しを中継し,Stateless Session Beanを呼び出す際に,同時実行数制御をします。なお,CTMによる同時実行数制御の単位はJ2EEアプリケーションです。
CTMによる同時実行数制御(流量制御)によって,次に示すチューニングができます。
CTMによるStateless Session Beanの同時実行数制御の例を次の図に示します。
図8-5 CTMによるStateless Session Beanの同時実行数制御の例
なお,CTMによる同時実行スレッド数は,稼働中のCTMデーモンでも動的に変更できます。
CTMの同時実行数を制御する機能の詳細,および稼働中のCTMデーモンで実行するCTMの同時実行スレッド数動的変更の手順については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「3.4 リクエストの流量制御」を参照してください。
CTMを使用して同時実行数を制御することをお勧めします。なお,CTMによる同時実行数制御は,EJBコンテナでのインスタンスプーリングを利用した同時実行数制御と併用できます。
EJBコンテナの機能を使用した同時実行数制御に加えて,CTMによって同時実行数を制御するメリットは,次のとおりです。