アプリケーションサーバのシステムでは,使用するプロセスの種類とその配置によってシステム構成が決まります。
ここでは,まず,必要なプロセスとソフトウェアについて説明します。次に,使用する機能に応じて必要なプロセス,モジュールおよびソフトウェアについて説明します。なお,これらのプロセス,モジュール,ソフトウェアをどのようにシステムに配置するかについては,「4. システム構成の検討(バッチアプリケーション実行基盤)」で説明します。
必要なプロセスを次に示します。これらは,使用する機能に関係なく共通して必要なプロセスです。アプリケーションサーバによって提供されます。
使用する機能に応じて必要なプロセスおよびモジュールについて説明します。アプリケーションサーバによって提供されるものと,アプリケーションサーバ以外のソフトウェアによって提供されるものがあります。
使用する機能ごとに必要なプロセスのうち,アプリケーションサーバによって提供されるものを次の表に示します。これらのプロセスは,アプリケーションサーバをインストールしたマシンで起動できます。
表2-9 機能ごとに必要なプロセスまたはモジュール(アプリケーションサーバによって提供されるもの)
機能 | 必要なプロセス |
---|---|
Management Serverを利用して運用管理する | Management Server |
運用管理エージェント | |
CTMを利用してバッチアプリケーションの実行をスケジューリングする | CTMデーモン |
CTMレギュレータ | |
CTMドメインマネジャ | |
グローバルCORBAネーミングサービス | |
スマートエージェント |
使用する機能ごとに必要なプロセスおよびモジュールのうち,アプリケーションサーバ以外の製品が提供するプロセスおよびモジュールを,表2-10および表2-11に示します。
表2-10 機能ごとに必要なモジュール(アプリケーションサーバ以外によって提供されるもの)と提供するソフトウェア
機能 | モジュール | 提供するソフトウェア | 備考 |
---|---|---|---|
データベース(HiRDB)と接続する | HiRDB Type4 JDBC Driver |
| JDBCドライバとしてHiRDB Type4 JDBC Driverを使用する場合に必要になります。 |
データベース(Oracle)と接続する | Oracle JDBC Thin Driver |
| JDBCドライバとしてOracle JDBC Thin Driverを使用する場合に必要になります。 |
データベース(SQL Server)と接続する | SQL Server 2000 Driver for JDBC |
| SQL Server 2000に接続する場合に必要になります。 |
SQL Server 2005 JDBC Driver |
| SQL Server 2005に接続する場合に必要になります。 | |
SQL Server JDBC Driver |
| SQL Server 2008に接続する場合に必要になります。 | |
データベース(XDM/RD E2)と接続する | HiRDB Type4 JDBC Driver |
| JDBCドライバとしてHiRDB Type4 JDBC Driverを使用する場合に必要になります。 |
注 モジュールは,バッチサーバのプロセスに含まれて動作します。
表2-11 機能ごとに必要なプロセス(アプリケーションサーバ以外によって提供されるもの)と提供するソフトウェア
機能 | 必要なプロセス | 提供するソフトウェア |
---|---|---|
クラスタソフトウェアを使用して障害時に系を切り替える | Microsoft Cluster Service | Microsoft Cluster Service |
HAモニタ | HAモニタ |