3.16 任意のプロセスを運用管理の対象にする

この節では,ユーザが定義する任意のプロセスを,Management Serverによる運用管理の対象とするためのシステム構成について説明します。

Management Serverによる運用管理の対象とする任意のプロセスを,論理サーバとして定義したユーザサーバとして配置します。論理サーバとして定義したユーザサーバを論理ユーザサーバといいます。論理ユーザサーバとして定義しておくと,Smart Composer機能のコマンドを使用して,任意のプロセスを開始したり,停止したり,任意のプロセスのステータスを監視したりできるようになります。

<この節の構成>
(1) システム構成の特徴
(2) それぞれのマシンで起動するプロセス

(1) システム構成の特徴

このシステム構成は,Management Serverで運用管理するシステムで,論理サーバとして定義したユーザサーバを配置する構成です。運用管理に使用するManagement Serverは,運用管理サーバに配置することも,マシン単位に配置することもできます。Management Serverの配置については,「3.9 運用管理プロセスの配置を検討する」を参照してください。

ユーザサーバを配置する構成の例を次の図に示します。この構成例では,アプリケーションサーバマシンでユーザ任意のプロセスを実行します。このユーザ任意のプロセスをManagement Serverの運用管理の対象とするために,論理ユーザサーバとして定義して,配置しています。

図3-70 ユーザサーバを配置する構成の例

[図データ]

これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

特徴
  • Management Serverを利用して任意のプロセスを運用管理できます。

(2) それぞれのマシンで起動するプロセス

任意のプロセスをユーザサーバとして配置する構成の場合に,それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセスについて説明します。

(a) アプリケーションサーバマシン

アプリケーションサーバマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセスは,使用する機能に応じたシステム構成ごとに異なります。使用する機能に応じて必要なソフトウェアとプロセスを配置してください。

(b) 運用管理サーバマシン

運用管理サーバマシンには,Application Server StandardまたはApplication Server Enterpriseをインストールする必要があります。

起動するプロセスは次のとおりです。