サーブレットとJSPがアクセスポイントになる,Webベースのシステム構成について説明します。この構成をWebクライアント構成といいます。Webフロントシステムで使用できる構成です。ここでは,Webサーバ連携の場合の構成について説明します。
また,この構成でインターネットに接続する場合,セキュリティの観点から,アプリケーションサーバと同じマシンに配置するWebサーバとは別に,DMZにリバースプロキシの機能を持つWebサーバを配置することをお勧めします。詳細は,「3.13 DMZへのリバースプロキシの配置を検討する」を参照してください。
Webフロントシステムで,Webブラウザから送信されたリクエストをアプリケーションサーバで処理する場合に適用されるシステム構成です。
最も基本的なWebクライアント構成は,クライアントマシンと1台のアプリケーションサーバマシンによって構築できます。1台のアプリケーションサーバマシンで構築するWebクライアント構成の例を次の図に示します。
図3-28 1台のアプリケーションサーバマシンで構築するWebクライアント構成の例(Webサーバ連携の場合)
これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。
それぞれのマシンに必要なソフトウェアとプロセスについて説明します。なお,リソースと接続するために必要なプロセスについては,「3.6 トランザクションの種類を検討する」を参照してください。
アプリケーションサーバマシンには,Application Server StandardまたはApplication Server Enterpriseをインストールする必要があります。
必要なプロセスは次のとおりです。
なお,Application Server StandardまたはApplication Server Enterpriseには,WebサーバであるHitachi Web Serverが含まれています。Windowsの場合,WebサーバにMicrosoft IISを使用することもできます。この場合は,ソフトウェアとしてMicrosoft IISが必要です。
運用管理サーバマシンには,Application Server StandardまたはApplication Server Enterpriseをインストールする必要があります。
起動するプロセスは次のとおりです。
Webクライアントマシンには,Webブラウザが必要です。