付録C.6 CTMの動作を最適化するチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)

ここでは,CTMの動作の最適化で使用するチューニングパラメタの設定個所についてまとめて示します。

<この項の構成>
(1) CTMドメインマネジャおよびCTMデーモンの稼働状態の監視間隔を設定するチューニングパラメタ
(2) 負荷状況監視間隔を設定するチューニングパラメタ
(3) CTMデーモンのタイムアウト閉塞を設定するチューニングパラメタ
(4) CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタ

(1) CTMドメインマネジャおよびCTMデーモンの稼働状態の監視間隔を設定するチューニングパラメタ

CTMドメインマネジャの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタを次に示します。

監視間隔は,送信間隔×係数の値になります。

表C-19 CTMドメインマネジャの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタ(推奨手順以外の方法)

対象設定項目設定方法設定個所
同じネットワークセグメント内にあるCTMドメインマネジャ送信間隔運用管理ポータル論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「CTMドメイン構成情報の送信間隔」
コマンド実行ctmdmstartコマンドの引数「-CTMSendInterval」
係数運用管理ポータル論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「ドメインマネジャ生存判定間隔係数」
コマンド実行ctmdmstartコマンドの引数「-CTMAliveCheckCount」
異なるネットワークセグメントにあるCTMドメインマネジャ送信間隔運用管理ポータル論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「指定ホストへの構成情報の送信間隔」
コマンド実行ctmdmstartコマンドの引数「-CTMSendHostInterval」
係数運用管理ポータル論理CTMドメインマネジャの[ネットワーク設定]画面の「ドメインマネジャ生存判定間隔係数」
コマンド実行ctmdmstartコマンドの引数「-CTMAliveCheckCount」

CTMデーモンの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタを次に示します。

表C-20 CTMデーモンの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタ(推奨手順以外の方法)

設定項目設定方法設定個所
CTMデーモン間転送時のタイムアウト運用管理ポータル論理CTMの[CTM間通信の設定]画面の「リクエスト転送時のタイムアウト時間」
コマンド実行ctmstartコマンドの引数「-CTMDCSendTimeOut」

(2) 負荷状況監視間隔を設定するチューニングパラメタ

負荷状況監視間隔のチューニングパラメタを次に示します。

表C-21 負荷情報監視間隔のチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)

設定項目設定方法設定個所
CTMデーモン間転送時のタイムアウト運用管理ポータル論理CTMの[スケジューリングの設定]画面の「負荷情報監視間隔」
コマンド実行ctmstartコマンドの引数「-CTMLoadCheckInterval」

(3) CTMデーモンのタイムアウト閉塞を設定するチューニングパラメタ

タイムアウト閉塞は,タイムアウト発生回数と監視間隔を設定しておくことによって,実行されます。

CTMデーモンのタイムアウト閉塞のチューニングパラメタを次に示します。

表C-22 CTMデーモンのタイムアウト閉塞のチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)

設定項目設定方法設定個所
タイムアウト発生回数運用管理ポータル論理CTMの[スケジューリングの設定]画面の「タイムアウト閉塞」の「自動閉塞するタイムアウト発生回数」
コマンド実行ctmstartコマンドの引数「-CTMWatchRequest」(一つ目のオプション引数)
監視時間間隔運用管理ポータル論理CTMの[スケジューリングの設定]画面の「タイムアウト閉塞」の「監視時間間隔」
コマンド実行ctmstartコマンドの引数「-CTMWatchRequest」(二つ目のオプション引数)

(4) CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタ

CTMで振り分けるリクエストの優先順位の設定は,EJBクライアントアプリケーションの場合と,J2EEサーバの場合で異なります。また,J2EEサーバの場合,システムの構築方法によって設定個所が異なります。CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタを次に示します。

表C-23 CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)

設定単位設定方法設定個所
J2EEサーバ運用管理ポータル論理J2EEサーバの[EJBコンテナの設定]画面の「CTMの設定」の「リクエストの優先順位」
ファイル編集usrconf.propertiesのejbserver.client.ctm.RequestPriorityキー

EJBクライアントアプリケーション単位のチューニングパラメタについては,推奨手順の場合と違いがありません。