3.14 性能解析トレースファイルを出力するプロセスを配置する

この節では,性能解析トレースファイルを出力するプログラムの配置について説明します。このプロセスは,アプリケーションサーバのシステムには必ず配置するプロセスです。アプリケーションサーバマシンには必ず配置してください。EJBクライアントマシンへの配置は任意です。

性能解析トレースファイルは,PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)によって出力されます。

<この節の構成>
(1) システム構成の特徴
(2) それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセス

(1) システム構成の特徴

PRFデーモンは,アプリケーションサーバおよびEJBクライアントアプリケーションを実行するマシンに配置します。

PRFデーモンを配置する例を次の図に示します。

図3-67 PRFデーモンを配置する例

[図データ]

これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

特徴
  • システム性能を解析するためのトレースファイルを出力できます。
  • トレースファイルは,トラブルが発生した場合のエラー個所の特定に利用できます。
性能解析トレースを出力する仕組み
クライアントとサーバ間でリクエストを処理するときに,アプリケーションサーバまたはEJBクライアントアプリケーションの各機能レイヤは,性能解析情報をバッファに出力します。PRFデーモンは,アプリケーションサーバまたはEJBクライアントアプリケーションの各機能レイヤがバッファに出力したトレース情報を,各マシン内のファイルに出力します。ファイル出力されたトレース情報は,Management Serverを利用して収集できます。

(2) それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセス

性能解析トレースファイルを出力するために起動するプロセスは次のとおりです。

これ以外にアプリケーションサーバに必要なソフトウェアと起動するプロセスは,使用する機能に応じたシステム構成ごとに異なります。使用する機能に応じて必要なソフトウェアとプロセスを配置してください。