ここでは,Webアプリケーションの動作を最適化するために使用するチューニングパラメタの設定方法についてまとめて示します。
静的コンテンツとWebアプリケーションの配置の切り分けは,Webサーバの動作を定義するファイルのパラメタとして指定します。設定個所,ファイルおよびパラメタは,使用するWebサーバの種類によって異なります。
Webサーバ連携でHitachi Web Serverを使用している場合は,リダイレクタモジュールを使用して切り分けます。インプロセスHTTPサーバを使用している場合は,リバースプロキシサーバ(Hitachi Web Server)に配置しているリバースプロキシモジュールを使用して切り分けます。
設定方法および設定個所を次に示します。
表8-40 静的コンテンツとWebアプリケーションの配置を切り分けるためのチューニングパラメタ
使用するWebサーバ | 設定方法 | 設定個所 |
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Hitachi Web Server (リダイレクタモジュールを使用した切り分け※1) | Smart Composer機能 |
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インプロセスHTTPサーバ (リバースプロキシモジュールを使用した切り分け) | ファイル編集 |
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注※1 Web Redirectorを使用する場合などに,WebサーバとしてMicrosoft IISを使用しているときは,uriworkermap.propertiesで設定します。
注※2 httpsd.confの詳細については,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。
静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタについて説明します。これらのチューニングパラメタは,Webコンテナ単位またはWebアプリケーション単位に設定します。
Webコンテナ単位に設定するチューニングパラメタの設定方法について,次の表に示します。これらの項目は,Smart Composer機能で設定します。
表8-41 静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタ(Webコンテナ単位で設定する項目)
設定項目 | 設定個所 |
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静的コンテンツのキャッシュを使用するかどうかの選択 |
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Webアプリケーション単位のメモリサイズの上限値の設定 |
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キャッシュする静的コンテンツのファイルサイズの上限値の設定 |
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Webアプリケーション単位に設定するチューニングパラメタについて示します。Webアプリケーション単位に設定する項目は,web.xmlを直接編集するか,サーバ管理コマンドを使用して設定します。デプロイ前のWebアプリケーションに設定する場合は,web.xmlを編集してください。デプロイ後のWebアプリケーションに設定する場合は,サーバ管理コマンド(cjsetappprop)を使用してください。
設定内容を次の表に示します。
表8-42 静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタ(Webアプリケーション単位で設定する項目)
設定項目 | 設定内容※ |
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静的コンテンツのキャッシュを使用するかどうかの選択 |
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Webアプリケーション単位のメモリサイズの上限値の設定 |
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キャッシュする静的コンテンツのファイルサイズの上限値の設定 |
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リダイレクタによってリクエストを振り分けるためのチューニングパラメタは,Webサーバの動作を定義するファイルのパラメタとして指定します。
なお,この定義は,Webサーバ連携の場合だけできます。インプロセスHTTPサーバを使用している場合は定義できません。
設定方法および設定個所を次に示します。
表8-43 リダイレクタによってリクエストを振り分けるためのチューニングパラメタ
設定項目 | 設定方法 | 設定個所 |
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URLパターンのマッピング定義※ | Smart Composer機能 |
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注※ Web Redirectorを使用する場合などに,WebサーバとしてMicrosoft IISを使用しているときは,uriworkermap.propertiesで設定します。