8.7.3 リダイレクタによってリクエストを振り分ける

リダイレクタでは,複数のWebコンテナに処理を振り分けるためのマッピングを定義できます。これによって,負荷分散を図り,個々のWebコンテナの負荷を減らすことで,パフォーマンスの向上が図れます。なお,この機能は,Webサーバ連携の場合にだけ使用できます。インプロセスHTTPサーバを使用する場合は使用できません。

なお,リダイレクタによってリクエストを振り分ける場合,リダイレクタによってセッション情報に応じて振り分けられるため,Webアプリケーションのセッションに応じたリクエストの振り分けを考慮する必要はありません。これは,あるWebコンテナ上のWebアプリケーションでセッションが生成されると,そのあとはリダイレクタによってクライアントからのリクエストに含まれるセッション情報が調べられ,クライアントからのリクエストに対応するセッションが生成されているWebコンテナに振り分けられるためです。

Webサーバ(リダイレクタ)によるリクエストの振り分けの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「3.2 Webサーバ(リダイレクタ)によるリクエストの振り分け」を参照してください。