ここでは,同時実行数の最適化で使用するチューニングパラメタの設定方法と設定個所についてまとめて示します。
インプロセスHTTPサーバを使用している場合の,リクエスト処理スレッド数のチューニングパラメタの設定方法および設定個所について,次の表に示します。
なお,Webサーバ連携でHitachi Web Serverを使用している場合のチューニングパラメタについては,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。
表C-1 インプロセスHTTPサーバ使用時のリクエスト処理スレッド数のチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定項目 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
J2EEサーバ起動時に生成するリクエスト処理スレッド数 | 運用管理ポータル | [通信・スレッド制御に関する設定]画面の「スレッド制御設定」の「初期スレッド数」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.init_threadsキー | |
Webクライアントとの接続数の上限(リクエスト処理スレッド数の上限) | 運用管理ポータル | [通信・スレッド制御に関する設定]画面の「スレッド制御設定」の「初期スレッド数」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.max_connectionsキー | |
Webクライアントとの接続数の上限を超えた場合に使用されるTCP/IPのListenキュー(バックログ)の最大値 | 運用管理ポータル | [通信・スレッド制御に関する設定]画面の「Webクライアントとの接続設定」の「TCPリスンキューの長さ」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.backlogキー | |
予備スレッド数の最大数 | 運用管理ポータル | [通信・スレッド制御に関する設定]画面の「スレッド制御設定」の「予備スレッド」の「最大数」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.max_spare_threadsキー | |
予備スレッド数の最小数 | 運用管理ポータル | [通信・スレッド制御に関する設定]画面の「スレッド制御設定」の「予備スレッド」の「最小数」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.min_spare_threadsキー |
URLグループ単位,Webアプリケーション単位,またはWebコンテナ単位に設定します。
URLグループ単位の同時実行数のチューニングパラメタの設定方法および設定個所について,次の表に示します。
表C-2 URLグループ単位の同時実行数のチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定項目 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
Webコンテナ単位での最大同時実行スレッド数 (Webサーバ連携時) | 運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webサーバとの接続」の「最大スレッド数」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.ajp13.max_threadsキー | |
Webコンテナ単位での最大同時実行スレッド数 (インプロセスHTTPサーバ使用時) | 運用管理ポータル | [通信・スレッド制御に関する設定]画面の「スレッド制御設定」の「同時実行スレッド数」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.max_execute_threadsキー | |
Webアプリケーション単位で同時実行数を制御するかどうか | 運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webコンテナの設定」の「同時実行スレッド数制御機能の使用」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.container.thread_control.enabledキー | |
デフォルトの実行待ちキューサイズ | 運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webコンテナの設定」の「実行待ちキューサイズ」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.container.thread_control.queue_sizeキー |
次の設定項目については,推奨手順の場合と違いがありません。
Webアプリケーション単位の同時実行数をチューニングするパラメタの設定方法および設定個所について,次の表に示します。
表C-3 Webアプリケーション単位の同時実行数のチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定項目 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
Webコンテナ単位での最大同時実行スレッド数 (Webサーバ連携時) | 運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webサーバとの接続」の「最大スレッド数」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.ajp13.max_threadsキー | |
Webコンテナ単位での最大同時実行スレッド数 (インプロセスHTTPサーバ使用時) | 運用管理ポータル | [通信・スレッド制御に関する設定]画面の「スレッド制御設定」の「同時実行スレッド数」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.max_execute_threadsキー | |
Webアプリケーション単位で同時実行数を制御するかどうか | 運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webコンテナの設定」の「同時実行スレッド数制御機能の使用」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.container.thread_control.enabledキー | |
デフォルトの実行待ちキューサイズ | 運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webコンテナの設定」の「実行待ちキューサイズ」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.container.thread_control.queue_sizeキー |
次の設定項目については,推奨手順と違いがありません。
Webコンテナ単位の同時実行数をチューニングするパラメタの設定方法および設定個所について,次の表に示します。
表C-4 Webコンテナ単位の同時実行数のチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定項目 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
Webコンテナ単位での最大同時実行スレッド数 (Webサーバ連携時) | 運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webサーバとの接続」の「最大スレッド数」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.ajp13.max_threadsキー | |
Webコンテナ単位での最大同時実行スレッド数 (インプロセスHTTPサーバ使用時) | 運用管理ポータル | [通信・スレッド制御に関する設定]画面の「スレッド制御設定」の「同時実行スレッド数」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.max_execute_threadsキー |
Enterprise Beanの同時実行数は,Enterprise Bean単位に設定します。
Enterprise Beanの同時実行数のチューニングパラメタについては,推奨手順の場合と違いがありません。
CTMで制御する同時実行数のチューニングパラメタの設定方法および設定個所について,次の表に示します。CTMデーモン,アプリケーション,およびStateless Session Beanに設定する項目があります。
CTMで制御する同時実行数のチューニングパラメタの設定方法および設定個所について,次の表に示します。
表C-5 CTMで制御する同時実行数のチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定対象 | 設定項目 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|---|
CTMデーモン | CTMが制御するスレッドの最大値およびキューごとのリクエストの登録数 | 運用管理ポータル | [スケジューリングの設定]画面の「CTMキューの設定」の「スレッド最大値」 |
ファイル編集 | ctmstartコマンドの引数「-CTMDispatchParallelCount」 |
なお,アプリケーションまたはStateless Session Beanに対する設定項目については,推奨手順の場合と違いがありません。