バッチアプリケーションを実行するアプリケーションサーバは,次の図に示すプロセスで構成されます。
図2-6 バッチアプリケーションを実行するアプリケーションサーバを構成するプロセス
それぞれのプロセスについて説明します。なお,図中の番号は,(1)~(5)に対応します。
バッチサーバは,バッチアプリケーションの実行基盤となるプロセスです。バッチサーバは,バッチアプリケーション,バッチサービス,J2EEサービス,J2EEリソースなど,複数のプログラムモジュールで構成されます。バッチサーバを構成するプログラムモジュールについては,「2.4.2 バッチサーバの構成」で説明します。
CTMは,バッチアプリケーションの実行をスケジューリングするためのプロセス群です。CTMを使用することで,バッチアプリケーションの実行を適切に分散,スケジューリングできます。これによって,バッチサーバの数を意識することなく,複数のバッチアプリケーションを同時に実行できます。
CTMとしての機能は,CTMデーモン,CTMレギュレータ,CTMドメインマネジャなどの,複数のプロセスを使用して実現します。また,ネーミングサービスとして,CORBAネーミングサービスを使用します。
CTMの機能の詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「3. CTMによるリクエストのスケジューリングと負荷分散」を参照してください。
アプリケーションサーバは,トレース情報をバッファに出力します。PRFデーモン(パフォーマンストレーサ)は,バッファに出力されたトレース情報をファイルに出力するためのI/Oプロセスです。PRFデーモンが出力するトレース情報ファイルは,システムのボトルネックを検証したり,トラブルシュートの効率向上を図ったりするために役立ちます。
PRFデーモンの機能の詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「6. 性能解析トレースを使用したシステムの性能解析」を参照してください。
運用管理者の代わりに,それぞれのホスト上の論理サーバを起動したり,設定ファイルを更新したりするエージェント機能を持つプロセスです。なお,論理サーバとは,Management Serverの運用管理の対象になる,サーバまたはクラスタです。
運用管理ドメイン内の各ホストに配置した運用管理エージェントに指示を出して,運用管理ドメイン全体の運用管理を実行するためのプロセスです。