ここでは,サーブレットエンジンモードで使用できるシステム構成について説明します。
システム設計作業を始める前に,次のことを明確にする必要があります。
サーブレットエンジンモードでは,サーブレットとJSPだけで構成されるアプリケーション(Webアプリケーション)が使用できます。
また,サーブレットエンジンモードでアプリケーションサーバを動作させるシステムでは,次に示すプロセスが必要となります。
これらのプロセスは,アプリケーションサーバによって提供され,アプリケーションサーバをインストールしたマシンで起動できます。
サーブレットエンジンモードの場合,Webクライアントからのリクエストを,リダレクタと連携したWebサーバ(Webサーバ連携)を利用して処理できます。利用できるWebサーバは,Hitachi Web ServerまたはMicrosoft IISです。
サーブレットエンジンモードでは,Management Serverを利用した運用,およびクラスタソフトウェアと連携したシステムの運用はできません。サーブレットエンジンモードで運用する場合,システムの構築には,アプリケーションサーバが提供するコマンドと定義ファイルを使用します。
サーブレットエンジンモードを使用して,アプリケーションサーバのシステムを設計する場合,Webコンテナサーバを使用した構成になります。Webコンテナサーバは,サーブレットエンジンモードで動作しているアプリケーションサーバです。
図B-1 Webコンテナサーバの構成の例