アクセスポイントになるコンポーネントがMessage-driven Beanの場合に,J2EEサーバごとのMessage-driven Beanのインスタンスのプール数に応じて負荷を分散する構成について説明します。
なお,この構成によって負荷を分散できるのは,TP1/Message Queueを使用してMessage-driven Beanにアクセスする場合だけです。Cosminexus RMを使用してMessage-driven Beanにアクセスする場合は,Message-driven Beanのインスタンスプールを利用した負荷分散はできません。
J2EEサーバ上で動作するアプリケーションのアクセスポイントがMessage-driven Beanである,メッセージ駆動型のシステムで使用できる構成です。Message QueueクライアントからのメッセージがMessage Queueサーバ上のTP1/Message Queueのキューに到着すると,J2EEサーバ上でプールされているMessage-driven Beanのインスタンス数に応じて,Message-driven Beanが呼び出されます。
Message-driven Beanを対象にした負荷分散の構成の例を次の図に示します。
図3-45 Message-driven Beanを対象にした負荷分散の構成の例
これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。
Message-driven Beanのインスタンスプールを使用して負荷を分散する場合に必要なソフトウェアと起動するプロセスは,Message-driven Beanをアクセスポイントにする構成と同じです。「3.8.2 Message-driven Beanをアクセスポイントに使用する場合の構成(TP1/Message Queueを使用する場合)」を参照してください。