ここでは,Webアプリケーションの動作を最適化するために使用するチューニングパラメタの設定個所についてまとめて示します。
静的コンテンツとWebアプリケーションの配置の切り分けは,Webサーバの動作を定義するファイルのパラメタとして指定します。設定個所,ファイルおよびパラメタは,使用するWebサーバの種類によって異なります。
Webサーバの種類ごとの設定方法および設定個所を次に示します。
表C-16 静的コンテンツとWebアプリケーションの配置を切り分けるためのチューニングパラメタ(推奨手順以外の場合)
使用するWebサーバ | Webサーバの種類 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|---|
Webサーバ連携 (リダイレクタモジュールを使用した切り分け) | Hitachi Web Server | 運用管理ポータル | [論理Webサーバの定義]画面の「マッピング定義」 |
ファイル編集 | mod_jk.confのマッピング定義(JkMountパラメタ) | ||
Microsoft IIS | ファイル編集 | uriworkermap.properties | |
インプロセスHTTPサーバ (リバースプロキシモジュールを使用した切り分け) | Hitachi Web Server | 運用管理ポータル | [Webサーバの設定]画面の「項目ごとに設定します。」の「追加ディレクティブ」のProxyPassディレクティブ |
[Webサーバの設定]画面の「設定ファイルの内容を直接設定します。」の「設定ファイルの内容」のProxyPassディレクティブ | |||
ファイル編集 | httpsd.confのProxyPassディレクティブ※ |
注※ httpsd.confの詳細については,マニュアル「Hitachi Web Server」を参照してください。
静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタについて説明します。これらのチューニングパラメタは,Webコンテナ単位またはWebアプリケーション単位に設定します。
Webコンテナ単位に設定するチューニングパラメタの設定方法および設定個所について,次の表に示します。
表C-17 静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタ(Webコンテナ単位で設定する項目)(推奨手順以外の場合)
設定項目 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
静的コンテンツのキャッシュを使用するかどうかの選択 | 運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webコンテナの設定」の「静的コンテンツキャッシュ機能」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.static_content.cache.enabledキー | |
Webアプリケーション単位のメモリサイズの上限値の設定 | 運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webコンテナの設定」の「キャッシュサイズ」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.static_content.cache.sizeキー | |
キャッシュする静的コンテンツのファイルサイズの上限値の設定 | 運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webコンテナの設定」の「ファイルサイズ」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.static_content.cache.filesize.thresholdキー |
Webアプリケーション単位に設定するチューニングパラメタについては,推奨手順の場合と違いがありません。
リダイレクタによってリクエストを振り分けるためのチューニングパラメタは,Webサーバの動作を定義するファイルのパラメタとして指定します。設定個所,ファイルおよびパラメタは,使用するWebサーバごとに異なります。
なお,この定義は,Webサーバ連携の場合だけできます。インプロセスHTTPサーバを使用している場合は定義できません。
Webサーバごとの設定方法および設定個所を次に示します。
表C-18 リダイレクタによってリクエストを振り分けるためのチューニングパラメタ(推奨手順以外の場合)
Webサーバの種類 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
Hitachi Web Server | 運用管理ポータル | [論理Webサーバの定義]画面の「マッピング定義」 |
ファイル編集 | mod_jk.confのマッピング定義(JkMountパラメタ) | |
Microsoft IIS | ファイル編集 | uriworkermap.properties |