Explicitヒープをチューニングする前提として,明示管理ヒープ機能を使用するための設定が必要です。明示管理ヒープ機能は,JavaVMの起動オプションとして-XX:+HitachiUseExplicitMemoryが指定されている場合に有効になります。J2EEサーバの場合,明示管理ヒープ機能はデフォルトで使用される設定になっています。また,Tenured領域のメモリサイズ増加の要因となるオブジェクトがExplicitヒープに配置されるように設定されています。このため,J2EEサーバが配置するオブジェクトに必要なExplicitヒープのメモリサイズを必ず見積もってください。
明示管理ヒープ機能は,Explicitヒープのメモリサイズを適切に見積もった上で使用しないと,効果が出ません。
J2EEサーバでは,Tenured領域のメモリサイズ増加の要因になる,次のオブジェクトをExplicitヒープに配置します。
リダイレクタとの通信用オブジェクトが利用するExplicitヒープのメモリサイズは,定義ファイルでの設定値から算出できます。見積もり方法については,「7.10.2 リダイレクタとの通信用オブジェクトで利用するメモリサイズ」を参照してください。
HTTPセッションに関するオブジェクトが利用するExplicitヒープのメモリサイズは,実際にアプリケーションを動作させて情報を取得した上で見積もります。見積もり方法については,「7.10.3 HTTPセッションに関するオブジェクトで利用するメモリサイズ」を参照してください。