9.3.3 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ

ここでは,タイムアウトの設定で使用するチューニングパラメタの設定方法についてまとめて示します。

<この項の構成>
(1) バッチサーバ側で設定するEnterprise Beanのリモート呼び出し(RMI-IIOP通信)とJNDIによるネーミングサービス呼び出しのタイムアウト
(2) EJBクライアント側で設定するCTMからEnterprise Bean呼び出しのタイムアウト
(3) Enterprise Bean呼び出しアクセスしたEJBで設定するメソッドの実行時間のタイムアウト
(4) バッチサーバ側で設定するデータベースのトランザクションタイムアウト(DB Connectorを使用した場合)
(5) データベースのタイムアウト

(1) バッチサーバ側で設定するEnterprise Beanのリモート呼び出し(RMI-IIOP通信)とJNDIによるネーミングサービス呼び出しのタイムアウト

図9-1のポイント1のタイムアウトを設定するチューニングパラメタです。

設定方法は,J2EEアプリケーション実行基盤と同じです。「8.6.7 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ」の「(6)EJBクライアント側で設定するEnterprise Beanのリモート呼び出し(RMI-IIOP通信)とJNDIによるネーミングサービス呼び出しのタイムアウト」を参照してください。

なお,「8.6.7 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ」の説明中の「ポイント7」が,図9-1の「ポイント1」に対応します。

(2) EJBクライアント側で設定するCTMからEnterprise Bean呼び出しのタイムアウト

図9-1のポイント2のタイムアウトを設定するチューニングパラメタです。

設定方法は,J2EEアプリケーション実行基盤と同じです。「8.6.7 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ」の「(7)EJBクライアント側で設定するCTMからEnterprise Bean呼び出しのタイムアウト」を参照してください。

なお,「8.6.7 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ」の説明中の「ポイント8」が,図9-1の「ポイント2」に対応します。

(3) Enterprise Bean呼び出しアクセスしたEJBで設定するメソッドの実行時間のタイムアウト

図9-1のポイント3のタイムアウトを設定するチューニングパラメタです。

設定方法は,J2EEアプリケーション実行基盤と同じです。「8.6.7 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ」の「(10) J2EEアプリケーションのメソッドタイムアウト」を参照してください。

なお,「8.6.7 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ」の説明中の「ポイント9」が,図9-1の「ポイント3」に対応します。

(4) バッチサーバ側で設定するデータベースのトランザクションタイムアウト(DB Connectorを使用した場合)

図9-1のポイント4のタイムアウトを設定するチューニングパラメタです。

バッチサーバ単位,Enterprise Bean,インタフェース,APIによる呼び出し単位(BMTの場合)に設定します。

トランザクションタイムアウトのチューニングパラメタを次の表に示します。

表9-3 トランザクションタイムアウトのチューニングパラメタ

単位設定方法設定項目設定個所
バッチサーバ単位Smart Composer機能トランザクションのトランザクションタイムアウト時間のデフォルト
定義ファイル
簡易構築定義ファイル
設定対象
論理J2EEサーバ(j2ee-server)
パラメタ名
ejbserver.jta.TransactionManager.defaultTimeOut
API単位(BMT)APIトランザクションタイムアウト時間UserTransaction#setTransactionTimeoutメソッド

注※ パッケージ名はjavax.transactionです。


(5) データベースのタイムアウト

図9-1のポイント5のタイムアウトを設定するチューニングパラメタです。

設定方法は,J2EEアプリケーション実行基盤と同じです。「8.6.7 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ」の「(9)データベースのタイムアウト」を参照してください。

なお,「8.6.7 タイムアウトを設定するチューニングパラメタ」の説明中の「ポイント11」が,図9-1の「ポイント5」に対応します。