運用を開始する前に,アプリケーションが使用するExplicitヒープのメモリサイズを見積もり,-XX:HitachiExplicitHeapMaxSizeオプションに設定します。
メモリサイズは,実際に明示管理ヒープ機能を実装したアプリケーションを動作させてテストを実行し,出力されたログを確認して見積もります。見積もった値を,本番で使用する実行環境の-XX:HitachiExplicitHeapMaxSizeオプションに設定します。
ここでは,テストを実行する環境に応じた2種類の見積もり方法について説明します。
どちらの方法でテストを実行する場合も,次のことが前提になります。
見積もりで使用するイベントログの出力項目については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「5.11 明示管理ヒープ機能のイベントログの内容」を参照してください。
本番環境と同等の環境でテストを実行できる場合,イベントログに出力されたExplicitヒープの確保済みメモリサイズの最大値をExplicitヒープのメモリサイズとします。
確認手順を示します。
この値を,Explicitメモリヒープのメモリサイズとしてください。
本番環境よりも小さなスケールの環境でテストを実行する場合,本番環境で必要なメモリサイズは次の式で見積もります。
本番環境でのExplicitヒープサイズ |
確認手順を示します。
表7-8 スレッドダンプおよび稼働情報の出力項目の対応
スレッドダンプの出力項目 | 稼働情報の出力項目 | 出力内容 |
---|---|---|
<EH_TOTAL> | EHeapSize | Explicitヒープの確保済みメモリサイズ |
<AC_NUM> + <DA_NUM> | EMemoryBlockCount | 同じレコードに出力されている有効なExplicitメモリブロックの数 |