ここでは,タイムアウトの設定で使用するチューニングパラメタの設定個所についてまとめて示します。
Webサーバ連携の場合は,Webサーバ単位に設定します。インプロセスHTTPサーバの場合は,J2EEサーバ単位に設定します。
表C-8 Webサーバ側で設定するクライアントからのリクエスト受信,およびクライアントへのデータ送信のタイムアウトのチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
使用するWebサーバ | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
Webサーバ連携 | 運用管理ポータル(Hitachi Web Serverの場合) | [Webサーバの設定]画面の「項目ごとに設定します。」の「追加ディレクティブ」のTimeoutディレクティブ |
[Webサーバの設定]画面の「設定ファイルの内容を直接設定します。」の「設定ファイルの内容」のTimeoutディレクティブ | ||
ファイル編集※ |
| |
インプロセスHTTPサーバ | 運用管理ポータル | [通信・スレッド制御に関する設定]画面の「Webクライアントとの接続設定」の「通信タイムアウト」の「リクエスト受信」 |
[通信・スレッド制御に関する設定]画面の「Webクライアントとの接続設定」の[通信タイムアウト]の[リクエスト送信] | ||
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.receive_timeoutキー | |
usrconf.propertiesのwebserver.connector.inprocess_http.send_timeoutキー |
注※ Hitachi Web Serverの定義ファイルであるhttpd.confを編集して設定します。
リダイレクタ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタについて,次の表に示します。なお,これらのチューニングパラメタは,Webサーバ連携の場合だけ指定できます。
表C-9 リダイレクタ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
Webサーバの種類 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
Hitachi Web Server | 運用管理ポータル | [リダイレクタの設定]画面の「オプション」の「リクエスト送信コネクション確立タイムアウト時間」 |
ファイル編集 | mod_jk.confのJkConnectTimeoutパラメタ | |
Microsoft IIS | ファイル編集 | isapi_redirect.confのconnect_timeoutキー |
Hitachi Web Server | 運用管理ポータル | [リダイレクタの設定]画面の「オプション」の「リクエスト送信タイムアウト時間」 |
ファイル編集 | mod_jk.confのJkSendTimeoutパラメタ | |
Microsoft IIS | ファイル編集 | isapi_redirect.confのsend_timeoutキー |
リダイレクタのワーカ定義単位で設定します。リダイレクタ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタの設定方法と設定個所を次の表に示します。
表C-10 リダイレクタ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定方法 | 設定個所 |
---|---|
運用管理ポータル | [ワーカの設定]画面の「リダイレクタで再利用するワーカとのコネクション数の定義」の「通信タイムアウト」 |
ファイル編集 | workers.propertiesのworker.<ワーカ名>.receive_timeoutキー |
Webサーバ連携の場合だけ指定できます。
J2EEサーバ単位で設定します。Webコンテナ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタを次の表に示します。
表C-11 Webコンテナ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定方法 | 設定個所 |
---|---|
運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webサーバとの接続」の「タイムアウト時間」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.ajp13.receive_timeoutキー |
Webサーバ連携の場合だけ指定できます。
J2EEサーバ単位で設定します。Webコンテナ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタを次の表に示します。
表C-12 Webコンテナ側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
設定方法 | 設定個所 |
---|---|
運用管理ポータル | [Webコンテナの設定]画面の「Webサーバとの接続」の「レスポンス送信タイムアウト時間」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのwebserver.connector.ajp13.send_timeoutキー |
Webサーバ連携の場合だけ指定できます。
J2EEサーバ単位,EJBクライアントアプリケーション単位またはAPIによる呼び出し単位に設定します。
EJBクライアント側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ(RMI-IIOP通信によるリモート呼び出し)を次の表に示します。
表C-13 EJBクライアント側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ(RMI-IIOP通信によるリモート呼び出し)(推奨手順以外の方法)
単位 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
J2EEサーバ単位 | 運用管理ポータル | [EJBコンテナの設定]画面の「サーバとの接続」の「タイムアウト時間」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのejbserver.rmi.request.timeoutキー |
EJBクライアントアプリケーション単位の設定,およびAPI単位の設定については,推奨手順の場合と違いがありません。
EJBクライアント側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ(ネーミングサービス呼び出し)を次の表に示します。
表C-14 EJBクライアント側で設定するタイムアウトのチューニングパラメタ(ネーミングサービス呼び出し)(推奨手順以外の方法)
単位 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
J2EEサーバ単位 | 運用管理ポータル | [ネーミングの設定]画面の「利用するネーミングサービスの設定」の「タイムアウト時間」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのejbserver.jndi.request.timeoutキー |
EJBクライアントアプリケーション単位の設定については,推奨手順の場合と違いがありません。
J2EEサーバ単位,EJBクライアントアプリケーション単位またはAPIによる呼び出し単位に設定します。
なお,このタイムアウトの設定値には,「(6) EJBクライアント側で設定するEnterprise Beanのリモート呼び出し(RMI-IIOP通信)とJNDIによるネーミングサービス呼び出しのタイムアウト」で指定した設定値と同じ値が引き継がれます。
J2EEサーバ単位,Enterprise Bean,インタフェース,メソッド単位(CMTの場合),またはAPIによる呼び出し単位(BMTの場合)に設定します。
トランザクションタイムアウトのチューニングパラメタを次の表に示します。
表C-15 トランザクションタイムアウトのチューニングパラメタ(推奨手順以外の方法)
単位 | 設定方法 | 設定個所 |
---|---|---|
J2EEサーバ単位 | 運用管理ポータル | [トランザクションの設定]画面の「トランザクションに関する設定 」の「タイムアウト時間」 |
ファイル編集 | usrconf.propertiesのejbserver.jta.TransactionManager.defaultTimeOutキー |
Enterprise Bean,インタフェース,メソッド単位(CMTの場合)およびAPI単位(BMTの場合)のチューニングパラメタについては,推奨手順の場合と違いがありません。
データベースのタイムアウトを設定するチューニングパラメタについては,推奨手順の場合と違いがありません。