バッチサーバとは,次に示す五つのプログラムモジュールを実行するJavaアプリケーションです。
- バッチアプリケーション
- バッチサービス
- J2EEサービス
JNDI,JTA,RMI-IIOP,JDBC,ネーミング管理,トランザクション管理など
- J2EEリソース
- コンテナ拡張ライブラリ
バッチアプリケーションとは,バッチ処理を実装したJavaアプリケーションです。バッチアプリケーションは,業務の内容に応じてユーザが開発します。なお,バッチアプリケーション以外のプログラムモジュールは,アプリケーションサーバで提供されているモジュールです。
バッチサーバの構造を次の図に示します。
図2-7 バッチサーバの構造
![[図データ]](figure/zu020700.gif)
バッチサーバでは次に示すJava EEおよびJ2EEの機能を使用できます。
- JDBC 2.0コア/JDBC 2.0オプションパッケージ
- JDBC 3.0※1
- Connector 1.0(DB Connector)※2
- JTA 1.0.1(ただし,localだけ)※3
- 注※1
- 接続に使用するJDBCドライバが,JDBC 3.0仕様で規定された機能をサポートしている必要があります。
- 注※2
- トランザクションなし,またはローカルトランザクションのDB Connectorを使用できます。
- 注※3
- リソースアダプタのDD(ra.xml)のtransaction-supportでLocalTransactionを指定し,ビジネスロジック中にリモートでJavaVMの呼び出しをしない場合に,ローカルトランザクションが利用できます。
また,バッチサーバから次のEJBを呼び出せます。ただし,EJBの呼び出し方法はリモート呼び出しとなります。ローカル呼び出しはできません。
以降の項で,バッチサーバの各モジュールの概要を説明します。