バッチサーバを使用する場合に,バッチアプリケーションのスケジューリング機能を使用するときのシステムの構成について説明します。
バッチサーバを使用する構成の一つで,CTMを使用するシステム構成です。この場合,アプリケーションサーバにはバッチサーバとCTMを配置します。バッチサーバとCTMは,Smart Composer機能のWebシステム(ctm-tier)として構築,運用します。バッチアプリケーションの実行には,バッチ実行コマンドを使用します。JP1/AJS2のジョブ,または直接コマンドから実行されたバッチアプリケーションの実行は,CTMによってスケジューリングされ,バッチサーバに振り分けられます。
CTMを使用するシステム構成の例を次の図に示します。この例では,バッチサーバを2台配置し,CTMを使用してバッチアプリケーションの実行リクエストをスケジューリングします。バッチ実行コマンドはJP1/AJS2のジョブから実行します。
図4-4 CTMを使用するシステム構成の例
これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。
それぞれのマシンに必要なソフトウェアとプロセスについて説明します。
アプリケーションサーバマシンには,Application Server Enterpriseをインストールする必要があります。なお,開発環境の場合は,Developer Professionalをインストールする必要があります。
さらに,JP1/AJS2によってバッチアプリケーションを実行する場合は,次の製品もインストールする必要があります。
起動するプロセスは次のとおりです。
また,データベースと接続する場合は,使用するデータベースと接続するためのソフトウェアが必要です。データベースに接続するために必要な製品については,「3.6.1 ローカルトランザクションを使用する場合の構成」を参照してください。ただし,バッチサーバで使用できるリソースは,次に示すデータベースだけです。
管理サーバマシンおよび管理クライアントマシンは,JP1/AJS2と連携する場合に必要です。インストールする製品および起動するプロセスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 2 設計・運用ガイド」を参照してください。
データベースサーバマシンに必要な製品については,「3.6.1 ローカルトランザクションを使用する場合の構成」のリソースマネジャが動作するマシンの説明を参照してください。ただし,バッチサーバで使用できるリソースは,次に示すデータベースだけです。