Javaヒープのチューニングおよび「7.10.1 Explicitヒープのメモリサイズの見積もり(J2EEサーバが使用するメモリサイズの見積もり)」の手順を実施してもフルガーベージコレクションが頻発する場合は,アプリケーションでの明示管理ヒープ機能の使用を検討します。
まず,フルガーベージコレクションの発生要因となっているオブジェクトを調査します。特定のオブジェクトをExplicitヒープに配置することでフルガーベージコレクション発生を抑止できる場合は,明示管理ヒープ機能を適用します。
ただし,Explicitヒープに配置するオブジェクトは,ライフサイクルが既知であることが必要です。オブジェクトの生成のタイミングおよびオブジェクトが不要になるタイミングがJavaプログラム上で明確な場合に,適用を検討してください。
明示管理ヒープ機能を適用するためには,自動配置設定ファイル,または明示管理ヒープ機能APIを使用します。明示管理ヒープ機能を使用したフルガーベージコレクションの抑止については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「8. 明示管理ヒープ機能を使用したフルガーベージコレクションの抑止」を参照してください。