ここでは,前の節までに説明した項目以外のチューニング項目について説明します。
ここで説明するのは,次の項目です。
この項目は,Webフロントシステムの場合で,インプロセスHTTPサーバを使用するときにチューニングを検討してください。
HTTP/1.1では,WebクライアントとWebサーバ間で確立したTCPコネクションを持続して,複数のHTTPリクエスト間で使用し続けるためのPersistent Connectionが定義されています。Persistent Connectionを使用することによって,WebクライアントとWebサーバ間でコネクション接続に掛かる時間を短縮し,通信トラフィックを軽減できます。
ただし,Persistent Connectionを使用すると,特定のWebクライアントがリクエスト処理スレッドを占有することになるため,サーバ全体の処理性能が低下することがあります。このため,Persistent Connectionを有効に活用し,かつサーバ処理性能を維持できるようにチューニングする必要があります。
インプロセスHTTPサーバを使用する場合,Persistent Connectionについて,次の項目がチューニングできます。
これらの項目は,Smart Composer機能で使用する簡易構築定義ファイルのパラメタとして指定します。Persistent Connectionについて設定するチューニングパラメタについて次の表に示します。
表8-49 Persistent Connectionについて設定するチューニングパラメタ
設定項目 | 設定個所 |
---|---|
Persistent Connection数の上限値 |
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リクエスト処理回数の上限値 |
|
タイムアウト |
|
なお,各パラメタの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.14 論理J2EEサーバで指定できるパラメタ」を参照してください。