Cosminexus RMが動作するには,幾つかの前提製品が必要です。
Cosminexus RMを使用するシステムのソフトウェア構成について,永続版リソースアダプタの場合を図1-3に,非永続版リソースアダプタの場合を図1-4に示します。
図1-3 永続版リソースアダプタを使用する場合のシステムのソフトウェア構成
![[図データ]](figure/zu010200.gif)
図1-4 非永続版リソースアダプタを使用する場合のシステムのソフトウェア構成
![[図データ]](figure/zu010250.gif)
各要素について説明します。
- Cosminexus Developer's Kit for Java
Cosminexusが提供するJava 2 SDK, Standard Editionです。
詳細については,マニュアル「Cosminexus 概説」を参照してください。
- Cosminexus Component Container
Cosminexus RMおよびアプリケーションが動作するJ2EEサーバです。
Cosminexus RMは,J2EEサーバモードの1.4モードで動作します。
このモードで,Cosminexus RMはリソースアダプタとして動作します。一つのJ2EEサーバ上で複数のCosminexus RMを動作させることができます。
J2EEサーバについては,マニュアル「Cosminexus 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」を参照してください。
- アプリケーション
ユーザが業務に合わせて作成するアプリケーションです。Cosminexusシステム上で動作するアプリケーションとして,Cosminexus RMが提供するJMSインタフェースを使用して作成します。
サーブレット,JSPまたはEJBとして作成します。
- キュー
アプリケーションが送信したメッセージをCosminexus RMが登録するためのキューです。
- 永続版リソースアダプタの場合
ユーザは,Cosminexus RMが提供するコマンド(hrmmkqueコマンド)を使用してDBのテーブル上にキューを作成します。
自システムからのメッセージの登録と取り出しだけができるローカルキュー,相手システムとの通信に使用するための共用キューなどの種類があります。詳細については,「2.2 キューの種類」を参照してください。
- 非永続版リソースアダプタの場合
ユーザは,キュー作成ファイルにキュー属性を定義してCosminexus RM内にキューを作成します。
非永続版リソースアダプタでは,ローカルキューだけを使用できます。
- Cosminexus TPBroker
分散オブジェクト環境でのオブジェクト間通信やトランザクション制御を提供する製品です。
J2EEサーバはCosminexus TPBrokerを利用してトランザクションマネジャとして動作します。Cosminexus RMはリソースマネジャとしてJ2EEサーバと連携します。
詳細については,マニュアル「TPBroker ユーザーズガイド」を参照してください。
- DB Connector for Cosminexus RM
DBにアクセスするためのJ2EEリソースアダプタとなる,スタンドアロンモジュールです。Cosminexus RM(永続版リソースアダプタ)がDBにアクセスするときに使用します。
詳細については,マニュアル「Cosminexus 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」を参照してください。
- HiRDB/Run Time,HiRDB/Developer's KitまたはOracle JDBC Driver
他マシン上のDBにアクセスするためのクライアント機能を提供する製品です。Cosminexus RM(永続版リソースアダプタ)とDBMSを同じマシン上で運用する場合は不要です。
HiRDB/Run TimeおよびHiRDB/Developer's Kitについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。Oracle JDBC Driverについては,Oracleのマニュアルを参照してください。
- HiRDB SQL Executer
SQLを実行するためのクライアントプログラムです。Cosminexus RM(永続版リソースアダプタ)が使用するシステムの管理情報をDBのテーブル上に作成するときに使用します。
HiRDB SQL Executerについては,HiRDB SQL Executerのドキュメントを参照してください。
- DBMS
Cosminexus RM(永続版リソースアダプタ)では,メッセージを格納するキューや管理情報をDBのテーブル上に作成します。このDBを管理するためのDBMSです。
Cosminexus RMでは,DBMSとしてHiRDBまたはOracle※を使用できます。HiRDBのシステム設計については,マニュアル「HiRDB システム導入・設計ガイド」を参照してください。Oracleのシステム構築については,Oracleのマニュアルを参照してください。
- 注※
- トランザクションのサポートレベルがXATransactionの場合,Oracle RAC機能は使用できません。