Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス API編

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7.2 ClientPerformance.getAllLogメソッド

説明
ClientPerformance.getAllLogメソッドはJavaScriptのAPIです。Webブラウザ上に保存されている性能データをJavaScriptの配列として参照可能にします。ClientPerformance.getAllLogメソッドを使用することで,性能データをサーバ側で収集するアプリケーションが実装できます。アプリケーションの作成方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「9.2.6 Webブラウザから性能データを読み出すアプリケーションの作成」を参照してください。
なお,ClientPerformance.getAllLogメソッドを使用して参照できる性能データは,モニタページで表示できるすべての性能データです。次に示す性能データはモニタページに表示されないため,参照できません。
  • すでに削除されている性能データ
  • 有効期限が切れている性能データ

形式
ClientPerformance.getAllLog()

パラメタ
なし

例外
なし

戻り値
参照できるすべての性能データを文字列の配列として返却します。参照できる性能データがなかった場合は,[](空の配列)を返却します。また,APIを実行するために必要なオブジェクトが見つからなかった場合,そのほかの例外が発生した場合など,エラーが発生した場合はnullを返却します。
配列の各要素が一つのログシーケンスを表した文字列になっています。文字列の形式を次に示します。
(性能データ), (性能データ), (性能データ), …
各性能データの文字列の形式を次に示します。
( 問い合わせID, ロード時間, 通信時間, 描画時間, 操作時間, パス, (子フレームの問い合わせID, 子フレームの問い合わせID,…) )

各要素について次に示します。

問い合わせID
問い合わせIDを示します。

ロード時間
ロード時間(万国標準時(UTC)の1970年1月1日の00:00:00からの経過時間)をミリ秒単位で示します。

通信時間
通信時間をミリ秒単位で示します。

描画時間
描画時間をミリ秒単位で示します。

操作時間
操作時間をミリ秒単位で示します。

パス
パスを「ハッシュ値::コンテキストルート以下のパス」の形式で示します。
ディレクトリ部分を除いたファイル名は,クライアント性能フィルタの初期化パラメタurlMaxLengthに指定した値以下です。指定値を超える文字列は省略されます。ハッシュ値はファイル名が省略される前のパスを識別するための値です。

子フレームの問い合わせID
子フレームがある場合に子フレームの問い合わせIDを示します。子フレームがない場合は,()になります。

注意事項
  • ClientPerformance.getAllLogメソッドを呼び出す場合,次に示すページをIFRAMEタグで読み込み,フレーム越しにAPIを呼び出してください。
    <クライアント性能フィルタ適用アプリケーションのコンテキストルート>/cpmonitor_a_LoadAllUserData.html
  • ClientPerformance.getAllLogメソッドは,IFRAMEタグのロードが完了したことを確認してから呼び出してください。
  • 性能データのパス情報の中で,ディレクトリ部分はWebブラウザ上に保存されていない場合があります。この場合,各要素に示されるパスは次の形式になります。
    ハッシュ値::[dir]/ファイル名