3.2.1 アプリケーション属性ファイルの指定内容

アプリケーション属性ファイルは,次に示すDOCTYPE宣言を持ちます。

<!DOCTYPE hitachi-application-property PUBLIC '-//Hitachi, Ltd.//DTD Application Property 8.0//EN' 'file:///<Cosminexusのインストールディレクトリ>/CC/admin/dtds/hitachi-application-property_8_0.dtd'>

アプリケーション属性ファイルは,次に示すタグを持つxmlファイルです。

なお,属性ファイルのバージョンは,以前のバージョンのものでも使用できます。

タグ名出現パターン説明
<hitachi-application-property>1回ルートタグ。



<description>0または1回アプリケーションの説明。


<icon>0または1回Deployツール上に表示されるJ2EEアプリケーションのアイコンの定義を行います。




<small-icon>0または1回スモールアイコン(16×16)のファイル名。


<large-icon>0または1回ラージアイコン(32×32)のファイル名。











<lookup-name>1回クライアントからEJBをルックアップするときに使う名前を255文字以下で指定します。
HITACHI_EJB/SERVERS/<サーバ名称>/EJB/<アプリケーションのルックアップ名>/<EJBのルックアップ名>の<アプリケーションのルックアップ名>に相当します。このタグは参照専用です。ルックアップ名はアプリケーション名を基に自動的に作られます。







<library-directory>0または1回ライブラリJARを格納するディレクトリ名を表示します。DD(application.xml)にタグが指定されていないまたは,J2EEアプリケーションにDD(application.xml)が含まれていない場合は,"lib"が表示されます。空タグの場合,J2EEアプリケーションのルート直下を示します。

<security-prop>1回Enterprise Beanのセキュリティの管理方法。














































<security-method>1回セキュリティの管理方法。
次のどれかを指定します。
disable_methods_without_roles
セキュリティロールを割り当てていないメソッドは実行できません。
map_methods_without_roles
セキュリティロールを割り当てていないメソッドには,default-security-roleで指定したデフォルトセキュリティロールが割り当てられます。
no_security_for_methods_without_roles
  • セキュリティロールが割り当てられていないメソッドはどのユーザでも実行できます。
  • セキュリティロールが割り当てられているメソッドはセキュリティロールによって実行が制限されます。
no_security_for_all_methods
セキュリティロールが割り当てられているメソッドも割り当てられていないメソッドもすべてどのユーザでも実行できます。







<default-security-role>0または1回security-methodにmap_methods_without_rolesを指定した場合のデフォルトセキュリティロール。
map_methods_without_roles以外を指定している場合は省略できます(設定されていてもcjsetapppropで無視されます)。





<start-order>0または1回J2EEアプリケーション開始時および停止時の順番。
開始時は昇順で開始処理が行われ,終了時は降順に停止処理が行われます。
0≦start-order≦2147483647









<scheduling-unit>0または1回キューの配置モデルの指定。
次のどちらかを指定します。
Application
キューをアプリケーションごとに配置します。
デフォルトは,Applicationです。
Bean
キューをBeanごとに配置します。







<scheduling>0または1回CTMとの連携についての定義。
なお,このタグは構成ソフトウェアにCosminexus Component Transaction Monitorを含む製品だけに有効です。それ以外の場合に指定するとエラーになります。利用できる製品については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 概説」の「2.3.1 製品と構成ソフトウェアの対応」を参照してください。








<queue-name>1回スケジューリングをするキューの名称を,63文字までの英数字(0~9,A~Z,a~z)およびアンダースコア(_)で指定します。デフォルト値は,アプリケーション名です。












<parallel-count>1回CTMがアプリケーションを呼び出すために用意するスレッド数を,1~127の範囲で指定します。デフォルトは,1です。
CTM経由で呼び出されるBeanで,Maximumの値がparallel-countの値より小さい場合エラーとなります。







<queue-length>0または1回スケジューリングをするキューの長さを,1~32767の整数値で指定します。
キューを共有する場合,キューを共有するアプリケーション間やBean間で設定値が異なるとき,すでに生成されているキューの長さが有効になります。









<managed-by-ctm>1回CTM連携をするかどうかの指定。
次のどちらかを指定します。
true
CTMと連携します。
false
CTMと連携しません。
デフォルト値は,falseです。


<ref-libraries>0または1回参照するライブラリの指定。








<classpath>1回以上クラスパスの指定。
ref-librariesが指定されていて,このタグが存在しない場合,エラーとなります。
このタグを複数指定した場合,指定した順序でランタイム属性に設定されます。クラスローダに設定されるクラスパスについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「付録B.4 クラスローダに設定されるクラスパス」を参照してください。
<method-observation-recovery-mode>0または1回J2EEアプリケーションの時間監視機能の障害回復モードの指定。
ここでは,threadだけが指定できます。
thread
スレッドを停止します。
注※
cjgetapppropコマンドで出力されたものに対し,タグ名の変更,タグの追加・削除,値の変更をしてはいけません。