Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス 定義編(サーバ定義)

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12.2 snapshotログ収集対象定義ファイル

snapshotログは,システム保守に必要な情報およびアプリケーション保守に必要な情報を収集します。

snapshotログ収集対象定義ファイルでは,snapshotログとして収集する,一次送付資料および二次送付資料の対象ファイルを設定します。このファイルを編集することで,snapshotログ収集対象のパスを変更することができます。

<この節の構成>
(1) 形式
(2) 格納先およびファイル名
(3) 使用できる変数
(4) 記述例

(1) 形式

次の形式で指定します。

注※
正規表現については,java.util.regex.Patternの定義を参照してください。

(2) 格納先およびファイル名

インストール時のデフォルト設定ファイルを編集する場合
次のファイルを編集してください。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config\snapshotlog.conf
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config\snapshotlog.2.conf
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager/config/snapshotlog.conf
    /opt/Cosminexus/manager/config/snapshotlog.2.conf
snapshotlog.confには,一次送付資料として収集する対象を設定します。
snapshotlog.2.confには,二次送付資料として収集する対象を設定します。

snapshotログの収集対象ファイルについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行/互換編」の「2.3.3 snapshotログの収集」を参照してください。

任意のファイルを指定する場合
格納先およびファイル名は任意です。
次の場所にあるテンプレートをコピーして使用してください。
  • Windowsの場合
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>\manager\config\templates\
  • UNIXの場合
    /opt/Cosminexus/manager/config/templates/

(3) 使用できる変数

パスを指定する場合,次の変数が使用できます。

表12-2 snapshotログ収集対象定義ファイルで使用できる変数

変数 内容
${cosminexus.home} Cosminexusのインストールディレクトリ
${user.home} ユーザのホームディレクトリ
${hws.home} Hitachi Web Serverのインストールディレクトリ
${com.cosminexus.manager.log.dir} Managerのログ出力ディレクトリ
&{prfspool} 論理サーバの環境設定で,パフォーマンストレーサの[設定]タブを選択し,[パフォーマンストレーサの設定]のスプールディレクトリで設定された値
&{ctmspool} 論理サーバの環境設定で,CTMドメインマネジャの[基本設定]タブを選択し,[CTMドメインマネジャの基本設定]のスプールディレクトリで設定された値
&{ejb.public.directory} 論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[コンテナ]-[J2EE]タブを選択し,[J2EEコンテナの設定]の作業ディレクトリの定義で設定された値
&{webserver.work.directory} 論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[コンテナ]-[Web]タブを選択し,JSP用一時ディレクトリで設定された値
&{ejb.server.log.directory} 論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[サービス]-[ログ]タブを選択し,ログ出力ディレクトリで設定された値
&{webserver.logger.access_log.inprocess_http.filename} 論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[サービス]-[トランザクション]タブを選択し,[アクセスログの設定]の出力ファイル名で設定された値
&{ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1} 論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[HTTPサーバ]-[ログ]タブを選択し,インプロセスOTSのステータスファイル格納先で設定された値
&{ejbserver.distributedtx.ots.status.directory2} 論理サーバの環境設定で,J2EEサーバの[HTTPサーバ]-[ログ]タブを選択し,インプロセスOTSのステータスファイル格納先(予備)で設定された値
&{core.dump.directory} 論理サーバの環境設定で,Webサーバの[設定]タブを選択し,[Webサーバの基本的な設定]のコアダンプ出力先ディレクトリで設定された値
&{hws.logfile.dir} 論理サーバの環境設定で,Webサーバの[設定]タブを選択し,[Webサーバの出力するログの設定]のログ出力先ディレクトリで設定された値
&{jklogfiledir} 論理サーバの環境設定で,Webサーバの[リダイレクタ]タブを選択し,ログ出力先ディレクトリで設定された値
&{jktracelogfiledir} 論理サーバの環境設定で,Webサーバの[リダイレクタ]タブを選択し,保守用のトレースログのログ出力先ディレクトリで設定された値


(4) 記述例

/home/logdir/message1.logを収集する場合
/home/logdir/message1\.log

/opt/Cosminexus/manager/logディレクトリ直下のファイルをすべて収集する場合
${cosminexus.home}/manager/log/.+

J2EEサーバのJavaVMのスレッドダンプを収集する場合(作業ディレクトリ=/home/workdir,J2EEサーバ名=Server1)
/home/workdir/ejb/Server1/javacore.+\.txt

注※
"\"は"."(ピリオド)の打ち消し文字です。
"."(ピリオド)は,任意の文字を表します。
"+"は,1回以上を表します。