Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス 定義編(サーバ定義)

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10.17 mngsvrutilcl.propertiesmngsvrutilコマンドのクライアント側共通定義ファイル

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 機能
(4) 反映のタイミング
(5) 指定できるキー
(6) 注意事項

(1) 形式

J2SEのプロパティファイル形式です。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

mngsvrutilコマンドのオプションのデフォルト値を共通定義として設定できます。

また,この定義ファイルを適用するユーザを制限できます。

なお,クライアント側定義ファイル(.mngsvrutilrc)とmngsvrutilcl.properties(mngsvrutilコマンドのクライアント側共通定義ファイル)の両方が設定されている場合,クライアント側定義ファイル(.mngsvrutilrc)が適用されます。

(4) 反映のタイミング

設定ファイルの変更後,次回mngsvrutilコマンドの発行時に更新情報が反映されます。

(5) 指定できるキー

クライアント側共通定義ファイルで指定できるキーとその内容および指定を省略した場合のデフォルト値を次に示します。なお「省略値」とは,キーの指定がない場合に仮定される値です。「VR」とは,キーが導入・変更されたアプリケーションサーバのバージョンです。

キー名称 内容 指定可能値 省略値 VR
mngsvrutil.apply_user mngsvrutilコマンドまたはアダプタコマンドを実行する時のOSユーザで,クライアント側共通定義ファイルを適用するユーザを指定します。このキーで指定したOSユーザが,mngsvrutilコマンドまたはアダプタコマンドを実行した場合だけ,これ以外に設定したキーが適用されます。
Windowsの場合,大文字と小文字は区別されません。UNIXの場合,大文字と小文字は区別されます。複数のユーザを指定する場合は,コンマ(,)で区切って指定します。
また,Windowsのサービスからmngsvrutilコマンドが呼び出される場合に,この定義ファイルを適用するには,Windows XPまたはWindows Server 2003の場合は「SYSTEM」を,それ以外の場合は「<ホスト名>$」(<ホスト名>は,Management Serverが稼働するホストのホスト名)を指定してください。
なお,UNIXの場合,SNMP連携およびJP1/IM連携(監視ツリーの自動生成やWebシステムの構成情報の収集)で,この定義ファイルを適用するには,「root」を指定してください。
(設定例)
Windowsの場合
mngsvrutil.apply_user=SYSTEM,Administrator
UNIXの場合
mngsvrutil.apply_user=root,user01
OSに登録されているユーザ名 なし 06-70
.mngsvrutilrc(mngsvrutilコマンドのクライアント側定義ファイル)のキー 指定できるキーについては,「10.15 .mngsvrutilrc(mngsvrutilコマンドのクライアント側定義ファイル)」を参照してください。

(凡例)
−:該当なし。

(6) 注意事項

クライアント側定義ファイル(.mngsvrutilrc)が存在しない場合,無条件にクライアント側共通定義ファイル(mngsvrutilcl.properties)を読み込むため,このファイルにアクセス権限がないとWarningが発生します。

mngsvrutilコマンドおよびアダプタコマンドを実行するOSユーザには,クライアント側共通定義ファイルへのアクセス権限を付与し,mngsvrutil.apply_userキーでクライアント側共通定義ファイルを適用するユーザを選別することを推奨します。