Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス 定義編(サーバ定義)

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6.2.2 <property>タグに指定できるCosminexus JPAプロバイダ独自のプロパティ

persistence.xmlの<property>タグに指定するCosminexus JPAプロバイダ独自のプロパティについて説明します。

Cosminexus JPAプロバイダでは,EntityManagerFactoryのcreateEntityManager()の引数として,指定できるプロパティはありません。なお,persistence.xmlファイルのプロパティの属性値は,数値であっても引用符(ダブルクォーテーションまたはシングルクォーテーション)で囲って指定してください。

注意
Cosminexus JPAプロバイダでは,JPA仕様で規定されているjavaxから始まるプロパティを<property>タグに指定できません。JPA仕様で規定されているjavaxから始まるプロパティを,persistence.xmlの<property>タグに指定した場合の動作は保証しません。
また,JPA仕様で規定されているjavaxから始まるプロパティはシステムプロパティとして指定しないでください。JPA仕様で規定されているjavaxから始まるプロパティを次に示します。
  • javax.persistence.transactionType
  • javax.persistence.jtaDataSource
  • javax.persistence.nonJtaDataSource
  • javax.persistence.provider

Cosminexus JPAプロバイダ独自のプロパティについて説明します。

これらのプロパティは,persistence.xmlファイルの<property>タグに指定します。

プロパティの値に指定可能範囲外の値が設定された場合,デプロイ時に例外が発生します。また,大文字と小文字は区別されます。

Cosminexus JPAプロバイダ独自のプロパティについて表で示します。

表6-5 Cosminexus JPAプロバイダ独自のプロパティ

プロパティ名 内容 指定可能値 デフォルト
cosminexus.jpa.cache.size.<ENTITY> <ENTITY>で指定されたエンティティのキャッシュに設定する初期化サイズを指定します。
キャッシュのタイプがFullの場合,エンティティのキャッシュに対する初期化サイズを設定します。
キャッシュタイプがHardWeakまたはSoftWeakの場合,エンティティのキャッシュの最大サイズを設定します。
キャッシュサイズの指定は,全体で呼び出されるエンティティの最大ID数(レコード数)を目安にして設定します。
0〜2147483647 1000
cosminexus.jpa.cache.size.default エンティティをキャッシュする場合のデフォルトのキャッシュサイズを設定します。
キャッシュのタイプがFullの場合,エンティティのキャッシュに対する初期化サイズを設定します。
キャッシュタイプがHardWeakまたはSoftWeakの場合,エンティティのキャッシュの最大サイズを設定します。
キャッシュサイズの指定は,全体で呼び出されるエンティティの最大ID数(レコード数)を目安にして設定します。
0〜2147483647 1000
cosminexus.jpa.cache.type.<ENTITY> <ENTITY>で指定されたエンティティのキャッシュのタイプを指定します。 指定できる文字列は次のとおりです。
  • Full
  • Weak
  • HardWeak
  • SoftWeak
  • NONE
SoftWeak
cosminexus.jpa.cache.type.default キャッシュのデフォルトタイプを指定します。 指定できる文字列は次のとおりです。
  • Full
  • Weak
  • HardWeak
  • SoftWeak
  • NONE
SoftWeak
cosminexus.jpa.target-database 接続するデータベースの名前を指定します。各データベース固有の処理を切り分けるために,指定値によりデータベース固有部分を実装したクラスを読み込みます。Autoを指定した場合は,コネクション情報から,自動でデータベースを識別します。
通常はAutoを使用しないでデータベースの名前を指定することを推奨します。
指定できる文字列を次に示します。
  • Auto
  • HiRDB
  • Oracle
Auto