Cosminexus アプリケーションサーバ V8 リファレンス 定義編(サーバ定義)

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4.6.7 物理ティアの定義

<この項の構成>
(1) <tier>
(2) <tier-type>
(3) <j2ee-server-count>
(4) <configuration>
(5) <logical-server-type>
(6) <server-no>
(7) <param>
(8) <param-name>
(9) <param-value>

(1) <tier>

内容
必須定義。
物理ティアを定義します。
物理ティアには,combined-tier,http-tier,j2ee-tier,sfo-tier,ctm-tier,およびfree-tierの6種類があります。それぞれの物理ティアは,単独または複数を組み合わせて,Webシステムを構成します。
指定できる物理ティアの構成を次に示します。
  • combined-tier構成
  • http-tierとj2ee-tierの構成
  • j2ee-teir構成
  • combined-tierにsfo-tierを組み合わせた構成
  • http-tierとj2ee-tierにsfo-tierを組み合わせた構成
  • ctm-tier構成
  • free-teir構成
combined-tier構成の場合
サービスユニット内のWebサーバとJ2EEサーバを1ホストで構成し,一つの<tier>タグで定義します。
http-tierとj2ee-tierの構成の場合
サービスユニット内のWebサーバとJ2EEサーバを別々のホストで構成し,二つの<tier>タグで定義します。
j2ee-tierの構成の場合
サービスユニット内のJ2EEサーバを1ホストで構成し,一つの<tier>タグで定義します。j2ee-tier構成を使用する場合は,インプロセスHTTPサーバ機能を有効に設定しておく必要があります。
combined-tierまたはhttp-tierとj2ee-tierに組み合わせて構成するsfo-tierの場合
サービスユニット内のセッションフェイルオーバサーバ(SFOサーバ)を1ホストで構成し,一つの<tier>タグで定義します。
ctm-tier構成の場合
ctm-tierは,combined-tier,http-tier,j2ee-tier,sfo-tierを定義するWebシステムとは別のWebシステムで定義します。ctm-tierは,統合ネーミングスケジューラサーバ用およびCTM用のWebシステムに分けて,それぞれ定義します。
  • 統合ネーミングスケジューラサーバ用のWebシステム
    サービスユニット内のCTM関連の論理サーバ(CTMドメインマネジャ,CTMおよびスマートエージェント)を1ホストで構成し,一つの<tier>タグで定義します。
  • CTM用のWebシステム
    サービスユニット内のCTM関連の論理サーバ(CTMドメインマネジャ,CTMおよびスマートエージェント)とJ2EEサーバを1ホストで構成し,一つの<tier>タグで定義します。
free-tier構成の場合
ほかのどの物理ティアの定義にも当てはまらない構成が,一つの<tier>タグで定義されます。

指定可能値

タグの省略
省略できません。

値の省略
省略できません。

(2) <tier-type>

内容
必須定義。
物理ティアの種類を指定します。物理ティアの種類は次のとおりです。
  • combined-tier
  • http-tier
  • j2ee-tier
  • sfo-tier
  • ctm-tier
  • free-tier

指定可能値
指定できる文字列を次に示します。
  • combined-tier
  • http-tier
  • j2ee-tier
  • sfo-tier
  • ctm-tier
  • free-tier

タグの省略
省略できません。

値の省略
省略できません。

(3) <j2ee-server-count>

内容
<tier-type>タグでctm-tierを指定した場合に,1ホストに配置するJ2EEサーバの数を0〜32の整数で指定します。

指定可能値
0〜32の整数で指定します。
統合ネーミングスケジューラサーバ用のWebシステムの場合
0を指定します。
CTM用のWebシステムの場合
Webシステムごとに,1ホスト内に配置するJ2EEサーバの数を指定します。
なお,Webシステムの構成変更時,J2EEサーバの数は変更できません。

タグの省略
省略できます。

値の省略
省略できます。

(4) <configuration>

内容
物理ティアに属するすべての論理サーバに適用するコンフィグレーションを,論理サーバの種類ごとに定義します。
例えば,WebサーバとJ2EEサーバの二つのコンフィグレーションを定義する場合は,<configuration>タグを二つ定義し,一つをWebサーバ用,もう一つをJ2EEサーバ用として定義します。

指定可能値

タグの省略
省略できます。

値の省略
省略できます。

(5) <logical-server-type>

内容
必須定義。
コンフィグレーションを定義する論理サーバの種類を指定します。論理サーバの種類を次に示します。
  • web-server:Webサーバ
  • j2ee-server:J2EEサーバ
  • sfo-server:セッションフェイルオーバサーバ(SFOサーバ)
  • performance-tracer:パフォーマンストレーサ
  • ctm-domain-manager:CTMドメインマネジャ
  • component-transaction-monitor:CTM
  • smart-agent:スマートエージェント
物理ティアの種類によって,コンフィグレーションが定義できる論理サーバが異なります。物理ティアの種類を次に示します。
combined-tierの場合
Webサーバ,J2EEサーバとパフォーマンストレーサ
http-tierの場合
Webサーバとパフォーマンストレーサ
j2ee-tierの場合
J2EEサーバとパフォーマンストレーサ
sfo-tierの場合
セッションフェイルオーバサーバ(SFOサーバ)とパフォーマンストレーサ
ctm-tierの場合
Webシステムごとに定義できる論理サーバが異なります。
  • 統合ネーミングスケジューラサーバ用のWebシステムの場合
    CTMドメインマネジャ,CTM,スマートエージェントとパフォーマンストレーサ
  • CTM用のWebシステムの場合
    CTMドメインマネジャ,CTM,スマートエージェント,J2EEサーバとパフォーマンストレーサ
物理ティアの定義では,ユーザサーバ,およびfree-tier構成に含まれる論理サーバのコンフィグレーションが設定できません。これらの論理サーバのコンフィグレーションはユニットの定義で設定してください。

指定可能値
指定できる文字列を次に示します。
  • web-server
  • j2ee-server
  • sfo-server
  • performance-tracer
  • ctm-domain-manager
  • component-transaction-monitor
  • smart-agent

タグの省略
省略できません。

値の省略
省略できません。

(6) <server-no>

内容
物理ティア内の特定のJ2EEサーバで,共通のコンフィグレーションを指定する場合に,J2EEサーバを識別するための番号を指定します。
指定できる範囲は,1〜<j2ee-server-count>の指定値です。物理ティア内で番号が重複しないように指定してください。
このタグは,<tier-type>タグでctm-tierを指定して,<j2ee-server-count>タグを指定した場合にだけ指定できます。
物理ティア内のすべてのJ2EEサーバで,共通のコンフィグレーションを指定する場合は,このタグを指定する必要はありません。

指定可能値
1〜<j2ee-server-count>の指定値

タグの省略
省略できます。

値の省略
省略できます。

(7) <param>

内容
必須定義。
論理サーバの環境を設定するパラメタを,パラメタ名と値で定義します。
1種類のパラメタごとに<param>タグで囲んで定義します。
パラメタによっては,複数の値を設定する場合,<param-value>タグを複数指定します。

指定可能値

タグの省略
省略できません。

値の省略
省略できません。

(8) <param-name>

内容
パラメタ名を指定します。

指定可能値
指定可能値については,「4.11 システムの構成パターンと定義する論理サーバ」の説明を参照してください。

タグの省略
省略できません。

値の省略
省略できません。

(9) <param-value>

内容
パラメタの設定値を指定します。

指定可能値
指定可能値については,「4.11 システムの構成パターンと定義する論理サーバ」の説明を参照してください。

タグの省略
省略できません。

値の省略
省略できません。