6.3 論理サーバの運用監視

運用管理ポータルを使用して構築したシステムでは,論理サーバの運用状況を監視できます。論理サーバの運用状況として,論理サーバの稼働状態(ステータス)や稼働情報,稼働中のバッチサーバ内のリソースの稼働情報を監視できます。ここでは,論理サーバの運用を監視する手順について説明します。

<この節の構成>
(1) 論理サーバのステータスの監視
(2) 論理サーバの稼働情報の監視
(3) 操作する画面

(1) 論理サーバのステータスの監視

論理サーバのステータスは,運用管理ドメイン単位,ホスト単位,または論理サーバ単位に実施できます。

論理サーバのステータスを監視する手順を次に示します。なお,ステータス監視画面で表示されるステータスの意味については,「4.4(3) 論理サーバの稼働状況のステータス」を参照してください。

  1. 運用管理ポータルにログインし,[運用管理ポータル]画面で「論理サーバの運用監視」をクリックします。
  2. 監視対象をクリックします。
    監視対象には,運用管理ドメイン,ホストまたは論理サーバが選択できます。

(2) 論理サーバの稼働情報の監視

論理サーバの稼働情報は,バッチサーバに対して実施できます。稼働中のバッチサーバのステータスを表示した画面から,稼働情報が表示できます。また,バッチサーバ内のリソースなどの稼働情報も表示できます。なお,稼働情報監視画面で表示されるステータスの意味については「4.4(3) 論理サーバの稼働状況のステータス」を,稼働情報の監視で表示できる項目については「13.1.4 バッチサーバの稼働情報監視で表示できる項目」を参照してください。

論理サーバの稼働情報を監視する手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルにログインし,[運用管理ポータル]画面で「論理サーバの運用監視」をクリックします。
  2. 監視したいバッチサーバをクリックします。
    バッチサーバ内のリソースなどの稼働情報を監視したい場合は,リソースをクリックします。
  3. ステータス監視画面内で,アンカーが表示されている稼働中の論理サーバ名をクリックします。
    稼働中の論理サーバ名にはアンカーが表示されます。アンカーをクリックすると,稼働情報監視画面が表示されます。
  4. バッチサーバ内で動作しているコンテナやJavaVMの稼働情報を監視したい場合には,監視対象のタブを選択します。

(3) 操作する画面

ステータス監視または稼働情報監視で操作する画面について説明します。

(a) ステータス監視で操作する画面

ステータス監視では,論理サーバの稼働状況(ステータス)を運用管理ドメイン単位,ホスト単位,または論理サーバ単位で確認できます。監視できる論理サーバは,論理パフォーマンストレーサ,論理スマートエージェント,論理CTMドメインマネジャ,論理CTM,論理J2EEサーバ,および論理ユーザサーバです。

ステータス監視で操作できる内容と操作する画面を次の表に示します。

表6-5 ステータス監視で操作できる内容と操作する画面

操作内容操作画面の参照先
ホストごとのステータス監視13.2
運用管理ドメイン全体のステータス監視13.3
論理サーバごとのステータス監視13.4
(凡例)
○:任意。運用で必要と判断される場合に操作します。

(b) 稼働情報監視で操作する画面

稼働情報監視では,論理J2EEサーバが監視できます。

稼働情報監視で操作できる内容と操作する画面を次の表に示します。

表6-6 稼働情報監視で操作できる内容と操作する画面

論理サーバ名操作内容操作画面の参照先
論理J2EEサーバJ2EEコンテナの稼働情報監視13.5.1
EJBコンテナの稼働情報監視13.5.2
JavaVMの稼働情報監視13.5.5
13.5.6
リソースアダプタの稼働情報監視13.13
トランザクションの稼働情報監視13.17
(凡例)
○:任意。運用で必要と判断される場合に操作します。