3.2.2 論理サーバの環境設定

論理サーバの環境設定では,運用管理ドメインの構成定義で追加した論理サーバを稼働させるために必要な設定をします。論理サーバを配置したホスト単位,および論理サーバ単位で環境を設定してください。例えば,ホスト単位では,ホストに配置した論理サーバの基本情報を設定します。論理サーバ単位では,論理J2EEサーバの場合はコンテナの動作やサービスの設定,論理Webサーバの場合はリダイレクタやワーカの動作など,各論理サーバの詳細情報を設定します。

<この項の構成>
(1) 設定手順
(2) 操作する画面

(1) 設定手順

運用管理ポータルの「論理サーバの環境設定」で,論理サーバの環境を設定する手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルにログインし,[運用管理ポータル]画面で「論理サーバの環境設定」をクリックします。
  2. ホスト内の論理サーバの基本情報を設定します。
    [ホスト内のサーバの設定]画面で,J2EEサーバの動作モード,Webサーバのポート番号や利用するネーミングサービスなど,ホスト内に配置した論理サーバの基本情報を設定します。
  3. 各論理サーバの環境を設定します。
    「運用管理ドメインの構成定義」で追加した論理サーバの環境を設定します。
  4. J2EEサーバ,WebサーバまたはSFOサーバの場合は,設定情報をホストに配布します。
    [設定情報の配布]画面で,論理サーバの環境設定で設定した情報を各ホストに配布します。
    参考
    論理サーバの環境設定では,環境設定済みの別の論理サーバから設定情報を読み込むことができます。設定情報がほとんど同じ場合には,別の論理サーバから設定情報を読み込んで,設定の異なる個所だけ変更することで,効率良く環境を設定できます。また,J2EEサーバおよびSFOサーバでは,接続先ホストで稼働するサーバの設定情報を読み込むこともできます。

(2) 操作する画面

運用管理ポータルの「論理サーバの環境設定」で設定できる内容と操作する画面を次の表に示します。使用する論理サーバごとに必要な操作を実施してください。

表3-3 論理サーバの環境設定で設定できる内容と操作する画面

論理サーバ名設定内容操作画面の参照先
論理パフォーマンストレーサ論理サーバの基本情報の設定10.2.1
パフォーマンストレーサの設定10.3.1
パフォーマンストレーサのオプションの設定※110.3.2
パフォーマンストレーサの環境変数の設定※110.3.3
別の論理パフォーマンストレーサの設定読み込み※110.3.4
論理スマートエージェント論理サーバの基本情報の設定10.2.1
スマートエージェントの設定10.4.1
スマートエージェントのオプションの設定※110.4.2
スマートエージェントの環境変数の設定※110.4.3
別の論理スマートエージェントの設定読み込み※110.4.4
論理ネーミングサービス論理サーバの基本情報の設定10.2.1
ネーミングサービスの設定10.5.1
ネーミングサービスのオプションの設定※110.5.2
ネーミングサービスの環境変数の設定※110.5.3
別の論理ネーミングサービスの設定読み込み※110.5.4
論理CTMドメインマネジャ論理サーバの基本情報の設定10.2.1
CTMドメインマネジャの基本設定10.6.1
CTMドメインマネジャのネットワークの設定10.6.2
CTMドメインマネジャのオプションの設定※110.6.3
CTMドメインマネジャの環境変数の設定※110.6.4
別の論理CTMドメインマネジャの設定読み込み※110.6.5
論理CTM論理サーバの基本情報の設定10.2.1
CTMの基本設定10.7.1
CTMのスケジューリングの設定10.7.2
CTMのレギュレータの設定10.7.3
CTM間通信の設定10.7.4
CTMの稼働統計情報の設定10.7.5
CTMのオプションの設定※110.7.6
CTMの環境変数の設定※110.7.7
別の論理CTMの設定読み込み※110.7.8
論理SFOサーバ論理サーバの基本情報の設定10.2.1
SFOサーバの基本設定10.8.1
SFOサーバのコンテナの設定10.8.2
SFOサーバのサービスの設定10.8.3
SFOサーバでの稼働情報監視の設定10.8.4
SFOサーバでの稼働情報監視で発行するイベントの設定10.8.5
SFOサーバでの稼働情報監視で使用する通信の設定10.8.6
SFOサーバで使用するJavaVMの起動パラメタの設定10.8.7
SFOサーバで使用するJavaVMのシステムプロパティの設定10.8.8
SFOサーバのJP1連携の設定※210.8.9
SFOサーバのオプションの設定※110.8.10
SFOサーバの環境変数の設定※110.8.11
論理SFOサーバの設定読み込み※110.8.12
設定情報の配布10.11.1
論理J2EEサーバ論理サーバの基本情報の設定10.2.1
J2EEサーバの基本設定10.9.1
J2EEサーバのJ2EEコンテナの設定10.9.2
J2EEサーバのEJBコンテナの設定10.9.3
J2EEサーバのWebコンテナの設定10.9.4
J2EEサーバのネーミングの設定10.9.5
J2EEサーバのJDBCの設定10.9.6
J2EEサーバのトランザクションの設定10.9.7
J2EEサーバのリソース枯渇監視の設定10.9.8
J2EEサーバのログの設定10.9.9
J2EEサーバのユーザログの設定10.9.10
インプロセスHTTPサーバの通信・スレッド制御の設定10.9.11
インプロセスHTTPサーバのログの設定10.9.12
インプロセスHTTPサーバのセキュリティの設定10.9.13
インプロセスHTTPサーバのエラーページの設定10.9.14
インプロセスHTTPサーバのリダイレクトの設定10.9.15
インプロセスHTTPサーバのレスポンスヘッダ・ゲートウェイ指定機能の設定10.9.16
J2EEサーバでの稼働情報監視の設定10.9.17
J2EEサーバでの稼働情報監視で発行するイベントの設定10.9.18
J2EEサーバでの稼働情報監視で使用する通信の設定10.9.19
J2EEサーバで使用するJavaVMの起動パラメタの設定10.9.20
J2EEサーバで使用するJavaVMのシステムプロパティの設定10.9.21
J2EEサーバのJP1連携の設定※210.9.22
J2EEサーバのオプションの設定※110.9.23
J2EEサーバの環境変数の設定※110.9.24
論理J2EEサーバの設定読み込み※110.9.25
設定情報の配布10.11.1
論理Webサーバ論理サーバの基本情報の設定10.2.1
Webサーバの設定10.10.1
リダイレクタの設定10.10.2
マッピングの定義10.10.3
ワーカの設定10.10.4
Webサーバ環境のセットアップ10.10.5
Webサーバのオプションの設定※110.10.7
Webサーバの環境変数の設定※110.10.8
別の論理Webサーバの設定読み込み※110.10.9
設定情報の配布10.11.1
(凡例)
◎:必要。最低限必要な操作です。
○:任意。デフォルトの設定から変更する場合に操作します。
論理ユーザサーバには環境設定で設定できる内容はありません。
注※1
各論理サーバで共通の操作です。画面詳細および注意事項については,論理J2EEサーバの説明を参照してください。
注※2
JP1を使用する場合は設定が必要です。