Cosminexus アプリケーションサーバ V8 機能解説 拡張編
データベースセッションフェイルオーバ機能を使用した場合のサーブレットAPIへの影響として,次の項目について説明します。
引き継ぎ後のHttpSessionオブジェクトに関連するサーブレットAPIの注意点について次の表に示します。
表6-42 HttpSessionオブジェクトに関連するサーブレットAPIの注意点
| 項番 | API名 | 注意点 |
|---|---|---|
| 1 | getCreationTime() | 引き継ぎによって,HttpSessionオブジェクトが作成された場合,引き継ぎ前のHttpSessionオブジェクトの情報が引き継がれます。 |
| 2 | getLastAccessedTime() | |
| 3 | getId() | 引き継ぎによって,HttpSessionオブジェクトが作成された場合,引き継ぎ前のHttpSessionオブジェクトと同一のIDが取得できます。 |
| 4 | isNew() | 引き継ぎによって,HttpSessionオブジェクトが作成されても,戻り値「true」は返されません。 |
この表に示していないサーブレットAPIについては,データベースセッションフェイルオーバ機能を使用した場合の影響はありません。
次の表に示すサーブレットAPIを実装した場合,API呼び出しの延長でデータベースとの通信が発生します。そのため,性能への影響があります。
表6-43 データベースとの通信が発生するサーブレットAPI
| 項番 | クラス | メソッド |
|---|---|---|
| 1 | javax.servlet.http.HttpServletRequest | getSession()※1 |
| 2 | javax.servlet.http.HttpServletRequest | getSession(boolean create)※1 |
| 3 | javax.servlet.http.HttpSession | invalidate()※2 |
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