ネーミング管理機能を使用する場合,バッチサーバの設定が必要です。
バッチサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。ネーミング管理機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。
簡易構築定義ファイルでのネーミング管理機能の定義を次の表に示します。
表2-17 簡易構築定義ファイルでのネーミング管理機能の定義
項目 | 指定するパラメタ | 設定内容 |
---|---|---|
基本設定 | ejbserver.naming.host | CORBAネーミングサービスのホスト名を指定します。※1 |
ejbserver.naming.port | CORBAネーミングサービスのポート番号を指定します。※1 | |
ラウンドロビン検索※2 | ejbserver.jndi.namingservice.group.list | CORBAネーミングサービスのグループを指定します。 |
ejbserver.jndi.namingservice.group.<Specify group name>.providerurls | 各グループに属する,CORBAネーミングサービスのルート位置を指定します。 | |
java.naming.factory.initial | InitialContextFactoryの実装をデレゲートしているクラスを指定します。 | |
ネーミングのキャッシング | ejbserver.jndi.cache | ネーミングでのキャッシングを有効にするかどうかを指定します。 |
ejbserver.jndi.cache.interval | キャッシュクリアの間隔を指定します。 | |
ejbserver.jndi.cache.interval.clear.option | キャッシュクリアの範囲を指定します。 キャッシュを定期的にクリアするときの設定例(物理ティアの定義の場合)を次に示します。
<configuration> | |
ネーミングサービスの通信タイムアウト | ejbserver.jndi.request.timeout | ネーミングサービスとの通信タイムアウト時間を指定します。 |
注 簡易構築定義ファイルおよびパラメタについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
注※1 デフォルトの設定では,バッチサーバは,ホスト名「localhost」,ポート番号「900」のCORBAネーミングサービスをインプロセスで自動起動して使用します。
注※2 ラウンドロビン検索は,ユーザ指定名前空間機能を使用していることが前提になります。ユーザ指定名前空間機能を使用する場合,サーバ管理コマンドの動作設定のカスタマイズが必要です。設定方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「2.4.7 実行環境での設定」を参照してください。