9.4.3 性能情報を表示する

性能情報を表示する方法を次に示します。

それぞれの表示方法について説明します。なお,画面の項目については,「(3) 性能情報の表示で使用する画面」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 最新性能情報を表示する
(2) 選択したログシーケンスの性能情報を表示する
(3) 性能情報の表示で使用する画面
(4) フレーム構成のWebブラウザを操作した場合の性能情報を確認する

(1) 最新性能情報を表示する

最新性能情報を表示する手順を次に示します。

  1. モニタページを表示します。
    モニタページの表示については,「9.4.2 モニタページを表示する」を参照してください。最新のログシーケンスの性能情報がトップ画面に表示されます。

(2) 選択したログシーケンスの性能情報を表示する

選択したログシーケンスの性能情報を表示する手順を次に示します。

  1. [ログシーケンス一覧]画面で,性能情報を表示させたいログシーケンスを一つクリックします。
    選択したログシーケンスの性能情報がモニタページの表示部分に表示されます。なお,左フレームのログシーケンス一覧では,選択したログシーケンスの行が水色で表示されます。

    [図データ]

(3) 性能情報の表示で使用する画面

性能情報の表示で使用する画面について説明します。

(a) [ログシーケンス一覧]画面

[ログシーケンス一覧]画面を次に示します。

図9-11 [ログシーケンス一覧]画面

[図データ]

[ログシーケンス一覧]画面の項目およびメニューについて説明します。

[最新情報]
中フレームの情報を最新の状態に更新します。[最新情報]をクリックすると,ログシーケンスを選択している場合でも選択が解除され,最新性能情報が表示されます。
[一括削除]
Webブラウザのuser Data領域に記録されているログシーケンスの性能データをすべて削除します。一括削除の詳細は,「9.4.5(1) 一括ですべての性能データを削除する」を参照してください。
ログシーケンスの一覧
ログシーケンスの一覧が表示されます。ログシーケンスを選択している場合,選択しているログシーケンスの行が水色で表示されます。
#
行番号が表示されます。
更新時刻
各ログシーケンスの最新ページがロードされた時刻が表示されます。
ログシーケンス内最新URL
各ログシーケンスの最新ページのURLが表示されます。ここではファイル名だけが表示されます。ファイル名の文字数は,クライアント性能フィルタの初期化パラメタurlMaxLengthに指定した値以下で表示されます。指定値を超える文字列は表示されません。また,クエリーは表示されません。
(b) [性能情報]画面

[性能情報]画面を次に示します。

なお,フレーム構成のWebブラウザを表示した場合,性能情報の表示形式が通常の場合と異なります。詳細は,「(4) フレーム構成のWebブラウザを操作した場合の性能情報を確認する」を参照してください。

図9-12 [性能情報]画面

[図データ]

[性能情報]画面の項目およびメニューについて説明します。

画面に表示されるメニューおよび項目について説明します。

コンテキストルート
Webアプリケーションのコンテキストルートが表示されます。ここで表示されるコンテキストルートは,Webブラウザから見た場合のパスです。
先頭問い合わせID
ログシーケンスの先頭データの問い合わせIDが表示されます。性能データがない場合,先頭問い合わせIDにはno dataと表示されます。
[性能情報]
この画面では選択できません。
[統計情報]
次に示す[統計情報]画面が表示されます。
  • 最新性能情報を表示している場合
    最新のログシーケンスの[統計情報]画面
  • 選択したログシーケンスの性能情報を表示している場合
    選択したログシーケンスの[統計情報]画面
[統計情報]画面については,「9.4.4(3) 統計情報の表示で使用する画面」を参照してください。
[データ削除]
次に示す[データ削除]画面が表示されます。
  • 最新性能情報を表示している場合
    最新のログシーケンスの[データ削除]画面
  • 選択したログシーケンスの性能情報を表示している場合
    選択したログシーケンスの[データ削除]画面
性能データの削除については,「9.4.5(2) 最新のログシーケンスの性能データを削除する」または「9.4.5(3) 選択したログシーケンスの性能データを削除する」を参照してください。
性能情報
最後に更新されたログシーケンス,または選択したログシーケンスの性能情報の一覧が表示されます。一覧は時刻の新しい順にソートされます。
#
行番号が表示されます。
時刻
ロードされた時刻がhh:mm:ss.nnn(hh:時,mm:分,ss:秒,nnn:ミリ秒)形式で表示されます。
URL
該当するページのURLが表示されます。表示対象のWebアプリケーションのコンテキストルートを「/」として,ディレクトリとファイル名が表示されます。ファイル名の文字数は,クライアント性能フィルタの初期化パラメタurlMaxLengthに指定した値以下で表示されます。指定値を超える文字列は表示されません。また,クエリーは表示されません。
応答性能
応答性能(通信時間,描画時間,および応答時間)が表示されます。
  • 通信(ms)
    通信時間が表示されます。単位はミリ秒です。
  • 描画(ms)
    描画時間が表示されます。単位はミリ秒です。
  • 合計(ms)
    応答時間(通信時間+描画時間)が表示されます。単位はミリ秒です。
操作(ms)
操作時間が表示されます。単位はミリ秒です。
問い合わせID
問い合わせIDが表示されます。

なお,次に示す値のように表示できない性能情報がある場合は,数値が「-」と表示されます。

また,クライアント性能フィルタの設定で各性能数値にしきい値を設定した場合,しきい値を超えた異常値が検出されると,該当するセルが赤く反転表示されます。

異常値が検出された画面の例を次に示します。

図9-13 異常値が検出された画面の例(性能情報)

[図データ]

(4) フレーム構成のWebブラウザを操作した場合の性能情報を確認する

フレーム構成のWebブラウザを操作した場合,性能情報の表示形式が通常の場合と異なります。画面遷移の例に沿って,性能情報がどのように表示されるかを説明します。

フレーム構成のWebブラウザを表示した場合の性能情報を次に示します。

図9-14 フレーム構成のWebブラウザを表示した場合の性能情報

[図データ]

フレーム構成のWebブラウザを表示した場合,次の性能情報の表示が通常の場合と異なります。

#
性能情報の行番号が表示される#には,「.」で区切られた番号が表示されます。
「.」の区切りがフレームの階層を示しています。左から2番目以降の番号は,同じ階層内にある子フレームの単位で分けられます。同じ数字が並んでいる場合は,同じフレームの中で画面が遷移していることを示します。
性能情報の一覧はフレームの階層単位で表示され,新しい情報が上部に表示されます。
時刻
性能情報の表示順序はフレーム単位でまとめられています。このため,一覧の表示は時刻の新しい順ではありません。
URL
フレームの階層を表す記号として「> 」が表示されます。子フレームのURLの先頭に,フレームの階層の数だけ「> 」が並んで表示されます。

画面遷移と性能情報の表示例を次に示します。

(a) 子フレームとしてleft.htmlとright.htmlを持つWebブラウザを表示した場合

sample.htmlの子フレームとしてleft.htmlとright.htmlを持つWebブラウザを表示した場合の画面および性能情報の例を次に示します。なお,図中の数字は,説明の番号と対応しています。

図9-15 子フレームとしてleft.htmlとright.htmlを持つWebブラウザを表示した場合の例

[図データ]

説明
  1. #のいちばん左の番号1は,sample.htmlのフレームの階層であることを示します。
  2. #の1.2はsample.htmlの子フレームright.htmlの情報であることを示します。
  3. #の1.1はsample.htmlの子フレームleft.htmlの情報であることを示します。
(b) 子フレームのleft.htmlのリンクをクリックしてleft.htmlがleft2.htmlに遷移した場合

子フレームleft.htmlの表示が同じフレーム内で遷移してleft2.htmlとなった場合の画面および性能情報の例を次に示します。なお,図中の数字は,説明の番号と対応しています。

図9-16 子フレームのleft.htmlのリンクをクリックしてleft.htmlがleft2.htmlに遷移した場合の例

[図データ]

説明
  1. 2行目と3行目の#の番号が同じ1.1であることから,同じフレーム内での遷移であることがわかります。
  2. 上から2行目の性能情報がleft.htmlからleft2.htmlへの遷移を示します。
(c) 子フレームのright.htmlのリンクをクリックして,right.htmlがsample2.html(sample2.htmlは,子フレームとしてleft.htmlとright.htmlを持つ)に遷移した場合

子フレームright.htmlが遷移し,さらに二つの子フレーム(left.htmlおよびright.html)を表示した場合の画面および性能情報の例を次に示します。なお,図中の数字は,説明の番号と対応しています。

図9-17 子フレームright.htmlが遷移し,さらに二つの子フレーム(left.htmlおよびright.html)を表示した場合の例

[図データ]

説明
  1. 上から4行目のsample2.htmlはいちばん下の行のright.htmlが遷移した画面であることを示します。これは,#の番号が同じであることからわかります。
  2. #1.2.1のleft.htmlと#1.2.2のright.htmlは,sample2.htmlの子フレームであることを示します。
(d) フレーム全体が更新された場合

「(c) 子フレームのright.htmlのリンクをクリックして,right.htmlがsample2.html(sample2.htmlは,子フレームとしてleft.htmlとright.htmlを持つ)に遷移した場合」の画面が更新された場合の性能情報の例を次に示します。なお,図中の数字は,説明の番号と対応しています。

図9-18 フレーム全体が更新された場合の例

[図データ]

説明
  1. 更新前までの画面遷移の情報は,#の番号が2として表示されます。
  2. 更新された画面の情報は,#の番号が1として表示されます。