日立固有のJavaVMの機能を使用する場合,バッチサーバの設定が必要です。
バッチサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。日立固有のJavaVMの機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。
簡易構築定義ファイルでの日立固有のJavaVMの機能の定義を次の表に示します。
表2-32 簡易構築定義ファイルでの日立固有のJavaVMの機能の定義
項目 | 指定するパラメタ | 設定内容 | |
---|---|---|---|
パラメタ名 | パラメタ値 | ||
明示管理ヒープ機能の利用 | add.jvm.arg | -XX:+HitachiUseExplicitMemory | バッチアプリケーションで明示管理ヒープ機能を実装している場合に,明示管理ヒープ機能の使用を指定します。 明示管理ヒープ機能使用時に設定できるJavaVMオプションについては,「8.11.1 明示管理ヒープ機能を利用するための共通の設定(JavaVMオプションの設定)」を参照してください。 |
Suvivor領域の年齢分布情報の出力 | add.jvm.arg | -XX:+HitachiVerboseGCPrintTenuringDistribution | コピーガーベージコレクション発生時に,Suvivor領域のオブジェクトの年齢分布情報を日立JavaVMログファイルに出力することを指定します。 |
ファイナライズ処理での滞留の解消 | add.jvm.arg | -DJP.co.Hitachi.soft.jvm.autofinalizer=true | ファイナライズ処理の滞留を解消することを指定します。 |
日立固有のJavaVMのログの取得(日立JavaVMログファイル) | add.jvm.arg | -XX:+HitachiOutOfMemoryStackTrace※ | 例外情報とスタックトレースを日立JavaVMログファイルに出力することを指定します。 |
-XX:+HitachiVerboseGC※ | ガーベージコレクションが発生した場合に,拡張verbosegc情報を日立JavaVMログファイルに出力することを指定します。 | ||
-XX:+HitachiJavaClassLibTrace※ | クラスライブラリのスタックトレースを日立JavaVMログファイルに出力することを指定します。 |
注 簡易構築定義ファイルおよびパラメタについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
注※ どれか一つでも指定すると,日立JavaVMログファイルを出力します。なお,-XX:+HitachiOutOfMemoryStackTraceを指定すると,-XX:+HitachiOutOfMemorySizeおよび-XX:+HitachiOutOfMemoryCauseも同時に指定されます。