実行中のバッチアプリケーションの状態や,バッチ実行コマンドの開始時刻などをバッチアプリケーション情報として一覧表示できます。ここでは,バッチアプリケーション情報の一覧表示について説明します。
バッチアプリケーション情報の一覧を表示するには,JP1/AJS2を使用しているかどうかに関係なく,cjlistjobコマンドを直接実行します。
バッチアプリケーション情報は,バッチサーバ単位に取得できます。cjlistjobコマンドの引数には,バッチアプリケーション情報を取得したいバッチサーバ名を指定します。
cjlistjobコマンドを実行すると,引数に指定したバッチサーバで実行中のバッチアプリケーションの情報が取得できます。バッチアプリケーション情報は,標準出力に出力されます。
取得できるバッチアプリケーション情報を次の表に示します。
表2-6 取得できるバッチアプリケーション情報
取得できるバッチアプリケーション情報の項目 | 内容 |
---|---|
バッチアプリケーションの状態 | 「running」が出力されます。runningは,バッチアプリケーションの状態がRUNNINGであることを示します。詳細は,「2.3.1(2) バッチアプリケーションの状態遷移」を参照してください。 |
バッチアプリケーション名 | cjexecjobコマンドに指定したバッチアプリケーションのクラス名が出力されます。 |
性能解析トレースのルートアプリケーション情報 | 性能解析トレースのルートアプリケーションの通信番号が出力されます。 性能解析トレースファイルに出力されたルートアプリケーション情報と突き合わせて,バッチアプリケーションの状態を確認できます。 |
バッチ実行コマンドの実行時刻 | cjexecjobコマンドを実行した時刻が次の形式で出力されます。なお,△は,半角スペースを表します。 yyyy/mm/dd△hh:mm:ss.ssssss yyyy:西暦年,mm:月,dd:日,hh:時,mm:分,ss:秒,ssssss:マイクロ秒 |
なお,バッチアプリケーションがない場合,cjlistjobコマンドを実行しても何も出力されません。この場合,cjlistjobコマンドは正常終了します。
cjlistjobコマンドの出力形式と出力例を次に示します。なお,△は,半角スペースを表します。
<バッチアプリケーションの状態>△<バッチアプリケーション名>△<性能解析トレースのルートアプリケーション情報>△<バッチ実行コマンドの実行時刻> |
running com.hitachi.mypackage.batchApp1 0x0000000000123456 2008/04/14 17:27:35.689012 |