3.6 リクエストの同時実行数の動的変更

リクエストの同時実行数の動的変更では,CTMを使用して流量制御をしている場合に,CTMデーモンを停止しないでスケジュールキュー単位のリクエストの同時実行数を動的に変更できます。これによって,スケジュールキューが対応するサービスの内容に応じて,同時実行数を一時的に増加させたり,減少させたりできます。

この節の構成を次の表に示します。

表3-4 この節の構成(リクエストの同時実行数の動的変更)

分類タイトル参照先
解説動的変更の処理の仕組み3.6.1
設定同時実行数に指定できる値3.6.2
運用CTMのスケジュールキューの稼働状況の確認3.6.3
CTMのスケジュールキューの同時実行数の変更3.6.4

注 「実装」および「注意事項」について,この機能固有の説明はありません。


CTMの同時実行数の動的変更は,ctmchparaコマンドで実行します。スケジュールキューの同時実行数の変更については,「3.6.4 CTMのスケジュールキューの同時実行数の変更」を参照してください。ctmchparaコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「ctmchpara(スケジュールキューの同時実行数の変更)」を参照してください。

ポイント
ctmchparaコマンドで変更したスケジュールキュー単位の同時実行数は,CTMデーモンを停止するまで有効です。個別のJ2EEアプリケーションに設定したparallel countの値として保存はされません。一度CTMデーモンを再起動してJ2EEアプリケーションを再開始する場合には,個別のJ2EEアプリケーションに設定したparallel countの値が有効になります。
<この節の構成>
3.6.1 動的変更の処理の仕組み
3.6.2 同時実行数に指定できる値
3.6.3 CTMのスケジュールキューの稼働状況の確認
3.6.4 CTMのスケジュールキューの同時実行数の変更