J2EEアプリケーションを入れ替える場合に,オンライン状態でJ2EEアプリケーションを入れ替えられます。
ここでは,入れ替えの概要と入れ替え手順について説明します。
J2EEアプリケーションを入れ替える場合には,CTMデーモンによって,スケジュールキューの出口を閉じてから,入れ替えを実行します。出口を閉じている間もクライアントからのリクエストはスケジュールキューに登録し続けることができます。このため,該当アプリケーションに対するリクエストもエラーにしないでシステムを運用し続けられます。ただし,スケジュールキューの最大リクエスト登録数を超えた場合は,クライアントにエラーが返却されます。
オンライン状態でのJ2EEアプリケーションの入れ替えの概要を,次の図に示します。
図3-16 オンライン状態でのJ2EEアプリケーションの入れ替えの概要
オンライン状態でJ2EEアプリケーションを入れ替える場合,J2EEアプリケーションのスケジュールキューの出口を閉じたあと,入れ替えを実行します。この操作は,運用管理コマンド(mngsvrutil)で実行できます。
J2EEアプリケーションの入れ替えは,J2EEアプリケーション単位,ホスト単位,または運用管理ドメイン単位で実行できます。
スケジュールキューの出口を閉じるには,mngsvrutilコマンドにサブコマンド「hold」を指定して実行します。mngsvrutilコマンドを実行してスケジュールキューの出口を閉塞している間も,クライアントからのリクエストはスケジュールキューに登録し続けられます。ただし,スケジュールキューの最大リクエスト登録数を超えた場合,クライアントにエラーが返却されます。
J2EEアプリケーションの入れ替えが終了したら,スケジュールキューの閉塞を解除します。スケジュールキューの閉塞解除は,mngsvrutilコマンドにサブコマンド「release」を指定して実行します。スケジュールキューの閉塞を解除すると,J2EEアプリケーションで,スケジュールキューに保持されていたリクエストの処理を再開します。
CTMを使用したオンライン状態でのJ2EEアプリケーションの入れ替え手順を次に示します。
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名>[:<ポート番号>] -u <管理ユーザID> -p <管理パスワード> -t <CTMの名称> hold queue <キューの名称> out |
mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名>[:<ポート番号>] -u <管理ユーザID> -p <管理パスワード> -t <CTMの名称> release queue <キューの名称> |
mngsvrutilコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「mngsvrutil(Management Serverの運用管理コマンド)」を参照してください。