2.2.2 バッチサーバおよびバッチアプリケーションの操作の流れ

ここでは,システム構成ごとに,バッチサーバおよびバッチアプリケーションの操作の流れについて説明します。

<この項の構成>
(1) JP1/AJS2と連携するシステム
(2) JP1/AJS2およびBJEXと連携するシステム
(3) JP1/AJS2やBJEXと連携しないシステム

(1) JP1/AJS2と連携するシステム

JP1/AJS2と連携するシステムでは,バッチサーバの起動や,バッチアプリケーションの実行および強制停止は,JP1/AJS2から操作します。JP1/AJS2では,あらかじめバッチサーバやバッチアプリケーションの操作をジョブとして定義します。

バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れを次の図に示します。

図2-3 バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れ(JP1/AJS2連携)

[図データ]

バッチサーバは,JP1/AJS2からアプリケーションサーバのManagement Serverを経由して起動します。一方,バッチアプリケーションの実行や強制停止は,JP1/AJS2から直接バッチアプリケーションに対して実行します。JP1/AJS2ではこれらの操作をUNIXジョブまたはPCジョブとしてあらかじめ定義しておきます。

JP1/AJS2でのジョブ定義については,「2.13.1 JP1/AJS2と連携するための設定」を参照してください。

参考
Management Serverを配置しない構成もできます。ただし,配置しない構成の場合,バッチアプリケーションの強制停止に失敗したときには,手動でバッチサーバの再起動が必要になります。Management Serverを使用してバッチサーバを監視すると,トラブル発生時にバッチサーバを自動再起動できるため,Management Serverを使用する運用をお勧めします。

(2) JP1/AJS2およびBJEXと連携するシステム

JP1/AJS2およびBJEXと連携するシステムでは,バッチサーバの起動や,バッチアプリケーションの実行および強制停止は,JP1/AJS2やBJEXから操作します。JP1/AJS2およびBJEXでは,あらかじめバッチサーバやバッチアプリケーションの操作をジョブとして定義します。

注意
BJEXと連携する場合は,JP1/AJS2とも連携する必要があります。

バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れを次の図に示します。

図2-4 バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れ(JP1/AJS2およびBJEX連携)

[図データ]

バッチサーバは,JP1/AJS2からアプリケーションサーバのManagement Serverを経由して起動します。バッチアプリケーションの実行は,JP1/AJS2からBJEXを経由してバッチアプリケーションに対して実行します。また,バッチアプリケーションの強制停止は,JP1/AJS2から直接バッチアプリケーションに対して実行します。このため,JP1/AJS2およびBJEXで,次に示す操作をあらかじめジョブに定義します。

JP1/AJS2やBJEXでのジョブ定義については,「2.13.2 JP1/AJS2およびBJEXと連携するための設定」を参照してください。

参考
  • Management Serverを配置しない構成もできます。ただし,配置しない構成の場合,バッチアプリケーションの強制停止に失敗したときには,手動でバッチサーバの再起動が必要になります。Management Serverを使用してバッチサーバを監視すると,トラブル発生時にバッチサーバを自動再起動できるため,Management Serverを使用する運用をお勧めします。
  • バッチサーバではBJEXのジョブログ出力機能を使用できます。ただし,ジョブログ出力機能で出力されるログには,cjexecjobコマンドのCPU使用時間およびメモリ使用量が出力されます。BJEXのジョブステップのCPU使用時間およびメモリ使用量は出力できません。

(3) JP1/AJS2やBJEXと連携しないシステム

JP1/AJS2やBJEXと連携しないシステムでは,バッチサーバの起動や,バッチアプリケーションの実行および強制停止は,コマンドで直接実行します。

バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れを次の図に示します。

図2-5 バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れ

[図データ]

バッチサーバは,Smart Composer機能で提供するコマンドを使用して,アプリケーションサーバのManagement Serverを経由して起動します。一方,バッチアプリケーションの実行や強制停止は,バッチアプリケーション実行機能が提供するコマンド(バッチ実行コマンドおよびバッチ強制停止コマンド)を使用して直接バッチアプリケーションに対して実行します。

参考
Management Serverを配置しない構成もできます。ただし,配置しない構成の場合,バッチアプリケーションの強制停止に失敗したときには,手動でバッチサーバの再起動が必要になります。Management Serverを使用してバッチサーバを監視すると,トラブル発生時にバッチサーバを自動再起動できるため,Management Serverを使用する運用をお勧めします。