11.1 この章の構成

アプリケーションサーバでは,1台のマシンに複数の構築済み実行環境を共存させ,それぞれの実行環境を切り替える機能を提供しています。構築済み実行環境の切り替えで使用できる機能には,退避機能,回復機能,削除機能,および退避環境一覧出力機能があります。構築済み実行環境の切り替えによって,同一製品のバージョンやパッチの違い,設定内容の違いなどによるシステムの動作を,1台のマシンで検証できます。なお,1台のマシンで同時に動作できる実行環境は一つです。

この章の構成を次の表に示します。

表11-1 この章の構成(複数の構築済み実行環境の切り替え)

分類タイトル参照先
解説構築済み実行環境の切り替えの概要11.2
構築済み実行環境の切り替えの流れ11.3
設定構築済み実行環境を切り替えるための準備11.4
構築済み実行環境の切り替え手順11.5
注意事項構築済み実行環境を切り替える場合の注意事項11.6

注 「実装」および「運用」について,この機能固有の説明はありません。


注意
構築済み実行環境の切り替えは,UNIX環境の場合に使用できます。退避機能と回復機能は,同じOSの同じバージョンのマシン環境上で実行してください。切り替え対象となる実行環境を構築する製品は,Application Server Standard,およびApplication Server Enterpriseです。ただし,構成ソフトウェアのうち,Cosminexus Component Container - Redirectorは構築済み実行環境の切り替え対象外です。