6.7.4 注意事項

ここでは,完全性保障モード無効時の注意事項について説明します。

●完全性保障モードの切り替え

完全性保障モードを無効から有効に切り替える場合は,次の手順に従って,データベースのセッション情報格納テーブルとアプリケーション情報テーブルを初期化してください。

  1. 冗長化したJ2EEサーバをすべて停止する。
  2. HTTPセッションを破棄する。
    HTTPセッションの破棄の手順については,「6.15.3 グローバルセッション情報の削除(HTTPセッションの破棄)を参照してください。
  3. データベースに保存した設定情報を初期化する。
    データベースに保存した設定情報を初期化する手順については,「6.15.2 データベーステーブルの初期化」を参照してください。
●J2EEサーバ停止時のグローバルセッション情報の有効期限監視

WebアプリケーションまたはJ2EEサーバを停止したときや,J2EEサーバに障害が発生してプロセスダウンしたとき,グローバルセッション情報の有効期限は監視されません。Webアプリケーションの開始,またはリクエストの受信でグローバルセッション情報がJ2EEサーバに引き継がれた時点から,有効期限の監視が開始されます。

なお,完全性保障モードが有効の場合,J2EEサーバが停止したときは別のJ2EEサーバによって有効期限が監視されます。有効期限監視の処理の詳細については,「6.8.3 グローバルセッション情報の有効期限が切れた場合の処理」を参照してください。

●グローバルセッション情報の数が上限に達した場合の動作

グローバルセッション情報作成時に,データベース上のグローバルセッション情報の数が上限に達していた場合,HTTPセッションを縮退します。HTTPセッションの縮退については,「6.7.1(3) HTTPセッションの縮退」を参照してください。