9.2.3 問い合わせIDの定義方法

クライアント性能モニタ機能の問い合わせIDは,PRFのルートアプリケーション情報から次の情報を取得し,「/」を区切り文字としてつないだ文字列です。

問い合わせIDの文字列を次に示します。

IPアドレス/プロセスID/通信番号

ルートアプリケーション情報に含まれるホストのIPアドレスをシステムの外部に公開したくない場合は,クライアント性能フィルタの初期化パラメタにidAddrNameMappingを指定します。idAddrNameMappingを指定することで,IPアドレス部分を任意の文字列に置き換えることができます。

idAddrNameMappingを指定した場合の問い合わせIDの文字列を次に示します。

IPアドレスの置き換え文字列/プロセスID/通信番号

idAddrNameMappingの指定方法について,次の図のシステム例を使用して説明します。

図9-6 システム例

[図データ]

ルートアプリケーション情報のIPアドレスとして取得される「192.168.11.1」と「192.168.11.2」をそれぞれ「SERVER01」と「SERVER02」に置き換えるものとします。この場合,Webアプリケーションに対して次の定義を追加してください。

<filter>
 <filter-name>ClientPerformanceFilter</filter-name>
 <filter-class>com.hitachi.software.web.ajaxlog.filters.ClientPerformanceFilter</filter-class>
 <init-param>
   <param-name>idAddrNameMapping</param-name>
   <param-value>192.168.11.1=SERVER01; 192.168.11.2=SERVER02;
   </param-value>
 </init-param>
</filter>

ルートアプリケーション情報として出力される可能性のある各IPアドレスに対して,マッピングする文字列を定義してください。複数のサーバやWebアプリケーションにクライアント性能モニタ機能を適用する場合は,この文字列とIPアドレスのマッピングの組み合わせがシステムで必ず一意になるように管理してください。

idAddrNameMappingを指定した場合の性能解析トレースとのマッチング方法
問い合わせIDの文字列を置き換えた場合,性能解析トレースと問い合わせIDをマッチングさせるには,クライアント性能フィルタの初期化パラメタidAddrNameMappingで指定した値を参照する必要があります。