3. CTMによるリクエストのスケジューリングと負荷分散

この章では,リクエストのスケジューリングと負荷分散について説明します。

業務システムには,局所的な障害発生時にシステムを止めることなく安定稼働できる信頼性と,随時変わっていく業務の処理要求に柔軟に対応できる可用性が求められます。アプリケーションサーバでは,これらの要求に対して,OLTP技術に対応したリクエストのスケジューリングや,サーバのクラスタリングによる負荷分散などによって対応します。

なお,この章で説明する機能は,構成ソフトウェアにCosminexus Component Transaction Monitorを含む製品だけで利用できる機能です。利用できる製品については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 概説」の「2.3.1 製品と構成ソフトウェアの対応」を参照してください。

<この章の構成>
3.1 この章の構成
3.2 CTMを使用したリクエストのスケジューリングの概要
3.3 CTMのプロセス構成
3.4 リクエストの流量制御
3.5 リクエストの優先制御
3.6 リクエストの同時実行数の動的変更
3.7 リクエストの閉塞制御
3.8 リクエストの負荷分散
3.9 リクエストのキューの滞留監視
3.10 CTMのゲートウェイ機能を利用したTPBroker/OTMクライアントとの接続