ここでは,WebアプリケーションのDD(web.xml)にクライアント性能フィルタを定義する方法について説明します。クライアント性能フィルタの定義はアプリケーションサーバの属性ファイルでも同様に実行できます。使用する属性ファイルについては,「9.3 実行環境の設定」を参照してください。
- サーブレットフィルタの定義
- クライアント性能フィルタをサーブレットフィルタとして定義します。DDのサーブレットフィルタの定義部分に次の指定を追加してください。
<filter>
<filter-name>ClientPerformanceFilter</filter-name>
<filter-class>com.hitachi.software.web.ajaxlog.filters.ClientPerformanceFilter</filter-class>
<init-param>
(各種設定)※
</init-param>
</filter> |
注※ 表9-5で示した定義を設定できます。
- フィルタマッピングの設定
- サーブレットフィルタを適用するには,フィルタマッピングの指定が必要です。クライアント性能フィルタを有効にするには,DDのフィルタマッピングの定義部分に次の指定を追加してください。なお,<url-pattern>の属性値は「/*」に固定してください。
<filter-mapping>
<filter-name>ClientPerformanceFilter</filter-name>
<url-pattern>/*</url-pattern>
</filter-mapping> |
- ほかのサーブレットフィルタ(built-inフィルタ)との組み合わせ
- アプリケーションサーバでは,クライアント性能フィルタのほかに次のbuilt-inフィルタを提供しています。
- セッションフェイルオーバ用フィルタ
- HTTPレスポンス圧縮フィルタ
- クライアント性能フィルタは,これらのbuilt-inフィルタやほかのサーブレットフィルタと同時に適用できます。ただし,それぞれのフィルタを正しく動作させるためにサーブレットフィルタ(built-inフィルタ)の設定順序に注意が必要です。サーブレットフィルタ(built-inフィルタ)の動作条件に関する制約については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.9.1 アプリケーションサーバが提供するサーブレットフィルタ(built-inフィルタ)」を参照してください。フィルタ連鎖の推奨例については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.9.2 フィルタ連鎖の推奨例」を参照してください。
- また,クライアント性能フィルタとユーザのサーブレットフィルタと組み合わせる場合は,「表9-9 クライアント性能モニタ機能適用によって挙動が変更されるWebアプリケーション」を参照してください。