13.3 TimerManagerを使用した非同期タイマ処理

この節では,TimerManagerを使用した非同期タイマ処理について説明します。

この節の構成を次に示します。

表13-10 この節の構成(TimerManagerを使用した非同期タイマ処理)

分類タイトル参照先
解説TimerManagerを使用したスレッドのスケジューリング方式13.3.1
TimerManagerのライフサイクル13.3.2
TimerManagerのステータス遷移13.3.3
TimerManagerの多重スケジュール数13.3.4
実装TimerManagerを使用したアプリケーションの開発13.3.5

注 「設定」「運用」および「注意事項」について,この機能固有の説明はありません。


TimerManagerを使用した非同期タイマ処理では,Java EE環境で,実行間隔を指定してスレッドの非同期処理をスケジューリングできます。バックグラウンドでは,コンテナで管理されたスレッドを使用するため,安全にタスクを実行できます。

スケジューリングする処理は,TimerListenerで実装します。スケジュール元となるEJBやサーブレットでTimerManagerのメソッドを実行することで,TimerListenerに実装した処理がスケジューリングされます。また,TimerManagerのscheduleメソッドから返されたTimerを使用することで,スケジュールの応答やキャンセルができます。

TimerManagerを使用するには,EJB属性やサーブレット属性の<resource-ref>タグに,TimerManagerに関する情報を定義します。EJBやサーブレットは,デプロイ時に<res-ref-name>タグに定義した名前でルックアップしてTimerManagerを使用します。

<この節の構成>
13.3.1 TimerManagerを使用したスレッドのスケジューリング方式
13.3.2 TimerManagerのライフサイクル
13.3.3 TimerManagerのステータス遷移
13.3.4 TimerManagerの多重スケジュール数
13.3.5 TimerManagerを使用したアプリケーションの開発