13.4  WorkManagerを使用した非同期スレッド処理

この節では,WorkManagerを使用した非同期スレッド処理について説明します。

この節の構成を次に示します。

表13-14 この節の構成(WorkManagerを使用した非同期スレッド処理)

分類タイトル参照先
解説デーモンWorkと非デーモンWork13.4.1
非デーモンWorkで使用するスレッドプールとキューについて13.4.2
WorkManager,デーモンWorkおよび非デーモンWorkのライフサイクル13.4.3
実装WorkManagerを使用したアプリケーションの開発13.4.4
設定実行環境での設定13.4.5

注 「運用」および「注意事項」について,この機能固有の説明はありません。


WorkManagerを使用した非同期スレッド処理では,Java EE環境で,スレッドの非同期処理を実行できます。バックグラウンドでは,コンテナで管理されたスレッドを使用するため,安全にタスクを実行できます。

非同期で実行する処理は,Workで実装します。スケジュール元となるEJBやサーブレットでWorkManagerのscheduleメソッドを実行することで,Workに実装した処理がスケジューリングされます。また,WorkManagerのscheduleメソッドから返されたWorkItemを使用することで,スケジュールの状態を確認できます。

WorkManagerを使用するには,EJB属性やサーブレット属性の<resource-ref>タグに,WorkManagerに関する情報を定義します。EJBやサーブレットは,デプロイ時に<res-ref-name>タグに定義した名前でルックアップしてWorkManagerを使用します。

<この節の構成>
13.4.1 デーモンWorkと非デーモンWork
13.4.2 非デーモンWorkで使用するスレッドプールとキューについて
13.4.3 WorkManager,デーモンWorkおよび非デーモンWorkのライフサイクル
13.4.4 WorkManagerを使用したアプリケーションの開発
13.4.5 実行環境の設定