2.11.2 実行環境での設定(バッチサーバの設定)

日立固有のJavaVMの機能を使用する場合,バッチサーバの設定が必要です。

バッチサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。日立固有のJavaVMの機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。

簡易構築定義ファイルでの日立固有のJavaVMの機能の定義を次の表に示します。

表2-32 簡易構築定義ファイルでの日立固有のJavaVMの機能の定義

項目指定するパラメタ設定内容
パラメタ名パラメタ値
明示管理ヒープ機能の利用add.jvm.arg-XX:+HitachiUseExplicitMemoryバッチアプリケーションで明示管理ヒープ機能を実装している場合に,明示管理ヒープ機能の使用を指定します。
明示管理ヒープ機能使用時に設定できるJavaVMオプションについては,「8.11.1 明示管理ヒープ機能を利用するための共通の設定(JavaVMオプションの設定)」を参照してください。
Suvivor領域の年齢分布情報の出力add.jvm.arg-XX:+HitachiVerboseGCPrintTenuringDistributionコピーガーベージコレクション発生時に,Suvivor領域のオブジェクトの年齢分布情報を日立JavaVMログファイルに出力することを指定します。
ファイナライズ処理での滞留の解消add.jvm.arg-DJP.co.Hitachi.soft.jvm.autofinalizer=trueファイナライズ処理の滞留を解消することを指定します。
日立固有のJavaVMのログの取得(日立JavaVMログファイル)add.jvm.arg-XX:+HitachiOutOfMemoryStackTrace例外情報とスタックトレースを日立JavaVMログファイルに出力することを指定します。
-XX:+HitachiVerboseGCガーベージコレクションが発生した場合に,拡張verbosegc情報を日立JavaVMログファイルに出力することを指定します。
-XX:+HitachiJavaClassLibTraceクラスライブラリのスタックトレースを日立JavaVMログファイルに出力することを指定します。

注 簡易構築定義ファイルおよびパラメタについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

注※ どれか一つでも指定すると,日立JavaVMログファイルを出力します。なお,-XX:+HitachiOutOfMemoryStackTraceを指定すると,-XX:+HitachiOutOfMemorySizeおよび-XX:+HitachiOutOfMemoryCauseも同時に指定されます。