2.5.2 実行環境での設定(バッチサーバの設定)

ネーミング管理機能を使用する場合,バッチサーバの設定が必要です。

バッチサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。ネーミング管理機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。

簡易構築定義ファイルでのネーミング管理機能の定義を次の表に示します。

表2-17 簡易構築定義ファイルでのネーミング管理機能の定義

項目指定するパラメタ設定内容
基本設定ejbserver.naming.hostCORBAネーミングサービスのホスト名を指定します。※1
ejbserver.naming.portCORBAネーミングサービスのポート番号を指定します。※1
ラウンドロビン検索※2ejbserver.jndi.namingservice.group.listCORBAネーミングサービスのグループを指定します。
ejbserver.jndi.namingservice.group.<Specify group name>.providerurls各グループに属する,CORBAネーミングサービスのルート位置を指定します。
java.naming.factory.initialInitialContextFactoryの実装をデレゲートしているクラスを指定します。
ネーミングのキャッシングejbserver.jndi.cacheネーミングでのキャッシングを有効にするかどうかを指定します。
ejbserver.jndi.cache.intervalキャッシュクリアの間隔を指定します。
ejbserver.jndi.cache.interval.clear.optionキャッシュクリアの範囲を指定します。
キャッシュを定期的にクリアするときの設定例(物理ティアの定義の場合)を次に示します。
(例)

<configuration>
 <logical-server-type>j2ee-server</logical-server-type>
 <param>
   <param-name>ejbserver.jndi.cache</param-name>
   <param-value>on</param-value>
 </param>
 <param>
   <param-name>ejbserver.jndi.cache.interval</param-name>
   <param-value>60</param-value>
 </param>
 <param>
   <param-name>ejbserver.jndi.cache.interval.clear.option</param-name>
   <param-value>check</param-value>
 </param>
 :
</configuration>

ネーミングサービスの通信タイムアウトejbserver.jndi.request.timeoutネーミングサービスとの通信タイムアウト時間を指定します。

注 簡易構築定義ファイルおよびパラメタについては,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.6 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

注※1 デフォルトの設定では,バッチサーバは,ホスト名「localhost」,ポート番号「900」のCORBAネーミングサービスをインプロセスで自動起動して使用します。

注※2 ラウンドロビン検索は,ユーザ指定名前空間機能を使用していることが前提になります。ユーザ指定名前空間機能を使用する場合,サーバ管理コマンドの動作設定のカスタマイズが必要です。設定方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「2.4.7 実行環境での設定」を参照してください。