10.4.5 セッションフェイルオーバ機能を使用したログイン状態の引き継ぎ

統合ユーザ管理では,セッションフェイルオーバ機能を使用してログイン状態を別のJ2EEサーバに引き継ぐことができます。

セッションフェイルオーバで引き継がれる情報の一覧を次の表に示します。なお,表中の「API」はJAASのAPIのことです。「カスタムタグ」は統合ユーザ管理で提供されるJSPカスタムタグのことです。

表10-10 セッションフェイルオーバ機能で引き継がれる情報一覧

情報Cosminexus標準ログインモジュールカスタムログインモジュール
APIカスタムタグAPIカスタムタグ
統合ユーザ管理のセッション情報ログイン状態
(ユーザがログインしているかどうかの状態)
登録されているユーザID/レルム名
パスワード
認証情報Subject××××
Principal××××
ユーザ属性(UserAttributes)
ユーザ属性(UserAttributes)以外のCredential(Public/Private)××××
(凡例)
◎:引き継げる
○:オプションによって選択できる
△:手動で対応する必要がある
×:引き継げない
-:該当しない

なお,07-00よりも前のバージョンで作成したユーザアプリケーションをセッションフェイルオーバに対応させる場合,ユーザアプリケーションの処理の一部を見直す必要があります。セッションフェイルオーバに対応した統合ユーザ管理のアプリケーションの開発方法については,「10.12 セッションフェイルオーバ機能使用時のユーザ認証の実装」を参照してください。また,セッションフェイルオーバ機能については,「5. J2EEサーバ間のセッション情報の引き継ぎ」を参照してください。