2.2 バッチアプリケーション実行環境の概要

この節では,バッチアプリケーション実行環境の概要について説明します。

バッチアプリケーションは,バッチ処理を実装したJavaアプリケーションです。バッチアプリケーション実行環境は,バッチアプリケーションを実行するための環境です。常駐型のJavaVMプロセスであるバッチサーバで構成されます。アプリケーションサーバでは,コマンドを使用して,バッチサーバ上のバッチアプリケーションを実行します。バッチサーバで同時に実行できるバッチアプリケーションは一つだけです。

バッチサーバではバッチアプリケーションを実行する機能として,バッチサービスを提供しています。バッチ実行コマンド(cjexecjobコマンド)を実行すると,バッチサービスはバッチアプリケーションの情報を基に,バッチアプリケーションの実行を開始します。また,バッチ強制停止コマンド(cjkilljobコマンド)を実行すると,実行中のバッチアプリケーションに対して強制停止を実行します。バッチ一覧表示コマンド(cjlistjob)を実行すると,バッチアプリケーションの情報を出力します。

バッチアプリケーションの実行環境は,JP1/AJS2と連携できます。バッチ実行コマンドをあらかじめJP1/AJS2のジョブとして定義しておくことで,JP1/AJS2からバッチアプリケーションを実行できます。バッチ強制停止コマンドも,JP1/AJS2のジョブとして定義できます。

バッチアプリケーション実行の流れを次の図に示します。

図2-1 バッチアプリケーション実行の流れ

[図データ]

<この節の構成>
2.2.1 バッチアプリケーションを実行するシステム
2.2.2 バッチサーバおよびバッチアプリケーションの操作の流れ
2.2.3 バッチアプリケーションの実行環境の構築と運用
2.2.4 マルチバイト文字の使用について