セッションフェイルオーバ機能を使用するには,負荷分散機の使用が前提となります。
なお,リダイレクタの負荷分散機能を使用している場合,セッションフェイルオーバ機能は使用できません。セッションフェイルオーバ機能とリダイレクタの負荷分散機能を同時に使用すると,次のような問題が発生します。
- 負荷分散機による,J2EEサーバ自体の負荷分散ができなくなります。
- 負荷分散機のヘルスチェックを任意のJ2EEサーバに送信できません。また,J2EEサーバに障害が発生した場合も,リダイレクタで正常なJ2EEサーバにリクエストが転送されます。そのため,負荷分散機でJ2EEサーバの障害を検知できなくなります。
- 参考
- 負荷分散機によるリクエストの振り分けとは
- 負荷分散機では,リクエストの振り分けが実行されます。これによって,負荷が分散されるので,システムの安定稼働と処理性能の向上が図れます。
- 負荷分散機を使用した負荷分散には,WebサーバやJ2EEサーバに負荷分散処理に関する負荷が掛からないという利点があります。なお,負荷分散機によるリクエストの振り分け方式は,それぞれの負荷分散機に依存します。
- 負荷分散機によるリクエスト振り分けの例を次の図に示します。
図5-3 負荷分散機によるリクエストの振り分けの例
![[図データ]](figure/zu050300.gif)